ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

静かなるタトゥイーン TATOOINE IN SILENCE

2020年6月12日の11:00(これはグリニッジ標準時なので日本時刻では2020年6月12日20:00)、とうとうスター・ウォーズ: コマンダーがその生涯を閉じました。

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もうSWCのアプリがこれ以外の画面を映すことはない⋯

 

[警告] 以下の文章には脈絡がなく、順番も破綻しています。

 

コミュニティで見かけただけでついぞ自分のデータでは拝めなかった「デュアル」システム(どうも同盟と帝国を同一アカウントで遊べるシステムだったらしい)や復刻せず伝承でしか知らないイベントこそあれど、6年もの間、特にEP7公開以降は時代がEP4以後に限られているにもかかわらず意欲的に新作の要素を盛り込もうとしたり、他よりも先駆けてレジェンズの要素をカノンに連れてきたりとかなり頑張ってくれたと思います。コマンダーが初見のビークルは数多く、「オールドケナー」なる存在もコマンダーのおかげで知りました。サービス開始直後からプレイしていたわけではありませんが、4-5年はプレイしていたと思います。結局自力ではプレステージ(基地の最終強化段階)まで辿り着けませんでしたが。

いわゆる「環境」で特に覚えているのは重装歩兵&医療ドロイドですね。セントリー持った歩兵が異常な自動回復と共に攻め込んでくるわけです。しかもこれ同盟側でしか使えない戦法(同盟側の支援ドロイドは歩兵を回復するが帝国のそれはビークル修理が役割であり、しかも支援ドロイドは歩兵区分なので同盟側はアタッカーを回復すると同時に支援ドロイド同士で回復しあっているため非常に打たれ強い)でした。その後、装備(条件を満たすとユニットに装備でき、追加能力を付与したりステータスを強化できる)が登場しあまりに強いのでナーフされたり、装備でステータスを上げたジャンプトルーパーの猛攻に悩まされたり、まさかまさかのMTT(回収品)が最強クラスのユニットとして登場したり⋯そのほとんどがランカー報酬だったりもしますが、いろんなことがあったなと記憶しています。

さっきも書いたイベントですが、まともなシナリオがあって敵基地を攻略して進行する形式のイベントは初期にやったきりだと思われます。以後のイベントは申し訳程度のストーリー(大体の流れはうさんくさい連中が補給箱を発見しその中身で取引を持ち掛けてくるというもの)と目標達成形式のものばかりでした。かつてはヴェイダー卿(ルーク)の体験が含まれる、アーキットでギャングだか海賊だかマフィアを潰すイベントと帝国軍基地でウィルスの漏洩が発生しアンデッド・トルーパーに占拠された基地を調査するイベントがあったような気がします。

ところで、このゲームに関するリアルの思い出がひとつありまして、ある夏の日、公園でコマンダーをプレイしてた時のことです。ふたりのスーツの男が話しかけてきました。彼らは私が持っている端末を見て、「僕もやってるよ」と言ったのですが、どう考えてもコマンダーのプレイヤーがそこらに転がってるわけがありません。私の中で彼らの脅威レベルが引き上げられました。案の定、彼らは日蓮宗の勧誘でしたね。

まぁそんな話はおいといて。

これから創られるSW作品の要素をどう取り込んでくるかも楽しみでしたし(ドラマ版オビとかキャシアンは時代的にも近いので)、せっかくコマンダーでカノン化したのにそれ以降はそのままな要素の掘り下げをもっとやってほしかったなという気持ちもあります。コシュ大尉やこの時代ならではのマズやヴェイダー、ランドに加えホンド―のようなキャラクターたちのストーリーが観られなくなるのは非常に残念で、なによりEP4以後の時代の帝国/同盟の軍人(それも歩兵やパイロットではなくエージェントかコマンダーという位置)が主人公という世界をもっと活かしたものを観たかったと思います。既に自分の基地で聞こえてくる音や端末に送られてくる通知の幻肢痛を感じます。フォースアリーナの熱心なプレイヤーだった人の中にも、未だに同じような幻肢痛に苦しむ人がいることでしょう。何に関してもそうでしょうけど、サービスをもっと続けてほしかった、それかせめてあらゆるテキストやデータを閲覧できるオフラインデータベースアプリを残してほしかったという思いが消えることはないでしょう。後者についてはかなり切実なものだと思いますが、これはまた他の機会に書く予定です。

フォースコレクション、フォースアリーナに続いてコマンダーが死んだことで、現在もサービスを継続しているSWのソシャゲは銀河の英雄くらいになってしまいました。サ終最短記録を成し遂げた(グローバル版のサ終が決定したため日本版配信日になっても配信されなかった)したRivalsもたまには思い出してあげるとして、コマンダーが確かに存在した証拠のひとつとして残るような記事をこれ以降書ければなと思います。サ終前にできるだけスクショで残そうとしましたが、きっと撮り忘れがあるに違いありませんし、現にいくつか撮り忘れてたことに気づき猛烈に後悔しています。もし読者にスクショを持ってる方がいらしたら、どうか消さずに持っておくように、またまだアプリを残してる方がいらしたら、これもまた消さずに持っておいて頂けることを切に願います。そして、もしよろしければtwitterとかドライブとか、どこかへのアップを検討して頂ければと思います。スクショは言うまでもなく、アプリのデータからもきっと何らかの収穫があるはずなので。私も手元のデータを解析できるように色々勉強してみるつもりです。あとあの、今思い出したんですけど、分隊のブースト(信望使って強化するやつ)の名前とかフレーバーテキスト持ってる方いたらどうかお願いします⋯。他のも送っていいよって方いらっしゃったらtwitterまでご一報お待ちしてます⋯何でもいいので⋯。

 

ところで、グリニッジ標準時ではコマンダーの消失は11:00だったわけで、部下のトルーパーや相棒のサポンザからすれば、ある日の昼前、双子の太陽が直上に近くなったころ、砂漠の真ん中の基地からひょいとコマンダーないしエージェントが姿を消したように見えたのでしょうか。それとも、彼らはサ終をもって真のエンディング(ストーリーのラストでは両陣営ともタトゥイーンにおける敵勢力の本拠地を撃破することに成功し、上官からその成果を称えられると共にタトゥイーンを飛び出して銀河規模の戦争に参加するように告げられます)を迎え、とうとうタトゥイーンを発ってまた別の場所で戦い続けるのでしょうか。

 

SWCには「紛争」というシステムがあり、早い話がPvPランキングなのですが、その参加者が各惑星毎に集計され表示されるシステムがありました。で、サ終後にtwitter巡ってたらタトゥイーンの紛争参加者が0人になってるスクショを見つけたんです。後で探したら検索キーワードも同じはずが見当たりませんでしたが。サ終をもってタトゥイーンの、おそらくは他のヤヴィン4、アーキット、ホス、タコダナでもあらゆる紛争が終結したことでしょう。静寂に包まれたタトゥイーンで、サポンザとその相棒はまた新たな戦いに身を投じたのか、それとも他のあらゆるコマンダーやエージェントと共にしばし戦いを止め空でも見上げたのか、もしかしたら同盟軍も帝国軍も辞めてふたりでまた屋敷を建てて新しい生活を始めたのかもしれません。なんにせよ、サポンザとその相棒、そして彼らの上司たちの幸福と再登場を願ってやみません。いつの日か、<ストリックス>が他のSWコンテンツにひっそりとでも出演してくれていたら⋯こんなにうれしいことはないでしょう。

 

補遺1: フレーバーテキスト、建物やユニットのスクショや録画、自分の基地などなんでもいいので、何か資料があれば@idea427宛てにこんなのあるぞって送って頂けると幸いです。お願いします。