ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

[2021] 4月に書く、3月の生存報告

「ロザミア」で検索するとガチャ報告とかいうノイズしか出てこなくなってつらい時期ですね。「念願のロザミアさんお迎え!」みたいなのならまだしも、「█本目でしたー」みたいなのだとプッツンまっしぐらです。ここの読者に与力十手を無料ガチャで引いた不届き者はいないと信じてますよ。

本来、書き出しは「東京へ向かうバスの中でこれを書いています。いつもはタイトル通り次の月に移ってから書き始めているのですが、今回ばかりは当月中に書き始めました」あたりにしたかったのですが、やっぱり書かないままでした。3月中に書き始めることも考えていた理由としてはやはり旅行のことが大きいです。3月中に書き始めなかった理由としてはやはり面倒だったことが大きいです。

最近では「あったかないか」、つまりそもそも思い出せるかどうかということ以外にも「いつあったか」、つまり事柄は思い出せてもその時期が思い出せるかどうかということも心配しなくてはなりません。前回の生存報告で書いた「実写版『約束のネバーランド』を観た」と「フォーを食べmaimaiをした」は別日ではないかという指摘を同行者から記事の公開後に受けました。まったくもってその通りです。記憶の混濁が深刻な域に達しているのかもしれません。混濁が起こらないよう少しでも早く書き始めようと考えたのでしょうが、できるはずがありませんでした。当事者諸兄、誤った記述を見つけ次第報告してくれるとちょっと嬉しいです。

当月中に書き始めた方が賢いのではという可能性が各所から指摘され、私もそれへの切り替えを割と考えています。それでもまた今月もこうしてるのはひとえに当月中に書き始めるのが面倒だからです。いつだって同じですけど。骨子くらいは書いてみてもいいかもしれませんが、それもいつまで続くやら。

切り替えといえば、ごく一部を除いてウルリヒトゥレタスではなるべく丁寧語で書こうと心掛けてきました。友人の誰だったかが「丁寧語で書かれてるけど所々にそうでないものが混じる」ブログの例を課題か何かで探していたのを見かけたことがあります。幻覚や覚え違いである可能性は否定できません(そもそもこれを何に使うというのでしょうか)し、だからどうなのだというとなんでもないのですが、どうせこれへの逆張りをしたくなったとかそんなものでしょう。それはそれとして、最初から最後までレポートとかで使うような丁寧語ではない書き方で書いてみるのもありかなとは思っています。いずれ出てくることもあるでしょう。

と書いていたように、丁寧語ではない書き方(常体と呼称するそうです)の記事はこの生存報告の後に上がるはずでしたが、さる筋からの圧力により公開を余儀なくされました。駄文を楽しみにしてくれるのなら悪い気はしませんが、その者に中間報告の存在を明かしてしまったことには後悔の念が拭えません。「こんなのを書いたけど完成してからなんだか公開したくなくなった」とうっかり漏らしたのが運の尽きでした。

以前「[2021] [2021] ████」とするとちょうど[2021]がひとつだけ記事タイトルに残るというようなことを書いていましたが、実際のタイトルでは「 [2021] ████」と頭の部分にひとつだけ半角スペースが入っていたことが判明しました。試しにそのスペースを消して下書き保存すると、[2021]はひとつもなくなっていました。半角スペースのおかげで認識されなくなっていただけのようです。一旦存在に気がつくと飛蚊症みたいに気になりますが、ぱっとみはわかりにくいのでもうこのままでいこうかなと諦めています。いい代案が見つかればそのうち変えるかもしれません。[]とか【】とか〔〕みたいなものでいいのがあれば教えて頂きたいところです。後発の生存報告で使われていたものを参考に#2021も考えましたが、逆輸入もどうなの?となって審議中です。

今回は30000字でした。旅行の記録があった割には少なめ説が提唱されています。もう37000字が書けることはないのかもしれません。すでにリアクションペーパーの100字にも苦戦しています。

そうこうしているうちに、まさかまさかの4/30になってしまいました。期末レポートでも書いてるんですか?中間報告なんて書いてる場合ではありません。2020年度の大学生活総括も書き進めてはいますが、確認したところ書き始めたのはなんと1月でした。その当時から状況は(悪い方に)二転三転しており、もはやすっぱり消して書き直した方がいいのかもしれません。

 

<学校>

なんにもありませんでした。入学式を除けば、ですが。

人体実験だの言われていた例の入学式ですが、どうせやらんだろと思っていたら決行してしまいました。正気なんですか?

定期を家に忘れたトラブルこそあったものの、比較的余裕がある時間帯に到着しました。校門付近はスーツを纏った同期たちとその親に埋め尽くされています。結局、外部に入学式看板はなく、親たちが立ち入れないキャンパス内にありました。私は自撮りするタイプではありませんし、撮ってくれる誰かもいなかったのでこの存在を知るのは後述のニュースでのことです。そもそも写真に写ること自体好きではありませんが。

案の定、親しい者たちのグループが散見されます。むしろ、私以外みんなそのようにすら見えます。幸いにも、まもなく入学式が始まるとのアナウンスがありました。ぞろぞろと会場に向かいました。

入口では今回のプログラムとクリアファイルが配布されました。クリアファイルには弊学の有名な部活がデザインされており、部員や顧問、スローガンがプリントされています。せめて校章やモットー、校舎の写真といった良識あるデザインのものは選べなかったんですか?見知らぬ者どもやくだらないスローガンが印刷されたものを貰ったところでどうしようもありません。こんな時まで宣伝は控えて頂きたいと切に思います。第一、特定の部活を優遇してることにならないんですか?これ。

着席ししばらくすると、後ろの方で学生たちが詰まっています。席がもう埋まったのでしょう。とっとと別室にでも行けばいいんです。いい気分です。

と思っていると、彼らは一旦姿を消し、今度は2階席に現れました。彼らに見下ろされる形です。悪い気分です。

そうこうしているうちに入学式が始まります。終わりました。派手な演出も奥深い訓示もなく、後に残ったのはどうして讃美歌は2つも歌ったのに校歌は歌わなかったのだろうという疑問だけでした。

広い空間に集められて座り、前の方にいる誰かの話を聞くというのは高校以来の経験でした(塾でも激励会や祝賀会といった形式であったのかもしれませんが、辞めてたので未経験です)。スピーチの内容ですが、「この学校に入ったのは神の思し召し、この災いも試練」とか言ってました。そんな神なら願い下げです。また、別に宗教担当の者もいて、何を言ってるかはよく聞こえませんでしたが、熱心そうなことだけは伝わってきました。

あっという間に入学式は終わり、やっぱり入学した実感もないままに退場です。長居しても何かが起こるはずはないので、とっとと帰りました。帰った後で気がつきましたが、そういえばTwitterでSWを介して繋がっていたフォロワーが同じ学校で同じ学年だと判明していたのでした。すっかり声を掛けたり待ち合わせしたりするのを忘れていたのです。惜しいことをしました。また機会があればいいのですが。

その夜、ニュースで同時多発的に行われた1年越しの入学式が取り上げられていました。ニュースに映るのは派手そうな陽キャばかり。入学式看板と写真を撮っている映像で、初めて私はその存在を知りました。

その後にはインタビューや去年の実情が映されたのですが、「去年はオン8割オフ2割でしたが今年はオン3割オフ7割を目指しています」とそこでは語られていました。去年のオフライン授業が2割は盛りすぎなのではないですか?私の体感ではせいぜい1割(四捨五入方式を採用した場合)かそこらです。おそらく、キャンパスが封鎖されていた前期はカウントせずに済ませ、さらに実験があるため対面が少し多めな理系学部のみを参照したのでしょう。

これではっきりしました。奴らは宣伝だけを考えているに違いありません。また何かパフォーマンスを目論むのではないかと今から心配でたまりません。

 

<アルバイト>

3月の後半には合宿免許に行こうと思っており、その旨を伝えておいた結果として月の後半はシフトが空白だったのですが、定員で合宿に申し込めなかったおかげで本当に何もなくなってしまいました。

例のサンプルはまだ使ってないしなんなら未だに行方不明なので、「もうさすがに使ったよね?」「まだですね」「は?」とならないようアルマンとシフトがかちあわないか戦々恐々として過ごしていました。なんだかんだシフトが被らないのでいろいろと助かっています。

割と穏やかで平和な今月でも完全無欠の平和とはいかず、以前使っていたポップをまた使いたいがどうやら捨ててしまったらしいという状況に陥ったことがありました。アルに見せてもらった資料写真を元に、私はExcelを用いてフォント、サイズ、文面とあらゆる点で過去のものとまったく同じであると言っても過言ではないようなものを作り上げることに成功しました。なんならサイズ違いの複数パターンまで作成したのですが、次の出勤日にはフォントが違うものが掲示されていたのです。

アルによると、アルマン作のものとのこと。携帯で作成したものを送り付けてきたようです。よく見るとはしっこにペイントソフトのロゴマークが見えます。試用版の証です。作成速度では敵わないでしょうが*1、出来はこちらの方が上なはずです。もしかしてフォントの違いが判別できていないのでしょうか?

まっとうに自信があったものを却下されて少し落ち込んでいた私に、アルが「おまえにPC面での仕事をさせて存在意義を確立されるのが嫌なのではないか」と仮説を提唱しました。ありえっこないと笑い飛ばせないのがこの職場のつらいところです。それが本当なら由々しき事態です。いきなり存在意義を賭けた戦いが始まるとは思いませんでしたが、何か策を講じなければ相互破壊確証作戦が危ないかもしれません。

ダーウェントが本社の社員たちを引き連れて店に姿を現した日もありました。ダーウェントは彼らに初対面の私を紹介したのですが、その際に「先週くらいに話した時、3回も笑ってくれた」と話していたのです。

特別親しいとまではいかない人に対しては控えめであるよう心掛けている私ではありますが、綾波のように思われているとも会話中に笑った回数をカウントされているとも思いませんでした。他意はないとわかっていますが、それでも少し不気味だなと思います。問題は、どうやら私が笑ったつもりでいても相手に伝わっていないパターンが多々ありそうなことです。意思どころか、感情の伝達すら困難なようです。

近くにあるいい感じの店を見つけた母親と妹がついでにオーバールックへの襲撃を思いついてしまったことがありました。「怯えて待ってな」と言い残して妹と親は出かけていきました。もはや何も手出しができません。この日、「もしかしたら親や妹が来るかもしれない」とこの恐怖をアルに打ち明けたのですが、アルはそれを聞くや否や店舗外でのあらゆる仕事を私から取り上げ、私の退路を断ちました。親や妹と一緒になって私を困らせ面白がろうという魂胆に違いありません。四面楚歌の気分です。結局、親と妹は店の前を通過したきりでした。いつ襲ってくるのかと怯える私を見て面白がっていたのでしょう。

そんなアルも今月で退職してしまいます。ダーウェントから免罪符マーク*2のバッヂを貰いましたが、それが外れる前の別れです。何かアルバイトに就きたい私と後釜いけにえを見つけたいアルとの利害が一致したことから始まったオーバールックでの勤務ですが、なんだかんだでかなり金銭的な面では助かっています。勤務し始めた後も、記憶力が心許ない不出来な新参者の後輩に根気強くいろいろと基礎を教えてくれたこと、世間知らずに処世術の簡単な手ほどきを授けてくれたこと、PC面で存在意義を確立する道を指し示してくれたことなど、職場でのことに限っても感謝の念は尽きません。それ以外も含めれば尚更です。寂しくなりますね。

その勤務最終日、たまたま店には特大タスクがあったためアルと私含むアルバイト一同は遅くまで勤務する羽目になりました。接客をしなくていい分私にはかなり向いていたように思いますが。退勤時には当初の想定を遥かに過ぎた時刻になっていました。私が終電に間に合うかをアルが心配する一方で私はそのことに思い当たりもせず、思いだしても確認はしませんでした。

ところが、アルが調べてくれたところではいよいよ帰れるか否かの瀬戸際だったらしく、乗ったのは最終電車でした。終電で帰ったのは初めてです。が、何とかなることもこれでわかりましたね。またアルへの借りが増えてしまいました。どうにか、少しずつでも恩返しができるといいのですが。

それにしても、退職する者を最後の最後まで使役するのはどうかとも思います。次の日には大事な用事があったそうですから尚更です。いつか私が退職する際のタイミングは、慎重に慎重を重ねて選ぶべきかもしれません。もしくは、適当に適当を重ねてフェードアウトルートを狙うべきかもしれません。

一応、面接時に「今はオンライン授業がメインだからまだいいが、いずれオフライン授業が増えキャンパスへ行くことになったら入る回数が激減したり辞めざるをえないかもしれない」とは伝えてあります。伝えた相手がダーウェントなのは不安要素ですが、そこは私の関知するところではない、とするのが無難です。私にとって。

そういえば、この日は遅くなったからかバックヤードの灯りが消え、真っ暗な中にピクトさんだけが緑に輝いていました。アルは『シロナガス島への帰還』を履修済みでしたから後ろからピィィィイイイィィィ*3しようかとも思いましたが、それはあまりにも人の心がなかったかなと思いとどまったりしました。この音源、フリー素材だとは思うのですがいずれは正確な名称とかを知りたいものです。

 

<いろいろ>

トムがコンパスカフェ開店の報を持ち込んできました。ちなみに、この者は日々の所業により複数の呼称を持っています。「トム・マールヴォロ・リドル」もそのひとつです。私は密かに「白鯨」か「モビー・ディック」もありかなとか考えています(鯨飲する規格外の存在なので)が、これは秘めておいた方がいいのかもしれません。実は『白鯨』読み終えてませんし。

トムの希望によりなぜか私の妹までが加わった集団で向かいました。現在は予約制とのことで、ふたり席のみが並んでいます。店内には大きなスクリーンがあり、コンパスキャラのテーマ曲PVらしきものがエンドレスで映し出されています。これがかなり大きい音量で、妹と同じ席に座ったのですが同じテーブルなのに声が届かず意思疎通をLINEに頼るはめになりました。アクリル板の存在やデフォルトの声量など他の原因もあるにはあるでしょうけど。

料理は案の定クオリティと値段がまったく釣り合っていない代物で、まぁコラボカフェであるからには覚悟していましたが、かなり痛い出費であったことは確かです。1品注文するごとにランダムでコースターが貰えるのですが、2品頼んだところなぜかトマスが2枚来ました。嫌いなキャラでないだけましですが、それなりにラインナップがあった中で被るとは想定外です。

食べていると、別のテーブルから女が近づいてきました。その者は突然「推しはいますか」と話しかけてきたのです。困りました。コンパスのキャラは基本的に①好き、②普通、③嫌い、④とても嫌いの4つに区分されます。もちろん最も比率が高いのは④です。オリジナルのキャラのほとんどはその④ですから、「嫌いなキャラはいますか」の方が答えやすかったのです。好きなのは大抵コラボキャラですが、それを挙げられてもあちらが困るだけでしょう。

私が答えに詰まっていると、ちょうど試合が始まったのでそれを見た女は帰っていきました。 助かりました。コンパスをやっていてよかったと初めて思いました。そもそもコンパスを始めていなければこんな状況にはなっていないのですが。後で他の者に聞いたところ、どうやらランダム系のグッズ交換を来店者間でしようと主導していたようでした。ひとつだけ買ったアクリルキーホルダーは忌々しい勇者でしたから変えてもよかったのですが、タイミングが悪かったようです。妹が受け取ることもないでしょうし(そもそも妹は物販に行きませんでした)、これどうしたものでしょうか。

ところでこの日は参加者の内ひとりがいとこに贈るホワイトデーのお返しとしてショコラ的なチョコ菓子(名前は忘れました。確かショコラがどうとか)を作ったとのことで、他の面々はそのおすそわけを頂きました。このことは事前に告知されていたので、なら自分でなにか作ってみるのも悪くないと変な気を起こしたのが運の尽きでした。自分で思い立って動くのはよろしくない。自発性は悪なのだと強く言い聞かせるべきでした。

いろいろ調べてみましたが、初心者にはよくわかりません。結局、妹はじめ有識者のアドバイスにより簡単そうな(初心者の「簡単そうな」はまったく信用に値しないことで知られています)生チョコなるものの作成が決定されました。レシピを検索したところ、あるレシピではできたものを冷やす時間が1晩とされ、また別のレシピでは1時間で十分とされています。都合がいい後者を信じることに決め、なら前日から準備することはないなと決行(&準備)は当日に回すことにしました。

当日の朝になってスーパーへと買いに走り、板チョコや生クリームを揃えて調理開始です。チョコをボウルに割入れ、鍋で沸騰直前まで加熱したクリームを注ぎ込んで混ぜます。ダマっぽいものがなくなってきた段階でバットに流しいれ、あとはラップをして冷蔵庫で1時間冷やしてできあがり⋯なのですが、普段料理をしないせいでバットの場所がわかりません。妹が少なくとも2枚以上のバットを同時に使っているところを以前目撃していますが、この時は1枚しか見つかりませんでした。とりあえず第1陣をこれに流しいれて冷蔵庫に放り込みます。

続いて第2陣の作成にとりかかりましたが、ここで重大な事実が判明します。レシピの最上段に書いてあった、「バットにクッキングシートを敷いておく」という指示を読み飛ばしていたのです。クッキングシートの役割はわかりませんが、おそらくこれがないとチョコをバットから剥がせなくなるのでしょう。第1陣は放棄せざるを得ないかもしれません。

とりあえずある程度の深さとたいらさをもった皿を見つけ、そこに無理矢理クッキングシートを敷きました。そこに流し込む第2陣の作成に取り掛かりましたが、こちらはなぜかダマが残ります。今回参照したレシピでは生クリームに保存した熱のみでチョコを溶かすようでしたから、溶かし切る前に冷めてしまった場合はどうすればいいのかがまるでわかりません。「ユセン」なる方法を以てしないとチョコは溶かせないらしいですから、この混合物を再度火にかけるのも躊躇われます。結局、少しわるあがきをしたのちにこちらも皿に流しいれ、冷蔵庫へと格納しました。

1時間後、おそるおそる両方を取り出してヘラですっと切ってみましたが、やっぱり固まり切った様子はありません。これでは粘度の高いただのチョコクリームです。これを生チョコにするにはあとどれくらい冷やす必要があるのでしょうか。そうこうしている内に、待ち合わせの時間が近づいてきます。帰ってきた妹に泣きつくと、「どうしてココアパウダーを振りかけていないのか」と聞かれました。

確かに、手順の最後の方には「ココアパウダーを振りかける」とあります。しかし、私は料理初心者です。初心者に多い失敗はいらぬアレンジを加えることだと聞いていましたから、さらに念を入れて装飾を放棄することにしていたのです。トッピングは上級者になってからやればいいだろうと思っていたゆえの選択でしたが、妹に指摘されたところでは、どうやらココアパウダーは衣のような役割を持っており、単なるトッピングではない(むしろ不可欠な工程である)とのことです。レシピにこのような巧妙極まりない罠が仕掛けられているとは思いもしませんでした。料理なんてするんじゃなかったとプロジェクト凍結を宣言、余ったものは後でヨーグルトにも投げ込んで始末しようと家を出ました。

その後、妹と親が見るに見かねて未知の手段をもって仕上げてくれたため食べてはみましたが、味は悪くはありませんでした。おそらく素材のせいでしょう。餅'sキッチンは無期限凍結です。

シンエヴァを観に行きました。Qまでだとテレビ版の方が好きでしたが、これがどうなるのかと楽しみでした。すでにSNSでは公式をはじめネタバレが解禁されていますが、深いことを語れる気もしませんしここではなるべくしない方向で書きたいと思います。まだ観てない人も安心ですね。なるべく早く観に行くことを勧めますが。

やっぱり戦闘シーンの構図としてはネルフvsヴィレがメインになるわけですけど、冒頭に出てきたやつらをはじめどうもネルフ兵器の方が好きなんですよね。パリ戦なんかは、ぐるんぐるんする8号機もよかったんですが、最後の方は4444Cがんばえーってなってました。行儀よく行進する44Bもぶるぶるする4444Cも不気味でかわいらしいですね。碇サクラのミームは好きですよ。ちなみに最も好きなキャラは冬月先生です。

以前紹介したボーダレスに再び行ってきました。人を検知して光るランプに私が無視されたやつです。

今回は同行者もいたのですが、以前私が気に入った場所を案内したら喜んでもらえたようでした。「どうして1度来たきりのところをこう正確に案内できるんだ」と不思議がられましたが、どうしてなんでしょうか。私はどちらかというとすぐ迷う方なのですが。ひとりでほっつき歩いてたのがよかったのかもしれません。ひとりだと迷えば詰みですからね。

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今回は例の忌々しいランプもちゃんと光ってくれました。というか、そもそもひとりで放り込まれることはありませんでした。ハイパースペースみたいな部屋や暗がりにガラス板が立ち並ぶ部屋、奇妙な行列が壁や天井をふわふわする部屋には時間がなくて行けませんでしたが、前回は(ひとりで回ってたので)行けなかった作品を鑑賞できたのはよかったように思います。茶が飲めるところは高そうだと敬遠していたものの、いざ行ってみれば案外いいところです。

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そういえば、ここの近くにはpinkberryというフローズンヨーグルトの店があるのですが、都心にはほとんどないのが残念です。他ではUSJの近くにあったくらいしか知りません。近くに寄ることがあればいかがでしょうか。本筋から外れた感想ですが、マシュマロが固くて結構好きです。カラースプレーは言うまでもなく大好きです。

トムに薦められたアルからの薦め*4で、『ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白』なる本を読みました。お返しにアルには土屋賢二の本を貸しましたが、かなり気に入ってくれたようで何よりです。今になって「赤子泣いても本貸すな」や「犬も歩けば本貸すな」という格言がツチヤ本に出てきたことを思い出しました。

筆者は、自身のことを自己愛のみしか持ち合わせず人を愛することができない人間であるとしていて、その家庭環境やら遍歴やらを通して愛について語ります。これを読んだトムはアルに薦め、また別の者にも薦め、結果としてアルとその別の友人はそれぞれブログに感想文を上げるまでには得るものがあったようです。アルから私に広まったように、私のいるコミュニティにおいて現在進行形でこの「感染」は進んでいるようですが、当人のトムは感想文を書くつもりはないとのこと。

結論から書くと、私はこの者たち程得るものはありませんでした。薦めてくれたアルには申し訳ないことこの上ないのですが。あえて感想を絞り出すとすれば「まだ早かった」あたりでしょう。

上記の3人には少なからず(貶す意図はないのでお許しを)恋愛経験があると推察されています。トムに関しては事情が違う疑いがありますが、それはそれ。いずれにせよ、己の経験を基に読むことができたのでしょう。しかし、私は恋愛においてはひよっこというかもはや卵です。

この本に登場するのは愛をまったく知らない父親、夫に望むべくもない愛を求め続け、その飢えの中で死んでいった母親、その家庭で育ち、次第に父親に近づいていることを感じる筆者といった感じです。他者への愛の不在を常に意識し、思考のどこかには常に愛のことがありそうな筆者によって綴られる文章は、この卵みたいな未熟者には早すぎたのです。読んでる間、高難易度マルチにうっかり来ちゃったような居心地の悪さを感じていたようにも思います。

私の思考はこのあたりでニュークリアイジェクト*5の秒読みに入っていますが、考えたことの断片みたいなものをせめていくつか書き残しておきます。どれもわからないことがわかったくらいしか得るものがありませんでしたが。

・愛を求め続けた母親について、アルが「愛されないことよりも愛し合う夫婦という世間に漂う概念的なもののありかたに近づけないことがつらかったのでは」みたいなことを書いていました。真に愛する者と愛される者しか存在しない関係なんてものが存在するのか、そんなことも不明です。こんなざまで「普通の蜃気楼」をいつまでも追っかけて果ては砂漠に骨を埋めるような人生を回避できるのでしょうか。

・先程から卵だの青二才だの言ってますが、正しくは「愛の哲学」を持たないということなのかもしれません。アルがこの本においてしっくりこないところのひとつは、なんでもかんでも「愛」に押し込めていた点のようでした。「普通の愛」という蜃気楼を振り払うためには、自身の中に愛の哲学とか美学とかそんなものを抱えていなくてはならないと思うのです。きっとそれは人生経験とか深い思索の末にちょっとずつ形成されるものであり、そんなものも持たずに愛を求めれば、自分を含めあらゆるものに振り回されてズタボロになることは必至であると言えましょう。

・感想文を書いたふたりは、メンヘラについて述べています。「自分は好きになったものにとことん尽くし、一方で相手からは大事にされている実感を求める」ともありました。渡すもの(それは感情だったり時間だったりもしくは他の何かだったりするのでしょう)が多くなって、それに伴い相手からのフィードバックも多くあって欲しいと思うのがメンヘラなのかなと仮想しました。

そのような人種はきっと自身の中に相手が占める領域が多めであって、それゆえに渡すものを人より多く捻出できるのです。相手一方、相手側もそれに応じることができればいいのですが、だいたいの人は自分以外の誰も立ち入ることはないセントラルドグマやマザーベースみたいなものがあるので、応じられるまでのものを捻出できないこともあるのでしょう。メンヘラが相手に秘密のようなものを持たれることを嫌うのは、①その存在がゆえにフィードバックが少なくなっている、②そもそも自分が立ち入れない場所や自分が知ることのできない情報があるのが我慢ならないゆえなのかもしれません。

・本の終盤では筆者がいろんな女からの愛をほしいままにしてどんどん捨てていた経験が書かれていました。乱暴な言い方をするならば、その女たちはいわゆる「勘違い」なのかもしれません。相手からきちんとフィードバックが貰えると過信して何かを渡す(というよりつぎ込む)のが「勘違い」なのかなーとか思いました。フィードバックで言うのならメンヘラの場合と構図は同じですが、こちらの場合は原因があるとすればフィードバックを返さない側にあるのでしょう。メンヘラが10投げて10(ないしはそれ以上)返ってきて欲しいと思うとすれば、「勘違い」は5投げて5返ってきてくれればなと思っていたら1か2くらい(悪くすれば0)しか返ってこない、それゆえ躍起になってそれ以上つぎ込んでしまうといったところでしょうか。

知り合いにはその「勘違い」を誘発しがちな者、つまり受け取ったものに対し返すものが少なくなりがちな者がいます。これが本人の意思によるものなのかどうかまでは不明ですが、この状態を認識はしているようです。現在、私はその者に惹かれた者やそのエピソードを物語として楽しむことができますが、そのようにエンターテイメントを提供する側にならないとは限らないのです。私は人の好意に対し疑り深くあるつもりですが、もしそれが反転すればとても深刻な「勘違い」をする気がしてならないのです。私は「勘違い」になるのはまっぴらごめんですが、そう思ってはいてもいつそうなるかわかったものではありませんし、必要以上に疑り深くなって孤立するのも嬉しくない結末です。

⋯⋯素人が偉そうに仮定に次ぐ仮定を、それも自身の心配ばかり書いてすみませんでした。不快になったらごめんなさい。「恋愛エアプが何か言ってるよ」くらいに思って下さい。どうせ、以上は机上の空論でしかありませんから。

後日、後述する飲みながらの会話についてアルに話した時、「おまえは彼女が欲しいとは思わないのか」と問われました。ちっとも答えになっていませんが、「わからない」というのが私の答えです。交際経験がないものですから、彼女がいるとどうなるのかが皆目見当もつかないのです。

今の生活に不満な点は数えきれない程ありますが、今のままである程度うまくは行っています。そこにある種の異物が入り込んだ時にどうなるのか、もしかして前の生活の方がよかったと後で思いやしないか、もしかして邪魔に思ってしまうのではないかというのが不安です。

また、「彼女持ち」というステータスが欲しいだけではないのかという疑いも残ります。真に関係を深めたいと思っているのか、それとも言ってしまえば「誰でもいい」のかを判断する術は、現時点ではありません。「私のことを好きな人が好き」という節がある気もする私ですが、万が一好意を向けられることがあったとしてもそれをきちんと認識し信じられるかどうか(そしてその真偽を看破できるか)も怪しいところです。

それを聞いたアルは、「確かに交際相手を必要としなさそうな部分はある」と納得した上で、「でも生活面では誰か支えてくれる人が必要なのでは?」と言いました。まったくもってその通りです。私にひとりで生きていく能力が著しく欠如していることを見抜いていたのです。 また恋愛やら交際がわからなくなりました。やはりまだあの本を読むには早かったようです。

 

 

<帰還報告デブリーフィング>

地方に住む友人が新居に引っ越したとの報を受け、私含む友人一同は襲撃計画を立てました。かなり長い間関東圏から出ていないどころかひとりでの長距離移動は初めてでした。私はアルバイトがあったので、皆からは少し遅れての到着です。前日、申し込み期限の10分前くらいによくわからないままバスを予約し、翌日は半信半疑のままバス停へ向かい、本当にこれでいいのか首を傾げつつ乗車しました。バス停の場所も迷いました。

車内は両窓際と車体中央に椅子が3列並んでいる構成で、窓際の席を予約していました。予約時は知りませんでしたが、各席はカーテンで隔絶させることができるようになっています。膨れたトートバッグとリュックサックを抱えて席に着き、下の方に荷物を押し込みます。発見した足置きの下にちょうど入りました。カーテンを閉めてバスのネットワークに接続し、すっかり忘れていた各種ログインを済ませている内にバスは発進していきました。もう後戻りはできません。

車内後方にはトイレまで備えてありましたが、結局利用することはありませんでした。サービスエリアすら必要なかったかもしれません。焦って予約したとはいえ、もうちょっとグレードを落とし値段を落としても大丈夫だったのではないかという疑念が芽生えました。

周囲がすっかり暗くなる頃、目的地に到着します。乗り過ごすこともなく無事に降り立ち、念のため先行組に買い物の有無を確認すると竹串の要請を受けました。とりあえず最寄りのコンビニいくつかを回ってみましたが、どこにも竹串はありません。値札もないことから、ただ売り切れているということでもなさそうです。私の貧弱な想像力ではスーパーや百均しかもう思いつきませんが、検索してみると周囲には見つからないか見つかっても既に閉店時刻を迎えていることが判明します。

どうしようもないのでそのまま新居に向かいます。地図を頼りに辿り着くと、窓から友人一同が料理に励んでいるのが見えました。誰か気がついてくれないかなーと窓から見える位置に立ち尽くして凝視するマイケル・マイヤーズごっこをしていましたが、5分くらいして誰も気がついてくれなかったので諦めておとなしくドアを叩きました。

部屋に入るとちょうどタイミングが悪かったようで、竹串以外にも追加の買い出し需要が発生したところでした。手っ取り早くなにかしら貢献した気分になるべく、買い出し部隊にくっついて再び外出しました。見つかったものは買い、見つからなかったものは諦めていよいよ帰宅する段になって、近くにコンビニがあることに気がつきました。そういえばグラブルのホワイトデーキャンペーンの支払い期限は明日までです。今回は2万程かかりました。この時点で手持ちと貯金がちょうど2万と少しずつだったので、手持ちで支払いを済ませました。同じ買い出し部隊の面々からは「正気か?」「その金でスキーに行け」「それより早く借金を返せ」と理解を得られませんでしたが、払ったものはどうしようもありません。私の勝ちです。

私より1日先にこちらへ来ていたはずのふたりが自信たっぷりに違う道へ進んでいくということもありつつなんとか帰った頃には夕食がだいたい完成しており、ありがたく粘つく芋やたこ焼きらしきもの、部屋の惨状には似つかわしくない魚の刺身を頂きました。刺身はその場で捌かれたものらしく、調理班の技術には感服するばかりです。

夕食も終わって寝る段になると、寝具や場所に難があることが判明しました。7人もいるのだから当然です。翌日の運転手組へ優先的に良質な寝床が割り振られ、一方重要人物ではない私は余った布団を1枚拝借して包まりました。枕など足りない部分もありましたが、そこは去年の暮れにアルはじめ一同から貰ったコートが補ってくれました。

翌日、7人を詰め込んだ車で湖へと向かいます。この時の車はレンタカーだったのですが、後部座席がスライドドア式だったのでピークォドに乗るヴェノムごっこをひとりでしてました。スライドドアを閉じるのって楽しいですね。ミニガンの代わりがなにかあればなおよかったのですが。理解者がいれば、「カズ バックアップを頼むぞ」ごっこもできたかもしれません。

湖に着くと、事務所?でインストラクターのような人から説明を受けました。ここのカウンターに『ローン・レンジャー』のレゴが飾ってあったのを覚えています。実際の釣り場は湖に浮かぶドーム船なるもので、かまぼこ型の屋根がついている、穴の開いた大きな板とでも形容すべきものです。ボートでそこまで移動し、ドーム船内の床に開いた穴の内ひとつの前に各々が座りました。

小さな釣り竿の先にこれまた小さな仕掛けをくっつけます。仕掛けは両端にちっこいカラビナのような金具がついた糸であり、その途中からは5か所から糸がわかれており、その先にやっと針がついています。その仕掛けを装着すると、やっと釣り竿が使える状態になります。銃で例えるのなら組み立てや整備が終わったあたりでしょうか。銃のことは知りませんが。

ちなみに私はこの仕掛けを開封して袋から引き出す段階で針をひとつロストしています。引っ張る方向が悪かったのか、枝分かれの部分で糸が切れてしまったのです。4つでも問題はないそうですが、このスタートのせいで暗雲が立ち込めます。この時点で536回目となるアウトドア適正への懸念が沸き上がりました。手巻き寿司の作成に失敗するイラストが脳裏をよぎります。

銃でいうところの弾丸、つまり餌が曲者でした。伸縮運動で移動するタイプの小さな虫が餌なのですが、生きているものを渡されます。我々はそれをつかんで(というよりはつまんで)その頭だかしっぽだかともかく端っこを小さな針の先に刺さなくてはなりません。フックに生存者を吊るようにはうまく行きません。それが成功すると、刺されて固定されたところを起点に虫がぐるんぐるんと動きます。

次は、その動き回る虫を半分で切断するのです。裁縫で最後に余った糸を切り落とすように、糸切狭で両断するのです。これも成功すればすっぱりと切れますが、失敗すると虫の体内からクリーム状のものが溢れ出てきます。もしくは、クリーム状のものが出てきた上に薄皮1枚で切り離せなかったりします。いずれにせよ、さっきまでぐるんぐるんしてた虫が物言わぬ残骸と化す訳です。そして、分かたれたふたつの内針に通されていない方は湖へ捨てることとなります。

これを4つ(本来は5つ)の針すべてで行うことでやっと装填完了です。私はこの段階でかなり手間取り、すでに満身創痍です。気を取り直して竿を水面に向け、仕掛けを投入します。着底してから少しだけ巻き上げて(こうすることでちょうど目当てのかわさぎがいる深度になるのだそうです)、後はひたすら"待ち"の姿勢です。くいくいと上下に揺らしたりはしますけど。

隣の経験者がひょいひょい釣り上げる一方で私にはあたりらしきものも来ず、眠気が訪れたあたりでやっとあたりが来ました。急いで巻き上げてみると、1尾だか1匹が食いついています。丁重に外して湖の水を張ったバケツに放り込み、餌の再装填に戻ります。

その後は、経験者のペースには敵わないもののぽつぽつと釣れ、1度などは2尾が食いついていました。後半になるとだんだん装填にも慣れてきて、生きている虫を両断するという感覚が薄れ始めたのには少しぞっとしました。それでも不器用は治らないもので、浅く刺していたために切った拍子で針から外れてしまうこともあり、その場合は特に意味もなく生きていた虫をまっぷたつにして湖に捨てたことになる訳ですから、尚更くるものがあります。

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あっという間に釣りは終わりました。これほど集中して勉強したことは浪人中でさえ1度たりともなかったと思います。おかへと戻ると、調理の準備がすでに整っていました。これからこのかわさぎたちを天ぷらにするのです。衣をつけたかわさぎを熱された油に投入すると数秒動き、というか泳ぎました。放り込まれた時にはまだ生きていたのです。できた天ぷらはやわらかくておいしいもので、塩をつけると尚更です。インストラクターは湖のよさを力説していました。

帰りには、行きに見かけたスーパー銭湯的な入浴施設へと寄っていきました。露天風呂に入るのも、サウナに入るのもずいぶん久しぶりのことです。サウナ横の水風呂に浸かっていると、同行者のひとりから異常なものを見るような眼で見られました。他の者も平然と浸かっていましたから、少数派はどちらかといえばおまえですよ。

実は、車を停める際に楽しそうな滑り台の存在を認識していました。風呂から上がって同行者を募りましたが誰も乗ってこず、ひとりで滑りに行きました。ところがその滑り台はなぜか閉鎖されており、荒れた階段部分を昇り降りするだけの結果に終わります。近くにあったカエルの水飲み場は異様な雰囲気を放っていました。

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その夜は、家主の勤め先の同系列だという居酒屋に行きました。蜂の子、山賊焼き、馬刺し、日本酒、熊肉のジンギスカンなど長野のものを堪能しました。信州のものだったかもしれません。酒もおいしく飲めましたが、日本酒を飲むにはちょっとした適正が必要なのだそうです。あってよかったのでしょう。締めとして卵かけご飯を注文したところ、普段慣れ親しんでいるものとは違う半熟卵?が出てきました。混ぜてご飯にかけたところ、白にオレンジの斑のようになっていてオレンジ入りの牛乳寒天か杏仁豆腐みたいでした。

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翌朝、私含む有志が善光寺へと向かいます。境内を見て回った後、参道にある店で食べ歩きを敢行しているとスタバを発見しました。ちょうどこの日が1周年だったらしく、店内を紹介するストーリーなるものを注文時につけてくれました。昔の物件から継承した梁と石灯篭、和紙で作られたちぎり絵的なもの、そして掘りごたつといった具合に独特の内装が楽しめます。Macを広げる者もおらず、東京とは大違いです。

スタバを退店した頃、雨が降り出しました。バス停に急ぐ我々でしたが、道中にあった「酒造見学・試飲もできます」の看板に引かれて近くにあった酒蔵へと吸い込まれていきました。10000円以上するようなものまで試飲した挙句、私は冷やさなくてもすむものとして*6ゆず風味の甘酒を買いました。なかなかおいしかったですよ。

夕方くらいになって、私と家主、あと翌日に帰る者ひとりを除く他の面々はコインランドリーへと出かけていきました。翌日に帰る者は今日の調理を買って出ており、食材調達をついでに頼んでいました。

家主のレジェンズを観戦しながら待っていましたが、なかなか彼らは帰ってきません。コインランドリーは初見の場所でしょうが、それと洗濯の待ち時間を加味しても長いように思います。彼らのTwitterを確認すると、驚くべきことにファミレスの写真がアップされています。料理人が調理を待機している間、彼らは一足先に夕食にありついていたのです。

さらに、しばらくすると新たなる写真がアップされました。さっそく確認すると、あろうことかいわゆるチー牛です。ファミレスの後にチー牛です。これを重く見た家主は施錠を指示し、今あるだけの食材での調理を敢行しました。おいしかったです。

その夜、私はふたりと共に夜遅くまで飲んでいました。気がつくと我々だけだったのですが、ふたりともたびたび「妹に早く金を返せ」「履修登録は早めに済ませろ」といった具合に私を正論で殴るような連中です。私がうっかり醜態を晒せばまず証拠を残そうと考えるでしょう。十分に注意しなくてはなりません。

いつの間にか話は恋愛に関することへと移っており、ふたりは愛とはなんぞやと悩んでいる様子でした。ふたりとも十分に女との交流があるそうですから、彼らにとっては現実的な問題です。結局、結論が出るより前にアルコールが議論を終わらせましたが。それに引き換え、私はどうしようもなくひとり、この議論も机上の空論です。拗ねてホワイトデーボイスを聴きにグラブルへ帰りました。

これもまたきっかけが思い出せませんが、ひとりがヴァイオレットエヴァーガーデンについて語り始めました。どうやら、劇場版であるキャラがしっかりと報われたことで感涙にむせび泣いている様子です。本当に泣き出すとは思いませんでした。これまで酔った者の現象として見たことがあるのは①ふらつく、②寝落ちする、③笑う、④からみが面倒になる、といったあたりですから、泣き始める者は初めて見たのでした。「感情の振れ幅が激しくなる」という点では笑うと泣く(あと怒る)は同じ現象だと言えるかもしれません。

かなり酔いが進んでいたようで、我々にも履修を勧めてきた際には主役のCV(石川由衣さん)をミカサ役だと我々に紹介してきました。悪いとは言いませんが、もうちょっといいチョイスがあったはずです。もうひとりに関してはオートマタを履修済みで2Bがそれなりに好きでしょうし、私に至っては推しがロザミアだと公言しています。知らなかった可能性もあるでしょうけど。

少しして彼が睡魔の前に倒れると、我々はふたりぼっちになりました。ウィスキーと牛乳のカクテルは「カウボーイ」ということを教えてもらい、それを飲んで私が「名前とは裏腹に穏やかな味だ」と感想を述べたこと、シンエヴァの感想を話したことは覚えています。ストロングゼロを飲んだ日のように少しぐらんぐらんする気がしたことも覚えています。

気がつくと朝で、私はトイレで吐瀉物に塗れていました。その割には穏やかな目覚めです(最初にトイレのドアを開いた者にとっては、穏やかとかけ離れた朝だったことでしょう)。私を揺り起こした者に促されるまま風呂場へと向かい、シャワーを浴びつつ吐瀉物塗れの服を脱ぎました。温水でだんだん認識システムが再起動し始めます。私が起きた時点では、既に皆の協力によってほとんど鎮圧済みだったようです。皆の優しさが身に沁みます。この朝に帰る者までが協力してくれていました。

この吐瀉物と一緒に人権を他人の新居のトイレにぶちまけた日は夕方まで寝込んでいました。頭痛が残っていたのです。不思議なのは、トイレに行った時点から朝揺り起こされるまで記憶がすっかり飛んでいたことです。吐き気によってトイレへと向かったのではないということは覚えています。また、起きた時点では吐いた後特有の不快感は一切なく、もし私を起こすことなく誰かが吐瀉物の痕跡を完全に片付けてくれていたとしたら、吐いたことを知ることもなかっただろうと思えるくらいです。最後まで一緒に飲んでいた者も、「直前まで平気そうにしていた」と言っています。

たびたび登場するトムはかなりの酒豪で、この者が持つエピソードのひとつに「風呂場で吐いていた」というものがあります。私は飲めない内からこの者と知り合いになる栄光に浴していましたが、その頃から酒に関して「こうはなるまい」と思っていました。それがこのざまです。いえ、自宅でかつ掃除が容易な風呂場で吐いた分だけトムの方がましかもしれません。

ところで、命の洗濯の場である風呂で吐いた事実が示唆するように、トムはかなりの自由人というか、強い生命エネルギーに満ち溢れています。きっと将来は大人物でしょう。他に酒で吐いた者をひとり知っていますが、その者は路上で吐いていました。この事実が暗示するように、この者には野生的というか本能で動いている節があります。一方、私は死期を悟った猫のようにひっそりと孤独に吐いていました。以上の例と照らし合わせれば、私は慎ましく謙虚な人物であると言えるのではないでしょうか。

その夜、すっかり回復した私は服の始末を考えていました。前日にコインランドリーへ行った者によれば、コンビニの隣にコインランドリーがあったとのこと。彼らがそれに気がついたのは別のもっと遠い店からの帰り道だったそうです。うっかり通信制限を踏んだ私にとって、先人の知恵は貴重です。吐瀉物に塗れた服を担いでコンビニへ向かいました。

到着してみると、きちんと店の灯りは点いています。ドラム式の扉が立ち並ぶ壁の前には誰もいません。ところが、喜び勇んで近づいたところ、これは洗濯機ではなく乾燥機であることが判明しました。確かに「洗濯機」の表示はありませんが、「乾燥機」の表示もありません。罠に嵌められたのです。途方に暮れつつ地図を表示させ、だいたいの見当をつけて今度こそまともなコインランドリーへと歩き始めました。

夜道を歩き、とうとうコインランドリーに到着します。ここには乾燥機もありましたが、きちんと探し求めていた洗濯機も配置されています。とりあえず近くにあったハッチを開けて洗濯物を放り込みました。ところが、どうやら今放り込んだのはかなりの分量を選択できる機種だったようで、確か700円でした。その横にある機種はそれより少ない量を想定しているようで、値段も500円くらいです。

危ないところでした。慌てて後先考えずに行動し、結果損するのがいつもの私です。私の洗濯物はさして量もありませんでしたから、過剰なサイズを選択しても余分に金を取られるだけです。ただでさえスキー場で金を無駄にしているのに、これ以上金をドブに捨てるのは到底容認できません。洗濯物を移して500円を投入し、洗濯開始を指示しました。

30分だか45分だかの後、洗濯が完了します。取り出してみれば、見た感じきれいになっているようです。普通は乾燥機に移すのでしょうが、その金が惜しかったのでやめました。私はコインランドリーを普段利用しないどころかそもそも使うのが初めてです。

湿ってはいるもののそのまま担いでも問題はなさそうだということを確認し、さぁ帰ろうと出口に向かった時、ドラム式ではない洗濯機が目に入りました。そして、その洗濯機は私が使ったもののさらにライト版だったことが判明しました。もちろん、このライト版の容量でも十分でした。

その値段は300円だったので、またもや200円無駄にしたことになります。ひとつ問題が片付いたものの、行きよりも暗い気分で帰ったのでした。

帰京予定日の朝、私はすっと目を覚ましました。予定がある時は①何かの手助けなしに目が覚める②起きないの両極端になりがちです。既にひとり起きている者がおり、時刻には少しだけ余裕がある程度です。

家主(スキー行き発案者でもあります)をはじめ私とその者以外が眠りこける中、私以外では唯一起きているモーニングコール(この者はしばしばモーニングコールを押し付けられるか買って出ることがあるためこう呼称します)氏が動きました。信じられないことに、布団を剥いだりカーテンを開けたり枕を奪ったりと非人間的な所業の数々を躊躇なく次々と実行に移したのです。奪われた寝具をまだ寝てる者の元に投げ返したり電気を再び消したりと私も抵抗を試みましたが、結局はモーニングコール氏の勝ちでした。「他人の安眠を妨害しようだなんておこがましいと思わないのか」と諭しましたが、聞く耳を持ちませんでした。

バスに乗り(間に合ってしまいました)、昼前には山へ到着しました。他の者は何かしらスキー用具を自前で持っており、手ぶらなのは私だけです。スキー板だけは友人が貸してくれましたが、レンタル店で靴のサイズを測った結果、そのスキー板にとって大きすぎることが判明し、板も借りるはめになりました。板、靴、防寒具(上下)、帽子、グローブ、ゴーグルとフルセットです。これが麻雀なら上がりを決めていたことでしょう。

手続きを済ませて昼食に向かった頃気がついたのですが、ここのレンタル料金は半日と1日、あと2日といった具合で分かれていました。半日の内午後の部は12時スタートであり、レンタルを済ませたのは11時半を回った後でした。どうせ昼食を食べれば12時は過ぎます。それを知っておけというのは無理な話ですからまだいいのですが、12時まで30分もない頃に1日で借りる者が現れたなら、少しだけ待機して半日のコースにした方が得だと指摘するべきではないのですか?自棄になってラーメンを食べてる間に料金表を確認したところ、結果として4000だか5000円程損していたことが判明しました。久しぶりのスキーは最悪のスタートを切ります。前回行ったのは10年以上前のことです。

リフト券こそは半日のものを買い、最初はスキーを選んだ者のひとりに「見捨てる気か」と泣きついて簡単なところに同行させました。リフトの乗降も問題なくでき、小さな坂(より正しくは丘)も転ぶことなく滑って降りてくることができました。私はこのささやかな成功に気をよくしました。この調子なら、ウォーカーギアやREX形態のメタルギアよろしくゲレンデを自由自在に滑走し、そのスピード感に酔いしれることができるのではないかと叶わない夢をみたのです。そして、愚かにもこの同行者の甘言に乗せられてより高い坂へのリフトに乗ってしまったのです。

いざ降り立った坂の傾斜や長さを目の当たりにすると、さっき滑った丘が欠陥住宅の床の傾き程度のものだったことが判明しました。同行者たちは既に視界から消えています。このままだと救助隊を呼ぶしかなくなるため、滑り始めました。

最初はなんとかなりそうな気がしていましたが、まもなく誤解だったことが判明します。みるみるうちに加速し、制御不能なのです。減速すべく蛇行軌道への移行を試みましたが、他の者がしているようにうまく曲がれません。片足を前に出して横向きの推進力を得ようとしても、本体が曲がれないのです。さらに角度を工夫したところようやく曲がれましたが、今度は反転がうまくいきません。そのまま端の方へ滑っていき、そこで転びました。再び滑り出すべく板を付け直し始めましたが、誰かと衝突するのではないかと不安で仕方がありません。銃弾や砲弾の飛び交う戦場にいる気分です。

坂を滑り降りた時点では合計で2回雪ペロするはめになっていました。ゆきと言えば[学]不動行光はいつ実装なのかなぁと思いつつ待っていると、既に2周目を滑り降りてきた者たちに呼ばれました。どうやら、他のエリアに移動するようです。そのまま平地を歩いて移動しようとして諦め、おとなしくスキー板を外して歩くことでようやく追い付きました。エリア移動にもリフトを使ったのですが、もたついたせいかゲートのバー*7と絡まってしまいました。ちょうど股のところで棒がロックされたのです。再度パスを認識させようとしてもうまくいかず、立ち往生した挙句に結局は係員が解除してくれました。リフトには乗れましたが、このことでリフトへの自信も木端微塵に砕け散りました。

いざ着いた新エリアはさっき2回雪ペロしてなんとか滑り終えた坂よりもさらに長く傾斜もあるように見える坂がそびえ立っています。早くもさっきのエリアに帰り「ちびっこスノーランド」みたいなところを探してプラスチックのソリにでも乗っていようと思いましたが、 誰もいないところに放り出されるのは心細いのでこのエリアのリフトに向かいました。リフトの移動距離も先程より長く、地面(雪面)が遥か下に見えます。

ずっとずっと昔にYMCA*8のスキープログラムに参加した際、隣に座っていたはずの班員がふと目を離した隙に消えていたことを思い出します。音もなく落ちていたのです。リフトから落ちて負傷者が約1名増えるおそれが現実味を帯びてきました。

頂上ではコースが3つにわかれていました。初級、中級、上級です。私はおとなしく初級へと向かいましたが、同じように初心者でスノーボードを選択した者が制御不能に陥り上級コースに逸れていく姿には涙を誘われました。

先程の坂はただの斜面(※強い)という感じでしたが、こちらは山道という感じです。急な坂もありますが、長いけど緩やかな道が大半を占めていました。それでもさすがは私、1回か2回程転んでいるうちにこちらについてきてくれたはずの同行者たちもいつの間にやら姿を消していました。

懐かしきYMCAのゼッケンを着た子供たちもいたのですが、その内のひとりが雪ペロして板を付け直している私の横を「夫ですかぁぁぁぁぁぁぁぁ」と通り過ぎていったのが唯一の明るい思い出です。彼は止まることなく通り過ぎていましたが、その背中に「大丈夫じゃないです」って呼びかけてたらどうしてたんでしょうか。

麓にも同行者たちはおらず、LINEを確認すると彼らの現在地の写真が届いていました。

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こんなんで場所を識別できると本気で思ってたんでしょうか。

頂上で合流するよう取り決めてひとりでリフトに乗ると、とうとう恐れていた瞬間が訪れました。リフトががくんと停止したのです。風は吹きすさび、そんな中でセーフティーバーを抑えつつストックも保持しなければならないので手一杯です。まもなく動き始めましたが、落ちそうだと思ったのはこれで184回目です。

それ以降は同行者たちにもある程度追い付けるようになり、誰かとは大抵一緒に回れるようになりました。すると初級コースを雪ペロなしで滑り切れるようになり、再びいい気になって中級コースへと舵を切ってしまったのです。やめておけばよかったのにと強く思います。

中級コースも山道型ではあるものの、途中にある坂の長さや勾配はやはり初級コースと一味違います。坂を休みつつ降りようとしたところ、止まれずに一気に降りるはめになったりもしましたが、奇跡的にも1ペロでクリアすることができました。そうして今度こそ0ペロでクリアできるだろうと安直な考えで軽率にも再度中級コースへと進んでしまったのです。

先程転んだところもクリアし、いよいよ終盤に差し掛かった時のことです。大きな坂でやはり加速に耐え切れず転びました。この頃には慣れたもの、再度板を履いて滑り出しましたが、坂を降りたところにある瘤のエリアが曲者でした。

ここでまた雪を舐めたのですが、瘤の存在により初級者には勾配の向きが判別不可能になっていました。それゆえ、比較的平らなところでとか勾配に対して平行にとか安定して板を履く試みがことどとく失敗に終わります。履けてももう片方が履けなかったり、両方履けてもすぐに転んだりと惨めな姿です。上からの声に空を見上げると、同行者たちが呼びかけてきています。「にどとくるまい」と返して再び試行錯誤に戻り、手袋の中がすっかり濡れた頃になってようやく安全なエリアまで移動できました。

リフト乗り場で待っていると、ついさっきリフトに揺られていたはずの連中がもう滑り降りてきます。時間的にもあと2回くらいの滑走になるでしょう。山頂に辿り着き、今度は正しく初級コースを選択しました。ところで、初級コースのコース名は「てんぐ」でした。天狗伝説*9など建前に過ぎず、初級コースでいい気になった者を指しているに違いありません。スキー場まで性格が悪いとは思いませんでした。また、この時には風も強くなっていて、またもや上級コースへと流れていったスノボ選択の初心者がいよいよ遭難者に見えて哀愁を誘いました。

最後の滑走も初級コースです。他の者は中級コースへと流れていったので、私はひとりで初級コースに突入していきました。この時間帯には風が止み、人もいなくなり、いよいよひとりぼっちでコースをつーっと滑っていました。結局上達は一切見られなかった今回のスキーでしたが、やっぱりこう穏やかにひとり山下りでもしているのが性に合います。耳に入るのは私が滑る音だけ。身の丈に合わないハイスピードを求めないでいれば、それなりにスキーも楽しめていたかもしれません。

すると、向かい側から爆音を轟かせてスノーモービルが逆走してきました。コースの端っこの方に退避するとぶつかることなくすれ違いましたが、追い抜きざまに悪臭のする排ガスをたっぷりと私に吹きかけていったのです。都会でもめったに遭遇しない凶悪さです。こうして、久しぶりのスキーは散々な結果に終わったのでした。もうゲレンデに来ることもないでしょう。誘ってくれた者たちには悪いですけど。

すぐ転ぶ要因としては、やはり加速しすぎることが真っ先に想定されます。加速しすぎる原因ですが、おそらくは減速できないからでしょう。本来は斜面を蛇行するように滑り、なるべく地面と平行にあろうとするのが正しい滑り方だと思われます。ところが、私が足に力を込めても曲がれないパターンがほとんどです。結果、ただ足を交互に前に出しながら直線に滑っているだけになるのです。多少のブレーキ効果はあるでしょうが、長く急な坂では焼け石に水です。体の向きも考えなくてはならなかったのかもしれません。

また、終始ストックの使い方がわかりませんでした。方向転換に使うとのことでしたが、直線では方向転換もなかったので後ろの地面に突き刺して雪を巻き上げる程度の使い方しかできませんでした。

その日の夜以降は人が減っていく一方だったため、ピザを頼もうという話になりました。味選びは家主に一任され(私はトロピカルを希望したのですが「軟派」として却下されました)、我々はそうして届いたピザを囲んで食べ始めました。

そびえ立つピザの塔は圧巻です。最上階から1枚ずつ食べていました。かなりの速度でピザが消えていきます。

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残る箱が半分程になった頃でしょうか。まだまだ行けそうだと次の箱に手を伸ばすと、その中から姿を現したのは見たことのないピザでした。私だけではなく、この場にいてピザを囲む誰も知らないようです。肉の欠片や緑の野菜がまぶされています。「ピーマンか?」「そうかな」と憶測が飛び交う中、私が突貫して野菜をひとつ摘まみ上げ、口に放り込みました。

してやられました。唐辛子*10です。私がただのトッピングにノックアウトされた横で他の面々もピザに手を伸ばしましたが、ピザ本体も負けず劣らず辛いことがわかっただけでした。特に肉が強烈です。

調査の結果、このピザは「スパイシー」であることが判明しました。いかにも邪悪そうな名前ですが、たかがスパイシーとは過少申告にも程があります。「エクストリームホット」あたりに改名したらどうですか?

ただちにひとりレジェンズをプレイしていた家主に対し、追及の手が伸びました。「辛いものが食べたかった」と供述する中、我々は全会一致で「レジェンズで1回敗北するごとに1切れ食べてもらう」という報復案を採択しました。そうしたら何度目かの挑戦でキレつつも本当にチャンピオンをもぎ取ってたのはすごいと思います。

スパイシーに味覚を木端微塵にされた屍の中から、ひとりが起き上がりました。この者はまもなく出発する新幹線に乗るのです。私ともうひとりが見送りについていきましたが、しばらく歩いてからどうやら時間が危ういらしいことに気がつきました。しかも、駅に着いてからさらに発券もしなくてはならないとのこと。私の発案で、見送り組がその者の重い荷物を持っている間に走って先に行き、発券を済ませてもらうという策が採用されました。

無事発券は終わり、発車時刻2-3分前にその者は改札の奥へと消えていきました。案外どうにかなるものです。

翌朝、この見送りに一緒に行った者から「新幹線で帰ろう」と誘いを受けました。財布への信頼に一抹の陰りがある私としては、無駄な出費を避けたいところでした(すでにこの旅でかなりの額を無駄にしていますから尚更です)が、とりあえずみどりの窓口へ向かいました。学割ならどうにかなるかもしれません。

ところが、学割にはある証明書が必要で、それは大学でないと発行していないのです。結局、昼前くらいにその者は新幹線で帰っていきました。私は諦めて行きと同じくバスを予約したのですが、①バスにも学割が存在する、②こちらは書類不要ということが判明しました。行きの便で知らない内に損をしていたのです。さらに、帰りの便でもすでに売り切れており、知った後でも損をしました。

カタンで時間を潰し(3人でプレイしたのですが終盤は2vs1の構図になって負けました)、頃合いを見計らってバス停に向かいます。駅のサイドを間違えるアクシデントに見舞われたものの、無事に乗車できました。このバスではいくつかの中から選んで映画が無料で観られるサービスがあったのですが、めぼしいものが『IT』しかなかった上によく考えたら家にディスクがあるのでおとなしく四象降臨を進めていました。その合間にはこのバスの誰かが私の目の前で残りひとつだった学割枠をかっさらったんだなぁと考えて密かに怒りを燃やしたり、ひとつ前の席でエヴァ新劇を観ている学生にそのとばっちりで後ろからネタバレを囁いてやろうかしらと考えたり、この旅行でドブに消えていった金に思いを馳せて落ち込んだりしてました。

外に目をやって『The Key』を流し、「シロナガス島本編EDで飛行機に乗るねね子」ごっこをしていると、いつの間にか東京に到着です。実はこのような状況下で旅行を決行したことにちょっぴり罪悪感やうしろめたさを感じていたのですが、東京で飲み明かす者どもを見てそんなものは吹き飛びました。

帰宅すると、妹に「お前のいない間にパンケーキを食べた」「お前のいない間に花見をした」と煽られました。東京の桜はいつの間にか散っていました。

 

<PS4>

原神ではいよいよロサリア実装が告知され、実はロングではないことが判明するというハプニングもあったものの、来たるべき決戦に向けて全会一致で可決された原石総動員法の施行が急がれていました。ウィンドブルーム祭もやってくるとのことで、海灯祭のいい雰囲気がどうモンドで見られるのかも楽しみでした。

ところが、ウィンドブルーム祭を前にしたある日、PS4がフリーズを起こしました。放っておいても解消する兆しはありません。再起動を試しても無駄でした。ただちに対策委員会が招集され、綿密な協議の結果クリーンインストールもやむなしとして現データベースの破棄が決定されました。

ところが、クリーンインストールすら途中でエラーを起こしてしまいます。初期化の段階は過ぎているようですから、これではデータの消し損です。この日は疲れ果てて寝ました。ただでさえ金欠なのに修理費が加わるとは、あまり歓迎できない事態です。ところが、翌日に同じ手順を試してみたところ、なぜか再インストールに成功してしまいました。壊れた理由もインストールできなかった理由もできなかったインストールが成功した理由も謎のままです。

ひとまず動きはするようなので初期設定をしましたが、この時点で嫌な予感のするフリーズが多発し、レジェンズのインストールもうまくいきません。原神はなんとかインストールできましたが、恐ろしいほどかっくかくです。ログインくらいしかまともにできません。

この後、現在に至るまでPS4の不調は続いています。複数回のクリーンインストールを経た最近の研究では①「データベースが壊れました」表示が出る前に自らセーフモードでクリーンインストールをすると少し調子がいい気がする、②転生した回によってはレジェンズが動かなかったり原神が起動できなかったりする、③クリーンインストールにも失敗することがあるといった事実が判明しています。

扉からテイワット大陸に入れてもらえないこともありましたが、比較的原神はきちんと動きがちです。フリーズもたまにありますが、重大な障害は未だ発生していません。今はまだ大丈夫ですが、mihoyoにはとっととPS版とPC/モバイル版の連携を実装してほしいところです。それができないのはまだいいとしても、これで万が一PS4版とPS5版は別物ですとかされたら、こちらには駄々をこねて泣き疲れ寝込む用意があります。その後は多分おとなしくPC/モバイル版を始めると思います。

ただし、凝光さんのモデルが破損している可能性が指摘されており、キャラ選択でうっかりカーソルを合わせるとフリーズします。北斗もおそらく同じです。注意していれば大丈夫ですから、ウィンドブルーム祭の終わりかロサリア戦まではこのまま行きたいところです。キャラ画面で凝光さんと北斗に挟まれたキャラは強化も装備変更もできなくなるというデメリットはありますけど。

一方で、レジェンズはまともに動いたことがほとんどありません。何度も転生を繰り返しましたが、未だに成功例はひとつだけ、それも再現性なしです。これまでには第Ⅰ期と第Ⅱ期の存在が確認されています。

第Ⅰ期は起動すらままならない状態で、まともなプレイは困難です。症状としては以下のものが確認されています。

 

・タイトル画面からロビー画面に辿り着けない

・ヒューズ参戦ムービーが飛び飛びに再生される

・ただし音と字幕は正常に動作する

・選択していたものを除くレジェンドのモデルが読み込まれない

・ヒールドローンのジェットやレイスの腕、ワットソンのギアなどのエフェクトは読み込まれる

・クラブ画面のマーヴィンも読み込まれない

・ジョッキは読み込まれるので浮いているように映る

・マッチできない

 

 何度か再インストールを繰り返すと第Ⅱ期に移行しました。第Ⅱ期ではマッチこそできるものの、特定の兆候の後は高確率でフリーズし、その後はアプリの再起動が必要です。確認されているパターンは以下の通りです。

 

・突然音が出なくなる

・銃のテクスチャが読み込まれない

・サプライボックスはじめ各種テクスチャが荒い

・兆候なし

 

このような状況では、まともな試合など不可能です。カオスセオリーのタスクである100人ノックダウンのために、ひたすら即降りボクシングを繰り返しました。フリーズする前にひとりでも倒して着実に数を稼ごうという魂胆です。まぁ、結論から言えばイベント終了までには間に合わなかったんですけどね。

急にレジェンドが黙り込んだり、新しく飛び込んだ場所のサプライボックスががびがびだったり、拾った銃が透明だったりすると動悸が激しくなるようになりました。死が目前まで迫っているからです。このような状況でプレイし続けた結果、友人のプレイを見ていてフリーズ(少しかくつく程度の健康的なもの)が少し出るだけでどきっとするようになりました。

ただ、ある時はまともにプレイできていました。なんならチャンピオンも2回くらい取れています。それまでフリーズはなかったのです。この黄金期は突然終わりを告げましたが、これには①HDテクスチャがインストール完了したから、②アップデートが来たからの仮説ふたつが提唱されています。真偽は今もって不明ですが、とりあえずまた今日もクリーンインストールを試す予定です。

 

 

<神バハ>

なんかもういよいよこの項目自体消えかけています。

ログインするかしないかくらいまで落ちていましたが、次回育成イベントの報酬がグレアとのことで、かなり久しぶりに走ることになりそうです。以前の勘を取り戻しつつ、カード絵変更まではこぎつけられればと思います。前回だか前々回は、育成レベルこそ足りていたものの書が足りなかったためタイプ変更ができなかったという特大のミスを犯しています。今回は書の回収にも留意すべきでしょう。と思っていましたが、今回のカード絵はタイプを変えてもさして変わらなさそうだということが判明しました。決意のやり場に困っています。

去年は古き良き時代のアニメ公式サイトを模したページが登場した、神バハのエイプリルフール。今年はどうなるのか楽しみですね。どうせ申し訳程度に称号が貰える程度でしょうけど。

 

<グラブル>

アニバの到来です。しょぼいとか言ってる輩もいるようですが、神バハの7thよりよっぽど盛大ですから大丈夫ですよ。

サプチケは「基本的人権に相当するらしいクリメアを採るべきだ派」と「光を強化できるハロゼナかリミジャンヌにすべきだ派」と「未所持の中では結構好きなクリネモにしないと後悔するぞ派」の戦いが終わりません。

土をやる予定はありませんでしたが、一期一振が2本手に入ったのでちょっと考え始めています。気が早いのでしょうけど。ハロゼナはまだしも、リミジャンヌを手に入れるとロザミアの席がなくなりそうで気が進まない面はあります。おととしくらいに交換したバレンタインメドゥーサはまったく使っていませんから、おとなしく趣味に走るくらいがちょうどいいのかもしれません。

ある鯖で友人が浴衣アンスリアと浴衣ロザミアのどちらをサプチケで迎えるか悩んでいました。その鯖での有識者のひとりがアンスリアを勧めていたのですが、ロザミアに関しては「持ってるけど使ってないからよくわからない」と言及を避けていました。

使命感に駆られて「今ロザミアの話をしましたね!?」と食い気味にフォールしようとも思いましたが、自分がロザミア強化装置(別名バレンタインアグロヴァル)を持っていないことに気がついておとなしく控えました。後日、その友人にはアンスリアの方に汎用性では分があることを伝えた上で、ロザミアの長所は伝えました。その者はアグロヴァルを引いているので、私よりはうまく活躍させてあげられるであろうことも伝えましたが、その者の推しのビカラとアンスリアが組んでも楽しいことを申し添えることも欠かさなかったので、どちらを選ぶのかちょっと気になるところです。

長々と紹介してきた季節会話ですが、3月のホワイトデーでしばらくお別れです。次回は10月ですね。寂しくなります。

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とはいえ、5月だか6月になればお返しが届くはずです。それが今のところは最大の楽しみですね。今年は去年までとは趣向を変えるらしいですが、どうなることやら。

ところで、私は2020版と2019版を持っているのですが、それ以前は未所持なのです。最近のものであればたまに出回りますが、昔のものとなるとさっぱり見かけません。メルカリで売られているのを1度だけ見つけた(すでに売り切れていました)ので絵柄は知っているのですが、それだけです。たまに各所を除いてもやはり見つかりません。どこかで見かけるようなことがあれば、ぜひ教えて頂けると嬉しいです。なんならある程度までなら言い値で買うので回収してくれるとなお嬉しいです。

*1:他の仕事をしたくないがためにわざと無駄に時間をかけたことは否定しません

*2:初心者マークとも一部では呼称される

*3:「シロナガス島の悪魔」の鳴き真似

*4:「すすめ」の漢字変換って毎回わからなくなりませんか?

*5:キュュゥゥゥゥゥゥウン⋯⋯ドグォォォンンみたいなあの音が私は大好きです

*6:帰京まで冷蔵庫で冷やしておくと他の者の餌食になるおそれがあったのです

*7:ディズニーリゾートのゲートみたいなもので、横に伸びて道を塞ぐ棒を押すことで前に進める仕組みです

*8:これ何の団体なんですか?

*9:有無すら知りませんけどそういう伝承でもなければコース名にしなくないですか?

*10:辛い野菜ならとりあえず唐辛子

[2021] 第3次中間報告

夕方に帰宅すると、妹が大抵テレビ番組を観ている。テレビ番組といっても通販や午後のロードショーではない。ましてや砂嵐ではない。地上波のニュース番組なのだが、最近のニュース番組の例に漏れず、ニュース以外の特集をやっている。

内容は日によって変わるが、個人経営の飲食店が多く取り上げられている印象だ。これを妹はなぜか好き好んで観ている。私にはこれが理解できず、むしろ1秒だって観たくない(この訴えが聞き入れられたことはない)。

「こだわり店主に密着」や「家族で頑張る個人食堂」、「2代目の奮闘」といったものが嫌いだ。努力だの継続だのが美化されているようで観るに耐えない。個人経営の飲食店に行くことはもちろんあるが、一生会うこともない店主のドラマを観て楽しいか?どうせその店に行くことは未来永劫ないだろう。数時間もして妹に店名を聞いてみれば何も覚えていないはずだ。

しかも、「PS4をプレイしたい」と申し出てもこのニュース番組を理由に拒否されることだってあるのだ。学校から帰ってきてテレビを使いたい、自分より時間がある兄にテレビを占領されるのが許せない、というのはまだわかる。だが、それにしてもよりによってこれというのまでは理解に苦しむ。

夕食の時間になるとようやくニュースは終わり、今度はバラエティがチャンネルに氾濫する。妹は次にこれらを観たがるが、私はこっちも嫌いだ。クイズ番組は出来レースにしか見えないし、大食い番組はどうせ食べ残すに決まっており、それらに出てくる芸人は知らない者ばかりだ。第一、何を観ても演出が過剰に感じられる。制作側はこうでもしないと視聴者の愚鈍な頭では理解できないと思っているのか?

私にとってこれらは耐え難く、すぐにでもアレルギー反応を起こしてニュークリアイジェクトするところだが、代案として提案される番組や作品がことごとく却下されるため(テレビを消すのは論外だそうだ)、現状に甘んじている。

ニュースは「つまらない」と一蹴され、アニメも「興味がない」と斬り捨てられる。映画を提案すれば「長すぎる」とどうしようもないことを指摘され、作品によっては「怖いものは嫌」と追い討ちまでかけられるのだ(ホラーならまだしもアクションまでこれに含まれる)。まだ興味がありそうなジョジョであっても「2回も観なくていい」とにべもない。自分がポケモン名探偵コナン、『ハリー・ポッター』の映画を何度も何度も観ているのはいいのか?そもそも、「ひとりの時に観ろ」という核を撃たれればなす術がない。

ドラマにおいては意見が一致することもある。『悪夢ちゃん』や『謎解きはディナーのあとで』は兄妹揃って好きだ。だが、最近では妹の好みについていけない。

義賊ものとでもいうのだろうか、秩序の外に生きる主人公たちが悪党を同じようにグレーとブラックの中間な感じの手段で(時にはもろに違法な手段で)懲らしめるという筋書きのものが妹の好みのひとつらしい。

それだけならまだいい。私が気に入らないのは、そうして秩序の外にいて利益も得ているのにいかにも秩序代表みたいな面で「こんなことよくないよ」みたいに言ってるキャラが出てくることだ。MSFくらい潔くあろうとは思わないのか?

また、復讐をテーマにしたドラマも嫌いだ。復讐に燃えるのは主人公だったりその仲間だったり敵側のボスだったりするが、共通するのは復讐を完遂しないという点だ。追い詰めても警察に引き渡すだけだったり、かっとなって殺そうとしても周囲の誰かが止める。

特に嫌なのは、十分な理由の元に復讐を望んでいた者がいて、いよいよ果たせるという時になってぽっと出の通りすがりが止めるというパターンだ。神バハで出てきた「死者が悲しまないか?」「もし今の私を見てあの子が泣くとしても、その涙はあの子が今際に流した苦痛の涙よりずっとましだと思う」が復讐論としては最上だと私は思っている。

その点『ジョン・ウィック』は安心だ。そう妹に薦めると、「どうせ主人公が勝つから嫌い」と言われた。闇の男ブギーマンだって車に撥ねられれば負けるということを指摘したが、取り合ってもらえなかった。

[2021] 第2次中間報告

以前、バ先でExcelに指定された文章をタイプして印刷するタスクを見つけた。接客と比べれば得意分野だし(接客と比べればほとんどがそうだ)いい暇つぶしになると私はそれに飛びついたのだが、ちょっとした問題があることが発見された。

問題といっても、そう難しいものではない。難しいものではないといっても、基礎問題ではない。ましてや演習問題や応用問題ではない。正確な文面は忘れたが(よほど忘れたかったのだろう)、ハートマークが入っていたのだ。

LINEスタンプですらめったに送らないのに、ハートはつらすぎる。苦渋の決断を迫られた末に渋々覚悟を決め、玉音放送を聴いたような気分で手をキーボードに伸ばした時、先輩から「もういいよ」と告げられた。見捨てられたのかと思ったが、上司が既に作成していたことが判明したらしい。後には虚空に浮いた覚悟と接客を強いられる時間だけが残された。

このように、私は自分のスタイルから外れた文章を書いたり読んだりするのに多大な苦痛を感じるタイプだ。その証拠に、レポートを書くのがいつまでも苦痛だ。他にどのようなものが苦痛かを考え、思いつく限りのものを列挙したのが以下だ。

 

・志

有言実行の実行よりも有言不実行の不実行を心掛けていたい私は、決意表明や抱負が大嫌いだ。①明言するとやらなくてはならない気がする、②それで失敗すると非難されることがあるからだ。計画を立てるのも大嫌いだ。

 

・寄せ書き

そこまで親しくない相手に書く場合、労う気持ちはあっても具体的な文面は浮かんでこない。結果、うやむやな文章を書くことになる。根が正直なせいか、割り切れないのがつらいところだ。

 

・連続

「学食は昼は混んでいる」のように、同じ接続詞が連続するのが苦手だ。ただ、なぜか「の」ならまだ拒否感は薄い。

また、語尾の連続も同じく苦手な節がある。語尾を変えるべく表現を調整することも少なくない。これまで費やしたその時間で、サクラダ・ファミリアのひとつくらいは完成していただろう。

 

・漢字過多

捲土重来や大英帝国東印度方面艦隊第七次大規模攻勢支援作戦臨時作戦司令部付清掃員補佐見習などは漢字で書くべきだ。すべてひらがなでかくとひじょうによみにくくなることはとうぜんであるといえよう。だが、漢字の過剰使用も又読み難い文章を形作る要件と成り得る。適度に平仮名を混ぜた方が圧倒的に読み易い。書いて居ても、気取った思想家の様で居心地が悪い。

 

・顔文字や記号

ハートもそうだが、使いどころがわからない。使う文化圏に所属してこなかったのだ。使おうと思ってもまずはテンプレの検索から始めねばならず、その時点で断念しがちだ。そういえば、!や?をいちいち絵文字で打つ者は何がしたいんだ?

 

・読点が、多い

読点は、文章を、読みやすく、するための、もので、ある、はずだ。ちょうど、階段の、踊り場と、似ている。だが、踊り場が、多すぎれば、逆に、疲れる。読み手への、敬意に、欠けているとしか、思えない。

 

・句点がある

「文章の終わりを意味する句点は重要度が高い。だが、吹き出しや括弧の最後で使われているのとは相容れない」。「許されるのは木津千里くらいだ。」

ちなみに、SNSにおける投稿の場合も少し気になる。ひとつの投稿自体が大きな不可視の括弧に囲われているように感じるのだ。少なくとも自分から使うことはないだろう。

 

・全角数字

宗教上の理由で全角数字は打ちたくない。単純に読みにくいからだが、住所や郵便番号でこれを強制してくる願書などの入力フォームは万死に値する。

 

・誤っている

カービィ」を「カービー」と書く者とわかりあえる気がしない。「ベイダー」と「ヴェイダー」のような表記ゆれならまだいいが(ただし「ベーダー」は駄目だ)、素直に調べるとかピンク玉呼ばわりするとかなかったのか?

 

本筋からずれたものが混じった気もするが、とりあえずはこのあたりか。ここに書いている分にはまだいいが、社会に出てやっていけるかがまた不安になってきた。こんなつまらない意地は早めに捨てるべきなのだろう。

 

追記: 恥を忍んで句点と読点の取り違えを修正

[2021] 第1次中間報告

大学における4月は実に慌ただしい。入学式、健康診断、履修登録、過剰勧誘、新歓連行、飲酒強要、酩酊泥酔、醜態露呈、嘔吐誘発、意識喪失、緊急搬送などてんこ盛りだ。

昨年度は体育くらいしかオフライン授業がなかった。座学に至っては皆無だ。2週目の火曜日には、記念すべきことに最初の座学の授業があった。授業の内容は、恥ずべきことに去年落とした再履修の必修単位だった。

再履修の授業では、おそらく新入生と机を並べることになるだろう。「失礼ですが新入生ですか?いえね、再履修の2年生とかも混じってるらしいじゃないですか。誰がこんな簡単そうな授業落とすんでしょうねぇ。まぁ、私のことなんですが」と掴みのあるファーストコンタクトも考えてある。これがワーストコンタクトとなることを懸念する声も上がったが、代案は上がらなかった。

当日の朝、お出かけの順序はスイッチが入らずハイにもならなかったので想定より5分ほど遅れて完了した。少し早めに着けば周囲の学生と話せることに思い至ったのはその後だ。校門への修正された到着予定時刻は開講5分前で、もう後の祭りだ。

開講3分前くらいにやっと教室へ入った。真ん中が空いた3人席の机は既に多くが埋まっていて、あわてて近くの空席を見つけて着席した。荷物を降ろしていると、後ろからやってきた男が私のふたつ前の机に腰を下ろした。その後、開講時刻まで前の座席の学生たちを観察したことでいくつかの知見が得られた。①私のひとつ前に座ったふたりとふたつ前に座ったひとりの女たちは友人関係にある、②そのグループと男はすぐに会話を成立させた、③私も前に座ればよかった、④私は彼らが持っている出席票を持っていない。

この頃にはチャイムが鳴っていたが、前にいた教授は「もう少しかかります」と言ったきり、授業を始める様子はない。そっと席を立って(姿勢は低く)出席票を回収して戻り、紅茶で一息ついた頃になってようやく教授は話し始めた。

話の内容はほとんどが学部の成り立ちだとか教授の昔話で占められており、去年とさして変わらない。唯一得られた興味深い情報は「大学の授業は15分遅れて始まり15分早めに終わるのが通例だ」というものだったが、まもなくこれは過去の話であることがわかった。

授業は終わったが、誰と話すこともなかった。同じ机にいたのは男だが、その者は他の机にいる男と話していた。ふたりでいるところに別の者を加えるのは面倒だろう。一方で、前の机には女の3人組がいた。3人なら会話がふたりになった瞬間を突いて話しかけることもできただろうし(可能性を語るだけなら自由だ)、一挙に3人の知り合いを作ることもできた。絶好の機会を逃したことが悔やまれてならない。

正直に白状すると、新入生にマウントを取りたかった。アビリティレール機能(便利な場面もあるが戦力が整うにつれ邪魔になることが増えてくる機能として知られている)くらいには重宝がられてみたかった。「履修のことならお聞きなさい。PCスキルの単位のこともお聞きなさい。ロシア語は聞かないで下さい」くらい言ってみたかった。その機会も失われてしまったのだ。

学食へ向かうと、これまでに見たことがない程に人でごった返している。10分おきくらいのスパンで机も椅子もアクリル板も動かさず黙食をするよう呼びかけるアナウンスが流れていたが、そこかしこで椅子を移動させアクリル板のない場所で顔を突き合わせて食事する者や完食しても延々と話し込む者、ひとつの椅子にふたりで座る者がいるなどほとんど守られていない。

ひとりでひっそりとラーメンを食べ、食事中どころかこの日の授業が全て終わるまで「いただきます」と「ごちそうさまでした」以外声を発さなかった私とは大違いだ。1日目にして、早くもクラスター発生とオンライン体制への逆行を心待ちにするようになった。「対面になれば友達ができる」は悪質なデマだ。

[2021] 3月に書く、2月の生存報告

好きだけどマイナーだったり昔のだったりするゲームがトレンドに上り、嬉しくなってチェックしにいくとどこぞのVtuberが実況しただけだった、という苦い経験も増えてくる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

あまりにもあっけなさすぎる2月のおしまいです。28日しかないというだけでこんなにも短く感じるものでしょうか。本来ならば、学校も終わりコシカケの上で優雅にオレンジジュースのグラスを掲げるような生活に入れるはずでしたが、なかなかそうもいかないのが現実でした。

そんなこんなで2月分の生存報告です。先月のゆめにっきで懲りたのか今月は何もメモに書いていませんでしたが、夜の街を歩いていたら何らかの秘密組織に勧誘され、意気投合して加入すべく契約書にサインしようとしたところ遅刻に厳しい旨の記述があったので加入を取り止める夢は思い出せました。これは夢でしたが、もし現実であっても同じ対応をすると思います。カメラロールは回収したグラブルや神バハのボイスでいっぱいで遡るのに苦労しますし、もはやツイートくらいしか記憶を呼び覚ましてくれるものがありません。

寒さに苦しめられる日々は終焉が近づいていますが、これは同時に花粉に苦しめられる日々の到来を示しています。毎年からからになっている記憶しかありません。できるだけ家から出ない生活を心掛けたいところです。できれば核シェルターか地下壕あたりに引きこもるのが理想的です。桜が楽しみとか気軽に言ってる人種は、きっと花粉とは無縁の人生を辿ってきた人なのでしょう。私のような状況に置かれれば、そんなのんきなことは言ってられなくなるはずです。

なんだかうやむや化が始まりかけた気がする生存報告ですが、今回でどうにか元のスパンに戻せればと思います。いえ、やっぱ無理でした。『接客の練習』なんて書いてるからこんなことになるんですよ。読ませてもらってる友人のブログにもフィクションの話が出てきますが、内容の深さが大違いです。友人のが2Lペットボトルなら、『接客の練習』はひっくり返したペットボトルキャップ(それも一部のミネラルウォーターに使われる薄いやつ)くらいの浅さです。ちなみに今回は23000字程度です。期末のレポート群ひっくるめたよりよっぽど書いてますね。

まぁそれはそれとして、これが上がる頃にはもうそろそろ新生活が始まる頃ではありますが、どうにかこうにか今月中には去年におけるオンライン授業と大学生活のまとめみたいなのを上げるべく書き進めています。署名運動とか限界を訴えるツイートとかする度胸とか行動力とかはありませんが、ここでこきおろすことくらいならできますよ。ある当事者のお気持ちくらいとして読んで頂ければなぁと思います。あ、『接客の練習』も目下のところその③を執筆中でありますぞ、プレジデンテ!

 

 

<学校>

試験はなく、いくつかあった期末レポートも前回で書いたように少なくとも提出は完了しました。課題配信に使われたサイトをたまに監視してはいますが、今のところ「わかってると思うけど再提出だよ」とか、「実は留年だよ」のようなお知らせは確認されていません。「首席として式に出席して下さい」とか、「レポートが賞を獲得しました」のようなお知らせも確認されていません。もう少しすると成績開示が来ますから、そこで全ての決着ということになるでしょう。期限1、2分前に出したレポートがどこまで通用するのか、これでわかります。

そうそう、例の入学式ですが日程が判明しました。まぁ、正確に言えばずっと昔に判明していたことが判明した、となります。学事歴に書いてくれない大学側が悪いです。3月末に執り行われるようですが、「座席は先着順とし、あぶれたら中継が繋がれた別会場に回される可能性がある」みたいな記述が気になります。早く行ったところで隣に座ろうねとなる間柄の者はいませんが、あぶれるのもそれはそれで癪です。

厳密にはアルバイトなのですが、例の試験監督の話はこちらで書いておこうと思います。割と長めですよ。以前書いた通り、ひとつのシフトは準備日(2000円)と当日(8000円)で構成されます。それらの諸々の説明会が最初にありました。会場へ向かうと、そこは大きな階段教室です。階段教室といえば"大学"って感じるものの上位に食い込みそうな単語ですが、私は入学以降1回たりとも授業を受けたことはおろか足を踏み入れたこともありません。受験当日にどこかの学校では使った気がしますが、せいぜいそれくらいです。オープンキャンパスもろくに行きませんでしたし。

もう大学の卒業も近い友人(別の大学)にこの話をしたところ、「後方には陽キャがいてインスタに励んでおり、一方前方は当てられやすいので自分は中央付近にいた」という知恵を授かりました。こういうのって普通同じ大学の先輩から授かるものではないんですか?説明会で足を踏み入れた階段教室には張り紙があり、「最近遅刻や居眠り、電子機器の使用が授業中に見られ、まじめに授業を受けたい学生から苦情が来ている。学生の本分を思い出せ」みたいなことが書いてあって、この知恵を思い出しました。途端に学生の本分を忘れ去った陽キャを許してはならないという正義の怒りがこみ上げます。ところで最後の方はペチュニアおばさんへの吼えメールみたいですね。魔法界の教授は吼えメールを山ほど貰ってそうです。

席に着き、説明会が始まります。マニュアルは配布されましたが細かいことは当日説明するとのことで、この日に説明されたのは全体に通じる注意事項でした。毎年居眠りをする学生がいて、苦情がこれもまた毎年届いているとのことです。監督者が寝てるだけで気になるような奴は落ちてしまえと思いますが⋯。また、仕事内容をSNSなどに上げないようにとの注意もなされましたがここなら大丈夫でしょう。根拠はありませんが。機密保持を他の人に徹底させる立場の皆さん、こういう奴から機密は漏れていくんですよ。

説明会の最後に、「後半のシフト2つに人が足りないので入りたい奴がいれば追加の応募を受け付ける」とのアナウンスがありました。調べてみたところ、片方は駄目でしたがもう片方は空いています。応募用の紙を受け取って書いていると、後方の会話を漏れ聞きました。どうも院生までもが紛れ込んでいるようです。院生って忙しいものだと思っていましたが、そうでもないんですね。その後は用紙を提出して帰宅し、翌日には当選の連絡が来ていました。これでシフトは合計4つです。

第1のシフト当日、集合時刻の夕方に現地へと向かいます。ちょうどこの日の受験を終えた受験生たちの波をかきわけて、無事間に合いました。大きな教室で役職の割り振りを配布されます。監督者と入試課付きのふたつが存在し、この日の私は前者です。その後は号館ごとに移動し、役職ごとの説明を受け、それが終わってからやっと実際に働くことになります。

監督者には受験番号ラベルと試験室番号の看板、あと座席表も、そして消しゴムとテープが渡されました。これらを適切に設置するのが職務です。どうやら、基本的には男女のペアが監督者として各試験室に配置されるようです。この日のペアの女は2年生の女でした。浪人生というものは、2年生に対しては同い年として、1年生に対しては同学年として接することができるのでむしろ他人と馴染みやすいのではと思っていましたが、本体の技量がどうしようもなければ必然何も起こりやしません。準備自体は30分とかからず、職員の点検を受けて解散です。

翌日の朝、早朝(9時)に現地集合し、その後は各試験室でしばらく待機です。換気をよくするためか校舎がおんぼろすぎるためか、それなりの寒さを感じます。我々の席がドアに近かったこともあり、試験中もこの状況が続くことが予想されます。このような場合こそ相棒と共に乗り越えようと傍らに目をやると、膝掛けを取り出して暖かそうにしていました。

続々と受験生が集まってきて、私にとっては暇で何もすることがない時間でも彼らにとっては最後に残された僅かな猶予なんだなぁと思ってぼんやり眺めていると、問題や解答用紙を携えた職員がやってきました。開けた袋から問題や解答用紙を配り、試験開始です。試験開始時にはドアが閉じられ、寒さに晒される心配が消えた代わりに眠気にノックダウンされる心配が発生しました。

試験室の前の方に椅子が2脚あったのでそこにふたりして座っていましたが、さっそく私にお呼びがかかります。写真照合役を仰せつかったのです。事前に配布されたマニュアルには職員が行うとあったはずですが、渡された以上は仕方がありません。各席を巡回し、「マスク外して頂いてよろしいですか」「ありがとうございます」を連呼しつつ確認を終えました。正直、写真と実際の顔が全て同じだった確証はありませんが、写真写りがよかったか悪かったかで、替え玉なんてものはいなかったのでしょう。

それが終わってからはただただ座って待っているだけです。一応視線を左右に巡らせてはみますが、なにかを落とす者もトイレに行きたがる者もおらず、ただ首を左右にゆっくり振るだけに終わります。まるでTF2に登場するセントリータレットのような気分です。

そういえば、「今度試験監督に行くんだけどすっごい暇そうだ」と内輪のボイスチャットで話した時、「かわいい子を探して凝視してたり声かけてみればいいじゃん」とアドバイスを受けたことがありました。かなり的確なアドバイスです。入学前から声を掛けて「申し訳ないんですけどもし受かってたら友達になってくれませんか」とお願いするのはかなり効果的な方法でしょう。贅沢は言ってられません。彼らはそのほとんどが2歳差でしょうが、そんな些事に構っていられる余裕は既にないのです。何が何でもどこかのコミュニティに潜り込まなければならないのです。難点としては、そんな試験監督がいたらほぼ間違いなく通報されるであろうことですね。やはり入学後を狙うしかないのでしょうか。

だんだん眠くなってきたあたりでチャイムが鳴り、受験生の戦いが終わりました。解答用紙を回収し、自分で数えた後今度は相棒と交換して数えて過不足なきことを確認、試験は終了です。受験生が退室した試験室の片づけをすませると、また暇になってしまいました。この日は1時間の試験が午前中にあるだけだったのです。

隣の試験室に相棒の友人がいたらしく、その相棒の男やどこからともなく現れた別の女が合流して控え室を兼ねる学生食堂へ向かうのをみて、慌てて追いかけます。相手側は女×3と男×1ですが、まだ勝機はあります。が、男は陽キャっぽくて話しかけるのが躊躇われたので、相棒だった女に同行を願い出たところ受理されました。

学生食堂では「昼食を摂った後、別命あるまで待機」との指示を受けました。空いていた窓際の席に向かうと、女3人がまず並んで座り、その横に男が座り、さらにその隣しか空いていなかったのでそこに私が座るという並び順になりました。昼食を食べ終えましたが特に指示も来ず、かといって相棒たちと話そうにも男ひとり挟んでいて話しかけにくい状況です。その男は携帯電話をいじっているばかりで、そいつを飛び越えて話すのも気が進まないところです。周囲ではPCで作業に励む者、トランプに興じる者、switchで遊ぶ者などなど思い思いの方法で皆が時間を潰しています。どこかの増援部隊として派遣される者もなく、平和そのものです。迷った挙句、『接客の練習』を書いていたらいつの間にか夕方になっており、勤務も終了で解散になりました。あんなの書いてるだけで金がもらえるとは思いませんでした。来年も必ずや応募しようと決意します。

その解散後、間髪入れず第二シフトの準備に取り掛かります。今回もまた補助監督を割り振られ、担当教室に派遣されました。試験当日も前日と同じように開始後はただ椅子に座って待つだけなのですが、この日の試験は最長100分が3つ存在し、そのかなりの長時間を耐えねばなりませんでした。

椅子の冷たい金属部に手首を押し当てたり横に並ぶ椅子の上をスライド移動して遊んだりしてなんとか耐えようと試みましたが、やはり人間の限界を超えています。うつらうつらというか数秒くらい寝た気がします。それでも試験官がそっと優しく起こすくらいだったので何事もありませんでしたが。

この日の教室はかなり大きいもので、補助監督も昨日より多く割り振られた上に上述の入試課付きからも増援が派遣されました。その増援の中にひとり積極的に話しかけてくる男がおり、業務の合間にいくらか話をしました。結果、彼は1年生であること、学部は違えどキャンパスは同じであることが判明します。そのまま他の人たちとの会話も発生しました。ありがたいことです。

無駄に長い割に内容はきつくないし何かをした訳でもないけどなんだか妙に疲れた業務を終え、校舎を出てきた時には私とその同学年の男、あと同学年の女と3年の女ひとりずつのパーティが組まれていました。お疲れ様でしたーとこのまま解散の流れです。このままではいけない(このままではいけないので)と意を決して「実は私、友人がひとりもいない者でして、よろしければでいいんですが連絡先交換とかして頂けるとそれはもう助かります」と平身低頭して話しかけると、快く交換に応じてくれました。非常にありがたいことです。

校門を出たところで1年の女のみ別方向であるため別れ、残りの3人で駅に向かいます。3年の女はとてもフレンドリーであり、会話能力に乏しい者どもにとっては頼もしい存在です。ところが、話しているうちに「酒で酔いつぶれて山手線を2周したことがある」ということが判明しました。違う大学に通う友人のトム(酔いつぶれて見知らぬ土地で発見されたことがあります)を彷彿とさせるので、密かにこの女を「弊学のトム」と呼称することにしました。

駅に着くと、女は「私はこれから友チョコ用の買い物があるから」と電車には乗らず町へ繰り出す構えです。私としては今日知り合ったばかりですからここでの解散に異論はなかったのですが、もうひとりの男が「ついていく」と言い出しました。「ついてきてもつまらないだけだよ」と女はあくまで固辞の姿勢を崩しません。

ここで私は迷います。①退屈な買い物に付き合わせるのも悪いと本当に思っている②買い物は事実かもしれないが得体の知れない者どもを連れて行きたくはないのでなんとか同行を断念させようとしているの2パターンが考えられるからです。人を疑うのも悪いとは思いますが、私の内なる元老院は②を支持しています。男はこの可能性に思い至らないのでしょうか。私が疑いすぎているだけでしょうか。

結局、男には「我々にはまだ早い世界がある」と断念させ、ここで解散を宣言します。別れ際に女には「よければいずれ飲みに行く際に同伴させて頂きたい」と社交辞令的挨拶をして別れましたが、これは割と本心だったりします。酒の世界に踏み入るには酒豪を師と仰ぐのが最適でしょうからね。誘いがくることはないでしょうが。

第3シフトではあろうことか当日に寝過ごしました。慌てず本部に電話すると、「説明会で述べた通り、遅れるとその日のシフトは丸ごと取り消しになる、残りはちゃんと来い」とのことでした。この日のシフトはまたまた補助監督で、午後からのみ試験がある学部に割り振られていました。これまでの経験から推察するに、午前中は何も仕事がない待機時間だったのでしょう。私が本格的に動くのは午後からですから、電話した後に学校へ向かっても余裕で午後には間に合ったはずです。だというのに規則だからと丸ごと取り消しにするのは融通が利かないと言う他ありません。私が遅刻を反省するとでも思いましたか?この私が?

ということで心を入れ替えも反省もしませんがきちんと間に合いはした第4シフトの説明会です。事前に友人初期ロットたちには連絡を取り、弊学のトムと男は同じシフトであることが判明しています。トムにも3人で一緒に行こうと誘ったのですが、あちらの友人との先約があるのでふたりで楽しんで来いとのこと。やっぱり都合よく追い払われただけなのではという疑念が拭えません。

また、この日の割り当てはとうとう入試課付きだったのですが、実際には入試課付きだった者のほとんどが補助監督の補填として配置され、結局補助監督でした。入試課付き本来の任務が何なのかは結局わからずじまいです。この時、弊学のトムや男の配置も調べてみたのですが、トムの名前がなかなか見つからず、同じシフトだと言ったのは嘘だったのではないかと疑心暗鬼になりかけたところでやっと見つかりました。

当日も今まで(もちろん行かなかった第3シフト以外)と大きく変わったことはありませんでしたが、教室が狭くて席を探すのも容易そうだったこともあり、廊下に立って迷える受験生を誘導していました。ほとんどの受験生は自力で目的の教室へと辿り着くのですが、たまに変則的な番号の教室の場所がわからなくなる者もいるようで、彼らに場所を教えてあげました。また、教室には辿り着けてもトイレの場所がわからない者も結構いました。そもそもちっさいトイレの表示(廊下に張り出してるやつ)が風化のせいかおんぼろな壁の色と溶け込んでとても見つけにくいのです。これでは無理もないと「見えにくいんですけどね、あっちの方に小さな看板が⋯あっ、今白っぽい服の女が出てきたとこです」な具合に案内してました。

日頃から他人を貶めたり吠え面かかせたり蹴落としたりする喜び*1を追い求める私ですが、この試験監督では他人に親切にする喜びを実に久しぶりに思い出すことができました。私が受験した時よりもよっぽど極度の緊張状態にあるであろう彼らの役に立てるというのはずいぶん気分がいいものです。このことを後日アルに話しましたが、「前半のパワーワードの印象が酷すぎて後半が入ってこない」と言われました。

最後のシフトも終わり、別に何かをした訳でもないのになんだか晴れ晴れとした気分で外に出ました。遠くに見える、校門へ続く道を埋め尽くす黒々とした受験生の大群も今では暖かい気分で見ることができます。彼らの中にはもしかしたらいずれ私の知り合いとなるものもあるかもしれません。そんなことを考えていると、その群れからは外れたところで受験生の男女ふたりが楽しそうに話しているのが目に入りました。

我々の代はキャンパスにほとんど来られませんでした。式もありませんでしたから、校歌なんてさっきそこにあった石碑で初めて知った程です。そんな中、こいつらは早々とキャンパスデートに興じているのです。このような生物だけは許すべきではないと元老院が全会一致で声の限りに叫んでいます。彼らの代にだって言い分はあるでしょう。しかし、我々が耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ1年を送った後に、やつらはのうのうと大学生活を満喫しにやってくるのです。

もう受かった気分で我々には叶わなかった(この際相手の有無は置いておきます)キャンパスデートとは、まったくいい御身分です。先程までの暖かい気分は雲散霧消し、受験生どもに呪詛を投げかけて試験室の撤収作業に戻りました。ほぼ毎時限寝てたこの日の相棒だった女は、作業が終わるなり話しかける隙も見せず帰っていきました。

 

 

<アルバイト>

以下、それぞれある日の出勤してきた私&上司の会話ログと私&出勤してきたアルの会話ログです。

 

「おはようございます」

「おはよう」

「おや、ゴミ袋がふちから外れてますね。ここにあった枠*2はどうしたんです?」

「ゴミ捨ての時にどっかへやっちゃってねぇ⋯枠自体を捨ててないとは思うんだけど」

「ゴミ箱の底にも周囲にも落ちてない⋯たしかに探してみても見当たりませんね。探しときますよ」

「よろしくね、じゃあお先に」

「えぇ、お疲れ様でした」

 

「おはよう」

「おはよう⋯そうそう、ゴミ箱にあるはずの枠がないらしくて、探しとけと」

「あるみたいだけど?」

 

枠はあるべき場所にきちんと収まっていました。我々(アル除く)ははまっている状態の枠を認識できず失くしたと騒いでいたのです。アルが来なければ誰も気がつかなかったでしょう。自分の認識能力の衰えを最近になって特に強く感じます。私は枠に頼らずとも袋を固定できないかと枠がはまったふちに触れてまでいるのに枠はないと認識していました。この出来事以降、私は私の意見を「目の前にあるものすら認識できない愚か者」によるものとしてしか見られなくなりました。皆さんもそうすることをおすすめします。もし全員がそれに従うのならここ以降の文章はまったく読まれなくなり、世界はもう少しだけいいものになります。

そういえば、家具や壁とか人に軽くぶつかる回数が異常に多いので医者に診てもらったところ、周囲環境の一部が認識できなくなる異常であると診断され、以降は私とぶつかった皆が黙って憐れむような眼に見てくるようになったという夢をみました。夢にまで出てくるとは、相当根深い問題のようです。実際、人はさておき家具にはよくぶつかります。昨日などはしゃがんで立ち上がる際にドアノブ*3に背中を強打しました。部屋の中で飛んだ際(歩行可能面積の縮小に伴い飛び石から飛び石への間隔が開いていたのです)、膝より下が後ろに跳ね上がったためかかとを机の天板の裏に打ち付けたこともあります。

このように認識能力の低さを物語る証拠は枚挙にいとまがなく、これからもどんどん増え続けていくでしょう。今はまだゴミ箱の枠を発見できない程度で済んでいますが、いずれ大きなミスをもたらす可能性は十分に考えられます。この瞬間もミスを犯して気がついていない可能性があるのです。白状すると勘定のミスもやりましたし、これが最後とは思えません。もう少ししたら運転免許合宿に行こうとも思っていましたが、わずか30cm程度の距離にあるものを触れても認識できない奴に車の運転ができるでしょうか。標識、信号、薄いスケートボードに腹這いになって曲がり角で突っ込んでくる幼児などなど、見逃して大惨事を引き起こすものは尽きません。

そもそもこのアルバイトをオーバールックホテルに例え始めたのは私がジャック・トランス、紹介してくれた友人がアル・ショックリーみたいだなとなったところから始まった訳ですが、そのアルから内情を聞くうちにいろいろなことがわかってきました。前回書いた警官と刑事の話、ライフルマンとパイロットの話もそのひとつです。12月に私を面接した店長ですが、どうやら新店舗に掛かり切りで我々がいる店舗にはほとんど顔を出さず、バイトリーダーが実質的な店長になっているようです。店長はスチュアート・アルマンというよりはむしろホレス・ダーウェントに近く、バイトリーダーの方がスチュアート・アルマンなのかもしれません。店長にダーウェント程のボスっぽさはありませんが⋯。アルマンの方はこちらへの見下し加減が原作と似ている気もします。実は私に親切にいろいろと教えてくれた者がアル以外にいまして、仮にディック・ハローランとします。このディックは例の特殊技能持ちだったのですが、2月に入ってからはとんと来なくなってしまいました。既に頼れるのはアルくらいのものです。

1月の中旬あたりから勤め始めた訳ですが、どうやら気が早いアルマンたちは私をひとりで店に置くことを早くも考え始めているようです。「あんたなら大丈夫、やれるさ」ならまだしも、「いいからやれ」くらいの感覚でいそうなのが怖いところです。私以外にもうひとり新人が入りまして、私とその者の状況を把握できるようにと習得したスキルのチェックシートを作ったよと見せられましたが、それが活用されている様子はありません。ちゃんと活用されていれば「こいつにはまだ早い」となるはずですからね。

レジや締めをはじめとした雑用のプロトコルは滞りなく会得できています。そこらへんの作業をやっている間が最も働いているという実感がありますね。反対に、客への挨拶とか商品の説明といった分野にはまったく向いていないことが日々再確認されています。「適材適所」を座右の銘*4とする私らしく、それらのスキルを必要とされるシーンを察知するや否やそのアラートを握り潰して気づかない素振りをしてきました。「いらっしゃいませ」ってひとりが言えば十分じゃないですか?店側及びオーバールック側の語る「粋」なしぐさなるものはやっぱりうさんくささ、都合のよさしか感じられません。「いつでも笑顔」とか、「相手に非があっても先に謝る」とか、そういったものは違うと思います。そのうち、「ストライキには参加しない」とか、「伝染病に感染したことを隠さない」とか、「労働者の権利を放棄する」とかが「粋」であるとされるようになるのでしょう。自分の信じられる道を歩いていたいものです。

アルマンはやはりそこが気に入らないようです。私のことは「既存の店員と一緒に接客ができるアルバイト」というより「他の人が接客に専念できるよう雑務を押し付けてもいいドロイド」として扱って欲しかったのですが、適材適所の概念は彼らにとって未知のものであるとみえます。それで私がちくちく言われるくらいならいいのですが(生存報告の材料になるだけですからね)、問題はその愚痴?を聞くことになるのが私ではなくアルになっているということなのです。

これは大いによろしくない。本人の言うところではすごく負担になっているというまでではないとのことですが、いくらかでも負担になっていることはたしかです。その愚痴を私に直接投げてこない上司と私、どちらが悪いのかについては議論の余地がありますが、そもそもおまえが接客もやればよかったんだよという意見にもたしかに一理あります。が、それですぐに改められるなら苦労はしません。アルに迷惑を掛ける訳にはいかないと思う一方で、「できないことはやらず、それができるようになるための努力もせず、それが必要ないルートを探すか諦めることで対応する」という優先プロトコルは根深く私に染みついています。

ある時、商品のサンプルを渡されたことがありました。これを実際に使ってみて、リアリティのある説明ができるようにしろ、というオーダーです。さて、この新しいタスクを私の行動規範やプロトコルに基づいて分析してみましょう。座右の銘もある意味優先プロトコルみたいなものです。

まず、このタスクを破棄したことで何が起こるかを考えます。この場合、おそらく「アルマンの不興を買う」と「忘れ去られる」が考えられますが、圧倒的に前者の方が起こり得るでしょう。後者は全てを解決しますが、これに魂を賭けるのは避けたいところです。そして前者の結果、悪くすればダーウェントにご注進がいくか私がアルマンからちくちくされ続けることが予想されます。

ところが、これはあくまでダーウェントとアルマンが課したタスクです。その使用レポートを運営側が求めているとか、そういったものではありません。つまり、期限がない訳です。運営側からのペナルティ発生は察知されない限り起こり得ないでしょう。

次に考えるのは、タスク遂行にかかるコストです。あるコストを支払うことでその代償としてリターンを得るというパターンはこの世界の至る所にありますが、私はそのコストを必要以上に重く考える傾向にあります。支払うコストの量だとか大きさ自体はできるだけ正確に捉えるようにはしているのですが、それへの忌避感とかそんなものを強く感じるのです。例えば大学受験。勉強して上位の大学に入れば、後の人生において大きなアドバンテージを得られる。これは私でもわかります。ですが、そこに至るまでの勉強という労力を考えるととてもやろうとは思えなかったのです。たぶんですが、投資には向いていない性格だと思います。貯まったリソースを全部つぎ込むとすごく増えて帰ってくるというループを繰り返すゲームもちょっと苦手です。やっぱりいくらかは保険として残しておきたいというか。ただ臆病なだけかもしれません。

渡されたサンプルの裏を見ると、使うには1時間程かかるとありました。使い慣れないものですから、それ以上にかかることも考えておくべきです。慣れない作業による肉体的負担も見逃せません。そうそう、私の部屋における歩行可能領域量では使用が困難、というかおそらく無理です。机の上も似たり寄ったりの状況です。部屋の掃除というあまりにも重すぎる難題をまず背負わねばならないのです。

以上の結果を踏まえた厳正かつ十分な考慮の末、やはり導き出されるのは「とりあえず後回し」の結論です。白状すると、この記事を書いている今もこのサンプルは未使用です。というかどこにあるのか思い出せません。もしこの愚痴も喰らっていたらごめんなさい、アル。暴行や罵倒、折檻はこちらで大丈夫ですが、核攻撃や社会的抹殺、民事訴訟は上司にしてもらえると助かります。これで平等です。

私でも優先プロトコルや行動規範の全てを自覚している訳ではありませんから今回はここで終わってしまいましたが、まぁこんな感じで動いてるよってことです。ここまで読んで頂ければおわかりでしょうが、「やりたくないを察知するや否やその正当化を始める」のは確かにあります。

私はこれでなぜだかなんとかなってきましたが、いずれこのやり方が不発になるケースや、そもそも効かないケースにも遭遇し、これまでのつけを支払うはめになるでしょう。だけどそれは今じゃないらしいということで日々を過ごしていますが、どうやらこのあり方が周囲にとっては不快であることもだんだんわかってきました。

アルは間もなく円満退職ですが、それまでの間くらいは負担を掛けさせたくないものです。早急にこのプロトコルと現実との折り合いをつけねばなりません。プロトコルの話についてはデス・スターⅡくらい建設途中で終わってしまいましたが、いずれこの話が出てくることもあるでしょう。聞かれでもしないと正面切っては考えないかもしれませんが⋯。

そんな訳で「立派な一人前の店員」として重用される軸はちょっと無理そうです。POP作りやリモートアプリといった主にPCを使う面で価値を示し、「こいつはレジくらいしか務まらないが、かといってこいつがいなくなれば誰もPCを使えなくなって困る」という「無能ですし私を解雇してもいいけど店も諸共ですよ」の相互破壊確証軸を目指すのが無難であろうと思われます。今まではアルくらいしかPCに明るい者がいなかったらしく、マニュアルもアルが来るまではなかったそうです。アルが作ったマニュアルはわかりやすくていいのですが、私しか読み解けないよう難解に改変するのもありかもしれません。商品名をSCPのオブジェクトナンバーみたいに一目でわからないよう置き換えるあたりから始めてみるべきでしょう。

相互破壊確証なら報復核に相当するこれらのアイデンティティーを早急に手に入れれば、接客技術を高める努力を放棄してもいいだけではなく、生殺与奪の権とまではいかずとも朝ごはん与奪の権くらいにはなるだろう影響力を持てるかもしれないのです。そのためには、回りくどくて難解極まりない作業をしていると思わせねばなりません。私がPCを扱えることを示すと共に、他の人にはできないと思わせる必要があるのです。実際のところはいろいろ調べながらやってるだけですが。私が来るまでは言葉による伝承でしか継承されてこなかったそうですから、こうなった責任の一端は店側にあると言えるはずです。

アルはそのいわば後釜として私を連れてきました(このことは巧妙に伏せられていました)。私もいずれは辞めることになるでしょうが、後釜を見つけてこられる自信はありません。店側(アルによればダーウェント)は面接を面倒がって新規採用には及び腰です。このまま私が辞めてったらどうなるのかすこし見ものではありそうですね。

そうそう、初の賃金が月末に振り込まれていました。今までのレジスタンスみたいな懐からすれば大金ですが、後述のホワイトデーでこの大半が消し飛ぶ計算です。コンビニ振り込みを選択すれば申し込み締め切りから1週間くらい支払いを遅延できたはずですが、これでもたせられるかどうかに色々なものがかかっています。現時点では以下の使途が申請されています。

 

・妹への借金返済

・親へのプレゼント

・無線イヤホン

・Steamウォレット

サイゲのホワイトデー

・アルへの献上品

・外出時の諸経費

・映画代

・ツチヤ本

 

このほとんどがしばらく無理そうです。

 

 

<いろいろ>

こんな日々ではありますが、ある試験監督のシフト終わりに友人が秋葉原にいるというのでそんなら会うかと向かいました。着いた頃にはもうそれなりの時間だったのでとりあえずコンビニで酒を買おうということになったのですが、誰かの目が届くところで限界を知ってみるのも悪くないとストロングゼロを買いました。500mlの方を。なぜ初手でこんなことをしてしまったのか、今となってはわかりません。

で、まずはそれを(もちろん一息にではなく)飲み干します。この時点では、少しゆらゆらするかな、という程度の感覚でした。その後、麒麟堂なる酒(さっきのストロングゼロと同じ9%)を350ml買い、これも飲みました。その間、友人も酒を飲んではいましたが、たこ焼きを調達してきて食べていました。これは後で親に教えられたのですが、酒を飲む時は酒ではない飲み物や食べ物なども同時に摂取した方が酔いにくいとのこと。普通に飲食をしたら酒が入らなくなるのではと思い控えていたのですが、それが裏目に出たようです。このことを友人は教えてくれませんでした。故意になんでしょうか。ちなみに、友人がたこ焼きを買いに行く間、私は近くにあったガチャガチャでペニーワイズを引いていました。この金があったらちっちゃいたこ焼きが買えていたことでしょう。

9%を合計で850ml飲んだところで今日は解散です。認識能力の低下を痛感しつつ電車で帰りました。乗り間違えも降り間違えも乗り過ごしもしませんでした。本体と財布がばらばらの場所で発見された例や山手線を2周した例に続きたくはないものです。多少ふらつく程度までは低下した歩行能力に問題はありませんでしたし、見える景色が歪んだりすることはありませんでしたが、見えているものを留めておけないというか、映像が飛び飛びというか、そんな感じに認識能力が低下しました。もっと飲んでいたらロシアンマフィア専門のマスクを被った殺人鬼みたいな視界になるのでしょうか。あのゲームの病院ステージあたりでのふらつき方とか、かなり近そうです。ちなみに、後日20代の人と話す機会があって酒で酔ったことはあるのかと聞かれ、ストロングゼロを飲んだ際は酔ったと思うと答えたら、「あれは人の飲むものではない」と心配されました。

コンパスなんてゲームもありましたね。ミクコラボでは妹が2年目なんですか?ってくらい凸できてたのに対し、私は今年の雪ミクすら引けない有様です。元々嫌いだったリン&レンがいよいよ決定的に嫌いになりました。特に前者。

使うキャラにも使うカードにもほとんど変化がないまままた2月も過ぎました。この分だと、もし殺戮の天使コラボが帰ってきたり私の好きな作品とのコラボが実装されてもそのキャラを使うかわかったものではありません。

弊区は成人式をオンラインでしか開催できない無能ですが、その特典のひとつである近隣映画館での無料鑑賞券の引き換えが3月末であることが判明しました。ところが、その映画館の上映スケジュールを確認しても3月末まで特に観たい映画がありません。その映画館には特別な設備があったりする訳でもなく、唯一観たいガルパン最終章もそれによって外れます。どうせなら爆音あたりで観たいですからね。そこで、たまには自分が決めたものではない映画を観るのもいいだろうと友人に観たい映画があるか聞いてみたところ、実写版『約束のネバーランド』という答えが返ってきました。実写版というだけで観たい映画リストから除外するところでした。

原作というかアニメ版を1期観ただけで、しかも最後の方は少し忘れかけている状態で観に行きましたが、割といい映画だったのではないかと思います。主人公格があまり子供っぽくないのは仕方ないことなのでしょう。だいたいは役にはまっていたように感じました。動かない実写が独自路線を目指して成功したパターンなら、こちらは原作再現を目指して成功したパターンでしょうか。

その日はフォーなる麺を食べたりmaimaiなる音ゲーをしたりもしました。フォーはベトナム料理ということで身構えていました*5が、辛くはなく、おいしく頂けました。ベトナムの醤油なるものを掛けてみたりしましたが、なかなか合いますね。maimaiは案の定途中から処理落ちしかけていましたが、ピンク色の難易度でなんとかクリアできたので、観光客にしては上出来だったと思います。音痴な上にあまり多くのことを一息に押し付けられると処理しきれなくなるタイプなので音ゲー自体そこまでやったことはなく、たまにプレイしても終わるたびにもうやるものかとなっています。コンパスなんですか?

そういえばこの日は私に一時離脱する用事があり、友人から「さっき前を通ったスタバで待ってるね」との連絡を用事終了後に受けたのですが、なぜか私は違うスタバに行ってしまいました。道の両側をくまなく探知しながら歩いたはずですが、それでも見逃したのです。この日以降、大きなものに対する認識能力にも自信が持てません。

ジョジョSSですが、とうとうサ終が正式に発表されてしまいました。発表の少し前、学校も終わって暇だし7部でも読もうかとジョジョ公式アプリをインストールしたのですが、インストールした時点でサ終まであと少しでした。ジョジョSSとジョジョ公式アプリのふたつが立て続けにサ終ということになります。これではもうピタパタしか生き残っていないのでは?と心配になってきます。というかおそらくはそうなのでしょう。

ちなみにこの公式アプリ、1部から8部をモノクロとカラーの2パターンで全て読めたり動かないもほとんど読めるだけではなく、なんと恥パをはじめとするVSJOJOシリーズの小説群まで読めるのです。サ終が惜しまれると共に、もっと早く入れておけばよかったという後悔の念が湧き起こります。

SSも育成イベこそ嫌いでしたが、吉良の同僚、暗チに届いた小包(輪切りのソルベ入り)、サマーシーズン到来に合わせて杜王町にやってきた観光客などをSSRで出すセンスは好きでした。あと1シーンを切り取って持ってくる感じのユニットも好きでした。SSR 吉良吉影(川尻耕作) わたしの「正体」を知る者はあなただけになる!みたいに、1シーンを切り取って持ってきてユニットとして出すんですよ。好きな漫画って俗に名シーンとされるところだけじゃなくてこまごました台詞やシーンまで覚えてるものじゃないですか?そこらへんもちゃんと拾ってきてくれるとこは大好きでした。

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ちなみにこれはガチャの排出ラインナップの一部です。これ見てるだけで楽しくなってきませんか?せめてサ終までは楽しもうと妹にサ終のことを教えましたが、「サ終するならもうやらなくていいかな」とのこと。薄情な奴です。

金曜ロードショーではSWのEP9が放送されました。超大作の完結篇だけあって初見の人が入るにはハードルが高めな気もしましたが、ご覧になりましたか?「多少なりとも制御された墜落」*6ではあっても、矛盾を起こして崩壊しかけたSWという船体をなんとか着陸させたことくらいはよかったと思います。その他はあんまり好きではありませんけど。まぁ、そのことは他に譲るとして。

次週は『ハン・ソロ』も放送されます。こちらはシリーズをそこまで観てなくても楽しめますよ。ディズニーはもうスピンオフだけ作ってればいいんじゃないかなと思います。

私には珍しく、ここで警告です。以下のセクターは人によって不快に感じる恐れがあります。具体的に言うと、TwitterのSW界隈にいるある人物やその内輪ネタが好きって方は不快になるかもしれません。ほどほどにしか具体的になりませんでした。この記事はかなり前に書いたものですが、よければお読み頂けるとこの後がスムーズです。私はその人物及びその周辺の言動を好きではありませんし非難に値するものだとしか思えませんが、まぁあなたが私の意見に賛成であっても反対であってもなんのこっちゃでもなかよくできることを祈っています。やめとこっかなって人は目を軽くそらしつつ次の読みたい項目まで飛ばすか、そっとタブを閉じるかすべきです。

気が早いかもしれませんが、5/4はMay the force be with you*7のMayとforceを5と4にひっかけてスター・ウォーズの日であるとされています。海外ではそれなりに祝われる一方で日本ではそこまでメジャーではないのですが、最近は公式のイベントも開催されるようになりました。六本木とか新宿のあたりで、ショーやらパフォーマンスとかフード&ドリンクやらグッズの販売といったものがありましたね。

それが去年は(少なくとも会場では)開催されなかったのですが、Twitterでは有志たちが集まって「SW同時再生祭」みたいなイベントを開催しました。そこまではいいのですが、その運営(?)たちが上述の者どものグループだった訳です。私からすれば、私と同じくらい人間的に問題のいくらかあるような集合体です。詳しくはさっき仕込んだリンク先にある過去の記事を読んで頂ければわかりますが、あんなことを"SW"を冠してすべきではないと強く思っています。

で、もしあなたがTwitterのSW界隈と関わりが薄いとして、この後(もしかしたら過去に)その上映祭の今年版を見つけた時は、参考情報のひとつとしてさっきの記事のことを覚えておいて頂きたいなと思うのです。結局ネガキャンなんですが、声が大きい者どもが公式っぽいふりをしつつ内輪ミームで面白がってる様があまりにもおぞましく吐き気を催すほど惨憺たるものでしたから、吐き出さずにはいられませんでした。ごめんなさいね。やってること淫夢キッズと変わりませんからねこれ。規模が大きくかつ大人がやってる分たちが悪い。

それなりに仲がいいフォロワーさんがこのハッシュタグに乗っかってるのを見かけるとどうしようもなくどうしようもない感情シェイクに襲われるんですよね。好きな人が嫌いな人となかよくしているようなもんですから。私自身は間違いなくそのグループの内輪ネタが表に出てくることを不快に思うけど、「付き合う相手は選べ」なんてドラコ・マルフォイみたいなこと言うのも過ぎたおせっかいですから。さっきほとんど同じこと言いましたけど。タグをミュートすりゃいいじゃんって話ですね。それはそれとしてさっきの記事にあったLINEスタンプはいずれ通報したいところです。でもどこに通報すればいいんでしょうね。

 

 

<PS4>

友人たちがなぜかこぞってApex Legendsを始めており、私もインストールしてきました。実は配信開始当初にリスポーン社製ということでインストールしていたのですが、クーパーもタイタンもドロズもデイビスもいないらしいことがわかってやめてました。元々バトルロイヤル系が好きではないのもあります。陣地や拠点を巡る戦いとかが好きなんですよね。

ご存知でない方のために解説しておくと、このレジェンズは私の好きな『タイタンフォール2』と世界観が同じです。正確に続編かどうかまではわかりませんが、TF2における敵対傭兵部隊「エイペックスプレデターズ」のリーダー、クーベン・ブリスクが登場します。最初のムービーで出てくる男がこいつです。TF2ではパイロットという超エリート兵がプレイヤーでしたが、彼らの使う「戦術」のほとんどが劣化版かアレンジ版となってレジェンズに登場している訳です。銃も同じものがいくつか登場します。というかほとんどTF2に同じものが存在していたと思います。さすがに仕様が変更されてたりはしますが。

ですからパイロット(経験者)が来たよくらいの気持ちでインストールし、友人と部隊を組んで遊んでいるのですが、あっけなくやられることの多いこと。テルミットランチャーとヒートシールド、それにニュークリアイジェクトがあればこんな奴ら一網打尽なのにと思いつつ全滅する日々です。私は自分をパイロットだと思いこんでいるライフルマン*8なのだと思うようになりました。今では自分をパイロットだと思いこんでいるライフルマンだと思いこんでいるマーヴィン*9だという結論に達しています。

調子がいい時は味方2人がやられた後に敵3人を全員始末できたりするのですが、友人とプレイするといつも足を引っ張ってる感じです。普通は逆じゃありませんか?せいぜいライフルマンくらいにはなりたいものです。キルリーダーってのには1回だけなりましたよ。すぐに倒されましたが。

オルタネーターやスピットファイアなど慣れ親しんだ武器がいる分、パイロットの動きが恋しくなります。あとフェーズシフトで亜空間から復帰した瞬間に敵と重なってキルできないのはよくないと思います。パイロットでもできたことはありませんが。つまらないゲームではないのですが、どうしてもこれにつぎ込むリソースを割いてタイタンフォールの新作を出して欲しい気持ちは拭えません。

レジェンズでなかなか勝てないとTF2に帰っています。これまではフロンティアディフェンスしかプレイしてませんでしたが、最近は対人戦にも潜っています。処刑モーションの解除を目標に、パルスブレードキルを無理に狙う日々です。今プレイしているのはもうほとんどがプロパイロットで、たまに私以下のランクも見かけますが彼らにさえよくやられています。75人処刑するのに何年かかるんでしょうか。

銃はメインにオルタネーターやスピットファイア、対タイタンにサンダーボルトを使ってます。好きなのはマグローダーなのですが、ニュークリアイジェクト搭載の軽量級タイタンで気軽に突っ込むのが楽しいのでサンダーボルトです。チャージライフルはパイロットを狙撃できるだけの腕がありませんし、アーチャーは全弾ヴォ―テックスシールドで投げ返されて以降使ってません。投擲物はパルスブレードキルの足しにすべくグラビティスターです。これもレジェンズに出て欲しい武器のひとつですね。敵や弾を引き寄せてから炸裂する手裏剣です。テルミットを撒き散らすファイアースターも大好きですよ。

タイタンではやはりスコーチが好きです。フロンティアディフェンスのハードではだいたいスコーチに乗ってます。一方対人戦ではスコーチにとって少し分が悪いステージも多いので、最近はリージョンに乗っています。イオンの対処はよくわからないので他人に任せ、味方を斬ってる最中のローニンを蜂の巣にするのが仕事だと思っています。もうちょっと弾持ちが良くなりませんかね。

原神では海灯祭がありましたね。おつかいの繰り返しは疲れますし、タスク遂行に際して話す必要のあるおばあさんが別の任務にかかりきりで終わらなかったりしましたが、やはり夜にオレンジの灯りというのは風情があっていいものです。フランスだかイタリアだかは忘れましたが、石造りの街の夜にオレンジの街灯というのとかも好きです。せっかくだからと最終日に凝光さんで写真を撮ろうとしたのですが、屏風展開や宝石射出の瞬間は撮れないんですね。パイモンを呼び出せば時は止まるのですが、写真撮影できるまでに時が動き出してしまうのです。展開時のポーズがなんかチェックメイトっていうかそんな感じに見えたので、奇譚卓に腰かけた状態で撮ったら合うのではと思ったのですがね。

詭雷奇譚機関奇譚は賛否がわかれたようですが、私は結構好きでしたよ。元々タワーディフェンスが好きなのもあるでしょうけど。これが始まる少し前に半天井でジンを引いていて使い道に困っていたのですが、絡めとって落とすのが楽しいので引いてよかったと思います。

全部マルチでクリアしましたが、これソロだときつめなのでは⋯?元素タワーでクリアはしましたが、途中から地雷縛りで遊ぶ会と化していました。地雷は全てを解決してくれますからね。ある程度まではうまくいくのですが、高速で突っ込んでくる輩と火アビス、そして遺跡重機はどうも対応しきれないところがあります。また、うまくやれば同じ敵に同じ位置の地雷を2度踏ませることができてキラークイーンみたいでたいへん楽しいのですが、PS4版ではタイミングを誤ると地雷はもうないのに「撤去する」アイコンになってしまい、大幅なタイムロスです。後半になってから解放できるようになるタワーをおとなしく解放してしまうと、設置メニューで地雷に辿り着くまでが長くなるのも欠点です。他の元素属性の地雷とか出ませんかね。人生に大切な全てのことが詰まっている地雷縛り、次回にでもいかがですか?

写真なんてものもありましたね。ランダムだなんて言っといて実は背景が色に影響している説は結局真偽不明のまま終わりました。私のとこでは銅の写真だけ不足して、途中まで1日に1箱しか開けられないものと勘違いしてました。フレンドの助けもあって無事終了し、余った写真はイベント期間の途中で復帰したフレンドに爆撃しました。これもソロだとつらくないですか?報酬の写真機はなんか使い勝手悪いですね。仙霊といい、こういう装飾品とかが報酬になるのが基本的なパターンなんでしょうか。ちなみに仙霊は赤を交換したのですが、黄にしとけばよかったかなと思い始めています。

キューブ系や樹と戦うようになりました。今でもイベント版キューブに勝てるかはわかりませんが、通常版であれば楽に勝てるようになってきています。岩はノエルの元爆*10付きで殴れば1回のダウンで回復用のオブジェクトを3本とも砕けるのですが、CTが間に合わず雷はひとつだけ残ってしまいます。バーバラを抜いてアタッカーを入れればいいんでしょうか。風はオーブを全部回収したとしか思えないのに平然と復活してきます。こいつを許してていいんですか。

炎の樹はうっかり地表の裂け目から落ちて戦ったことがあり、ダウン→復活後の火柱がどうも火力は高いしいっぱい喰らうしで苦手だったのですが、樹のまわりをぐるぐるしてれば当たらないことに気がつきました。バーバラなら遠くからコアを撃てるので楽ですね。氷の樹はダウン後攻撃の回避が楽な代わりか、回避困難な極太レーザーが脅威です。ベネットで無理に近接攻撃を狙ってコアを叩いています。炎の法器キャラっていましたっけ?

また、これらとの戦闘(岩キューブ戦のみ専用パーティです)含めいろんなところに連れてってる現在の基本パーティがジン、ベネット、フィッシュル、バーバラです。いつもはベネットで着火してからオズで過負荷、CTの間はジンで斬り続ける感じです。元爆が貯まってるの前提ですが、ジンとベネットの元爆を重ねたところにジンでオズと一緒に殴るとなんかすごい勢いでダメージが出る気がします。メインアタッカーがいなくない?と言われたこともあるので、本来はもっとパワーが出るのでしょう。まだ純水精霊に勝てる気はしないので、氷キャラでも育ててから戦いたいところです。

また新しい限定☆5が実装されましたが、引けるはずもないので20連でベネットを1凸して撤退しました。これでマルチでも少しくらい役に立てるといいのですが。ベネットの凸はもう十分らしいので、いずれ来るであろう欲しいキャラと同時ピックアップされる可能性については考えないことにします。

 

 

<神バハ>

あるはずないだろと思っていたバレンタインボイスの追加ですが、アイカ分がありました。なんか9月以降書く書く言ってたもう9thイベの記事は書かない(書けない)気がしてきました。ちょうど今、9thイベと同じ形式でいつかのアニバイベが復刻しているようですが、もはや走り方を覚えていません。すごく時間と精神エネルギーを喰われるものだったということだけ辛うじて思い出せます。最後に走ったイベントがいつだったかも思い出せません。ログインするかしないかくらいまで優先度が低下してしまいました。妹も私と同じかそれ以上に熱意が低下しているようです。この項目の短さ、そっけなさから察して頂けると思います。「そろそろ駄目そうです」→「もう駄目ですかね」→「あーこれは危うい」くらいまで来ています。次は「駄目でした」でしょう。

本当はたったひとつの段落で終わらせるつもりでしたが、そういえばバレンタインボイスの復刻とポストカードデータの配布がありましたね。ポストカードデータは今確認した限りではまだ配布されているようで、期限とかは特になさそうでした。気が向いたらダウンロードしてみてはいかがです?神バハ公式サイトのニュース欄から辿れますよ。バレンタインボイスの回収はできましたが、結局これが2月の最後にやったこととなりました。毎回期限間際の間際になってから始めてる気がします。学びませんね。

 

 

<グラブル>

読者の騎空士の皆さんは6th武器交換チケットで何を交換しましたか?天秤ですか?マジェスタスですか?それとも私が名前や価値を知らない何かですか?何もわからないままに天秤を交換する者が嗤われてたりしましたね。弊サイファーは光だけまだましでして、アヌビスHLなら50%まで余裕で到達できるようになりました。現在はフルオートへの移行が検討されています。なので、交換期限までにできるだけアヌビスをしばき、1本も落ちなかったら天秤を交換する方針でいこうということにしました。もし落ちたらバナナみたいな武器を交換する予定でした。こちらを周回できるようになるのはかなり先の話になりそうですからね。

で、結局交換したのは虚無です。チケットは未だに手元にあります。えぇ。2年続けて。なんなら去年のアニバイベで返し忘れた十天衆のパーカーもサイファーの倉庫に眠っています。どうしてこうなったんでしょうか。当然、これを書いているのは3月ですが、3/1の0:03くらいに妹から「そういえば武器交換チケットは何と変えた?」と聞かれ、そこで存在を思い出しました。せめて5分、いや10分くらい前に聞いて欲しかったところです。後で聞いてみると、「さすがに覚えてて交換しただろう」と思ってそう聞いてきたそうです。おまえの兄に限って絶対にそんなことはありません。イベントを走るだけ走って報酬を貰い忘れるなんてざらです。前回の古戦場ではプレゼントボックスに受け取った武器たちがいつの間にか消えていました。些細なことであっても一応聞いておくことで(特に期限があるものの場合は)救える命もあるのだと、強く言い聞かせます。

ロザミア強化装置(別名をバレンタインアグロヴァル)も欲しかったのですが、出ませんでした。と思ったら、妹がスタレで引いて見せつけてきました。思えばこいつは別のロザミア強化装置(こちらの別名はハールート&マールート)をも持っているばかりか、ロザミアも素引きしています。そろそろ精神的苦痛に対する慰謝料を請求したいところです。

結構言ってる割に知人の誰も買おうとしないグラブルのバレンタインですが、なんだかんだ言ってた癖して私も今回買い損ねました。金がなかったこともあります。これはライフハックですが、ホワイトデーに買ってもお返しの内容は変わりません。第二次攻勢に備えましょう。試算だけはしていたのですが、30000円を軽く超えそうなのが怖いところです。涙を呑んで削るはめになりそうです。今年のお返しも楽しみですね。

今月はバレンタイン会話の紹介です。来月で終わりですからもうそろそろですよ。

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「このために生きてきた」とはフィンの台詞ですが、そんな感じですね。私は普段努力なんてくそくらえの主義を貫いていますが、チョコレート作りに夜なべしたことがわかるロザミアのバレンタイン会話を聴く時はその主義が放棄されます。己の利己的な目的のための徹夜の数々が思い出され、深く反省する気分です。

今回がバレンタイン会話ということは、当然ホワイトデー会話も後でやってきます。というかちょうど現在聴けるはずです。聴いてみてはいかがですか?以前述べた通り、私の推しはそのほとんどが古参ですからもう会話の追加はないのですが、2020年に新規実装されたあたりだとイルノートとか好きなのでそこらへんは追加も楽しみにできます。それはそれでいいのですが、やっぱり5年目以降の追加はないんでしょうかね。グラブルカフェ出してないで季節会話を出して欲しいところです。

*1:FPSはじめ対戦ゲームって基本そうじゃないですか?

*2:ゴミ箱のふちにゴミ袋のふちを重ねてその上から抑えつけるための枠みたいなもの

*3:ドアから「←こんな感じに生えてるやつです

*4:他には「明日できることは明後日に」とか、「捲土重来」とかが好きですよ

*5:嫌いな食べ物はないに等しいのですが辛いものだけは"覚悟"をもって臨む必要があります

*6:EP3あたりに出てきませんでした?このフレーズ

*7:フォースとともにあらんことを

*8:TF2における歩兵で、パイロットやタイタンにはほとんど歯が立たないやられ役みたいなものです

*9:一切の戦闘能力を持たずタイタンで踏んだりして壊せるくらいしか取り柄のない背景オブジェクトみたいなロボットです

*10:元素爆発

スター・ウォーズ、4から観るか1から観るか

 久しぶりのスター・ウォーズ記事です。いつぶりだったんでしょうか。

さて、今回はSW初心者がぶちあたる「SWどれから入ればいいの問題」を取り扱っていきたいと思います。最初に覚えておいて頂きたいんですが、この問題については正解がありません。公式の見解もありません。熱心なファン同士でも意見が違うことだって普通にありますし、それぞれの意見に理由があります。私も自分とは違う意見を見て深く納得したことがありました。ですから、あくまでいくつかの説というか考え方を紹介するだけにとどめています。

 

 

SWには映画本編に加えスピンオフ映画やアニメシリーズにドラマシリーズ、さらには漫画や小説などとても数えきれないほどたくさんのコンテンツが存在します。ほとんどキリがないので、ここでは本編9作のみに絞って紹介します。ここで紹介したものに興味が持てたり実際に映画を観てみて気に入りそうだったら『クローン・ウォーズ』シリーズや『反乱者たち』などのアニメや手に入りやすいところの小説に手を出してみてもいいのでは。

 

 

プリクエル/新三部作

エピソード1『ファントム・メナス』、エピソード2『クローンの攻撃』、エピソード3『シスの復讐』からなる三部作です。現状存在する映画では時系列的に最初の3つですね。アナキン・スカイウォーカーをはじめとするジェダイたちやクローンの属する共和国とその共和国から脱退したがっている分離主義勢力の戦いがメインです。ちなみにこちらの共和国は旧共和国とか呼ばれたりします。

ジェダイの数が多いのもあって、派手なライトセーバーの戦いを楽しみたいならこの三部作という感じがします。他のではちょっと不足気味な艦隊戦もばっちり楽しめますよ。欠点があるとすれば、戦いではない政治的なシーン(現実の政治が持ち込まれてるってことではありません。ディズニーじゃあないんですから。元老院選挙とか不信任案とかそんなものを指します)が少し多めってとこでしょうか。そこも嫌いじゃないなら楽しめるかもしれませんね。

わかりにくかったら申し訳ないんですが、メタルギアに例えるなら3、PW、Vあたりがこのプリクエルにあたると思ってます。

 

オリジナル/旧三部作

エピソード4『新たなる希望』、エピソード5『帝国の逆襲』、エピソード6『ジェダイの帰還』からなる、最初に撮られた三部作です。上のプリクエルは後からこの前日譚を撮ったって感じになりますね。ルーク・スカイウォーカーが反乱同盟軍と出会い、ダース・ヴェイダーや皇帝パルパティーン率いる帝国軍との争いに身を投じていく物語です。

デス・スターのトレンチランやホスの戦い、クラウド・シティでの決闘などどこかで見たことあるシーンはだいたいここだと思います。「スター・ウォーズといえばこれ!」ってのはやはりオリジナルでしょうね。最初の三部作ですし。他の三部作と比べるとストーリーはそこまで難解ではないので、とっつきやすい面もあるかもしれません。特にエピソード5は名作とも名高く、違う世代とも話が通じやすいのもここでしょう。欠点はやはり古さでしょうか。私は気になりませんでしたが、なにしろ40年近く前の映画ですから、今のものと比べると映像に特撮っぽさとか時代とかを感じる人もいるようです。

 

トリロジー/続三部作

エピソード7『フォースの覚醒』、エピソード8『最後のジェダイ』、エピソード9『スカイウォーカーの夜明け』が該当します。上のふたつと違い、ルーカスフィルムがディズニーに買収された後作られたのがこの三部作です。それゆえ(あと別の理由*1も)、「ディズニー三部作」と呼称されることもあります。謎の少女レイや脱走兵フィンがレジスタンスと共に帝国の残党ファースト・オーダーと戦う物語です。

映像は最新のものですからやはり綺麗です。エピソード6から30年くらい後、プリクエルやオリジナルはもはや伝説となった時代の話ですが、ところどころに過去作へのオマージュやらが散りばめられていたりします。ストーリーは少しシリアスめになってる気がします。

出てくる船や兵器も新型になっただけというのも多いです。そこが露骨に懐古に走り過ぎじゃない?みたいな意見もありましたね。

 

 

だいたい本編が3種類にわけられていることはわかって頂けましたか?

この記事では、大きくわけて3種類の意見を紹介します。

①製作順が王道だよ派

②時系列順が観やすいよ派

③新しいのからにしたら派

それでは詳しく見ていきましょう。

 

 

①製作順が王道だよ派

スター・ウォーズの本編は4→5→6→1→2→3→7→8→9の順で撮られていることは書きました。ファンの間で最も多い(気がする)のがこの派閥です。リアルタイムで観た世代というのもあるのでしょうか。

最初に撮られた作品を最初に観ておくことで、以降の作品に仕込まれたものに気が付けたりスター・ウォーズというコンテンツ自体が辿ってきた歴史、昔からのファンが辿った旅路を追体験できるというのが売りな気がします。映像の質もだんだん良くなっていきますから、そこらへんの違和感は薄く済むかもしれません。

ただ、やっぱり時系列順でないと3→7がわかりにくいのもないとは言えません。かなり飛びますからね。そのため、時間や余裕がある人には3まで観た後再びオリジナルを観るよう勧めるファンもいます。また、最初に観るのが最も古い映像ですから、ここで入れないとその後も観られないことに繋がりかねません。友人にひとり、特撮っぽさに馴染めず4でギブアップした者もいました。

 

②時系列順が観やすいよ派

数字順に1→2→3→4→5→6→7→8→9と観る派です。あっちに行ったりこっちに来たりもないので、続けて観る分には最も混乱が少ないかもしれません。①がスター・ウォーズと共に生きてきたファンの時間を追体験するのに対し、こちらはスター・ウォーズ大きな物語を体験していると言えるでしょう。撮った順と違うとはいえ、ストーリーはきちんと連続していますからついていけなくなることはありません。

欠点は、3→4でがくっと映像の質に落差が生じること。プリクエルはネタにされる程CGを多用しましたが、オリジナルでは模型で撮影してるシーンも多めです。そこの落差(たいしたことないとは思いますが)が心配な人もどこかにはいることでしょう。また、ある重大なネタバレの衝撃が少ないままに終わってしまうというのもあるかもしれません。もはや周知の事実と化した現代ではかなり珍しいパターンだと思いますが、オリジナルに関するいくつかの重大な秘密の種明かし編でもあるのがプリクエルですから、もしスター・ウォーズについてなにも知らないのなら、当時のファンの追体験に興味がなくとも①を考慮してみるべきかもしれません。

まぁ、黒幕がわからないままにプリクエルを観るのもそれはそれで楽しめると思うので、一長一短といえばそうです。

 

③新しいのからにしたら派

上述したふたつの意見では、どちらもトリロジー(ディズニー)を最後に持ってきていました。この派閥では、トリロジー(つまり7)を最初に観ることを唱えています。

私がこの意見を見かけたのは7公開当時のTwitterで、今ではどなたが言っていたのか、オリジナルとプリクエルについて言及していたかは忘れてしまいましたが、あえて公開順でも時系列順でもない順番にするかについての理由だけははっきりと覚えています。

トリロジー(ディズニー)の舞台では、プリクエルはおろかオリジナルでさえも遥か昔の出来事、伝承とかの類であると一般には認識されています。みんなオリジナルの主人公たちのことは「帝国を打ち破った英雄」くらいにしか知らない訳です。そんな時代の人々がその伝説たちと出会い物語は動き始めるのですが、この状態ってスター・ウォーズを初めて観る人と同じですよね。伝説たちの詳細はわからず、ぼんやりとしたことだけ知っている。そして銀河の表舞台に彼らが再び舞い戻ってきて、その伝説が真実だったとフィンやレイたちと共に目の当たりにする訳です。

私や多くのファンはその伝説たちをよく知った上で7を観に行きました。「物語の主人公たちと同じ立場になれる」というのは、私たちにはどうやっても無理なことで、今から観る人々にしかできない得難い体験なのです。長い長い時間、複数の世代を描いたスター・ウォーズという作品ならではのこの分断をあえて活用してみるというのも素敵だなぁと、当時このツイートを見た私は思ったのです。

 

 

いかがでしたか?(うさんくさい文言)

繰り返しになりますが、正解はありません。別にたまたま誰かが観てたり地上波でやってたのを最初にしたっていいんです。順番を解説する記事にしては無責任ですけど、いずれにせよあなたとスター・ウォーズとの出会いが良いものであればと願います。

 

 

 

 

 

ちなみに、ここで混ぜるとそれこそ組み合わせが無限になるので省きましたが、現時点で公開されている2本のスピンオフ映画についても軽く紹介しておきます。気が向いたら観て頂ければ。

スピンオフには『ローグ・ワン』と『ハン・ソロ』が該当します。どちらも買収後に撮られた作品ですが、撮られた順番としては7→R1→8→SOLO→9になっています。以後は『ローグ・ワン』をR1、『ハン・ソロ』をSOLOとここでは呼称します。

R1ではエピソード4の前日譚が描かれます。デス・スターを打ち砕くきっかけとなった設計図はどのようにしてレイア姫の手に渡ったのか?どうして無敵の宇宙要塞には弱点が存在したのか?エピソード4のオープニングロールのたった数行で語られていた設計図奪取作戦。それに身を投じた戦士たちの物語です。

R1は非常に評価が高く、ストーリーもそこまで複雑ではないのでぜひ観て頂きたい作品です。本編ではジェダイやシスなどフォース・センシティヴ(フォースを使える人々)が主役となってきました。ところが、R1の主役ジン・アーソも敵のオーソン・クレニックもそうではなく、フォースがほぼ登場しない普通の人間たちによるストーリーが展開されます。そこも新鮮なのではないでしょうか。

SOLOはエピソード4以降に登場する密輸業者ハン・ソロの若かりし頃を描いた物語です。別にエピソード4時代も老いてる訳ではありませんけど。スター・ウォーズを象徴する宇宙船<ミレニアム・ファルコン>や親友にして副操縦士であるチューバッカとの出会いも描かれます。

最近の作品にはどこかしらに眠くなるシーン(突然緊張感が薄れるみたいな)があると言われますが、SOLOはずっとクライマックスというか観てて退屈しない映画です。さわやかな気分でエンディングに入れる映画なのではないかと思います。

*1:1-6と同じ括りにしたくないという想いによるものらしいです

[2021] 2月に書く1月の生存報告

「もう春みたいな気温ですね」程、この季節において信じられない言葉はありません。寒いものは寒いです。暖房を点けてはいるのですが、代償として眼がしぱしぱします。久しぶりに申し訳程度の雪が降ったりもしましたが、何年か前の結構多く雪が降った日の夜、近所の公園でライトセーバーを振り回し、その様子を妹に撮ってもらっていたことを思い出しました。犬の散歩に来た人が即座に回れ右して帰っていきましたね。またやりたいものです。

そんな季節ですが、いかがお過ごしでしょうか。雪が降るのに備えてライトセーバーを、できればスカイウォーカーのセーバーを買っておくことをおすすめします。前回の12月分は30000字にもなってしまいましたが、今回はそこまではなりませんでした。どうして前回だけああなってしまったのか、首を捻っています。

前回の前書き(?)で「メモを書いておきます」みたいなことを書いてましたが、見つかったメモにはゆめにっきしか書いてありませんでした。それによれば、私は「チスイチスイ」という真っ赤なレインコートに身を包み映画のエイリアンみたいな形の頭をした骨のポケモンに人が喰われる夢と、スカイツリーに閉じ込められて未知の存在に謎解きを強要され、首尾よく正解に辿り着くも次の指示が「ある事務所に所属するホモビ男優全員が出演する作品を撮れ」というなんとも私欲に塗れたものだったという夢をみていたことがわかりました。また、ツイートを遡った結果、右京さんが地下鉄を運転して「僕としたことが」と脱線させる夢や、シアーハートアタックの顔をむにむにして遊ぶ夢をみていたことも思い出しました。

そんなこんなで1月の生存報告です。12月分を上げたのも2月になってからでしたが、今回のも2月になんとか滑り込めたレベルでした。半月過ぎなければセーフ理論ももはや通用しません。そのせいで少しライト版気味になってしまった気がします。字数にして15000字くらい。次回こそは早いうちに書き上げたいものです。

ところで、この生存報告というかこのウルリヒトゥレタスの記事はほとんどが人を選ぶというか友人数名かせいぜいSWファン程度にしか刺さるチャンスがないと思っていましたが(Steamゲームのレビューは別かもしれません)、決して多くはないとはいえ当初想定していた読者よりも多いアクセス数がある気がします。少人数が何度か読んでる可能性も否定できませんが、10人には満たないだろうなって思ってたのでちょっとした驚きです。まぁ、気が向いたら読んで頂ければなと思います。

 

 

<学校>

弊学は1月の末で授業が終わるので、期末ラッシュがとうとうやってきました。こんな早くに終わっちゃっていいんですか?(媚びた感じの笑み)とか思ってたら友人のとこは冬休みが明けてすぐまた春休みに突入したそうです。やっぱり弊学の休みは少ない部類だということなのでしょう。

そうそう、前回の「約束」を覚えていますか?卓球帰りに女から英語の組み分けテストの存在を教えてもらい、その結末(手遅れだったとか)を教える、というものです。向こうがまだ記憶してるかは怪しいところですが、年内最後の回は体調不良により休んだので年明けに賭けようというところで終わったのでした。

それなんですが、非常事態宣言に日和った学校側が年明け以降の残り2回ともの体育を全員オンラインにすることを発表したので、結局果たされませんでした。ということで、体育はこれで終わりです。吉良吉影の最期みたいなあっけなさというか意外さというかそんな感じですね。

その残り2回の内容も前回書いたようなのと同じ面倒なものでしたが、期末テストのような大型課題ではなかったのがせめてもの救いです。ちなみに、その女は学部と苗字くらいは覚えていますが、顔は覚えていないのでこれっきりでしょう。おしまい。

それよりも、問題は期末ラッシュです。ロシア語の課題は例によってビデオレターでしたから数えないにしても、4つの期末課題との連戦をこなさなくてはなりませんでした。課題提示後すぐに取り組むもしくは長期的な計画を立案し遂行することで短期間での連戦を回避できるという裏技も存在するようですが、あくまで正統派でいたいものです。

最初の課題は実に良心的であり、テーマや進め方もきちんと示されたレポートでした。枚数もしっかり示されていて、確か2-3枚ほどでしたから負担も重くはありません。みんなこうならいいのにと思いつつ、締め切り2分前に投げ込みました。

次の課題は、教科書の指定されたいくつかの章からひとつを選択してその要約と考察を書くというものでした。課題開示から提出期限まではおよそ1ヶ月程あり、分量の指定なしで「力作を期待しています」とだけあったのは気になりましたが、締切当日に書き始めて1分前に提出した割には体裁が整っていたと思います。

さて、そこまではまぁいいのです。次の課題が問題でした。

例の奇妙な教授の課題で、テーマこそ示されているもののまず分量がA4にして5枚分です。表紙抜きで。これは分量未設定や最大値未設定を除けばぶっちぎりで最多です。しかも、そのテーマもこれまでの課題や授業内容と結びついているとは言い難く、そもそも90分フルで講義する科目よりもせいぜい10ページのpdfファイルひとつだけ送りつけてその感想を課題とするだけの科目の方が格段に多い量の期末課題を出してくるというのが異常です。ちなみに教科書について語られたこともない(もしかしたら教科書がない)のでそれを参考にすることもできません。

そして、挙げ句の果てには物理レポート指定だったのです。これまでオンライン授業だったのにいきなり紙のレポートを書かせるとはこれいかに。また、本文はA4のレポート用紙で、表紙はA4のコピー用紙で作成するようにというこれまた奇妙なお達し付きです。さらには、「提出期限」表記ではなく「提出日」表記だということも判明しました。これは指定の日付かつ指定の時間にキャンパスまで行かなくてはならないことだと解釈しました。ちなみにこの提出日には午後からアルバイトも入っていました。

真のラスボスはこいつだった訳ですが、字数を数えながら書くべくこのはてなブログで書いていました。メモ帳ではカウント方法がわかりませんし、ウェブ版のwordではどうもリアルタイムの字数を確認する方法がわかりませんでした。結局、はてなブログで書く→レポート用紙に書き写す→どうも数字は1マスにふたつ入れるべきらしいことが途中で判明し書き直す→表紙を書くという手順を辿るはめになりました。書き上げた時には夜が明けるどころか妹も学校へ出かけていました。提出日前日の夜に書き始めましたが、きちんと提出日には間に合ったのはよくやったと思います。

寝ないままに学校へと向かい、もしかしたら他の提出者がいるかも(そしてあわよくば交友を得られるかも)の思いを胸に提出場所である研究室への階段を上ります。研究室付近には誰もいないようです。私が一番乗りだったんでしょうか。レポートの最終確認を済ませ、研究室をそっと覗くと光が灯っていて、中には人もいるようです。「在室」の表示も出ています。意を決してドアを叩きました。

果たして出てきたのは最初の授業に送られてきたスライドで毎ページに貼られていた写真の男です。レポートを提出にきた旨を伝えると受け取ってくれましたが、「そっか、連絡を見なかったのか」と言い「まぁいいや、とりあえず受け取りました」と引っ込みました。課題配信サイトの連絡欄を遡ってみると、山ほど「課題提出期限の通知」に混じって見覚えのない通知がありました。日付は1週間以上前のものです。

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えぇ、悪いのは私ですよ。これで満足ですか?
その後、なんか余計にぐったりしてキャンパスから家にとんぼがえりし、少し寝ました。で、きちんと目覚まし時計に正しい時刻をセットして起きたのですが、もう3分はいけるなと再び寝ました。気がつけば1時間綺麗に経過しており、見事に遅刻です。

バ先には「目覚まし時計を誤って1時間遅くセットしていた」というカバーストーリーを説明し、アル・ショックリーにも他の人の手前そうせざるを得ませんでした。真実はこの通りです。カバーストーリーを話しててごめんなさい。

さて、このように緊急事態宣言が発令されたからこうなってたものの、発令がなければ当初の予定通り妙な指定付きで異常に長い紙のレポートを現地に直接提出しなければならず、その受付時間は約200分だった訳です。今はちょうど入試の結果も出始める頃でしょうが、新入生に伝えられる数少ないことのひとつが「この教授はやめておけ」もしくは「必修で当たったら諦めろ」ですね。ひとつじゃありませんでした。

最後のレポートは分量こそそれなりでしたが、期限にも余裕がありましたし書く内容もこれまでのものをある程度転用できたのでそこまでの難易度ではありませんでした。それでも参考文献ひとつの記載を諦めたことでなんとか間に合ったくらいの時間に提出しましたが。そんなこんなで期末ラッシュは終了し、無事春休みに突入したのでした。

そういえば、我々の代は入学式も消滅しています。大学運営はそのことを哀れに思ったのかそれともいい宣伝のチャンスだと思ったのか、4月の新入生向け入学式の前に我々を対象とする入学式を開催すると発表しました。一部からは「どうせ4月の式の実験台だ」という声も聞こえる中、どのような式になるのでしょうか。また、現時点においても式の詳細及び開催の可否については一切の続報が発表されておらず、このことについても懸念の声が上がっています。私から。

サークルはすっかり忘れてました。次回生存報告までには僅かでも進捗を書けるようにしたいところです。

 

 

<アルバイト>

面接(?)で採用が決まり、勤務がいよいよ始まります。前回のたとえでは少しわかりにくかったかもしれません。『オーバールック』という施設の中のひとつの店舗が勤務先で、この勤務先の方は仮に『217号室』とでもしましょうか。

オーバールックを紹介してくれた友人やその同僚たちからいろいろと説明を受けました。どうやらここには研修期間という概念が存在しないようです。勤務先はオーバールック内のひとつの店に過ぎず、広大なバックヤードの案内も受けました。多くの場所は分厚いドアで区切られており、開けるにはIDをリーダーにタッチして読み込ませる必要があるようです。SCP財団の施設みたいですね。残念なことにカードをアップグレードできる部屋はないようです。数日をかけて初歩的な知識、どこに控え室があるかとかここの人気商品はどれかとかそんなものを蓄えました。そういえばバックヤードの休憩室には自販機もありましたが、よくあるぼったくり価格です。後述のビデオで語られた「皆さんはうちの宝です」みたいな言葉はまがい物だったことがよくわかりました。

ちなみに初回出勤の際に服装を店長に聞きましたが、「清潔感のある服装ならいいよ」とだけ返ってきました。洗ってあればいいんですか?

このIDですが、オーバールック全体の研修に参加しなければ発行されません。現在では、オンライン教材での学習後に対面式での研修に参加するという流れのようです。この対面研修も、ZOOMでのオンライン式との選択であったらしいことが後に判明しました。「この日時で参加してね」と既に予約が済んでいる予約票を送ってきた店長が何を考えて対面式を選択したのか、今となってはわかりませんが、「対面式でこそ得られるものがある」みたいな思考ゆえでなければいいなと思います。

ということでそのオンライン教材での学習を開始します。どうやら動画を観てその後の小さなテストに正解するというステップをいくつか繰り返せば無事修了となるようです。そうして観始めたのはいいのですが、なぜか「再生」と「一時停止」以外できません。ムーディー・ブルースでももうちょっと高機能ですよ。加速ができないのはわからないでもありません。私だってできてたら絶対にしてますが、そうやって適当に飛ばす奴が出ますからね。ちゃんと全部観て欲しいという想いはわかります。

しかし、「巻き戻し」もできないのはどういうことでしょうか。真面目に受講しようとする者が巻き戻して確認したくなることは考え付かなかったんですか?5秒前の情報を確認しようとしたら最初から再生するしかないのは欠陥以外の何だというんです?

ちなみにその内容としては「館内の各施設位置」やら「非常時の手順」など、まともではありました。文章にして配布してくれればこの半分以下の所要時間で済んだであろうことは否定しませんけど。ところが、最後のビデオが曲者だったのです。

ビデオでは江戸の住人のコスプレをした者によって日本に古来より伝わるちょっとした親切心からくる仕草が実演される画が延々と映され、それがだんだん現代的なものへと移り変わっていきました。ひどくおぞましいものです。

うぅむ、ここらへん説明が難しいんですけど、最初に実演していた仕草はおそらく実際にあったものなのでしょう。でも、次第に「客に何かを聞かれて『わからない』とは言わない」、「なんであろうと先に謝る」といった美談っぽくされてるけど施設側と客側にとってのみ都合のいい振る舞いが同列のように紹介されたのです。で、その精神性を身に付けましょうみたいな感じでビデオは終わりました。このあまりにも中身のないビデオのせいでそれまでの中身が全て頭から抜け落ちました。どうしてくれるんですか。

後日の研修は、接触防止の観点からかかなりのライト版だったと推測されます。となりの人と「いらっしゃいませ」だのを喚きあったり、なんか壁に貼ってあった前向きな抱負みたいなことばかり書かれている寄せ書きのような紙を実際に記入するはめになっていたらと思うとぞっとします。それでも、初めて見るなまものの「マナー講師」はそれ単体でも十分な拒否反応を私にもたらしました。ほんとにいたんですねこの生物。

ちなみに、この研修の最後では過去のスタッフによる感動的*1な事例が紹介され、その感想を書かされました。

「ディズニーランドでお子様ランチを注文した老夫婦事案」*2と言えばだいたいわかるでしょうか。要は、イレギュラーな事案に遭遇したスタッフが稀に見る気づかいや機転を発揮してこれまたイレギュラーな手段でもって見事解決、感激した客のお礼によって運営側の知るところとなり、以降は未来永劫感動秘話としてそこかしこで愛煙家の肺よりもボロボロになるまで使いまわされるようなエピソードという感じの奴です。

この事案にいたく感銘を受けたらしいオーバールック側は、そのような事態に直面してその解決に見事成功したスタッフに対する表彰システムを創設したそうです。この表彰を目指そうね、という感じで研修は締められたのですが、その創設は何年も前の話であるにもかかわらず依然として最高位の受賞者はいないそうです。なんというか、そう何度もあるはずがないような出来事を想定して先走りしてる感じがしますよね。たなぼたっていうか、切り株にぶつかって兎が死ぬのを待ってるっていうか。ここの運営への不信感は募る一方です。

このように、オーバールックに信用できない点が多々あることは明白です。しかも、どうやら『217号室』の運営(もしくは上司)の信念も、私とどうも相容れない部分があるようなのです。

レベルでいえば、私はLv.2くらいで他の人はLv.90とかでしょう。紹介してくれたアル・ショックリーもたぶんそれくらいです。だとすれば、おつかいだとかゴミ捨てみたいな低レベルにもできる派遣ミッションには雑魚を派遣して、接客など一定の戦力を要求されるメインミッションに主力が集中できるようにしてやるのが道理だと思うのですが。

また、店側は店員がレジにいることを好まないようです。いっそセルフレジにしたら?と思います。レジに店員がいない店もどうかと思うのですが、「客が話しかけやすいようにするため」だそうです。まっとうな用(「面接に来ました」とか「████ってまだありますか」とか)すら店員に話しかけるのに多大な精神エネルギーを必要とする私にとっては店員がどこにいようが話しかけようなんて思いませんし、逆に話しかけられたら即座に退店しちゃうまであります。かなり違う文化圏の生物相手に商売をしているようです。

「レジにいるだけで時給を貰えるとは思わないように」(なるべくレジにはいないで売り場にいろ)とも釘を刺されましたが、実際いるだけで貰えてるじゃん?としか思えないのが現状です。

あと、研修でもこの店でも言われたことに、「客は『オーバールック』のスタッフとそれぞれの店のスタッフとの見分けはつかない、どこの店のスタッフでも『オーバールック』全体のスタッフと見做される」というものがあります。これもなんだかなぁって感じです。大きい施設の中に店があっても、その店と施設自体はやっぱり別物ですよ。職員もしかりです。駅ビルの中にある店の店員に乗り換えを聞く奴がどこにいるっていうんですか?*3それもわかってないような人種に合わせるというのもどうかと思います。結局その皺寄せは店員に全部やってきますからね。「もし客に不快感を持たせてしまえばそれはすなわち施設全体への不快感に繋がる、連帯責任だ」とも脅されましたが、翻っては「いくらよい振る舞いに努めたところで他の誰かがやらかせば無駄」ってことですよね。

ここで、私は警官と刑事の関係だなぁと思ったのです。警官は事件が起これば急行し、逃げる犯人を追跡したり現場を封鎖したりします。一方で刑事は手がかりを集めたりそれを元に犯人を特定したりしますね。一般兵のライフルマンと過酷な訓練の末に生き残った者だけがなれるパイロットでもいいかもしれません。『217号室』では、かつては接客のスペシャリストがいたそうです。彼らは客の後ろへと忍び寄って商品を言葉巧みに売り込み、それに乗せられた客の会計をするのが一般店員というかアルバイトの役目だった、というのが少なくとも私の認識です。ところが、そのスペシャリストたちはその会話術をもって仕事をしていたためか、感染拡大防止の施策で店から姿を消してしまったのです。

当然、以前のような接客はできません。その技能持ちがいなくなったんですから当たり前です。ところが、『217号室』の運営はそのような接客を至上としており、どうも諦めきれなかったようなのです。このことはたまに読み上げさせられる社訓からも明らかですが、"TECH OTAKUS SAVE THE WORLD"の方がよっぽど共感できますし付いていこうと思えます。私は別にTECH OTAKUではありませんが。結果、その役割はまだ店にいる(そして唯一店にいる階級である)アルバイトたちに覆いかぶさった、というのが私が来る直前にあったことだと推測されています。つまり、これまでは自分たちの業務だけやってればよかった警官が、ある日突然刑事の仕事をもやらなければならなくなった訳です。ライフルマンがタイタンに乗らなくてはならなくなった訳です。もちろんそう簡単には行きませんよね(クーパーとBT-7274の例は忘れて下さい)。これを予知できなかった運営にも不信感が募ります。

とはいえ、全員が無理という訳ではありません。ベテランのアルバイトはこの状況にもすっかり適応し、見事に接客とその他の業務を両立しています。そのアルバイトは両立できている、それはよろしい。そしてその次に起こるのは、それがスタンダードとされてしまうということ。私もそうなるのを期待されてしまっているのです。「そうなって当たり前だ」「早くそうなってもらわねば困る」というのが近いかもしれません。

前述の通り、彼らスペシャリストが行っていたのは特殊な接客であり、一種の専門技能を必要とします。それは時に自身の経験に基づく深い商品への理解や高度なコミュニケーション能力から構成されており、本来は専門の訓練を積んだ者にのみ発現する能力ですから、私が想定していたアルバイト像とはかけ離れたものです。無論、一朝一夕に発現するようなものではありません。私はアルバイトというものを「安価でいくらでも使い潰せてしかも替えが無限に転がってるちっぽけな歯車」だと思ってたのですが、そんな歯車に背負わせていいレベルではありません。私の認識がずれているのか、店のアルバイトの使い方が間違っているのか、わからなくなってきました。たぶん半々ってとこでしょう。

なんだかめちゃくちゃな文章になってしまいましたね。これ以降、この項目は愚痴ばかりになってしまいそうです。「初めてバイトやったひよっこがなんか言ってんな」くらいに思ってて下さい。

家族親戚友人が口を揃えて「1回接客業はやっとけ」と言っていた意味がよく理解できました。私には無理だって実感を得るためだったんですね。

 

<いろいろ>

オンライン成人式にプッツンしてたのを覚えているでしょうか。詳細をまた書くと長くなりそうなので以前の記事を読んで頂ければと思います。近隣施設無料入場特典の期限を延ばそうともしないのがまた無能ですね。宣言下に出歩くのを推奨してるんですか?成人式が実質消滅した代わりに、家族で写真を撮りに行きました。例のスーツで写真館に向かいます。最初の方は家族全員で撮っていたのですが、中盤以降は自分ひとりでの撮影になってました。後から見返せば黒歴史となること必至のポージングもいっぱいありましたね。出来上がったアルバムやデータは51番倉庫にでも押し込まれるべきか焼却処分されるべきものでしたが、さっき気がついたらリビングに設置してありました。どうしてこんなことに⋯。

ちなみにこの写真撮影、撮ってる間「笑顔で」との指示が飛んでくるたびに口角を上げようと試みていましたが、出来上がった写真はどれも顔が引きつったものばかりでした。歯の矯正治療で「治療の例として撮るから笑って」と言われた時も不自然な笑顔ばかりになっていたことを思い出します。問題なのはこの「笑顔」、バイト先でも要求されるらしいということ。今はマスクあるからどうせ伝わらんよ、と思っていたら上司は「目で示せ」と何が何でも諦めるつもりはないようです。諦めが悪いのも考え物ですね。

ジョジョSSを少しずつプレイしていて、だんだん高難易度の戦い方がわかってきました。そのためのユニット集めに励んでいます。グラブルで言えばせいぜいがマグナ武器集めってとこなんでしょうけど。

凸素材はこのゲームでも貴重で重要なんですが、突然全属性の凸素材がふたつずつ獲得できるイベントが開催されました。しかも難易度はそこまででもありません。必死こいて走り無事回収しました。これまでにこんなことはありませんでしたから、正月だからかな、ずっとこんなイベントが続けばいいのになと思いました。そしたら、ほんとにまったく同じイベントがまた始まったのです。嬉しさ半分怖さ半分です。しかも、普段は一定周期で1日のうちの数時間だけ解放されるクエストのシリーズが、突然全て解放されました。期限が4/30までとされています。この時点で怖さが10です。サ終するのではないかととても不安な日々を過ごしています。

妹主導で舞浜にも行きました。チケットを買ったのは年内でして、クリスタルパレスのビュッフェも無事整理券を取得できていたのですが、買ってから入園するまでの間に「スタンバイパス」なるものの導入が発表されました。返金などしてくれるはずもありません。これがまた非常にややこしいものでして、ややこしいので詳しい説明は省きますがとんでもなくややこしいものであることは確かです。これを考え付いた人は余程人類が嫌いなんだろうなと思います。これを称賛している人がいたらそのほとんどが①サクラ②狂信者③逆張り大好きのどれかでしょう。中にはれっきとした立派な根拠をもって主張している人もいるのでしょうが、ごくごく少数派に違いありません。根拠は特にありませんが。

ファストパスは「早く乗れる権利」のチケットでしたが、スタンバイパスは「並ぶ権利」のチケットです。チケットがないと並ぶこともできないって感じでだいたい合ってると思います。なくても並べる時間帯はありますが。

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現在は新しい美女と野獣エリアのアトラクションもスタンバイパス制かつ抽選制(入園しても園内での抽選に当たらなければ乗れない)なのですが、妹に任せたところ見事勝ち取ってくれました。ベイマックス側の新アトラクションには外れましたが、あの虚無さを楽しめたかどうかは怪しいところです。音とベイマックス抜いたら何も残らなくないですか?

さて、その抽選に当たったアトラクションですが、おおざっぱに言えば「高級なハニーハント」です。丸いライドに乗って複数ある部屋を移動しつつ、各部屋で物語が展開される感じです。ハニーポットよりも大きく、また上下に動きます。沈んだり浮いたりするので酔う人も⋯いるんでしょうか?Qラインもアクリル板まみれでしたがとても手が込んでいたように思います。

部屋は晩餐会の会場やら城の庭やらでしたが、最後の全員集合みたいなところにひとりだけ見覚えのない女がいました。人間の姿に戻った使用人たちと一緒に立っていましたからそのひとりなのでしょうが、知らないキャラです。あらかわいいと思いましたから以前に見たことがあれば覚えているとは思うのですが、やっぱり知りません。その後、グッズの絵と照らし合わせてみたところ、どうやらその女は羽箒だか何かの真の姿だったらしいことが判明しました。ところが羽箒形態も記憶にありません。

その後調べてみると、いくつかの名前が存在しややこしいこと、蝋燭立ての恋人であるらしいことがさらに判明しました。昔のアニメ版の絵も出てきましたが、こちらもパーク内で見たのと同じ印象を受けます。すなわち、人間形態は若く見えるのですが、羽箒形態は老けて、というよりけばけばしく見えるのです。私も野獣はじめ野獣邸の住人たちは呪い形態の方がよくない?と思っていましたが、こればっかりは違いましたね。

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人畜無害なふりをしているハンターズ・パイくん

アトラクション以外だと、昼食を摂ったのも新エリアでした。中にシチューっぽいものが入ったハンターズ・パイなるものを食べましたが、途中で内容物を手に垂らし、やけどするなどしていました。一方で夕方に食べたカルツォーネはやけどせずに食べられたので成長を感じます。

スター・ツアーズもいつも通り周回しましたが、2度連続でまったく同じルートを辿るとは思いませんでした。ところでたしかヴェイダーやカイロではなくドロイドの検問を受けるルートだったと思うのですが、THX-1138から飛び出したあたりでビューポートの左上あたりを通り過ぎる黒っぽい船体にネオンブルーのラインか何かが入ってる船の名前が未だにわかりません。他で見かけた覚えもありませんが、エクセゴルの戦いのどこかにちっちゃく映ってたりするのでしょうか。船名とか型番、登場作品を知ってるよって方は連絡下さい。

そうそう、小さな世界にいる人形に皆さんの推しはいますか?待ち時間とか、その当てっこをしてみるのはいかがでしょう。以下は私と妹がその当てっこをしたログです。最初は私が質問を繰り返して妹の推しを暴きます。

 

「ディズニーキャラの人形ではないね?」

「そういうのではないね」

「複数同じのがいるタイプではない?」

「そうだね」

「集団の中にいるんじゃあなくひとり離れている?」

「そう」

「何らかの乗り物に関係がある?」

「あるね」

「⋯独特なポージングをしてる?」

「⋯してるね」

「それはこんなポーズ?」

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「あたり」

 

ということで当てっこは終わり、妹と私は同じ人形が好きだったことが判明しました。この人形以外だと、熱帯雨林にいる狂気的な目をした鳥とか好きですよ。

 

 

<Steam>

友人から誕生日のギフトに結構な量のゲームを貰いました。少しずつ解凍してプレイしていますが、かなりもちそうです。この友人の誕生日にはこの恩を忘れず、きちんと選定したラインナップをプレゼントしたいところです。

最初にプレイしてみたのが『Pony Island』。性質上詳細は省きますが、とても楽しい体験だったことは確かです。どこかでネタバレを喰らう前にプレイできたことは幸運なことでした。このことひとつだけでも感謝しなくてはなりませんね。ストアページすら見ずにプレイするのが最もいいのでしょうから、ギフトで貰ったら即座に起動することを強くおすすめします。

それ自体は12月のことですが、大型アプデが来たStardew Valleyも少しずつ最初から進めています。まだダンスパーティーすら経験していませんが、早いとこドクロの洞窟くらいまでは辿り着いて新コンテンツを楽しみたいですね。最大4人のマルチプレイもあるので、この機に買ってみませんか?

そういえば、新作発売か何かで『Ultimate Epic Battle Simulator』を入手しました。ウィッシュリストに入れておくくらいには欲しかったゲームなので、単純に嬉しいですね。ただ、これは今まで買わなかった理由でもあるのですが、大量の軍勢が戦うところを楽しむゲームであるため多分私のPCでは動かないか満足できる程の数を動かせないのですよね。これもいずれ高スペック機を手に入れるまではライブラリに死蔵されることになりそうです。Epicから貰ったゲームの多くもそうなのが現状です。まだましなスペックのPS4はリビングのテレビでプレイしてるのですが、リビングには親が寝るので夜中は使えないんですよね。原神なんか特にそうですが、皆が起きてる夜に一緒にプレイできないのはどうにかならないものでしょうか。

 

 

<TRPG>

TRPGに興味こそあったのですが、1度もやったことがありませんでした。

コンタクトがなかった訳ではありません。高校の頃、図書委員の3校交流会で他校へ出向いたら歓迎(?)として机にホスト校の生徒たちの私物であろうTRPGの本がずらっと並べられており、それの意味がわからないのは我々の学校だけだったということがありました。中には女子高も混じってたのですが、彼女らは知ってるどころか割と興味があるようでした。また、同じく高校の頃にはある友人が『シノビガミ』なる本を持ってきてTRPGの戦闘を教えてくれました。ところが、そいつが使ってきたキャラは初心者には理解できないほぼ無敵に見えるスキルのコンボで固めており、よくわからないままに終わってしまいました。

大学に合格して直後の頃には友人とボードゲームカフェにいってプレイしようと計画していましたが、その折にウィルスがうようよし始めて結局不参加でした。会そのものが流れた訳ではなく、数名は気にせず参加したようでした。今から思えば行っておけばよかったなぁと思います。

さて、そんなTRPGですが、幸運にも友人にGM(?)をできる者がいて、混ぜてくれました。第1回は奇妙な田舎の村が舞台でしたが、そこに行くためのバスの運転手に、他の探索者が突然メントスコーラを取り出してぶっかけたのです。ストレイツォ戦のジョセフ・ジョースターなんですか?それを最初に見せてもらったので、以降は割とのびのびと楽しむことができました。いかにも怪しい村に行くバスを停止させるべく銛をバスのタイヤに放ったりもしましたが、他の探索者からイカレ認定されたのはなぜでしょうか。

第2回では刑務所だったか留置場の奥に接触すべきターゲットがいることが判明しました。そこには大量の看守だか警官だかがいることは容易に想像がつきますから、私は熟慮の結果①車で強行突破②近くの学校から子供を拉致し人質にして突っ込む③発電所を爆破するか下水を逆流させ混乱に乗じて潜入するのいずれかが妥当であろうと結論付けました。まずは①を試してみようとしましたが車を盗むのが難航し、もう警察の護送車を呼んだ方が早いと思ってそこらへんの無辜の住民を犯罪者に仕立て上げました。こいつを連行するために現れた護送車から乗員が全員降りたところでハイジャックし、乗員を轢き殺しつつ目的地に向かうという計画です。

ところがそれも看破され、万が一のためにその住民の尻に突っ込んでおいた爆弾を起爆して警官諸共消し飛ばすと共にドローンとの戦闘に突入してしまいます。しかも護送車は来ませんでした。最悪の展開です。武器もありません。共犯の探索者は逃げ出して私ひとりがその場に残され、とりあえず近くのショップに飛び込んで店員を肉の盾としましたがドローンは構わず盾ごと私を無力化したのでした。すぐにやられる使えない盾と非戦闘員保護プログラム未搭載のドローンが悪いと思います。その後、他の探索者たちは私が(正確にはドローンが)店員を殺したことでショップが使えなくなり大変難儀したとのことです。また、ターゲットと接触するだけなら普通に入っていってその旨を告げるだけでよかったそうです。

ちなみに第1回では妹の治療費を稼ぐためアフリカの奥地から劣悪な労働環境の日本の漁船に出稼ぎに来ているカマ=ド・タンジェロを使用しました。初任給で買ったDX日輪刀と仲間から分けてもらったマリファナが彼の宝物です。

 

 

<PS4>

原神にはちょっとだけ本格的に手を付けようとしています。ひとりなら投げてたかもしれませんね。グラブルにしても、やっぱり持つべきは親切な友人です。

その友人に教えてもらいながらボス級とも少しずつ戦うようになってきました。キューブと戦うイベントは最低難易度でようやく勝てるといった有様で名刺も回収できていませんが、その後恒常キューブとの戦闘方法は覚えました。その際役に立ったのが、友人の教えてくれたベネットです。特に雷キューブ戦は格段に楽になりました。

「原神のフェリ」こと甘雨は来ず、限界だった半天井からはジンが出ました。はずれじゃんと思っていましたが、案外使い勝手がいいのでいずれ主人公と取って代わることになりそうです。私のパーティではこれでも十分主力なのですが、ベネットにせよジンにせよ、攻略サイトを見ていると気軽に複数凸を推奨してくるのが気に障りますね。早いとこオールマイティ凸素材が実装されるのを願うばかりです。

攻略サイトを見ていると、ロサリアというキャラがいずれ実装される可能性が高いことが判明しました。そこにあった情報の限りでは割と好みそうなので、今から魂を賭ける準備を始めようと思います。まずは確定天井に至る90連を集めるところから。

スコードロンはキャンペーンモードを終わらせました。崩壊するリアクターからの脱出はかなりリトライする羽目になりました。ほぼ誰も死なないし明確な勝利者がいないというのは新しいですね。最高難易度は⋯もしかして無理⋯?ストーリーの書き起こしはしばらく気力が湧かなさそうです。

初期はインターセプターで突っ込むばかりしていましたが、味方に誰もいないので渋々プレイして以降はサポート機でもプレイしています。味方機へのシールド付与や残弾補給、応急修理ができる編成で飛んでいます。いずれは敵機妨害特化編成も試してみたいですね。自分の働きで味方が被撃墜を免れたり戦果を挙げるのは気分がいいものですが、自分がアタッカーで飛んでいる時にはほとんど誰も支援してくれなかったことを思い出しました。野良にはまるで期待できないところもコンパスと同じです。

 

 

<神バハ>

虚無化が止まりません。いちどイベントから離れると戻るのが大変です。主に精神エネルギー的な面で。とりあえず2月にバレンタイン・エヴァミアが帰ってくることに賭けて石を貯める他はすることがない感じです。

そういえば、厳密に1月かは忘れましたが神バハのバレンタインは形式を変えることが発表されましたね。ユーザーからの贈り物は受け取りを辞退し、お返しの代わりにポストカードのデータを配布するとのこと。きちんと回収しておきましょうね。当然、感染防止の施策なのでしょうが、神バハに限ってはこのままフェードアウトというか来年以降もこの密かなキャンペーンをやめてしまうのではないかという不安が拭えません。今年はとうとう10周年。さぞ盛大なものとなることを期待していますが、これが終われば「もういいか」とあっさりサ終しそうなのが不安です。

そうそう、2月いっぱいはバレンタインボイスも聴けますよ。こちらも聴くなり回収するなりしておきましょうね。私は去年うっかり逃しましたが、今年と内容は同じはずですから大丈夫です。ほら、今年の追加ボイスなんてありませんから。このゲーム。

 

 

<グラブル>

初めて天井しました。取ったのは闇フェリです。

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ヴァーミリオンコラボスキンすら持ってる割には初めてです。これはこの記事を書いている現在の話ですが、蒼光の輝石が7174個ありました。無料ガチャやガチャピンを差っ引いてもかなりの石をバラバラに使っていたことがよくわかります。毎回のピックアップで引かずに貯めてる人は特殊な精神訓練でも積んでるんですか?

いろいろ武器も揃ってきまして、そろそろ火なら神石編成への移行もできるのでは?とか思い始めてます。ドスは4本目が出て絶拳は3本目が出て、イクサバも3本確保済みですから、どうにかなりませんか?と編成を調べ始めた矢先、アグニス未所持が発覚しました。他の神石は揃ってますし、ものによっては複数出ています。ところが、アグニスだけひとつも持っていないようなのです。ホロ版は確保していますが、これに金剛石を突っ込んでいいものかと躊躇しています。エレメント化すれば還ってくることはわかっていますが、どうせなら砕くことなく持っていたいものです。

毎度の季節会話ですが、今月は正月会話でしたね。来月にはバレンタインデー、再来月にはホワイトデーが来ると次は10月とかなりの間が空くことになります。季節としては全くの逆ですが、冬みたいなものです。まぁ、今は追加がないので年中冬みたいなものですけど⋯。

正月会話の4年目みたいな、言語化は難しいんですがグランからロザミアにまっすぐに好意が向いてる感じの関係性が好きです。他だと以前紹介したクリスマスのとかもそんな感じでしたよね。

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お返しが届くバレンタインキャンペーンも応募をお忘れなく。贈り得ですよ。

*1:ここでは「施設側が『こいつは宣伝にうってつけだぞ』と喜んで飛びつくようなもの」という意味

*2:子供以外に出してはいけない規則のお子様ランチを老夫婦が注文し、亡き孫を偲ぶためというその理由を聞いたキャストが自己判断で規則を曲げて提供した、みたいな感じだったと思います

*3:いないとは言い切れないのが現代の怖いところです