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経済でヒトは殺せる: 『God Field』のすすめ

 友達と楽しく遊べるゲームというものは案外難しいものです。無料もしくは低価格で、端末のスペックや容量をあまり必要とせず、不慣れなプレイヤーでも楽しめて、なおかつ様々なプラットフォームに対応しているゲームが理想的ですよね。そんな時にぴったりなのが、今回紹介する『God Field』です。

 

 

遊び方と基本ルール

 起動したら、預言者名を入力します。プレイヤー名みたいなもので、いつでも変えられます。その後は、「修行」(対NPC戦)、「公衆乱闘」(オープンマッチ)、(←アップデートで消えてしまいました)「隠れ乱闘」(プライベートマッチ)、「真剣タイマン」(ランクマッチ)から好きなモードを選びます。友達とプレイするなら隠れ乱闘を選ぶといいですが、修行も暇潰しにおすすめです。私は7人対戦を聖杯戦争と称してよく遊んでいます。

 隠れ乱闘のロビーには、白いボタンと4色のボタンが配置されていますね。白いボタンを押すと個人戦に、色付きのボタンを押すとチーム戦にエントリーします。真ん中に預言者名が表示されればエントリー完了です。

 下に表示されている数字は、「終末」が始まるまでのターン数を示しています。あまりにも終わらない展開になったとしてもほぼ強制的に終わらせることができますが、時間がある時なら設定しなくても大丈夫でしょう。

 順番にターンを回し、自分以外の預言者のHPを0にすれば勝利です。自分のターンが来たら、対象を指定してから神器(カード)を選択すれば使用できます。簡単ですね。

 

 

ステータス

 各預言者にはHP、MP、¥の3種類のポイントがあります。初期値はそれぞれ40、10、20です。それぞれのポイントは各神器によって削ったり奪ったり回復したりできます。また、「両替」を使えば手持ちのポイントを自由に割り振ることができますが、どのポイントも価値は同じです。

 HPは体力を示します。敵の攻撃を受けるとこのポイントが減少し、他のポイントが残っていたとしてもHPが0になれば負けです。

 MPは奇跡の使用に必要です。発動すると奇跡の種類に応じたMPを消費します。また、「マジックステッキ」は手持ちの全MPを消費します。

 ¥は取引に関係するポイントで、神器を取引することで増減します。0になっても死にませんが、相手からの請求で¥を払わなくてはならない際に請求分が所持¥を上回っている場合、MPとHPが強制的に変換されて徴収されます。HP30MP20¥0の際に¥10の請求を受ければ、MPが10減るということです。

 

 

 

神器

 このゲームで使うカードを「神器」と呼称します。手札には枠があり、神器を使って消費することで新たにその空いた枠分が補充される仕組みです。1枚使えば1枚ドローされ、4枚使えば4枚ドローされます。

 また、奇跡を発動するか「祈る」(武器を1枚も所持していない場合にのみ使えるコマンドです)、もしくは何らかのカードを買い取ったり売りつけられることにより、枠を増やすことができます。反対に、カードを売ったり買われたりするか、「捨てる」ことで枠は減ります。

 最大は発動済みの奇跡を含めて18枚で、これ以上増えると手持ちの神器が消えてしまいます。手札が18枚の状態で奇跡を使っても溢れることはありませんが、その状態で「売る」を喰らうと隠し持っていた切り札が消えることもあります。

 

武器

 斧や剣、鎌など武器っぽいビジュアルだったらだいたいこれです。カードの下には功█みたいに書いてあります。これがそのカードの攻撃力です。たまに%が攻撃力の前に記載されていますが、これは「命中率█%で攻撃力█の全体攻撃をするよ」という意味です。

 通常、武器は1ターンに1枚しか使えません。ただし、攻撃力の前に+が記載されているカードなら、別の武器に続けて選択できます。攻撃力が上乗せされますが、属性攻撃を混ぜると例外を除いて無属性になるところには注意しましょう。

 一部の武器には特殊効果もあります。防具としても使えたり、敵の攻撃を弾いたり、ダメージを与えると追加効果が発生したりします。

 

防具

 盾や鎧、兜など防具っぽいビジュアルだったらだいたいこれです。防█は防御力を示しています。

 武器と違い、防具は相手から攻撃された時に選択できます。また、防具は複数枚を一度に使うことができます。例えば、攻12の攻撃が来たとして、防5だけなら7ダメージ喰らいますが、さらに防7の防具を足せば無傷で済みます。なお、属性攻撃を受けた場合は使える防具が限られてきます。

 一部の防具には特殊効果もあります。敵の奇跡を止めたり、武器の攻撃力を上乗せしたりします。

 

取引

 それなりに引きやすい割にわかりにくいカードとしておなじみです。ステータスの¥に関係します。

 「両替」は黄色い四角です。自分の持つポイント3種類を自由に振り分けることができます。残りHPが少ない時の延命や奇跡攻撃の準備などに便利なカードです。

 「買う」はピンク色のカードです。相手を指定することで、相手の持つカード1枚をランダムに開示させて望むなら買い取ることができます。切り札を奪い取って逆に使ったり、防具を剥いで弱体化させたりと強力です。敵の手札枠を奪えるだけでもおいしいですね。奇跡は値段がないので無料で奪えます。所持金が足りなければ買えませんが、開示だけは発動します。

 「売る」は青色のカードです。相手を指定することで、自分のカード1枚を強制的に売りつけることができます。自分の手札は1枚減ってしまいますが、邪魔なカードを押し付けたり、高額なカードで金を毟り取ったりとやはり強力です。なお、相手の所持金が足りない場合はMPを、まだ足りなければさらにHPを徴収します。そのため、値段>相手の総ポイントになるアイテムを売れば、ほぼ防御不能の即死攻撃を繰り出せます。最高値は「神の剣」と「神の盾」の¥30です。

 

雑貨

 回復や妨害などの効果を発動します。敵の奇跡を消す「女神の石けん」や死んでも蘇生する「太陽のお守り」など強力なカードも多く、切り札となり得るでしょう。

 

奇跡

 使用にはMPを消費しますが、使い切りではなく何度でも使えるのが特徴です。攻撃を行うタイプ、防御に使えるタイプ、変化を起こすタイプが存在します。攻撃力の見方は武器と同じです。

 値段がないので無料で売り買いされますが、一度使った以降は売るや買うの対象になりません。また、普通のカードは使用後にできた空き枠に新しいカードがドローされますが、奇跡は空き枠をひとつ増やします。

 

 

属性

 よくある武器のダメージは黒字表記で無属性ですが、色付きの文字で表記されている攻撃力や防御力には属性が付与されています。それぞれの属性攻撃は対応した属性防御でのみ防ぐことができ、他の属性防御や通常の無属性防御では防ぐことができません。なお、無属性攻撃に対してはどの属性の防具でも使用できます。

 属性はの6つが存在します。火と水、木と土は互いの攻撃を防御できます。火攻撃なら水防具で防御できて、土攻撃なら木防具で防御できるといった感じですね。

 光と闇は少々特殊なので注意が必要です。光攻撃は防御が基本的に不可能で、一方光防御は光以外の全属性に対して防御として使えます。

 闇は攻撃しか存在せず、無属性を含むどの属性の防具でも使えます。ただし、1ダメージでも喰らってしまえば即死するという性質があります。

 適した属性の防具を使う、はね返す、弾く、止めるなどの手段で奇跡には対抗できます。また、「虹のカーテン」は攻撃の属性を無属性に変換します。この状態であれば、無属性の防具を使うことができます。闇属性攻撃を無属性に変換してから喰らった場合、即死効果はありません。

 

 

災い

 いわゆる状態異常に相当します。奇跡や武器の特殊効果、守護神の能力によって発現し、多くは不利な効果を齎します。自然治癒はせず、何らかの手段で治療しなくてはなりません。

 「ハートの貝がら」と奇跡<歌声>ならすべての災いを、「スマイルの貝がら」と奇跡<音色>なら風邪と熱病と霧と閃光を治療できます。

 

風邪熱病地獄病天国病

 これらは病と呼称され、毎ターン5%の確率で自然に悪化していきます。また、病がある状態で何らかの病を喰らうと、即座に悪化します。これは低級のものであっても変わらず、熱病に風邪を重ねても地獄病になります。

 風邪は1ダメージ、熱病は2ダメージ、地獄病は5ダメージを自ターンの行動後に受け続けます。これでHPが0になってもきちんと昇天するので、HP管理が必要になってきます。

 天国病まで進行すると、逆に毎ターン5ポイントの自動回復に変化します。この状態になるとかなり死ににくくなりますが、さらに悪化すると強制的に即死します。

 

 他の預言者のステータスと使用する神器が見えなくなり、さらに自身の攻撃対象がランダムに選択されるようになります。

 仲間内で遊ぶ際には、運要素が増えて集中狙いができなくなるのでむしろ楽しいかもしれません。

 

閃光

 まぶしくなって、防御の際に神器をひとつしか使えなくなります。ダメージを貰いやすくなるのはもちろん、手札も回しづらくなります。

 この状態で高威力の攻撃や闇属性攻撃が来ると危険です。

 

 発現後に引いた神器にもやのようなものがかかります。その状態だと、50%の確率で間違った情報が表示されています。なお、発現前から所持している神器はきちんと正しい情報のままです。

 防御できているはずが、本当は想定より低い防御力の防具だったためにダメージを貰うこともあります。特に闇属性攻撃に対しては、少し多めに防具を使いたいところです。

 

暗雲

 自分を対象にした全体攻撃が、どの命中率でも必中になります。 

 乱戦だと特に被弾が増える上に治療も難しく、厄介な災いです。

 

 

わかりづらい神器たち

 このゲームのいいところが、腕や経験の差がすべてではないところです。いちいち時間や労力を費やして練習せずとも、運が良ければ勝ちの目はあります。

 とはいえ、効果がわかりづらい神器も割とあります。強力なものも多いので、きちんと知って使いこなしましょう。いっぱいあるので、気が向いたら読んでください。知らなくてもきっと実戦でいつか覚えられます。

 

「弾く」神器

 神器によって発動可能な攻撃の種類が異なります。攻撃に対して発動すると、「その攻撃をキャンセルして同じ攻撃を自分が放った」扱いになります。新しい攻撃対象は自分を含めランダムに決定されます。

 自分がノーガードでダメージを受けるリスクはありますが、高威力の攻撃を無傷で凌げるチャンスでもあります。また、与ダメージ分を回復するタイプの攻撃だった場合、弾いた攻撃が①他人に命中→ダメージが入れば自分が回復、②自分に命中→ダメージも回復も自分に来るので実質差し引き0のどちらかとなり、弾くデメリットが発生しません。

 

「はね返す」神器

 神器によって発動可能な攻撃の種類が異なります。攻撃に対して発動すると、「その攻撃をキャンセルして同じ攻撃を相手に対して自分が放った」扱いになります。対象は攻撃してきた相手固定ですが、必ず発動します。

 被弾を攻撃のチャンスに変えられますが、相手もまた他の対抗策を持っている可能性があります。うまくカウンターが決まれば、ダメージソースを吐かせた上にダメージを与えられます。

 

「止める」神器

 神器によって発動可能な攻撃の種類が異なります。攻撃に対して発動すると、その攻撃を完全に無効化します。

 相手への反撃はできないものの、こちらへ返ってくる可能性も潰せるため、もっとも安全な手段ではあります。

 

「のこぶんぶん」

 かわいい名前をしていますが、攻撃判定が2回ある凶悪な神器です。単体だと3ダメージが2回であまり強くないものの、加算武器は両方の攻撃に作用するため、それらとの相性は抜群です。

 なお、奇跡<蜃気楼>を2枚同時発動すると擬似のこぶんぶんができます。さらに「のこぶんぶん」に対して使えばのこぶんぶんぶんぶんです。

 

「発火のワンド」or「魔水のワンド」

 他の武器の攻撃力に5を加算し、さらに火もしくは水属性攻撃へと変化させます。通常、異なる属性を重ねた攻撃や奇跡<蜃気楼>で全体化した攻撃は無属性となりますが、この神器なら問答無用で染められるのが特徴です。簡単に属性攻撃を狙えるのはもちろん、他の加算武器や防具と併用することでダメージを伸ばせます。さらに2回攻撃する「のこぶんぶん」とのコンボも強力です。

 

「昇天弓」

 25%光功1という貧弱な性能をしていますが、この神器を所持した状態で昇天(「太陽のお守り」もない完全な再起不能)すると、死後に特殊効果として75%光功30の攻撃を発動します。

 うまく決まれば強制的に引き分けにまで持ち込める神器ですが、持ったまま死ぬことではじめてその真価を発揮するため、生存中は使わないようにしましょう。

 

指輪シリーズ

 防具扱いですが、防御力は0です。防御として使用しかつダメージを受けた際にはじめて効果を発動するカウンター神器です。被ダメージがトリガーなので、使用時はダメージを受けるように調整しましょう。

 8種類の指輪が存在しますが、特に「土星の指輪」は受けたダメージを2倍にして土属性攻撃で返すというシンプルながら強力な効果です。ある程度の被弾を凌げるHPは必要ですが、奇跡を上回る高い属性攻撃も狙えます。

 

「夢見る帽子」

 木防14の防具として使えますが、使用後は強制的に夢状態となり、さらにすべてのカードが入れ替わる(破棄して同じ枚数だけドロー)効果を持っています。この夢付与は防御できません。

 もやのかかったまったく未知のカードのみでこれからを戦わなくてはならなくなるものの、使えない手札を一斉にリフレッシュできるというのも事実です。使いどころを見極めれば、窮地を凌げるかもしれません。

 

「虹のカーテン」

 属性攻撃を無属性攻撃に変換する防具です。通常の防具で防御できるようになるため、「あぶないキネ」のような理不尽即死級ダメージにも対応できるチャンスが生まれます。

 この神器自体の防御力は0ですが、闇属性攻撃に対しこの神器のみで防御すると即死効果を除去して通常の無属性ダメージとして受けることもできます。

 

「守護封印のつぼ」

 使うと守護神がランダムに顕現します。守護神は10種類いてそれぞれ違う能力を持っており、預言者と共に戦います。

 守護神は敵のターン後に25%の確率で行動し、被弾時に10%の確率で消滅します。行動パターンも複数ある中から確率で決定されるため、かなり運要素の強いコンテンツです。このゲームらしいですね。

 

「夜空のホウキ」

 使用済みの奇跡を除く相手の手札からランダムに3枚を選択し、消滅させます。

 破棄させるのではなく枠ごと消滅するため、大幅な戦力ダウンが見込めます。

 

「女神の石けん」

 使用済みの奇跡をふたつ除去します。使用済みのもののみが対象であり、手札に持っているだけの奇跡は対象になりません。

 除去された奇跡はもちろん使えなくなって手札から消えるので、厄介な奇跡を発動した敵にぶつけるといいでしょう。

 

「運命のひも」

 使用するとランダムな効果を発動します。効果は「全員に熱病付与」、「全員に霧付与」、「全員が3ターンランダム行動(使用する神器も対象もめちゃくちゃ)」、「全員のHPを1にする」、「ランダムな対象に光50ダメージ」、「敵全員に75%闇功30の攻撃」、「自身のHPを50回復」、「全員の¥が誰かひとりへ集約」、「全員の手札をシャッフル」、「全員に守護神顕現」のどれかです。