ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

[2021] 第9次中間報告

ある土曜日のことだ。土曜日はロシア語が1限からあるため、限りなく深夜か明け方に近い早朝頃(この表現については過剰な誇張である可能性が指摘されている)起き出して出かける準備をする必要がある。予備バッテリーやケーブルを鞄に放り込んでから気がついた。ロシア語のプリントが見当たらない。

私は未だにロシア語が読めも書けもしないため、キリル文字の横に日本語の発音を書いておくことでようやく生きている。そのため、使い込んだプリントが消えるという今回の事態は死に直結する。しかも、教員はなぜかポータルサイトに教材をアップしないので再入手も困難だ。

部屋を見渡すと、東では飲み干した(もしくは飲みかけの)ペットボトルが群生地を築き上げ、西ではプリントの山が崩落の危機にあり、南では脱ぎ捨てられた衣類がもはや絨毯と化し、北では少しでも片付けようとして心折られた痕跡が真新しい。この中からロシア語のプリント群を発掘しなくてはならないのだ。

来週までに読まなくてはならないのに存在ごと忘れていた読書課題や今すぐにも取り組むべき長期課題の要件といったプリントは発見されたが、肝心のロシア語は出土しなかった。時間もとっくに遅刻確実なゾーンに突入している。状況は最悪だ。結局、この日は行く気が失せて自主休講した。どうせ受講しても理解できないことを考慮した合理的な判断だ。

今回の事例を引き起こした要因はなんだろうか。再発防止に活かせる何かがあるに違いない。多角的な観点を求めて10人に聞けば、その内9人は「部屋を掃除していないから」と答えるだろう(10人の中に私を含む場合)。

彼らの意見にも一理ある。部屋が整理整頓されていればプリントもすぐ見つかったはず、いや持って帰ってきたプリントをすぐに分類して保管しておけばそもそも探す事態にはならなかったはず、というかどうしておまえはいつもこうなんだ、反省というものを知らないのか、後回しにするのはおまえのためにもならない、そんなだからそもそも単位を落とすのだ、いい加減成人としての自覚を持てこの未熟者と言いたいのだろう。目敏い指摘だ。

部屋を最後に掃除したのがいつかは思い出せない。大掃除をした記憶はないから、少なくとも5ヶ月はこの状態が続いていることになる。しかし、これで致命的な被害を受けた覚えはない。だいたいはなんとかなってきた。慣れてしまえばたいしたことはない。

そう開き直ってサルベージを開始する。たしか、去年のデータはまとめてHDDに格納したはずだ。他の授業のデータと混ざっている可能性もあるが、判別は容易だろう(ファイル名の「授業」を「受業」と書くので)。そこからロシア語の教材を回収すればまだ舞える。しかし、捜索を始めるや否や重大な問題が明らかとなった。HDDの中も散らかっていたのだ。

いつか役に立つだろうと保存して以降存在すら忘れていたデータ、途中で挫折した自作TRPGの残骸、そもそも用途も内容も不明なファイルなどが散乱している。これでは現実の部屋と変わらない。もしかしたら、どちらも掃除をすべきなのか?心に揺らぎを覚えた。

その日は気圧されて捜索中止を宣言し、再挑戦は1週間後に行われた。目覚ましを止めて再度寝るというありふれた事故は起こったが、無理のない出発時刻までに欠席回に該当するデータを入手し印刷した。手に入っただけましだ。また、ポータルに上がっていたデータも追加で印刷した。あって困りはしないだろう。

遅刻することなくキャンパスに着いた。準備を整えるべく、追加印刷分を取り出した。続いて欠席回のプリントを取り出そうとしたところ、どこにも見当たらない。印刷はしても鞄に入れるのを忘れたのだ。

不注意で失くし、部屋とHDDの無秩序で捜索は難航し、果てに再び手に入れたプリントを不注意でまた失った。これからも万事においてこの不注意が邪魔をするのだろう。掃除したところで無駄だとはっきりわかった。芽生えかけた改心の兆しは脆くも砕け散った。

[2021] 5月に書く、4月の生存報告

「新年」と聞けば門松だの羽子板だのを連想するものですが、このイメージが「新年度」にまでくっついてくるのはどうしてでしょうか。

4月は新しい何かが始まる季節。進学、進級、[後で思いついたら入れること]などめでたいんだかめでたくないんだかわからない現象が発生します。友人のひとりは社会人になるそうでそのことを煽っていたのですが、数年後はこちらが手痛いしっぺ返しを喰らいそうです。煽る相手はよく考えるべきでした。

そんな新しいスタートの勢いを初手でへし折ってくるのがエイプリルフールですね。もはやソシャゲのイベントを追うのに必死なだけの行事となりつつあります。季節限定キャラや季節イベントの復刻は時期を問わずしてるくせに、この日だけ急に厳密になるのはやめて欲しいところです。

まず、どのゲームがイベントを開催してどのゲームがしないのかというところから調べなくてはなりません。その時点で満身創痍です。やってるんだかやってないんだかわかりにくいものも多いのが難度を増しています。

そうしてやっとイベントに取りかかりますが、神バハみたいに特定のものを回収してもう終わりというものは少なく、報酬回収まで割と時間や労力がかかるもの、報酬の最高ラインが高すぎるもの、そもそも報酬はいっさいなくただ遊べるだけのものは兼ね合いが困難です。

FGOの1日限定アプリはもう何年も遊べていません。GOしか記憶にないくらいです。他にもコンパスやレジェンズなど「4/1限定の特別モード」を出してくるところはもっと遊びたかったなぁで終わるのがせいぜいです。報酬があるイベントに追われてますからね。

花粉症はやっとこさ終わりかけです。それなりに重度ではあるのですが、毎年毎年貰った薬*1を飲み忘れがちだったりサングラスだのなんだのを買うことなくシーズンが過ぎています。案外どうにかなるものですが、そのせいで毎年苦しむはめになるのはいつも通りの愚か者という感じです。

またもや月が終わる直前の完成となってしまいました。私の記憶も一層不明瞭になってきてますし、なにより読者諸兄も今更という感じでしょう。誰も得しません。

軽い気持ちで手を出した中間報告も、必要以上に数を生産してしまった気がします。元は生存報告が書き上がるまでのお茶濁し役というか、デコイというか、時間稼ぎというか、そんなもののはずでした。

1500-1600字になるべく収まるよう書いていますが、これは火曜日に2連でやってくる空きコマの暇つぶしにちょうどいいのです。ゆっくり昼を食べつつ書いています。思ってた以上にいい感想を聞くので、いっそ生存報告は廃業してこっちだけたまに書くくらいがいいのかもしれません。

ご存知の通りだいたいはあったことや考えたことの記録ですが、想像で1本書けるとは思いませんでした。そう易々と次を書ける気はしませんが、「他にもフィクションを書け」という声が届いて震えています。あれはあくまでイレギュラーですからね。罵倒の語彙も貧相でした。

本来は月に2度かせいぜい10日に1度くらいのペースで書くつもりでしたが、想定よりも早いペースで書き上がることがあります。これ以降は生産ペースが上回ってもストックに回して投稿ペースを狭めないことを心がけるべきかもと思い始めています。

とはいえ、悪い面ばかりではありません。案外評判もいい(SW方面のフォロワーにどう思われてるかは不安だったりします)ようですし、図らずも備忘録である生存報告を書くための備忘録となっている面もあります。

一応字数を記しておくと、なんとか20000字を超えたくらいです。やはり中間報告がコンテンツを奪っているのでしょうか。それとも私がただ書いてないだけなのでしょうか。私の計算によると、責任比率は3:7くらいの割合です。もう以前のように早く上がるし量も多いという生存報告は書けないのでしょうか。

 

<学校>

2年生になりました。自覚はありません。

弊学には「仮履修」という制度があり、履修登録した授業であろうと1週目の間なら切っても許されるというお試しみたいなことができます。本来なら学習意欲に溢れる学生がよりよい学びを求めて利用するシステムなのでしょうけど、私は「1週目なら自由に履修をいじれる」ことを利用して履修登録の先延ばしとして利用しています。

その結果、選択必修のようなものが定員に達していて申し込めないなんてこともありましたが、後期に後回しすれば済むことです。後期の私が心を入れ替え早めに履修登録することに賭けましょう。ねぇ後期の私、過去の私に面倒を押し付けられた気分はどうです?

去年に落としたロシア語の再履修申請も自分でしなくてはなりません。しょうがなく調べてみると、どうやら家に近いキャンパスでも開講されているようです。しかも、土曜の2限です。私が籍を置く学部の本拠地は僻地にあるキャンパスですし、そこでは土曜1限しかないことがわかっています。

ところが、申し込みをしてみても「資格がありません」と表示されるだけです。問い合わせてみると、語学の再履修は所属キャンパスの講座でなくてはならないとのこと。こんな決まり、誰が得するんですか?そして何の意味があるっていうんですか?この忌々しい規則のせいで土曜の早朝*2から僻地までわざわざ出向かなくてはならなくなりました。

残りの単位数を資格関連で埋めた結果、かなり歪な時間割が完成しました。水曜日と木曜日は2限と3限のみでまだいいのですが、火曜日は2限と5限のみという極端さですし、金曜日は1-3と5限でかなり重めです。その一方で月曜日は全休です。ここだけは死守しました。そのためにいくつかの授業を諦めた程です。

また、土曜日にはロシア語しか入りませんでした。朝から1限だけ行って帰るというのがたまらなく嫌です。誰かと遊ぼうにも、2年生は周りにいません(仮にいても友達というか知り合いではありません)。何より、再履修がなければ毎週3連休だったことを考えると血涙が止まりません。もっとも、去年の後期はロシア語がひとつだけだったことにかなり助けられましたから、そのトレードオフではあるのでしょう。どちらがましかは判断に困るところです。

そんなこんなで始まった前期。1週目はオンラインで行われ、大半(少なくとも私が受けた授業は全部)はシラバス的なものが送られてくる簡単なガイダンスでした。大半と言うからにはごく少数の初手対面講座があったのですが、大学側から「初手対面の講座をまとめておいたので参考にしろ」と全学生向けにお達しが来ました。親切なことです。

そのpdfを確認してみると、都心のメインキャンパスで行われるものは細かに会場の教室まで記載してありますが、僻地のサブキャンパスの方は「各自シラバスを確認しておいてください」とそっけない記載があるだけです。学生の間にキャンパス差別の風潮があるであろうことは覚悟していたつもりですが、いわば公式である学校側がこんな露骨な差別をしてくるとは思いませんでした。

2週目になるといよいよ対面授業が始まります。「オンライン3割、オフライン7割」が掲げられていたはずですが、実際には悲しいことにオフラインが10割でした。ロシア語だけは2週目もオンラインでしたが、翌週からはオフラインになってしまいました。誠に遺憾です。とりあえず対面にしておけば丸く収まるなんてのはひどい勘違いです。

我々はオンライン授業がいかに楽であるか、いかに自由な時間がもたらされるかをよく知っています。オフライン授業に触れたのはもはやはるか太古のこと。今更戻りたいと思う者が全員だとは思えません。味をしめたんです。

最初の授業は『第1次中間報告』にある通りですが、その他の授業もだいたいは似たり寄ったりでした。新しい交流が生まれなかったという面で。

数少ない例外はあるとしてせいぜい2つ。ひとつめは、去年もあった「本を読んでその内容をレジュメにして発表する」授業の応用編です。去年の授業では数人ごとのグループが組まれ、その中で相談することが推奨されていました(私はここでもコミュ障を発揮し、結局ひとりで書き上げました)。その中で同じグループだった者がいたのです。やけに真面目そうで厄介だと思いました。ついに顔を見ることはありませんでしたが。

ところが、我々は互いに相手を覚えており、相手も私を真面目そうな奴だと思っていた(文章が固いので)と言うのです。その者は常時誰かに囲まれているような人望溢れるタイプで、話す内容も意識高めに聞こえます。それがどうしたことか私とそれなりには普通に話しかけてくるのですから世の中わからないものです。この者を通じて人脈が広がる希望すら見えてきました。これが幻でないといいのですが。

ただ、この授業には大きな問題もありました。レジュメを作ることが特別不得手だとは思いませんし、発表も緊張こそするでしょうが原稿を用意しておけば済む話です。他人の発表を聞くのも、眠気に注意すればいいだけです。

最大の問題は、先生が告げた評価基準でした。「発言の回数に応じて点を付与する」とのこと。評定の全てではないでしょうから、平常点のような枠のひとつであると推察されます。最も発言回数が多かった者に満点を与え、その回数に対する割合に応じて他の者は加点されるという形式のようです。

秀逸だったり質の高い議論を呼ぶような質問をした者に追加点を与えるとか、レジュメやら発表の出来がよかった者に追加点を与えるとかならわかります。ですが、どうしてよりによって回数が基準なんですか?熟考の末に発表者や聴衆へ刺激をもたらすような質問をひとつおもむろに投げた者と脊髄で2度面白くもない無難な質問を投げた者がいたとして、後者は前者の2倍評価されるってことですか?これにはいくら努力を足蹴にして憚らない私であっても疑問を感じざるを得ません。

しかも、実際に発表が行われるようになってからわかったのですが、ひとり妙に長い発言をする者がいるのです。例えば、AIによる監視社会の話をしているのに突然東ドイツの市民に潜む秘密警察(ある日突然拉致されて密告者となるよう強要されるとかなんとか)の話をしてくるのです。質問というよりはどちらかといえば自分がただ話したいだけにしか思えませんし、長々話した後に取ってつけたような「どう思いますか」で発表者も困惑するばかりです。先生もそれに乗って少し話したりもしますから、時間がかかって仕方がありません。

別に議論するのはいいんです。結構。私も『1984年』に絡めて質問する気でした(『1984年』みたいな市民たちが望む相互監視社会をAIは創り上げると思いますかとかどうとか)し、自分の知ってる分野と絡めて話すことはいいんですよ。

ただ、この議論には点数がくっついてくるんです。もうその時点で双方にとって有意義な議論をしようなんて余裕はなくなります。普段ならこんな視点や考え方もあるんだなんて思うであろう他人の質問も、ただ邪魔っけなだけです。そもそも、みんなが短めの質問を1回するだけに留めるという紳士淑女協定が仮に結ばれたとしても全員分の時間はおそらくありません。これでは格差が拡大する一方です。

早くもクソ授業アワード2021の有力候補に躍り出たこの議論授業に比べればまだましなのがふたつめ。こちらは弊学部の特色として数えられる実習に関する授業です。去年の終盤に実習先希望を提出しており、GPA*3を参考に割り振られました。

私が配属された授業では3つの実習先を担当するらしく、初回では受講者をグループごとにわけて顔合わせが行われました。いずれは同じ宿や部屋に泊まり、苦楽を共にする可能性がある者たちです。

ところが、他のふたつのグループは8人いて女が多数派なのに対し、私のグループは7人しかおらず女が2人です。まず女2人が固まり、残りの男が2人ずつ固まって見事私だけ取り残されるという情景が手に取るように想像できます。厳しい環境です。

それでもLINEグルの作成は行われました。私も入りましたが、誰ひとり覚えることはできないでしょう。それでも決死の抵抗を試み、ありったけの精神エネルギーを総動員した私はかろうじて「時間割見せ合わない?」と発言し、それは受け入れられたのでした。結果、女の片方は私とほぼ同じ理由で必修のひとつを去年落としていたことが判明しました。その授業の教室で隣になってもわからないでしょうけど。

すると、別の者が「インスタも交換しよう」と言い出し、続々とタイムラインにQRコードっぽいものが貼られていきます。その数は6つ。そう、私以外全員がインスタユーザーだったのです。どうして貼らないのか聞かれた際に備えましたが、誰も聞いてきませんでした。早くも私のことなど忘れているのでしょう。同じ部屋に寝てもこうなりそうで今から不安です。

そんな感じでひと月目にして前途多難です。上記以外の授業も、先生のPCの壁紙がひどく幼児的なイラスト*4だったり、授業の前後には挨拶をする主義だといちいち宣言して実行する教員だったりと汚点や心配点がない訳ではありません。クラスを割り振るとしたらEuclidとKeterしか出てこないでしょう。

さて、他の諸々は中間報告に書いた通りですが、軽く触れてはおきましょうか。

「大学祭実行委員の説明会やってまーす」の声に導かれ、うっかり入ってしまった説明会が1年生向けだったということは書きました。私はどうやら裏方が好きらしく、文化祭や古本市の裏方はとても楽しかったのです。前者は雑用、後者は司令部の役割でしたが、どちらも同じくらい性に合っていました。もし、秋葉原で声を掛けてくる怪しい人物や小学校以来話していない同級生に「夢はありますか」と聞かれたら、623165529個ある夢(その大半は忘れました)の内、とりあえず「コミケにサークル参加(ただし設営と売り子要員として)することです」と答えることでしょう。私の知り合いの者たち、もしサークルを立ち上げる気になったらご連絡お待ちしております。

あんなことを書きましたが、タンメン氏とはじめての後輩たちには期待しています。私の名前はもう覚えてくれたようで、会合のある金曜日が少し楽しみにもなってきました。1限から5限まである(4限除く)憂鬱さにはさすがに勝てませんが、いくらかの軽減にはなりそうです。

未だにサークルへは未加入ですが、しばらくはここの人脈でやり過ごすつもりです。メンバーの誕生日を祝ったり、ボーリングやバーベキューに行ったりとサークル的な面もあるようですから、他のところに入れなかったとしてもどうにかはなるでしょう。

もういつからかも思い出せなくなってきましたが、たぶん4月終盤のことだったと思います。緊急事態宣言*5が発令され、今に至るまで延長されています。現時点では6/20くらいまででしたか?この宣言が最初に出た頃、学校の対応を明記した文書が公開されました。そこには、都内のキャンパスはオンライン授業を主軸とする方向へと切り替え、その詳細については各自確認するようにとの記載がなされている一方、僻地のキャンパスについては「全ての授業において、現在の授業形態を継続して運用します」としか書かれていなかったのです。

「なぜ都外のキャンパスは対面なんですか?」

「蔓延防止だからね*6

「なぜGWは慎重にと言うんですか?」

「蔓延防止だからね*7

新手のジョークですか?

金曜日の5限などは特に、授業後に教員が注意喚起をするようになりました。半分聞き流していましたが、よく考えてみれば大学生って放課後(大学でもこう呼称するんですか?)に居酒屋に行ったりするものなのではないでしょうか。実行委員だってきっとそうしていたのでしょう。あまりにひとりだった期間が長かったことと最近は早い時間なのに店が閉じて真っ暗になっていることで思いつきもしませんでしたが、急にそういうことをしてみたいと思うようになりました。店が開かない以上はどうしようもありませんが、学校に近いコンビニの駐車場で3人ほどが朝から座り込んで飲んでるのを見た後だと、もはやおとなしくするだけ損という気もしてきます。この機に「路上飲みに興じる若者」という社会問題の一員となってみるのもいいかもしれませんね。

 

<アルバイト>

弊学がいつまでたっても4月上旬の予定を出さず、その旨を伝えたところ「ダーウェントの入ってる日でおまえが入れそうな日があれば言ってね」とのことでした。驚異のシフト0で始まった今月でしたが、なんとそのまま1日も働かなかったのです。

オーバールックまで行けそうな曜日*8が思ってたよりも少なめだったり、課題の小レポートが重なってたりと理由を挙げることは可能です。なんならサークルの新歓で忙しかったと付け加えてもいいでしょう。これは虚偽ですが。

まぁ、正直にすべてを認めるならば、連絡が面倒だったことに尽きます。もうアルはいませんからアルマンと同じシフトに放り込まれたりひとりで店に立たされる危険が想定されましたが、それがなくともわざわざ連絡を取るのが面倒でした。

すると、宣言の発令に伴いオーバールック自体が一時閉鎖されたのです。延長がないとしても解除は5月ですから、これによって4月の勤務日0が確定します。タイマーストップ。お疲れ様でした。

後日来た連絡によれば、ある程度の金をくれるとかくれないとか。真偽は定かではありませんしどうせくれたとしても微々たるものでしょうが、働かないで金をもらうというこの事実だけでいくらか気分がよくなります。このままずっと閉じててくれると楽なんですがね。

私がまだ働いていた頃に得ていた最後の給料が振り込まれました。なんと、本来の借金をすべて返済してもまだ余るほどの量です。現在は「利子を付けて返すから倍額はどうにか勘弁してほしい」と交渉中です。形勢不利であることは否定しませんが、勉強させようとする親からの避難所として私の部屋を使っていることの黙認でどうにか手を打ってほしいところです。

 

<いろいろ>

SWの新しい書籍が出たとの情報を得ました。最近では深刻な金欠に伴いSW方面への消費が縮小の一途を辿っていますが、こればかりはめずらしく品薄になっている上に内容も悪くないらしく、買うことにしました。見つかるか心配でしたが、学校の近くであっさり見つかり、無事回収に成功しました。学校が僻地でよかったと初めて思いましたね。これが最初で最後でしょう。

で、ひっそり買っていた『マンダロリアン』のパンフレット共々、買いはしましたが読んではいません。EP1-9とスピンオフまでなら履修済みですが、アニメシリーズや『マンダロリアン』は未履修だからです。私は幸か不幸か致命的なネタバレをまだ踏んではいない(知らない内に踏んでいた可能性は否定できませんが)ので、できればそのまま本編を最初に通ってから資料集に触れたいものです。そんな訳で、『THE STARWARS BOOK ~はるかなる銀河のサーガ 全記録~』もパンフレットもしばらくは読まないことでしょう。『MOTHERのことば。』と同じ道を辿っています。

「どうして読まない上にそのことがわかっている本を買ったんだ」というのは鋭い指摘ですが、どれも稀少性は高いですからね。後に履修した際に買ってなければ後悔するタイプの本なんだろうなと思ったゆえの判断です。この判断が合ってる自信はありますよ。

ある麺屋にも行きました。メニューを見て「三種チーズの台湾そば」みたいなものを見つけ、台湾そばはいかにも辛そうな名前だけど、三種チーズを名乗るからにはチー牛みたいなものだろうから、チーズが辛さを相殺してくれるに違いないと踏んで注文しました。ところが、実際に出てきたそばでチーズ成分を担当していたのは主に粉チーズであり、どろっとした暴力的チーズは影も形もありません。さらに台湾そばは想定よりはるかに辛く、チーズはあまりにも無力でした。

お茶を追加で注文してどうにか完食しましたが、もうこれを食べることはないと思います。同行者が注文していて少しもらったチーズフォンデュ的つけそばはおいしかったので、次回はこれを食べることになりそうです。

以前紹介したボーダレスを覚えていますか?人を感知するはずのランプの群れに私が一切無視されたやつです。そこと同じ運営?が、また別の場所で新たな展示を出していたとのことで、そこへ行ってきました。

施設の紹介ビデオを鑑賞する時間から始まります。なんでも、サウナに入ってから冷水を浴びることで「ととのう」なる状態になり、それによって普段とは違うようにアートを鑑賞できるとのこと。まだ何もわからない身ではありますが、「ととのう」が出てきた直後に横のカップルが話していた「宗教みたいだね」「ね」には同感でした。

着替えてシャワーを浴びると、いよいよ内部へと入ります。内部はサウナとシャワーとアートそれぞれのエリアにわかれていました。まずはサウナです。サウナは6だか7くらいの種類があり、それぞれちょっとずつ暑さとかが違うとのことでしたが、愚鈍な私に理解できた差は各部屋のライトの色くらいでした。赤っぽい部屋に入ります。薄暗い中で赤い光が人々を照らしているさまはちょうどディスコとかクラブとかみたいです。最近観なおした『ジョン・ウィック』を思い出します。

10分くらい耐えて、次はシャワーに向かいます。2つあるシャワーのエリアもアートになっており、最初に使った方は霧が立ち込めていて、その向こうに人影がぼんやり見えるのが不思議な感じでした。冷水シャワーの経験なんてものはありません。吉井明久のアドバイスに従って手足から水を当てていましたが、まどろっこしくなってえいと頭からひっかぶりました。そのまま2分耐えると、すでに満身創痍です。「ととのう」というよりは「たおれる」とか「ぼろぼろ」に近い状況です。

アートは3種類あり、各段階の目安時間通りに動けば全部鑑賞できるとのことだったのでひとつずつ鑑賞していくことにしました。ひとつめは水がずっと落ちてきている空間で、天井が丸ごと間隔の大きなシャワーになっている感じでしょうか。そこにライトが当たるとやはり怪しい感じです。周囲の人も怪しく溶け込んでいます。中に入って歩くこともできるようで、他の客が自撮りに興じているのを見てこうはなるまいと思っていましたが、いざ入ってみれば楽しい空間でした。水を体に当てると滝行みたいでしたが、それとクラブみたいな光の差が面白かったです。ただ、床は全て排水溝というか金属の網になっているので足裏にはあまり優しくないところでした。

再びサウナ(今度は青でしたかね)とシャワーの段階(もうひとつは下から水が噴射されているものでしたが、これはシャワーを浴び終わって体を拭いた後には脅威となりました)を経て、次のアートは植物が繁栄し衰退していくさまの映像でした。これはボーダレスでも似たようなものを観ましたが、さっきのものよりも落ち着いて観られます。クラブみたいなライトもありませんし。植物もいくつか種類があって何巡でも観ていられそうでした。

最後に入ったサウナは緑の光でしたが、気がつくとすっと寝ていました。サウナでまで寝られるとは思いませんでしたが、考えてみれば危険な状況でした。気を付けましょうね。シャワーはやはり最後まで慣れませんでした。冷水を頭から被って気持ちいいなんて狂気の沙汰としか思えませんが、プールや海に行けば水に全身浸かっているのですから奇妙なものです。でも霧の雰囲気は好きでした。通路には例のランプが吊ってあるのですが、そこからの光が霧に差し込んで怪しさを倍加しているのです。

最後の作品は暗い部屋の真ん中に光る球体が浮かんでいるもので、ふよんふよんと動きます。怪しい雰囲気であることに変わりはないのですが、先程までいた空間とはうってかわって静かなもので、これもやはりいつまででも観ていられそうでした。これが「ととのう」なのかもしれませんが、そうではないかもしれません。難しいところです。

以前とは違う体験が楽しめる場所でした。サウナをアートをくっつけるということにはいまいちピンときませんでしたが、体験してみれば案外合うなとなるものです。ここのランプは私を無視しませんでしたし、また来てみるのもいいかもしれません。

 

<elona>

ある友人が、「elonaのモバイル版が配信される」というニュースを持ち込んできました。私はelonaというゲームを聞いたことすらなかったのですが、その友人の①核が売られている、②街を核で吹き飛ばせる、③とにかく自由度が高い、④その分非常に複雑なので諦めてアンインストールするまでがチュートリアルだとされるという紹介に心惹かれました。調べてみると、モバイル版の正式リリースまではまだ日がある上にPC版は軽いとのこと。

また、現在では更新が終了しており、公開されたソースを用いて開発された派生版が多数存在していることもわかりました。初めてのプレイですから、とりあえず公式版の中から安定版とされるものを選んでインストールします。

ところが、始めてみたはいいもののチュートリアルから苦戦する始末です。拾う、使う、食べる、調べる、撃つといった基本的なコマンドに加えて干渉する、投げる、掘る、振るなど珍しいものも存在します。それらの違いや役割、キーを覚えるのも一苦労です。

これらをよく覚えないままに突っ込んだ結果、もらった解呪アイテムを無駄にして呪われた装備でスタートするはめになったり、よくわからないままに戦闘に突入したりと散々でした。

それでも何度かキャラメイクからやり直してチュートリアルを終えたのです。私はすぐに最寄りの町に駆け込んだのですが、最寄りの町に入ると自宅にいるチュートリアルキャラが消えてしまうそうです。彼らはそれなりに強い固定装備を所持しており、殺せば自分の物にできます。このままでも殴ることはできるのですが、今の戦略では返り討ちにあうだけです。

そこで登場するのが核です。やはり核はすべてを解決してくれます。ただし、①核を買う金を捻出する、②核は重いので安全に輸送する、③核の炎から生き延びる手段をそれぞれ得る必要があります。「自宅爆破チュートリアル」と一般的に称される手順では、①最寄りではない町で稼ぐ、②買った核で圧死して自宅に戻る、③諦めて死ぬことで解決しているそうです。別データで始めることがあれば、試してみてもいいかもしれません。レベルが低いうちは死んでからの復活でもそこまでペナルティがないそうです。

前述の通り、私はこの手順をすっ飛ばしてしまったので地道に力をつけるしかありません。まず、安定した生活基盤を整える必要がありました。elonaには満腹度システムがある他、税金も存在するのです。税金を滞納すると犯罪者となり、町にいるガードが敵対したり店が取引を拒否したりと不利益もいっぱいです。上級者ともなると、税金を踏み倒し無辜の市民に対して悪逆の限りを尽くした上で悠々と生きられるそうですけど。

そのために、「願い」というシステムを使います。これは願いの魔法を使う(稀少)か泉の水を飲む(ランダム低確率)ことで発生するイベントなのですが、一部の例外を除いて願ったアイテムがひとつ降ってくるというものです。この願いを使って「セブンリーグブーツ」を獲得しました。この足装備はグローバルマップの移動速度を格段に上昇させるという効果を持ち、序盤の主な収入源である依頼の内護衛依頼(客を指定の町まで期限内に送り届ける)や配達依頼(期限内に指定のアイテムを指定の町まで届ける)の成功率をぐっと高めてくれます。

この依頼で金を稼ぐと共に、スキルの育成にも着手しています。特に力を入れているのが「料理」、「演奏」、そして「重量挙げ」です。料理は食べ物の食事効果を高めたり腐るまでの時間を伸ばす手段で、調理道具を持ち運べばダンジョン内で手に入れた敵の死体をおいしいディナーにすることも可能です。演奏は手軽に収入を得ることに繋がる他、「おひねり」も期待できます。重量挙げは単純に持ち運びできる重量を上げるのですが、これがなくては核を王都まで持ち運べないので重要です。

そんな訳で、現在の目標は「王都パルミアを核で焼く」ことです。金は十分にありますから、残る問題は核を持ち運ぶための「重量」ともうひとつ、「カルマ」です。

基礎ステータスの筋力や重量挙げスキルは地道に鍛える他ありませんが、カルマは対策を立てることができます。税金を滞納すると犯罪者となるのもこのカルマが低下することによるものであり、核を街中で撃てばカルマは急降下します。まだ犯罪者生活を謳歌できるだけの実力や基盤はありませんから、下がったカルマを元に戻す手段が必要です。

依頼をこなすことで上げることは可能ですが、これでは時間がかかる上に犯罪者となった状態での依頼遂行は困難ですからあまり現実的ではありません。いくつか一気に上がる手段はありますが、大金が必要だったり貴重な願いのチャンスを使わなければならないなど、こちらもやはり避けたいところです。

カルマ上昇量と難易度のバランスがよさそうな手段、それが落とし物です。街中にはたまに財布や鞄が落ちており、それをガードに届ければカルマが上昇するのです。ただし、落ちているかはランダムですから、集めようとして集めるのは難しそうです。

そこで、財布を持っている人間から奪い取ります。調べてみると、観光客や貴族の子供を殺すと財布が手に入るようです。殺しによりカルマは低下するようですが、犯罪者とならない程度に調整すれば問題はなさそうです。

ただし、彼らとて黙って殺されてはくれません。ですから、モンスターを召喚してけしかけたり、火炎瓶で遠距離から攻撃したり、睡眠薬を盛ったところでタコ殴りにしたり、街中に地雷を仕掛けて踏ませたりといった工夫が必要そうです。

ところで、他だとStardew ValleyとかTerrariaあたりがそうでしたが「メインストーリーもあるにはあるけどいくらでも寄り道できる」系のゲームって、運に頼って手に入れる系アイテムがあったりしますよね。試行回数でもどうにかなりはしますけど、いざ狙ってみると希少だったり難しい系のアイテムが初見プレイでぽろっとドロップするのって楽しくないです?

たまたま砂漠解禁前にレインボージェムを手に入れてたからすぐにギャラクシーソードで戦えたり、たまたまジャングルで拾った鳥の帽子のおかげで夜の襲撃も難なく凌げたり、願いで手に入れようと思ってた幸せのベッド*9がふと潜ったダンジョンでドロップしたり。そういえば、マイクラも同じようなものなのかもしれません。マイクラで例えるならスポナー部屋や村を初期に見つけた感じでしょうか。

そういった初心者のまぐれって、楽しいし続ける理由ともなる代わりに再プレイ時にもどかしくなりがちでもあります。まぁその一期一会感こそが醍醐味ってのもわかりますけど。

elonaがここまで自由度の高いゲームだとは思いませんでした。個人的には2D版でシングルプレイ版のFF14みたいなものなのかしらとか思っています。マルチプレイやコンテンツ追加こそありませんが、それを補って余りあるほどの自由度がありますからね。ちなみにハウジングもありますし、店の経営もできます。考えれば考えるほど似ているように思えてきました。

最近はこれとTF2ばかりしています。ある友人は、ゲームをそれ単体の娯楽というよりも他人と繋がるための手段として捉えているそうです。私はどちらかと言えば前者ですが、後者の考えも十分に理解できると思っています。

それに適しているのがマルチプレイ対応のゲームであることは確かです。PvPでもPvEでも、通話で繋がって一緒の時間を共有できますからね。しかし、高校生の頃までしていたはずの「シングルプレイのゲームを家でそれぞれが進めてきて、会った時に進捗を共有したり問題解決の知恵を求める」みたいなのが懐かしくなってきたのです。ポケモンドラクエ、艦これとかでやってませんでしたか?

そういえば、友人とのグループ通話でelonaをやってみようと思うと話した時、ひとりが「自分も昔投げた、もしおまえが投げ出さずに済んだらいろいろ教えてくれ」と言っていました。投げ出さずに済んだ私は約束通りこの者にelonaは楽しいよと勧めにいったのですが、やっぱいいやとプレイしてはくれませんでした。今からでも遅くはないですよ。他の者も始めてくれることを待っています。

 

<PS4>

無理にクリーンインストールを何度も何度も繰り返して動かしていた機体が、いよいよ息を引き取りました。ブルームウィンド祭はどうにか終わりましたが、最後の方はマルチプレイが2回に1回失敗するようなありさまでした。メルヒェンマルチも掠るだけで瀕死なので、逃げ回るだけしかできません。

これでも起動できるだけまだましで、テイワットに入れてもらえないこともありました。ロード画面に並ぶ元素マークの終わりからふたつめで必ず停止するのです。あのハートみたいなマークは確か木だか草元素だったでしょうか。道理で見覚えがないわけです。

とうとうセーフモードすら起動しなくなったPS4を前に、私は諦めて修理に出すかそれともPS5が買えるまで待つかを考えていました。前者は高くつく上にいつ戻ってくるか不明ですし、後者は高くつく上にいつ買えるか不明です。

しかし、これまでの症状を思い出してみるといずれもハードディスクに問題があるせいなのではないかと思えてきました。凝光さんにカーソルを合わせると落ちるのも、レジェンドや銃のモデルが読み込まれないのも、保存や読み出しがうまくいっていないせいだとすれば説明がつく気がします。カチカチカッカッと音がするのだってハードディスクくらいしか思いつきません。他にどんなパーツが使われているのかも思いつきません。ブラックボックスとかですか?

PS4にはHDDが標準で搭載されていますが、もっと容量を増やしたり高速化したい人のために換装ができる設計になっています。難しい解剖術は必要なく、いくつかネジを回すだけでHDDを抜き差しできるのです。このHDDを新品に換装すれば、また動くようになるかもしれません。この手段ならば、必要なのはHDD代のみで、しかも修理が完了すればすぐに動かせます。

機械に詳しい友人数名に症状を伝えて意見を求めたところ、ある程度の賛同を得られました。また、彼らは「金があれば」と前置きしつつ(借金のことはもはや周知の事実です)HDDよりはSSDへの換装を勧めました。なんでも、段違いの高速化が期待できるとのことです。

通販では不安な点も残るため、単身秋葉原行きを敢行しました。信頼できるらしいツクモという店で店員に事情を説明し、意見を求めます。すると、「SSDにすれば速くはなるものの、PS4の機体自体にある限界が先に来るのでその性能を十全には発揮できず、それならば安い価格で容量を確保できるHDDを勧める」とのことでした。

友人たちはPS4ユーザーではありませんから、知らなくても無理はないことです。振り返ってみれば、PS4MacBook(Windows10入り)もtone*10*11も、彼らからすればマイナーな環境であることは間違いありません。それなのに話を聞いて助言を授けてくれるのです。感謝の念は尽きません。

結局、1TBのHDDを買って帰りました。この時点までHDD以外に問題がある可能性は意図的に無視しています。友人のひとりからはその可能性の指摘がなされ「おとなしく修理に出したら?」と助言を受けましたが、先に自力修理ルートを選びました。ごめんなさい。

外部のネジを外すとベイとかいうパーツが引き出せるようになります。が、引き出す際に取っ手となるものがたるんだリボンのようなものでして、これを引っ張っていいものか、そもそもこんなにたるんとしてていいのかと心配になりました。

出てきたベイには4つのネジでHDDが固定されています。これらを外すことでやっとHDDを取り外せました。空いたスペースに新しいHDDを入れるのですが、2代目は初代より薄く、取り付けるとベイの底からわずかに浮いている形になります。ネジで浮く訳です。HDDに衝撃を与えないよう細心の注意を払いつつベイを再挿入し、ネジで固定します。これで蓋を嵌めなおせば作業自体は完了です。

さて、いざ再起動実験の時。最後にはセーフモードすら拒否するようになっていたシンクロ率0%のPS4はどうなったのでしょうか。祈るようにパワーボタンを押し込むと、起動音が鳴り⋯ロゴが表示されました。そこからはもう手慣れたもので、幾度となく繰り返したシステムファイルの再インストールを行い、後はゲージが満杯になるのを待つばかりです。

再インストールが完了し、青い画面が映し出されます。ブルースクリーンではないですよ。PS4が帰ってきたのです。長い旅路でした。これまたすっかり慣れた初期設定を済ませ、PSN登録に取り掛かりました。前回まではこの時点から不健康なフリーズが多発するようになっていたものですが、今回は問題なく終了しました。PS4は完全に再生しました。やはり、悪いのはHDDだけだったのです。また正規ルートを通らない成功経験を積んでしまいました。

調子に乗って馴染みのソフトたちを続々再インストールします。レジェンズと原神はこれで心おきなく楽しめますし、TF2やTPPもフリーズに怯えなくていい日々が訪れました。まともに楽しめなかったSWBF2もこれで普通に遊べますし、この機にニーアオートマタをやり直すのもいいかもしれません。もうフリーズやかぴかぴテクスチャ、透明な銃に再生されないボイスといった諸々に怯えなくていいという安堵感が全身に染み渡ります。久しぶりの娑婆に出てきたような気分です。

レジェンズではヒューズ*12に引き続く2人目のレジェンドとしてミラージュをアンロックしました。今ではミラージュばかり使っています。

ミラージュの戦術アビリティは、TF2におけるホロパイロットに該当します。これは発動した瞬間の動きを模倣するホロを射出するというものでしたが、私は使ったことがありませんでした。だいたいはろくに使えもしないグラップルかパルスブレード*13*14を装備していたものです。

それでもミラージュを選んだのは、ひとえにドロズとデービス(もしくはそのどちらか)の親戚という可能性が高いらしいからです。彼らについては今更説明する必要もないでしょうが、TF2に登場するパイロットで、マルチプレイにおけるゲームモードのひとつであるフロンティアディフェンスではオペレーター(戦闘状況のアナウンスやアドバイスをくれる役)をしています。私は彼らの話し方がかなり好きでして、「たくさん褒めてくれる上にふたりに増え、掛け合いもこなすようになったミラージュ」ってとこでしょうか。

そんな感じで使い始めたミラージュですが、やはり性格や台詞がとても気に入りました。今のところは選択時の「今日という日はいつか、誰かに話せる時が来る。そうだ、こんなことがあったんだぜ、ってな。」が大好きです。戦術の方も慣れてきた…と言えればいいのですが。アルティメットを交戦時にきちんと思いついて発動し活用できるようになるのが目下の目標ですね。

銃は、パイロットの頃からの戦友でもあるスピットファイアやオルタネーターを積極的に拾っています。ショットガン系統も使いますし最近ではボルトも使う頻度が増えましたが、狙撃銃はどうも苦手です。チャージライフル以外は。今ではマークスマンというカテゴリになった系統も嫌いではないです。そうそう、ウィングマンも好きですよ。ろくに当たりませんが。

ある者からPCを買い換えたらそっちで新しく始めてはどうかと言われましたが、あまり気が乗らないというのが正直なところです。私はゲームプレイそのものを楽しみはしますが、こういうゲームだとコレクションを増やすことが最も好きです。レジェンズではスキンとかエモートとかですね。

ところで過去イベやバトルパス報酬のスキンとかエモートって、時間が経っても販売とかないんですか?いつかどこかで見かけた「黄色いレインコートのパスファインダー」と「詳細は覚えてないけどなんだか洒落た感じのローバ」が気になっています。あとミラージュの降下エモートも過去にはあったんでしょうね。どうにかなりませんか?

さて、ミラージュをアンロックする際は少し迷いました。シーズンも終わりかけで、いよいよ次のレジェンド実装が近づいていたからです。タイタンフォール要素がいっぱいだというシーズン9、どうしたって期待は高まります。眉唾もののリークではブリスクが実装されると噂され、アルティメットではタイタンフォールを要請できるとか。でもブリスクのタイタンはリージョンだしな、対歩兵はかなり弱かったよなとか思ってましたが、いざ実装されたのはまったく別のものでした。

新規レジェンドのヴァルキリーはTF2のキャンペーンモードにおける敵パイロット、バイパーの娘です。物語終盤に登場し、戦いにくいステージでフライトコアをなぜか連射する強敵でした。彼のタイタンはノーススター級で、軽量級射程遠距離タイタンです。

狙撃に適したプラズマレールガンを主武装とし、近くのタイタンにワイヤーを飛ばして拘束するテザートラップや大型ナックルクラスターのようなクラスターミサイルを装備しています。最大の特徴として全タイタンの中で唯一飛行能力を備えており、VTOLホバーのアビリティで段差を乗り越えたり味方の頭越しに攻撃が可能です。コアアビリティ(必殺技のようなもの)はフライトコアで、浮きながらミサイルを斉射します。

このノーススターとバイパーはキャンペーンモードの主人公ジャック・クーパーとその相棒BT-7274に敗れますが、ノーススターの残骸から回収されたホバーとミサイルラックがヴァルキリーの装備には使われているようです。

バイパーはブリスクが率いる傭兵集団エーペックスプレデターズに属しており、ヴァルキリーは父を死地へと送り込んだブリスクを復讐の対象としていたとのこと。ちなみに、アリーナにいるアッシュもバイパーと同じく元ブリスクの部下で、クーパー&BTに撃破されています。

さて、さんざん期待させといたタイタンフォール要素はこれくらいでした。どうせならクーパーを追ってくれればクーパーの消息が描かれたかもしれないのにとか、父の相棒から剥ぎ取るようなまねしないでそのまま直して乗ればいいのにとか、ヴァルキリーの戦術アビリティはフライトコアに似てなくもないけど見た目に反して威力が低いのがこけおどしみたいだなとか、フライトコア差し置いてアルティメットになったのがジャンプでいいのかとか、そこらへんは思います。あとノーススター由来の処刑も欲しかったですね。TF2にはタイタンにも処刑モーションが存在し、ノーススターのデフォルト版処刑は足払いで倒した敵のコックピットにレールガンを挿入して零距離射撃をかますというものでした。

なにより、タイタンフォール要素と言えるような言えないような程度で終わらせられるのが嫌だなぁの気分です。ドロズとデービスじゃ駄目だったんですか?あのふたりが代わりにアナウンスしてくれたりドロップシップから送り出してくれたりするなら喜んで課金しますよ。

シーズンも始まったばかりではありますし、いずれ本命が控えている可能性は否定できませんし、それに賭けるしかなさそうです。スマートピストル*15とかオートタイタンとかありませんか?

以前期間限定で遊べたらしいPvEも帰ってきてほしいところです。ストーカーやスペクター、リーパーなら出してもよくないですか?ストーカーもスペクターは人間サイズの機械歩兵、リーパーは彼らの大型版とでも称すべき存在です。キャンペーンモードではアッシュに差し向けられた彼らを退け生き延びるシーンがあるのですが、そことかぴったりだと思います。

一方、原神ではいよいよロサリア戦が始まり、あらゆる石が投入され、ついでに実弾も多少用いられました。貿易許可証みたいなのも買ったくらいです。

ところが、タルタリヤすら加入したのにロサリアは来ませんでした。あと、なぜかフィッシュルが異常に出て完凸しました。バーバラはほとんど出ませんでした。この差はなんなんですか?

ロサリアはキャラ自体で引きにいきましたが、その性能も弊ワット(いいですねこれ)には必要でした。純水精霊への強力な切り札として期待され、ゆくゆくは重雲と一緒に忌々しいカエルや鶴やリスを氷漬けにしてくれるものと思っていました。ロサリアのために放置していたドラゴンスパインの槍を回収に行ったくらいです。

蓋を開けてみればロサリアは来ず、代わりにやってきたのはその純水精霊のドロップアイテムを限界突破に要するタルタリヤです。ファデュイにはこんな性格の奴しかいないんですか?いずれストーリー上でも出てくるのでしょうが、そこで嫌いにならないことを祈りましょう。

わずかでも石を回収するために冒険ランク40以降へと踏み出した以外は特に大きな動きもありませんでした。純水GOは最終日間近に最低ラインで終わらせました。ある程度は真面目にやろうと思い立ち、キューブやら樹と戦いもしましたが、倒したところでログアウトして次回ログイン時にうっかり戦闘スタートというパターンを何度も繰り返していたのは我ながら愚かでした。

ロサリア戦以後はすっかり燃え尽きていたような気がしますが、いずれの再ピックアップに向けて再び石を貯めなくてはなりません。まずはデイリーを欠かさない*16ことから始めてみるべきでしょう。

そういえば、PS4が死にかけていた頃にウィンドブルーム祭があったことはご存知の通りですが、その際に何か写真を撮っておこうと思い立ちました。以前の海灯祭では撮った写真が消えましたからね。それでいろいろ試していて、代理団長の待機モーションに私は目を付けました。髪を結んでふわってするやつです。

その髪をかき上げるところをうまいこと撮ろうとしたのですが、そうしたら半目で見返る構図だったか見上げる構図だったか、色っぽいというかとてもいい感じのが偶然撮れたのです。初期化前に回収しようとしたのですが、データが破損しているの一点張りでTwitter経由でのシェアもUSBへの抽出もできませんでした。今から思えば、せめて画面を撮影しておけばよかったと思います。

また似たような傑作が撮れればいいのですが、いろいろ試してみてもなかなか見返りの構図になりません。思い違いとか記憶の美化とかだったんでしょうか。そうだとしても、しばらくはこの失われた写真の再現を追い求めることになりそうです。もしかして半目好きになってしまったんでしょうか。

ということで今月の原神写真部です。ラインナップは学者(鍋も一緒に撮ろうとした結果うっかり焦がした周囲の草を添えて)と酒場のジンさんです。

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続きません。

 

<神バハ>

イベの走り方が思い出せません。

グレア育成はほどほどに終わらせました。

10周年が楽しみですね。

 

<グラブル>

神バハと同じく、熱意が急速に冷めています。いつぞやの復刻四騎士イベに至っては手も付けませんでした。ブレグラも終了間際に間に合わせる癖が治りません。

リミメアってなんですか?最初期からいるキャラならロザミアでもいいと思います。スキンやバージョンが既に山ほどあるキャラをさらに贔屓する必要はあったんですか?出るバージョンみんな人権級なのはなんなんですか?待ちかねた季節限定が微妙だの3アビは取らない方がいいだの言われるキャラとの格差が酷過ぎませんか?あとロザミアの正史イベ出演はいつなんですか?

先に恒常版の最終上限を実装して欲しいところではありますが、万が一リミテッドロザミアが実装されるようなことがあれば天井も辞さない構えです。平和は歩いては来ないのです。妹もこれなら理解を示してくれる可能性があるのではないでしょうか。シェロチケをまた切ってもいいんですよ。

バレンタインキャンペーンを逃しホワイトデーキャンペーンに間に合った愚か者なので、お返しが届くのはそれなりに先のことになりそうです。例年は5月頃にバレンタイン勢のお返しが届いていたことを覚えていますが、ホワイトデーはどうだったか思い出せません。

また、去年までは自分に届いたものを確認すればよかったのでネタバレの危機に怯える必要もなかったのですが、今年はそれへの対策も必要そうです。やはりこればかりは生で見たいものですからね。いずれにせよ、届く日が楽しみです。

*1:公開後に指摘されて修正しましたが鎖って書いてました

*2:私の定義では7:00〜9:00です。ちなみにそれ以前は深夜に属します

*3:たぶん合ってるとは思いますが成績のよさを示す数値みたいなものなのでしょう

*4:かわいらしいものではあるのですがあくまで子供向けの絵本に出てくるようなタッチなのです

*5:これ未だに「非常事態」か「緊急事態」かで迷うんですよね

*6:東京と違って宣言ではないので

*7:平時でないことは確かなので

*8:自宅と学校とオーバールックはそれぞれ結構バラバラです

*9:elonaでは眠るといい効果があるのですが寝具によってその効果量は変わり、最良の寝具がこれなのです

*10:老人かスマートフォン初心者向けの機種で、強い制限を掛けられることが特徴のひとつです

*11:高校の頃はこの制限を出し抜くことに情熱を傾けていたものでした、懐かしいですね

*12:銃と拳以外のダメージソースとしてナックルクラスターが有効だと思ったのです。フリーズする前にひとりでもノックダウンさせる即降りボクシングしかできませんでしたからね

*13:前方に投げるクナイで、刺さった位置からブラッドハウンドのような探知パルスを放ちます

*14:うまいこと敵パイロットに刺さると即死で、これで10人キルすることでのみアンロックできる要素を狙っていたのです

*15:射程距離内の敵をすべて自動ロックオンして射撃する凶悪な武器です

*16:スライム風船は除く

[2021] 第8次中間報告

委員会内部における理知的で有意義かつ建設的、そして公平な議論の末に志望班への編入は却下され、再面接が決まった。あらすじは以上だ。

私が応募したのは広報局のパンフ班だった。適性第一という私の優先プロトコルに従いつつも、イラレの技術を習得するのも悪くないという近年稀に見る向上心が発揮された結果である。委員会負担で使えるイラレに惹かれたのは否定しないが。これを第1希望に据えつつ、次善の希望にはwebサイト班や装飾作成班を配置した。

唯一志望しなかったのが対外班だ。企業と交渉して金や物といった支援を貰うのが仕事らしい。知らない者とのコミュニケーションに一抹の不安が拭えないどころか適性がまったくないため、互いのためを思って志望は断念している。説明会では、社会的なマナーを実践的に習得できると紹介されていた。私とはとことん相性が悪い班であることは想像に難くない。

他の局へは一切応募しなかった。現代では珍しい一途さだ。パンフ班が駄目でもせめて広報局には残りたいが、委員会自体から弾かれる事態だけはなんとしても避けたい。

しかし、一緒に面接を受けた小娘(もはや2歳下だ)よりはよっぽど適性があるはずだ。特別PCに強いとは思わないが、基礎操作に問題はない(ただしショートカットは素人だ)以上、習得速度にも自信がある。再面接ではこの点を強調してみてもいいかもしれない。

面接当日、指定場所にやってきたのは私以外全員が委員だった。5人はいる。口々に意見を浴びせてあたかも正当な意見であるように錯覚させ、彼らに有利な同意(パンフ班辞退など)を引き出そうとしているのだろうか。単に圧迫面接で入会自体を断念させる心積りかもしれない。

面接が始まる。呼びつけた詫びの次に語られたのは、「パンフ班には2年生の空きがなかった。それどころか広報局自体が2年生の加入を想定していなかった」という「定員の都合」の真相だった。彼らはいかにも申し訳なさそうに(態度ならいくらでも繕える)、ほとんどの班に空きがなく広報局では対外班にしか余裕がないと続けた。

こんなところで年齢を理由に就職で不利益を被るとは思わなかった。"2年生の"空きがなかったとは、うまい理由をつけたものだ。ひとつだけ空いていた班を用意したあたりがもっともらしい。これならば面接で横にいた1年生は入っていたじゃないかと指摘されても対抗可能だ。どうにかできそうにも思うが、そもそも定員の存在自体を知らない私にはどうしようもできない。名前を言い当てられた吉良吉影の如く、してやられた気分になる。これでは私が何を主張しようが無駄だ。

他の局もまた都合が悪いとなると(他の局に希望を出し直す場合は再度面接をするはめになるらしいが、そちらでも失敗したらいよいよ私は再起不能だ)、もはや適性0の対外班でも広報局でやっていくか、委員会への入会自体を諦めるかの2択しかない。マイナスの葛藤だ。

ある友人が評するところだと「プライドがない」私は、その場で対外班への編入を了承した。委員たちも心なしか安心したような様子だ。ひとりなどは「第一志望に入らなかった奴の方が多いくらいだしそれでも楽しくやってるから大丈夫だよ」と意図を判断しかねるような言葉をかけてきた。もしかして慰めのつもりなのか?

何はともあれ、最悪の事態は回避された。仕事を楽しめる気はしないが、何らかのコミュニティに所属できたことを今は素直に喜んでおくべきだろう。幸いにも、他の班を手伝うケースはあるらしい。対外班の仕事は事務的に済ませ、もう少し適性のある仕事に応援として派遣されるような、事情を知らない者からは「どうしてこいつはこっちの班にいるのだろう」と首を傾げられるような過ごし方ができることを願ってやまない。

[2021] 第7次中間報告

「面接といっても形だけだよ」という甘い言葉に誑かされ、大学祭実行委員の面接に行った。面接後、希望を信じていた私だったが、届いたのは定員の都合による再面接の知らせだった。以上が前回長々と書いた内容だ。

文面は丁寧を装っており簡潔だが、その裏に本心が秘められていることは明らかだ。パンフ班に入れなかったと仮定した場合、私の予想では①抽選で落ちた、②他の班で人員が不足し希望異動者を募りたい、③ただこいつをうちの班に入れたくないのいずれかに絞られる。

だが、③が最悪のパターンだとしてもその斜め上が存在する可能性は否定できない。その場合、以下のような議論があったのだろう。

 

「次の入会希望者は……あぁ、説明会にいたあの暗い奴か。第1希望のパンフ班班長、どうかな?」

「面接では編集ソフトを使った経験があるって言ってたわね」

「ならいいじゃないか」

「でも軽く撫でた程度らしいのよ。そんなんじゃ使い物にならないわ」

「それでもまったくの初心者よりはましだろう。何か問題が?」

「そうね、率直に言うわ。うちの班にこんな奴入れたくないの」

「そんなこと言わずに入れてあげなって。だいたい、個人業務がメインだからそんなに関わることもないだろう」

「嫌なものは嫌。そんなに言うならあなたのとこに入れればいいじゃない」

「えっ」

「えぇ、それがいいわ。そうしましょう。第3希望には入れてるみたいだし。定員の都合とか何とか、いくらでも説明はこじつけられるはずよね。何か問題でも?」

「いやぁ……その…………彼もそっちを希望してるんだし、ね?」

「私が嫌だって言ってるのよ、聞こえなかったのかしら。最初からこっちに押し付けようとしてたんじゃないの?恥を知りなさい」

「そんな、これは倍率があるような面接じゃないんだよ!君だってわかってるだろう?いくら理由をつけたところで自分以外全員が受かってれば不審がられるに決まってる」

「知ったこっちゃないわ。そうなったらあなたの責任だし。どうせ友達いそうにないタイプだったから心配ないわよ」

「それはそうだけどさ……。なぁ頼むよ。君がうんと言ってくれれば全て丸く収まるんだって」

「あら、あなたがうんと言うのでも変わらないわよ?いい加減諦めたらどうかしら」

「僕だって班長なんだ、責任ってものがある。僕の班に得体の知れない奴を迎えたくはないんだよ」

「あなたは班長である以前にこの部署の長でしょう。どこに入れたって変わらないわよ。ただし、私のところだけは断固として拒否させてもらうけど」

「みんなのためでもあるんだ。最も関わりが少なくて済むのは君のところなんだよ」

「丸め込もうったって無駄よ。それじゃあ矢面に立つのは私じゃないの。嫌だって言ってるのがわからないのかしら。あなたのとこに入れて、どうにかして追い出せば済む話でしょう」

「それなら尚更君のところに入れた方が……」

「なんですって?」

「あぁ、いや、そんなつもりじゃ」

「じゃあどういうつもりだったっていうの?ほら、言ってみなさいよ。さぁ」

「だから、その、パンフ班ならさ、あー、ほら、技術面での能力不足を理由に解雇できるだろう?うん、そうだ」

「そう」

「そうだよ、うん」

「そう。もういいわ。本心を言いなさい」

「えっ、あの、本心も何も今のが」

「嘘をおっしゃい。そんな下手な嘘、子供でも見抜けるわ。大方、私に怯えて辞めるとかそんなとこでしょう」

「そんなこと考えるはずないよ。君が怖いだとか恐ろしいだとか、ねぇ?君だってそんなことないって思うだろ?」

「怖いだの恐ろしいだのなんて私は言ってないわよ。墓穴を掘るのが趣味なの?掘ったついでにとっとと自分も埋まって欲しいのだけど。そうそう、言っておくけどあなた以外の班長で連合を組んでもいいのよ。そうすれば受け入れ先はあなたの班だけになる。我ながら名案ね」

「そんな……わかったよ、他の部署で受け入れてくれるか掛け合ってくる。これでいいかい?」

「自分が長だってこと忘れてない?プライドが欠片もないのかしら。この期に及んで保身だけは忘れないのね、見上げたものだわ。好きにすればいいけど、私のところにだけは戻さないでね。それと、他の長との交渉もあなたがするってことわかってるの?もし受け入れてもらえなかったらいよいよどうしようもないってことは?出来ないことは口にしない方がいいと思うわ」

「はい……その通りです………」

「もう気力が尽きたの?なんて情けない。こんな軟弱者と会議に付き合わされる身にもなって欲しいものね」

「ごめんなさい……」

 

このような経緯で私の希望は却下され、再面接に至ったのだろう。今から不安で仕方がない。今度は希望を信じられない戦いになる。アルバイト以外でも面接に失敗するとは思わなかった。

[2021] 第6次中間報告

ある日の放課後、授業を終え校門へ向かっていると「大学祭実行委員募集」の看板を掲げた学生がいた。まもなく始まるという説明会への勧誘をしているようだ。

私はチームワークだのアットホームだのは嫌いだが、何かの行事で準備に追われるのは好きだ。これを発見したのは古本市の責任者をした時のことだった。広報部のパンフレット作成にも携わりはした。もっとも、異様に優秀で仕事を抱え込む者がひとりいたためその隣で「ここの統合がまだじゃないか?」とか口を挟むくらいしかすることがなかったが。

そんな訳で、のこのこと会場へ入っていった。着席し開演を待っていると、前方のスクリーンで準備が開始された。映し出されたのは今回の予定だったが、そこには説明会後に交流会をするとあり、「1年生同士で知り合えるよ」みたいなことが書いてあった。私は新入生向けの説明会に迷い込んでしまったのである。

可及的速やかに最寄りの委員にその旨を懺悔したが問題ないよと言われ、さらにある女を示された。彼女も2年生らしい。促されるまま隣に座り、自己紹介をすると同学部であることも判明した。

ところが、それ以降その女は話しかけてこなかった。それどころか携帯電話の操作に忙しいアピールに励んでいる。強力なATフィールドだ。またひとりに戻ったところで、やっと説明会が始まった。

真摯に耳を傾け寡黙な聴衆に徹したところ、以下のことが判明した。①委員内には部署が複数あって今回のはそのひとつに過ぎない、②遊びや飲みなどサークルとしての性格も強い、③司会の男はオンライン授業の全体チャットで自身のインスタ垢IDを送信したことがある、④ここの者は大なり小なりこんな陽キャばかりだ、⑤さっき貰った菓子は食べていい。

交流会が始まっても、私に話しかけてくる者はいない。隣の女は他と盛り上がっている。私が菓子を鞄に放り込んでなるべく人の目に止まらない教室からの脱出ルートを策定していると、見るに見かねたのか委員が話しかけてきた。

その者に呼び寄せられた委員たちが集まり、なぜか私の大学生活相談会が始まった。彼らも皆輝かしい風貌だったが、私がサークルに入っていないことを知ると(そしてここの雰囲気にこの陰キャは合わないことを見て取ると)、彼らは私の性格や望みに適したサークルをそれが実行委員か否かを問わず提案してくれた。目の前にいるのが1つ歳下だと思っている同い年たちに先輩ムーヴされるのを私はしばし楽しんだ。そして、数日後に開催される別部署の説明会にも誘われてその日は帰った。その日が申し込み最終日らしい。

私が参加した2度目の説明会では、もう少し穏やかな部署が紹介された。ここにはパンフ班があるらしい。他の班も裏方の仕事がメインらしく、好感が持てた。活動日が1日のみ、しかも5限がある日(活動時間は5限直後らしい)なのも高評価だ。

前回と同じような流れで個別相談に持ち込まれた。唯一説明を受けていない第3の部署についても聞くことができた。それによれば、どうやらこちらも裏方らしい。

迷うところだったが、結局こちらは断念した。活動日に月曜日が含まれていたのが決定打となった。月曜日は全休なのだ。

パンフ班に入ることを決め、帰宅してフォームから応募した。うっかり期限を過ぎて出せなくなりメールで謝ってフォームを開けてもらったことなどいつも通りだ。

後日、面接があった。説明会で面接への懸念を伝えた(私は面接と聞くだけで不安になる。嘘だと思うなら12連続でアルバイトに落ちてみてもらいたい)が、あくまで雰囲気が合うかどうか程度だとのことだ。この真偽は不明だが、落ちることはないだろうと信じる他にない。

実際、面接はとんとん拍子に進んだ。採用確定ルートかと危うく信じるところだった。よく考えずとも、私にまともな面接の成功経験がないことは自明だ。これで安心してはいけないと誰かがスクランブル交差点のモニター程はあろうかという旗を振って警鐘を鳴らしているが、それでもどこかで希望を信じている軟弱さが私たるゆえんだ。

数日後、結果発表や新歓に備えていた私のもとに届いたのは、「定員の都合から再面接をしたい」というメールだった。

[2021] 第5次中間報告

キャンパスに初めて来たのは去年の健康診断で、その後は後期まで来なかった。当時はどのアルファベットがどの棟を指しているのかわからず、毎回地図を見なくてはならなかったものだ。慣れてきた今では、5回に3回程度見ればいい。

学内にあるのは未知の施設や1回入ったきりの施設、卒業まで縁がなさそうな施設など様々だが、最近は教室のある棟と図書館、そして学食が主な生息地だ。

大学の学食は弁当屋ではない。コンビニでもないが、レストランでもない。ましてや、アルジェリア料理の専門店では断じてない。似た形式の店は社食くらいしか思いつかない。ちなみに、社食とは学食に似た形式の店だ。

初めて学食に来たのは昨年末、PCスキルの単位を習得すべく登校した際のことだ。何度か利用したが、その頃はほとんど誰もおらずひたすらに静かで快適な場所だった。ゆっくり過ごす余裕はなかったのが惜しい。メニューの開拓も試みたものの、初手のカツ丼が気に入ったためプロジェクトは全会一致で終了した。

進級後もよく利用している。時には昼食をそもそも抜くことで丸ごと浮かせることもあるが、友人からは「高校の頃と変わっていない」「ちゃんと食べろ」などと不評だ。

ところが、オフライン授業が始まってからの学食はすっかり様変わりしてしまった。あんなに静かだった空間は学生で埋め尽くされ、テーブルにはアクリル板が設置され、「テーブルやアクリル板を動かすな」の放送が5分おきくらいで流れている。

それでも愚かな学生は絶えず、アクリル板を回り込むように椅子を動かして複数人で会話に興じる者やアクリル板をどかす者、挙げ句の果てにはひとつの椅子にふたりで座る者などお構いなしだ。

学食側も対策に乗り出し、アクリル板が固定されたり「動かすな」放送と「感染予防をしろ、自分や大事な人のためだ」放送がCTなしでひっきりなしに流れるようになるなどの変化は見られたものの、学生に変化は見られなかった。どの道あんなアナウンスに効果などないのだから、流行りの曲くらい流せないか?

今日などは職員らしき人物が「黙食」のプラカードを携えて巡回し、目に余る学生を注意していた。だが、その職員がマスクから鼻を出していれば説得力も半減するというものだ。学生もその場だけは従うかもしれないが、職員が去ればすぐ元に戻るとしか思えない。

私は大人数用テーブル(とはいえ椅子は半分くらいしか配置されていない)ではなくひとり用かせいぜいふたり用のテーブルしか普段は使わないため、それらのみ配置されている区画で今日も食べていたのだが、巡回の職員(前述の者とは別個体だ)はこちらにもいた。

黙食どころか孤食の実践に余念がない私は当然何も言われなかったが、それくらい遠くから見てわからないか?さっき屋外席にひとつのテーブルを10人以上で囲んでいるグループがいたが、そっちを真っ先に散らすべきだとは思わないのか?

あらゆる人々が協力しこの国難に立ち向かうべき局面(諸説ある)であるにもかかわらずそれを気にも留めない学生、彼らに対し有効打を出すことができない上に油淋鶏をメニューから外した学食、現状を知ってか知らずかまだオフライン授業に性懲りもなくこだわる大学のすべてに呆れるばかりだ。

そう嘆きつつ割り箸を割る。今日はラーメンフェアなる企画で味噌豚骨ラーメンが出ていたのだ。先週は辛味噌ラーメンだったので諦めたが、今週なら大丈夫なはずだ。味噌と豚骨の組み合わせを食べたことはないが、さすがに辛いことはないだろう。

期待に胸を膨らませ麺をすすると、味噌よりも豚骨よりももやしについていた辛い何かがはるかに強かったことがわかった。これは罠だ。結局、冷水機と席を5往復してやっと食べ終えた。味噌も豚骨も信じられなくなった。どこかに辛いもやしを隠しているかもしれないのだ。もはや安全なのはカツ丼と水しかない。

[2021] 第4次中間報告

恋煩いという言葉がある。意味に関しては推測の域を出ないが、相手に恋焦がれる様子を表したものであると考えられる。常に思考のどこかにその相手のことがあって、気になって仕方がない、だけど今隣にはいない。そんなもどかしい状態を指すのだろう。このような体験をしなくなって既に久しいと思っていたが、最近になってそうでもないのではという疑念が芽生えた。

ある日、妹がおいしそうなケーキの写真を見せてきた。これを買ってくれという。まぁいいだろうと了承すると(どうせ拒否権はないのだ)、妹は言った。

「おまえには無理だよ」

「今は少し金があるんだ。借金を全額返せる程はないけど。利子代わりに買ってやるから値段を言ってみなさい。倍額にならないのなら安いもんだ」

「12000円」

「ちょっと無理かな⋯⋯」

「けっ」

会話の内容の是非はさておき、ここで私に無重力に放り出されたような感覚が訪れた。周囲が突然静かに感じられ、私の意思ではない何かの手によってさっきまでの会話から何かが吸い上げられ、再構成されている音だけが聴こえる。「あぁまた来たか」と私は思う。そしてまもなく、私は発作に襲われる。

この場合は、「Aが何かを買ってやろうとBの欲しがっているものの、値段を聞いて財布を引っ込める」というシチュエーションが吸い出された。そして、「ごめん、無理だったよ」「お兄ちゃん⋯⋯?」のようなテキストが浮かび上がる。妹が私をお兄ちゃんと呼ぶことはないが、これはこの際関係ない。

これが唯一の手掛かりだ。私は似たシチュエーションで出てきたこの文面を知っている。かつてどこかで読んだことがある。多少は違うかもしれないが、少なくとも似たものに触れたことがあるのだけは間違いない。しかし、それがどこだったかは思い出せない。そして、この思い出せないという事実はしばらく私に付きまとう。

この面倒極まりない発作を私は「文煩い」と呼称している。上手いこと言って悦に入ろうという浅はかな思想が透けて見える名称だ。長々と書いたが、要はたちの悪い例のあの感覚、フランス語でしか言えないあの感覚デジャ・ヴに過ぎない。既視感を感じた文章の出自がどうしても気になるというだけだ。恋煩いに例えれば聞こえはいいが、そのようなロマンチックさは欠片もなく、焦がれる点は同じであってもこちらは急かされる義務感が強い。

解決法は①思い出す、②耐えるのふたつしかない。①を選ぶ場合、文面やシチュエーションを手掛かりにして今まで読んだテキストを思い出すことになる。誰も助けてはくれず、頼りになるのは自分の記憶力だけだ(大抵あてにならない)。人によってはこの過程を楽しむこともできただろうに。

ちなみに、今回の場合はあるライトノベルの文章だったことを思い出し、無事解決をみた。①金欠の兄っぽい存在と妹っぽい存在が出てくる、②コメディ寄り、③小説といったあたりがヒントとなった。だが、思い出せたシーンに登場していたのは主人公とそのクラスメイトの妹だった。こういうことがあるから油断できない。解決してもただ重荷から解放されたような気分しかしない。達成感よりも、やっと終わったという気分が先に来る。その重荷を自ら背負っているのだから、愚かという他にない。

多くの文章を読むにつれて特定は難しくなるだろう。もしかしたら、いずれは自分の書いた文章で発現するかもしれない。そうなれば、記憶力の致命的な欠陥がとうとう証明されてしまう。

ところでさっきから気になっていたのだが、闇の中へと階段を降りるシーンで「それは████へと堕ちていく行為だった」という文章が出てくる作品に心当たりはないだろうか。