ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

生存報告: 2022-9

にょわ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<学校>

 先の何も動きがなかった期間、近大*1は学校側に提出した文書の認可を待っていたそうです。我々としてもこうなった諸悪の根源が学生生活課でしたし、わからない話ではありません。そうして待っていましたが、そろそろ動かなくてはまずい状況でした。

 委員会上層部から押し付けられたこの企画について、我々は広報が目的であると聞いています。つまり、互いの大学祭の宣伝です。正直、こんなものを誰が喜んで観るのか私自身わかりませんが、目的は必要です。それがなければいよいよどうしようもないものになりますからね。

 さて、前回の(そして唯一の)会議では、互いの企画の責任者へインタビューをそれぞれ行うということが決定されていました。つまり、攻めと受けを交代した2パターンが作られるわけです。白き英雄/黒き英雄と同じですね。

 そして、我々の大学祭は近大より先に開催されます。聡明な読者諸兄ならおわかりでしょうが、我々がインタビューされた動画は我々の大学祭を宣伝するためのものです。では、それを公開すべきはいつか?

 もちろん、我々の大学祭より前でなければなりません。終わった企画の宣伝をしても無駄ですからね。ましてや、近大の大学祭当日などもってのほかです。逆ならまだわかりますが。以上を踏まえて、意訳ではありますが以下のログをご覧ください。

 

私「そろそろ撮影に取りかかりたいんですが、場所はどうしますか?以前そちらが言っていたラウンジは█日までに使えるんでしょうか」

敵「そこまでには空いてないですね」

 

 この時点で奇妙な話ではあります。我々がインタビューを受けるというのに、我々を呼びつけるとは見上げた図太さです*2。①向こうから提案した場所であり、②以前から期限は決まっていたのに使えないという2点で、我々は不信感を強めました。

 このグループには、敵側だと責任者であるNPC*3、広報局長、あとその他大勢がおり、こちら側だと責任者(らしい)私と対外部の者たちに加えスネーク(広報局長)、企画局長、委員長が参加しています。また、途中から互いの企画責任者も参加しました。

 

同志*4「場所の確保に難航していては、期限が来てしまいます。仮に場所を確保できたとしても、我々のスケジュールでは出向くことが困難です。そこで、ZOOMでのオンラインインタビューはいかがでしょうか?」

敵「Zoomでのインタビューですと、誰も見てくれないクソつまらない動画になりますけどそれでも大丈夫ですか?*5

 

 このメッセージを私はリアルタイムで見ていましたが、つい「このFランがよ!!!」と口をついて出てしまいました。ヒトは無意識の偏見や差別を抱いているものですから、反省は特にしていません。八戸のホテルの部屋にひとりでいるタイミングでよかったと思います。

 すると、いきなり電話がかかってきました。同志からです。電話に出ると、開口一番に「これ喧嘩売られてるよな?」と言われました。宣戦布告されたと思ったのは私だけではなかったようです。

 確かに、相手の言わんとするところもわからないではありません。オンライン会議でのインタビューは、ラグによって冗長化するでしょうし、画質もいいとは言えません。とはいえ、手を組むはずの相手が出した案に「クソつまらない」を返すのは文明人の行いではないでしょう。電話の後、もうひとつメッセージが来ました。

 

敵「公開はうちの大学祭なので、そちらの大学祭が終わってから収録できればと思うんですが、いかがでしょうか?」

 

 気づけば私は高速でキーパッドを操作していました。レスバの時間だからです。これまでの不審な言動の理由がやっとわかりました。

 「いかがでしょうか?」ではありません。私の認識が正しければ、公開時期は我々の大学祭の前ということで決着しています*6。仮にこれが合意までは至っていないとNPCが捉えたにしても、いくらか考えれば公開すべき時期は自ずとわかるはずです。

 つまり、事前決定をしれっと覆し(もしくは決まっていないことを勝手に決め)たのです。我々にしてみれば寝耳に水です。公開時期という重要な点ですれ違いが発生していたのなら、話し合いがうまくいくはずもありません。

 もしかすると(到底考えにくいことではありますが)、相手は何か勘違いをしているだけなのかもしれません。この企画が宣伝を目的としていることを思い出してもらえば、公開すべき時期がいつなのかがきっとわかるはずです。

 

私「インタビューは受けた側の企画に対し宣伝効果を発揮します。我々を撮った動画は我々を宣伝するものであり、その逆も然りです」

敵「話が読めないです……。何の宣伝ですか?」

 

 続けて打とうとしたところに即レスされました。話の途中なのだから話が読めないのも道理ですが、そもそも話を読もうとしましたか?私がすべきことは、①今回の目的は宣伝であり②我々をインタビューした動画は我々の大学祭より前に公開しなければ宣伝の意味がないとわかってもらうことです。

 

私「大学祭ないし取材対象企画の話です」

敵「動画の公開日ってそもそもうちの大学祭の当日ですよね?」

 

 違います。

 

敵「なら宣伝効果がどうのこうのって話は日程調整と関係なくないですか?」

 

 敵は思ったより強大でした。プランA「自分で悟ってもらう」は通じそうにありません。近大の本祭公開ということにこだわられては、話が進まないのです。我々としてもこちらの本祭より前に配信するという点は譲れませんからね。

 こうなっては、プランB「論破して捻じ伏せる」を発動するしかありませんね。丁寧にちくちくしてボロを出させましょう。理はこちらにあるはずです。

 そう思って文書を打ち始めたところに、またもや電話がありました。今度は上流階級*7からで、弊学側で作戦会議をしてから話を進めたいので一旦レスを待ってくれとのことでした。憤りは収まりませんが、渋々矛を収めます。

 翌日、スネークが暗躍し、敵側の広報局長と話していたことが判明しました。認識のズレを感じると伝えたところ、その広報局長も同じことを感じていたようで、と話してくれました。その女の見立てによれば、認識を共有できたので今後は問題ないだろうとのことだったので、我々は次の動きを考えました。

 公開のタイミングという点で合意できるのなら、残る大きな課題は①場所と②時間です。動画の内容や台本は、これらに合わせる方がよさそうだったので、「攻めと受けを交代して動画を2パターン撮る」計画を変更し、「1本の動画の中でクイズ企画*8のインタビューを互いにする」計画にしようという案が出されました。

 これであれば、リソースをすべて1本に集約できます。相手が同じ認識となったらしい今、一刻も早く撮影に入らなければ期限が来てしまいます。1本で両校を宣伝するものではありますが、依然として我々の本祭より先に公開する必要があるのです。

 

同志「お願いと提案があります。今の計画では遂行が困難であり、公開が私たちの大学祭より後になってしまいます。それでは宣伝という目的を果たせません」

同志「そこで、互いのクイズ企画をインタビューし合う動画を撮るという方に舵を切るのはどうでしょうか?」

敵「インタビューは可能です!公開日は変わらずうちの大学祭当日ですが大丈夫ですか?」

 

 文字を読めていない恐れが出てきました。認識を共有し、懇切丁寧に説明しお願いまでした上でこれならば、我々にはもう救いようがありません。手強さを再認識した我々は、内輪のグループで再度意見をまとめることにしました。そこに私が怒りのあまり投げたのが以下です。もちろん本気ではありませんが。

 

 後半のメッセージのみ読んで返信していませんか?

 どうやらこの企画の目的が広報であることをお忘れのようです。我々の大学祭の宣伝とならないのであれば、この企画は我々に一切の利をもたらしません。

コラボといいながら、██側は自身の要望を押し通すことにのみ興味があると見受けられます。終わったイベントの宣伝をすることにどのような意味を見出しているのかは想像もつきませんが、目的意識を共有できない相手に費やす時間はないのです。

 現状が変わらないのであれば、我々としてはこれ以上██側とコラボする利点がありませんので、企画からの即時撤退を行います。

 

 できるなら本当に撤退したいところです。プッツンして台無しにしてやってもいいんですよ。私は役職を持たない一般構成員でしかありませんからね。

 上層部は来年以降も関係を保ちたいなどと吐かしていますが、こんな縁はクソ喰らえです。ない方がいいでしょう。弊学の核弾頭と語り継がれるのであれば本望です。なんとなくかっこいいですから。

 ところが、ここで上層部たる委員長が初めて動きました。委員長は、私の意見を「ごもっとも」とした上で(冗談は冗談として流してくれればいいんですよ)、こちらからコラボを打診した手前、どうにか穏便に済ませたいと言いました。初耳です。というか、相手から押し付けられたならともかく自分から言い出したものを手に負えなくなったから他部署に押し付けた者がいるってことなんですね。その人、ペットは飼わない方がいいと思います。

 相手の妙な強情さも、これに起因するものだったのかもしれません。元々の発案者だか担当者が何を思ってコラボを企画したのか、なぜこの大学を選んでしまったのか、今となってはわかりません。ただひとつわかることは、その人物からは一切の引き継ぎも要請もなかったということです。

 そして、委員長は1本の動画を撮るという路線に沿った上で「本編は敵側の本祭当日公開でも構わないが、予告編のようなものを作ってそれだけでも我々の本祭より前に公開させて欲しい」と頼んではどうかと提案してきました。何も上がらないよりは、相手が執着している本編を譲って何かを上げようということです。

 何たる軟派な意見でしょう。公開されるのが予告編のみでは、ただの劣化版ではありませんか。もともとあってないような宣伝効果であることは百も承知ですが、奴らをこれ以上つけ上がらせてはなりません。縁が続くとして、これが来年以降もデフォルト化されたらどうするんですか。

 しかし、驚くべきことに他の企画参加者は乗り気な様子です。スネークは「どの道時間がないので今年の大学祭を宣伝するのを諦め、毎年ある行事としての大学祭自体を宣伝する方向に切り替えるのはどうか」と提案しました。大学祭界隈には面白いことしてると思ってもらえるかもとのことです。

 何ですかその民度悪そうな界隈。Twitterにあるんですか?それに、その方向性でやるのなら公開は大学祭より後です。もうコラボでやる意味は一切ないでしょう。やるにしても自前で作った方がいいと思います。

 とはいえ、残された時間を考えるなら、案としてはいいものだと思いました。また、スネークはここいらで再度会議をするべきだと主張していました。確かに、このままでは平行線となるだけでしょう。古臭い考えのようですが、直接話してみることで見えてくるものもあるかもしれません。

 ところで、ここまで読み進めた読者諸兄は私がこの企画の責任者であることを覚えておいででしょうか。あまりに私の力が及ばないところでばかり話が進むので、私も忘れるところでした。今こそ本来の責務を思い出し、みんなを導かなくてはなりません。

 会議を開くのは賛成です。予告編の公開という妥協案は個人的に受け入れ難く、それを出すよりはマシですし、今のままではそれもうまくいかないかもしれませんからね。とはいえ、ゆったり会議の日程を決める余裕はありません。

 これが土曜日だか金曜日のことだったので、日曜日に内輪で意見をまとめ、月曜日に開催するのがいいと私は考えました。来られない者もあるでしょうが、それはそれです。多少強引に行けば、事の重大さを認識してくれるかもしれません。というか、日付に関して相手が強引だからこうなっているのです。

 このことを内輪のグループに提案しましたが、なぜか誰もこの案に対して意見を言うよりも先に、全体のグループにメッセージがありました。

 

敵「本編はうちの大学祭で公開したいのですが、予告編をそちらの大学祭で公開することは可能です!」

 

 頑なに理由を述べず公開日を譲らない姿勢はもう今更ですから置いておくとして、なぜ予告編に言及しているのでしょうか。まだ全体グループでは言っていないはずです。自分で考え出した譲歩案だとしたらいよいよ軽蔑しますが、誰かが裏からこの案のことを打診した可能性が高そうです。これでは、本編の公開日を取り返すことは叶わなくなってしまいます。

 案の定、スネークが話していたと判明しました。この企画が荒れ始めて以降、スネークとズレを感じているような気分です。我々と敵との間にあるようなズレではなく、方向性の違いというか、考え方は同じだけど思想が合わないとでもいったところでしょうか。忠誠を誓っている身としては悲しいものです。

 スネークは会議でどうにかなると考えているようですが、私にはそうは思えません。また平行線を辿って時間を無駄にするような気がしたのです。相手は何も変わっていませんからね。

 譲るというのは結構なことです。争いあっていては決まるものも決まりませんし、そこにある感情はもっとも不要で邪魔な存在です。しかし、譲るということはある意味乱暴な解決方法でもあると思います。

 共にひとつのものに携わる相手でありながら、互いの認識はズレているというのが今の状況です。ここでこちらが譲れば、確かにその場は決まるでしょう。一方、決まらない原因のズレはそのままであり、それを調整するチャンスを失うことでもあります。

 私がずっと気になっていたのが、なぜここまで公開日に執着するのかということでした。スネークはNPCが向こうの企画責任者だからと考えているようでした。しかし、だからといって誰の話も聞かない*9までに執着するものでしょうか。元からそういうタイプだとしても、理由を一切語らないのは奇妙です。

 そこで、以前スネークが連絡を取った相手側の広報局長へ裏からメッセージを送り、執着の理由が知りたいことと会議含めこの企画への不安を訴えました。こういう時は傲慢にならず、あくまで謙虚に話して相手の申し訳なさへつけ込むに限ります。

 すると、返事が返ってきました。曰く、以前自分が話した時は大丈夫そうだったが、やっぱり変わっていなかった、再度きっちり説いたから今度こそ大丈夫だと思う、あと理由はない、申し訳ないとのことでした。

 まぁ、私がやりたかったことがこれだというのは認めます。こちらには理由があるがそちらにはないと突きつけるしかなかったのです。とはいえ、他人を巻き込んだことには後ろめたさが残ります。日頃から苦労してそうですね。女に代わりに謝らせる陽キャへの怒りが募ります。

 彼女は今度こそ説得に成功したようで、会議を目前にして「本編を我々、NG集を相手の本祭でそれぞれ流す」という案が相手から出され、我々はそれを了承しました。会議では、その詳細を詰めることになります。

 ところで、まだ動画を2本撮るつもりでいた頃のこと、私は身内にある案を提案していました。この頃は公開日の争いが表面化していませんでしたから、時間と場所が最大の課題でした。双方の都合を合わせなければならないということが、これをさらに難しくしています。

 ですから、会わなければいいと思ったのです。たまにバラエティ番組にあるような擬似的な質疑応答を再現すれば、出演者はひとりだけで済みます。事前に質問(というか台本)を準備して、それに答えているかのように演じさせ、質問は後から字幕でくっつければいいのです。

 この方法なら、互いに日程や場所の調整をする必要はありません。台本さえ作ればすぐにでも撮影を始められますし、映る人数が少なければ撮影に要する時間も少なくて済むでしょう。オンライン会議を撮影するのと違ってラグもありませんし、そして何より相手と会う必要はありません。

 かつて私はこの方法を身内へ提案したのですが、ちょうど時期が悪かったからか敵側へ伝わることはありませんでした。その後あまりに状況が急変したのでうやむやになり、そして今に至ります。

 奇跡的な軌道修正に成功したとはいえ、残された時間が少ないことは依然変わりません。今こそこの方式を採用すべきと私自身は考えていたのですが、会議ではこちら側の誰もそれを提案することはありませんでした。悲しいものです。会議自体は特に問題なく終わり、撮影の日程も決まりました。

 撮影は、敵本拠地にて行われました。我々のキャンパスよりもさらに僻地に位置しているため、我々は交通費の支出を強いられました。個人の犠牲を頼る組織に未来はありませんよ。

 ところで、ここに来るまで我々は撮影自体の詳細をほとんど詰めていませんでしたし考えていませんでした。そういえば、カメラはどうするのでしょう。居合わせた中の最新機種のスマートフォンを借りればいいんでしょうか。自撮りですか?

 現着してみると、敵側は思ったよりまともな話し方をしています。それがいいことなのかはわかりませんが、詳細や方向性を決める会議では相手が主導したため、とんとん拍子に話が進みました。特に文句もなく、私はただ頷くのみです。撮影機材も、かなりよさそうなものが用意されていました。

 主に双方のクイズ企画責任者が出演する形で撮影は進みました。途中、賑やかさを出すべく追加の出演者を決めることになった*10ものの、ジャンケンの結果1年生の女子ふたりが出演しました。

 言うまでもなく、若くてかわいらしい女の子が映っていた方が画になるに決まっています。実際、彼女らは若々しい振る舞いで盛り上げてくれました。見苦しく老いた私が出演することにならなくて本当によかったと思いますが、これによりこの日に私がしたことは拍手だけでした。頷いて拍手するだけの為政者は、案外理想なのかもしれません。

 敵本拠地は、なかなか現代的なつくりをしていました。特に、教室の中にあるコンセントはぜひ弊学にも導入して欲しいものでしたね。教室の後ろから通路を伝って延長コードが伸びていて、ほぼすべての席に電力を供給できるようになっているのです。弊学のほとんどの教室は教室の前後にしかコンセントがなく、1コマともたないバッテリーからすると、深刻な問題でした。

 それなりの時間を喰ったとはいえ撮影は無事終わり、我々は敵本拠地を後にしました。なんだか拍子抜けしたような気分です。これまでの強情さはいったい何だったのでしょう。まるで別人のような豹変ぶりに、これまで抱いてきたはずの怒りをどこへぶつければいいのかわからなくなってしまいました。恨みは消えませんし後輩へのネガキャンはきっちり展開しますが、どこか複雑な気分です。

 

 さて、9月14日は数年ぶりにホーンテッド・マンションがホリデー・ナイトメア仕様になる日でした。サークルにいたホンテとナイトメアのオタクが初日凸を呼びかけ、私含め数名が参加しました。

 これまで何度も見たナイトメア仕様とはいえ、こう久しぶりに見るとこみ上げるものがあります。他のゲストも同志が多いようで、全身をナイトメアグッズ(そのほとんどが見たことのないものでした)でフル武装したお姉さんやジャックとサリーの仮装を夫婦がして子供にゼロの仮装をさせている家族がいました。

 すっかり忘れていましたが、この日はDハロの初日でもあったのです。ナイトメア以外にも気合いの入った仮装がいっぱいいました。すごいクオリティの高いジャック・スパロウはいつかのSWの日イベントでも見かけたような気がします。私の知らない黒っぽいキャラもたくさんいましたが、きっとツイステのキャラなのでしょう。

 コスプレにはちょっと興味があります。ただ、恵まれた肉体ではありませんしセンスもありませんから向いていない分野なのだろうなぁと思っています。ブラスターみたいな劇中アイテムを作ってひとりで楽しむならいいかもしれませんが。

 ただ、SWのコスプレ界隈といえば身内ミーム垂れ流しおじさんやその取り巻きでおなじみです。イキってばかりで尊敬できないタイプの大人たちがいるのにわざわざ入っていきたくはありません。これほど救いようのない人種でなくとも、コスプレはその時点で自己表現です。それを公の場でできるような人種は、刹那人とまではいかなくてもそれなりに違う人種だと思います。

 近頃では肩乗りぬいぐるみが販売されています。ちっちゃなぬいぐるみにクリップが付いており、それを使って肩に固定できるのです。今回、初めてこのジャンルを買いました。ぬいぐるみは幽霊犬ゼロです。

 ゼロのぬいぐるみというだけでもうかわいいのですが、それを肩に乗せて連れ歩けるのはいいですね。肩を見ると至近距離で目が合うんですよ。たまにはオリエンタルランドもいいセンスのグッズを出してくれます。

 あと、今回はスニークというものがあるらしかったのですが、私はこれを知りませんでした。ステルスゲームでしか聞かない単語です。聞いてみると、どうやらショーやパレードなどの新要素を本来の解禁日の前日くらいに解放することらしく、ハロウィンのパレードふたつを観ました。フィルハーマジックもそうだったようです。

 ハロウィンのパレードは、昼間のものはミッキーたちがフロートに乗っているよくあるタイプでしたが、夕方くらいに観たものはフロートは同じなのに乗っているのはヴィランズとなぜか人間でした。この人間たちは通称「手下」と呼ばれているらしく、大人気ながらファンの民度がおそろしく低いことでおなじみだそうです。

 

 

 

<八戸>

 我が家のルーツがあるらしく、おばあちゃんの希望で八戸旅行へ行きました。今回の目的は、我々孫に八戸を感じてもらうこと、納骨、そして博物館見学です。

 どうやらずっと昔の先祖の品を博物館に寄贈していたらしく、それを見せてもらいにいったのでした。昔はうちにも刀があったそうなのですが、誰かが処分してしまったそうです。惜しいことをしましたね。

 博物館といえば、取り逃がした学芸員資格です。なぜか館長とお話しする機会があり、そのことを話したらこれまたなぜか名刺を頂きました。取り逃がしたことが尚更悔やまれます。

 その他には、海のすぐ近くまで芝生の生えている珍しい海岸や風の強い展望台、うみねこのいる神社と結構いろいろ観光しました。ホテルは地元の食材を朝食で出してくれるところだったので、朝から海鮮をいっぱい食べました。

 土産を探していて、「酒のしずく」というものを見つけました。これは琥珀糖と呼ばれるものだそうで、表面に薄く硬い膜があって、内側はぷるぷるしています。色は青と白の2色があり、これはキューブ状でした。

 見た目も綺麗で、食べても面白い食感をしていて気に入りました。なお、名前の通り日本酒が1%未満入っているとのことですが、まったく感じませんでした。もっと強いのも作って欲しいですね。

 

 

 

<クラブ>

 詳細は別の記事に書きましたが、おそらくは最初で最後のナイトクラブへ行きました。私の中には、ああいう世界への憧れと蔑みが同居しています。いわゆる夜の世界、マッチングアプリやドラッグ、ナイトクラブにトーヨコで構成される世界やそれの香りがするものをひっくるめて、私は個人的に「刹那」と呼んでいます。なんと軽薄で野蛮で鮮烈な生き方だろうと思う一方、自分には手が届かないものゆえの憧れもあるのです。

 行く前からわかっていたことではありますが、実際に行ってみて彼らとはまったく違う生き物であることが改めてわかりました。彼らと私は、たまたま似た言葉を使うたまたま似たヒトガタというだけで、まったく別の世界にまったく別の理で生きるまったく別の生き物です。この再認識がいいことなのか悪いことなのかはわかりません。

 平たいレーザービーム。青いライトに照らされた廊下。スプラ3の広告が見えたテラス。私を執拗に追い出したがる女。サラシの売女とロリコンの外人。寡黙ながら図々しい黒んぼ。人生経験と呼ぶべきか否かもわからないこの一夜は、鮮烈な経験ではありました。あの夜わかったもっとも大事なことは、はじめてのクラブにひとりで行くべきではないということです。

*1:近隣大学

*2:しかもこのラウンジは我々のキャンパスからかなり離れています

*3:こっちの話が一切通じず相手が言うことは一切変わらないので

*4:我々側の企画責任者

*5:原文ママ

*6:「公開はうちの大学祭で……」「待ってください、それだとうちのが終わってるんでうちの大学祭開催よりも前にして欲しいです」

*7:この者も今回の企画に参加していました

*8:これはどちらの大学祭でも行われることから選ばれました

*9:そういえば、相手側の他のメンバーは誰もを止めないのでしょうか。同じ責任者でも、止められてばかりの私とはえらい違いです

*10:撮影は任せきりだったのでこちら側から出すことになりました