ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

生存報告: 2023-4

 年度を3月終わり4月始まりにしようと考えたのはどこの誰だったのでしょうね。便利なところもあるのでしょうけど、それにしても「年」と「年度」と近い名前にしたところはセンスがないと思います。思いっきり違う名前にすれば間違うことも減るのに。

 まあ、もっとセンスがないのは元号を書類で使おうとする連中です。入試や就活で何度も思いましたが、西暦と元号の変換に人々が使った時間をすべて合わせたら、それはそれは膨大なものとなるでしょう。判子などちっちゃく見えるくらいの無駄がここには潜んでいます。

 

 

 

<学校>

 とうとう最後の年が始まりました。

 大学4年生といえばゼミくらいしか登校しないイメージでしたし、知り合いにもそういうパターンはいくらでもいました。しかし、私の場合はなんなら知り合いの3年生より忙しい週5登校になってしまいました。それぞれの日に配置されているのはせいぜい1コマか2コマとはいえ、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。しかも1限もあります。

 割と必修単位を回収していなかったり、資格のために必要な単位が他の授業と被っていて取得が今年まで後回しにされていたりという事情があれど、やはりおよそ4年生らしからぬ時間割です。これまでの総単位数も、同期に聞いてみたら私は少なめのようでした。

 

 資格取得課程もいよいよ大詰めです。綿密とは程遠い計画に沿って単位を取得してきたのですが、どうにか卒業までにはコンプリートできそうです。

 ちなみに、その資格課程として登録されているすべての授業を履修する必要はありません。一部の授業は選択必修として定められており、例えば6つある授業から3つ履修すればよいといった感じです。

 その選択必修枠には実習が含まれていました。逆に言えば、取らなくてもどうにかなるということでもあります。実習の負担は大きかろうとその実習以外の座学で選択必修の必要数を埋められるようにこれまで履修してきたのでした。

 ところが、同じ資格を目指している他の男共が全員これを取るそうで、おまえも来いと誘われました。私としてもいらない授業を取る必要はないだろうと面白そうは面白そうで揺れていたので、結局履修することにしてしまいました。

 実習は通年単位の扱いで、春から夏にかけて事前学習があり、夏休みくらいに実習本体、後期に事後学習という流れだそうです。だそうです、というのは私がオリエンテーションをすっぽかして説明を直接聞いていないからです。

 申し込み書類もそのオリエンテーションで配布されていたため、他の参加者のものをコピーして素知らぬ顔で出しました。書類を受け取った大学職員は、何か思い入れでもあったのか、「これでオリエンテーションに来た全員が履修するんだね!」と言っていました。おそらく、オリエンテーションにいた4名(私以外の男3名+女1名)と今書類を提出した4名(私以外のきちんとオリエンテーションに参加していた男3名+オリエンテーションにいなかった私1名)の人数が奇跡的に合致したのでしょう。曖昧な笑いを返すしかありませんでした。

 なお、そのすっぽかしというのも奇妙な話でした。オリエンテーションは3月末にあったのですが、存在をすっかり忘れてアルマンから「月末に出勤できないか」という打診を受けてしまったのがちょうどその日だったのです。他人から受け取ったシフトなので今更爆破する訳にもいかず、どうにもできないなと出勤したのですが、実はアルマンから打診されたのは翌月(つまり4月)の同日だったのです。

 出勤してから怪訝そうな新入社員たちの様子によってそのことに気づきましたが、もうすべてが手遅れです。そんな経緯で、入ってもいないシフトによってオリエンテーションを逃していたのでした。愚かですね。

 

 さて、3月に素敵な局旅行はありましたが、いよいよ我々に仕事はありません。去年の秋から冬にかけてはまだ引退でごたごたしていて、今年に入ってからは期末試験や期末課題に追われていましたから、今になってようやく委員会ロスを感じています。定年退職した高齢者ってこんな感じなのでしょうか。

 もうひとつのサークルは活動がありますし、そちらは4年生でも割と活動に参加していますから、活動頻度は低いとはいえそちらも楽しみです。その新歓もありました。

 新歓は大別して2種類ありました。まだニュートラルな新入生を勧誘するための会と、それなりに入る気になっている新入生となかよくなるための会です。

 前者は大学が主催したもので、両キャンパスで同日に開催されました。私も所属している方のキャンパスに行こうとしたのですが、なぜか都会のキャンパスの方に人が足りず、そちらに配属されました。私なら定期もあるのに、ちょっと申し訳ないですね。

 僻地側は去年も参加していましたが、そちらはアーケードの歩道みたいなところに机を置いただけのものでした。それが、都会側では教室が開放されています。ここにも小さな差別がありますね。

 室内でやれる分、PCのスライドを使えるのが大きかったように思います。参加者は私の他にこちらのサークルのボスと幹部の3人だけで、かなり手一杯でした。昼は諦めました。

 ビラを結構刷ってしまったらしく、捌ける気配がしないので私が配ってくることになりました。建物を出て屋外に向かうと、そこかしこに新入生がいて、ビラを押し付けられています。最初は定点から近くを通った子にビラを渡していましたが、それでは到底なくなりそうにないので自分から声を掛けにいくことにしました。

 やっていることはナンパや呼び込みと同じですから、私には絶対に不向きです。同じ人に声を掛けたことも何度かありました。それでもほとんどの子は素直に受け取ってくれるので、どうにかすべて配り切ることができました。

 ここで才能を発揮していたのが、同じサークルの後輩です。彼は私がビラを配っているサークルで同じなのですが、自分で映画鑑賞サークルを立ち上げており、今日はそちらの代表として来ているのでした。集団をうまく捕まえてまとめて渡したり、他のサークルのビラを受け取ったところを見逃さずに便乗して渡したりと天才的な技術と度胸でどんどんビラを捌いていました。

 ちなみに、私は4年生のくせしてこのサークルの説明を聞きに行き、ちゃっかり加入までしました。これで3つめですね。なお、僻地キャンパスの学生は現時点で私だけだそうです。

 

 もうひとつの新歓は、両キャンパスでそれぞれ別日に開催されたため、両方に参加することができました。僻地側は、芝生でのピザパーティーです。これはこのキャンパスに通う者にとっての定番でしたが、なぜか私にその経験はありませんでした。そういえば、ちょうど雨が降ったのでした。

 解散後、3人だけでカラオケに行くことにしました。去年の本祭の打ち上げをはじめ、よく行くチェーンのカラオケ店があったのですが、その3人の中にいたこちらのキャンパスの後輩が別の店を教えてくれたのです。

 そこは他では聞いたことのない名前をしており、結構安いので胡散臭げに思っていましたが、入ってみればちゃんとした店です。部屋によってはなぜかダーツの機械が設置されていて、これも投げ放題なのでした。もちろんドリンクバーもあり、なんならアイスクリームやポップコーンだって付いてきます。アイスのトッピングにカラースプレーがあった点は評価に値するでしょう。

 このキャンパスで過ごすのも最後の年になってしまいましたが、今でも新たな発見はあるものです。ここを教えてくれた後輩には感謝しています。

 

 さて、都会側のキャンパスには芝生がありませんから、居酒屋が会場といういかにもな新歓が計画されました。サークル自体の規模が大きい分、新歓も大がかりです。最大でも20だか30人の宴会にしか参加したことがない私にとって、60だか70人規模の宴会はまったく未知の経験です。そんなに多くの人間が入る店だって知りませんでした。

 参加者のほとんどは当然ながら新入生です。対する我々上級生の数は12名と圧倒的に足りておらず、ひとりで5名程度を見ることになるかと思われましたが、当日、会場に行ってみると、ちょうど12名程度が座れるエリアがありました。結果、その狭いところに上級生は全員引っ込み、広いエリアに1年生たちだけで座ってもらうことになりました。新入生同士でなかよくなってもらうのもいいことですね。

 ところで、この会は悲しいことに酒が禁じられていました。まず確実に未成年である新入生ばかりですから、これはまあ当然なことです。我々だけ飲むこともできるでしょうけど、それはなんだか不公平にも思えますから、酒は二次会まで取っておきました。

 基本的に我々上級生は上級生だけでまとまって話していましたが、それもどうかと思って新入生たちのテーブルにも少しお邪魔しに行きました。ものすごく陽キャな男たちの集団に突撃したら案外気さくに接してくれて、私の名前も覚えてくれたようです。ごめんなさい、あなた方の名前はおいおい覚えますから、どうか気長に待っていてくださいね。

 大学に入る前に思い描いていた春のサークルの概念である「押し付けられた両手にいっぱいのビラ」と「新入生の同期がいっぱいいる居酒屋の新歓」のふたつを、とうとう今回で達成できたことになります。どちらも運営側でしたけど、それはそれで楽しい経験でした。私には叶わなかったものたちを当たり前に享受できる彼らには、心からの祝福を贈りたいものです。

 二次会の席で、私は思い立って飲酒部を立ち上げることにしました。名前こそ禍々しい雰囲気ですが、内情はただ遊ぶ会です。全体にお誘いを投げまくってもいいのですが、それではあんまりそういうのに興味がない人に迷惑でしょう。酒とかご飯とか遊びに対していわばフッ軽な人々を集めて、気軽にそういった提案ができて乗れてという場所を作ろうというのが私の狙いです。

 

 

 

<アルバイト>

 なんと、例の新入社員が今月で退職することになりました。店を去って本社に戻るのでもなく、会社自体を辞めるのです。

 以前、この話題が持ち上がった際には退職後の進路が決まっていないことを理由に退職を断念していたはずですが、それでも彼が退職を決意した理由は、この4月にありました。つまり、5月頭のゴールデンウィークに働きたくなかったのですね。彼の妙な方向への信念には頭が下がるばかりです。

 アルマンはこの思いがけない幸運に喜んでいます。いえ、アルマンだけではなく店の誰もが喜んでいます。この様子だと、本社にいる彼の上司たちも喜んでいるでしょう。

 とはいえ、いくら新入社員の仕事ぶりがひどいものだったとしても、長時間働いていたこともまた事実ですから、それが抜けるとなると店の人手不足はいよいよ深刻です。ダーウェントが手を打つとも思えませんし、この店はいったいどうなるのでしょうか。この店は、ずっと存続が危ぶまれています。

 

 

 

<ニコニコ超会議>

 幕張メッセで開催されたニコニコ超会議に行ってきました。今回の目当ては、言うまでもなく二ディガのブースです。

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 なるべく早めに入ってまっすぐ超てんちゃんブースへ向かったのですが、欲しかったトートバッグは売り切れていました。ポストカードの付属条件を満たすように、インターネットやめろパーカーを買いました。袖から肩、そして反対側の袖にかけてINTERNET YAMEROの文字が白くプリントされています。これはこれで素敵ですが、大昔に発売されていた虹色にプリントされたパーカーも欲しくなってきました。再販がいつかあるといいですね。

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 さて、超てんちゃんブースにあるのは物販だけではありません。そのひとつ、超てんちゃんのおへやは、二ディガらしきものがこれでもかと詰め込まれた素敵な空間です。スケルトンな64のコントローラーとかブラウン管テレビに加え、これまでのグッズがたくさん配置されていました。

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 また、その隣にはなんと等身大の超てんちゃんのフィギュアが置いてあります。以前発売されたフィギュアと同じポーズなので、それがそのまま等身大サイズまで大きくなったような感じですね。フォトスポットと同じく整理券は手に入りませんでしたが、遠くからそっと撮影しました。

 私が今使っている端末はiPhone6sで、大抵その場にいる誰よりも古い機体です。入学時に買いましたから、もう4年目ですね。当然ながらバッテリーもかなり劣化していますし、性能も最近の機種に比べれば大きく劣ります。カメラはこれに頼り切りですから、強いカメラを搭載した機種に買い替えるか、ちゃんとしたカメラを買うかしたいものです。さもなくば、こういうイベントに一緒に来てくれて撮影してくれる人がどこかにいませんかね。

 ふと調べてみたのですが、この会社は以前にも等身大のフィギュアを作ったことがあるようです。その際の価格は300万程だったらしく、もちろん同じになるとは限りませんが、いつかもし発売されることがあったのなら、なんとしても我が家にお迎えしたいですね。人生の目標ができました。現時点では、マイホームより優先度が上です。

 

 ちなみに、この超てんちゃんブースの近くにはNIKKEのブースもありました。事前に「リアル10連ガチャがあるらしい」という情報を得ており、グラブルのリアルガチャ*1のようなものかと思っていたのですが、NIKKEのリアルガチャは一味違いました。

 リアルガチャブースには、電話ボックスのような人間サイズの箱が10個ずらりと並んでいます。「 ( 」のような形を描いていて、それらと向かい合うようにしてステージが置かれているのでした。ガチャを引くには、そこに立ってニケへの愛を叫ぶ必要があります。

 愛を叫ぶと10個の箱がさっと透明になり*2、中にはニケに扮したコスプレイヤーがいます。実は事前に正面の4枠にいるニケが誰かの予想を書いており、それが当たっているかを試していたのですね。当たると結構豪華そうな景品が貰えるようでした。

 NIKKEはまだハーフアニバーサリーを過ぎたくらいの時期です。なのにこんなに大きなブースを設えて大規模な企画ができるとは驚きました。えっちな服のお姉さんが透明な箱に入れられて並んでいるのが風俗みたいだと誰かが言っていましたが、この方向にもよく思い切ってくれたものです。発案者は天才ですね。

 リアルガチャはおそろしく混んでいて断念したのですが、それ以外にも参加できる企画がありました。試遊やブースの写真投稿、ミニゲームをクリアすることで今度こそグラブルのそれに近いリアルガチャが回せます。中には景品名の書かれた紙が入っていて、最後に交換してくれる仕組みです。

 最初はステッカー1枚だけだったのですが、時間が余って周回しているとTシャツやらキャップやらアクリルスタンドが当たりました。クオリティもちゃんとしています。こんなのをぽんぽんばら撒けるのはすごいなぁと、庶民は思ったのでした。

*1:会場でスタンプを集めると物理的にガチャを回すことができ、その中には実際に使ってアイテムを入手できるシリアルコードが入っているという企画です

*2:回す前は白くて不透明です