ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

[2022] 7月に書く、6月の生存報告

 去年の今頃何をしていたか思い出せないのはもはやいつものことですが、ここまで暑かったとはちょっと思えません。サンダルを履いたら多少はマシかと思ったのに、サンダル本体が熱くなって結局脱いで過ごしました。あったかなかったかよくわからなかった梅雨も、もう息絶えたようです。

 オタクは好きなものの布教となるととかく早口になりその結果引かれがちですが、相手が引く時にはすでに全巻送り付けているというアクロバティック布教をするファンがいるらしいことでおなじみの『ワールドトリガー』を、貸してもらって読みました。他人から漫画を借りるのも久しぶりです。

 1巻を読んだ時点では、遊真の「自由奔放に振る舞ってなんか指摘してくるマレビト」ムーヴが苦手かなと思っていました。とはいえ、読み進める内に結構こういうバトルもの好きだぞということが再認識されました。あと、面白いキャラが好きなことも再認識されました。

 単行本が出ているところ*1まで読みましたが、生駒隊と諏訪隊、那須隊が今のところのお気に入りです。しばらくはB級部隊がメインだったので、そろそろ出てきそうなA級部隊の活躍が楽しみですね。また、ポケットに手を突っ込んだまま戦うタイプのキャラが性癖ということが判明しました。ここだと二宮さんがそうですね。他だと、空条承太郎が有名でしょうか。コンパスにいるギルガメッシュも近いかもしれません。

 これまではスタンドをはじめ個々が特有の能力を持つ作品に触れることが多かったように思いますが、黒トリガーや玉狛第二製はさておき基本的にはそれぞれが同じ武器や能力で戦うのがワールドトリガーです(キャラによってはアレンジも加えられますが)。敵が次々に新たな能力で登場し、その謎を解いて反撃に転じる展開も好きですが、同じものの組み合わせが無数に出てくるのもいいものです。

 遡ること数年(時間を数えるのは苦手です)、成人式の頃にもしかしてこのままだと式の後の同窓会に誘ってもらえないのではという懸念があったため、私は高校への通学に同じ車両を使っていた女(互いに互いを認識していましたがついに話すことはありませんでした)にコンタクトを取りました。その時はLINEグループに潜り込むことこそできたものの、成人式が流れたこともあって何も起こりませんでした。

 そして現在、私は同窓会じみたものを開催するために動いています。賛同者数名の協力を得て連絡を取り、20人弱をグループに招集しました。よかったら来てくれという誘いに応じてグループに来た以上は参加意思があるのでしょうし、幸先のいいスタートです。

 ところが、賛同者はそこまで楽観的ではありません。グループにおいて、私が業務連絡をするだけになっているのが懸念点なようです。実際、既読は表示されるのですが他の者が何かを話したことはこれまでにありません。スタンプや反応を示す者もないので、きちんと伝わっているのかもわかりません。

 確かに憂慮すべき事態かもしれません。彼らは本当に興味があるのか疑いたいくらいです。しかし、ならばなぜ「気が向いたら」とか「よかったら」という逃げ道まで与えたのにそれを蹴って参加したのでしょう。私の経験*2によると、女は仲良くする気のない者にはSNSを知られたがらないものです。集まった者の内、男はほとんど友好的な者でしたが、女の中には敵対的とまではいかずともあまり付き合いのなかった者もいます。

 じつに不思議な現象です。興味があるのかないのか、まったく見当がつかないのです。一旦グループに入ってしまえば、連絡先が知られてしまう上に少なからず時間を割かねばなりません。抜けるという選択肢こそあれ、10年越しに話しかけてきた未知の存在を信用しなければグループには入らないはずです。私は真名を明かした上で相手の真名を言い当ててから誘いましたが、私の名を騙る敵性存在である可能性は否定できませんし、私が私だとしても本当に同窓会を開くかまではわからないと思います。

 もちろん私は同窓会を開く気ではいますが、これはあくまで私の我儘です。ストレートに生きてきた者たちはもう大学生活最後の年ですし、私と同じ学年だとしても就活が忙しくなってくるであろう頃合いです。予定を合わせるのは至難の業といえるでしょう。

 ろくに繋がりが残っていないコミュニティの中で同窓会を開くには、長い間連絡を取っていなかった構成員を探し出し、各々厳しい中で都合を擦り合わせ、彼らの趣味嗜好や価値観もわからないのに内容を企画しなければなりません。考えれば考える程、私には向いていないのです。賛同者からも、何度かおまえがやるのは意外だと言われました。私もそう思います。

 

 

 

<学校>

 前回の対外部食事会は、2年生+3年生(+4年生+院生+社会人)でした。そこで、今回は新入生を含めて開催しました。6人中4人も来てくれてありがたいことです。

 今回の会場にはシュラスコの店を選択しました。学校に近いエリアはやっぱり家から遠いため、あまり詳しくはありません。下見に行ける財力もないので賭けに出るしかないものの、どうにか今回も悪くないところを引けたようでした。

 本来は食べ放題がメインらしいのですが、食べ放題コースは高いのでお試しと銘打たれたコースコース*3を選びました。お試しとはいえシュラスコもちゃんとあります。

 質も量もいいものでした。食べ放題ではなかったはずですが、シュラスコの際には串と刃物を持った店員が来て、欲しい分だけ切り落としてくれました。なるほど、食べ放題ならこの切り落としチャンスが何回でも来るということなのでしょう。

 肉がおいしいのはもちろん、パイナップルも欠かせません。私は甘いものが好きですから、酢豚に入っていようがシュラスコに入っていようが大歓迎です。フルーツサラダもいいですね。かつて給食で出た蜜柑混じりのサラダが懐かしいです。

 ゼミの教授の元でのアルバイトも続いています。作業自体は順調に進んでいるものの、そもそもの量が多いのに対し我々はたったふたりなので、夏休みまでに終わるかどうか怪しくなってきました。後期に入っても続くのなら、私としては金が入ってくるので問題ないのですが、そのデータを教授が使えないのではと心配です。

 ゼミは図書館を扱うものであり、私が受講している他の授業も司書課程が多めです。その司書課程にいる者たちは、だんだん覚えてきました。今回はその内の何人かについて書いておきましょう。

 ある授業では、辞書や事典についてグループワークをしました。グループごとに割り当てられた資料を分析するのです。その最中、どこかふわふわした女と一緒になりました。後日、英語の授業が実は同じだったことが判明したのですが、それが金曜日だったこともありますし、以降はフワンテと呼称します。

 フワンテは、ブランドものっぽい筆箱(革っぽくて何やらロゴがあります)と持ち手に節のある黒い傘を所持しており、これで識別しています。雰囲気が今時の若い女という感じなので肉*4を介した個体識別は困難なのです。若い女の肉はどれも似ています。

 さて、そのフワンテ、それなりには標準的な熟語が読めず、その意味もわからないようでした。逐次とかでしたかね。こう書くと私がイキってるみたいですが、20年も生きていればどこかで見聞きするものだと思っていました。

 しかし、それを知らない一方でフワンテはきちんと大学に入学していますし、3年生になるまで生き残っています(そういえば、去年同じクラスにいた留年生の男のことは書きましたっけ?女にノートを取ってもらってて憎らしい程羨ましかったものです。今頃不幸に見舞われていることを願います)。上述した英語の授業はTOEICの成績によって割り振られているので、私と同程度には英語もできるはずです(なお、私とフワンテがいるクラスは少なくとも最低ではないことが判明しています)。人間とは不思議なものですね。

 フワンテは授業が終わるや否やすぐに姿を消します。ですからこれまでの親交はノートを貸したくらいです。他の受講者も孤高を貫いていたり3人組で完成していたりと司書課程受講者の集いは望み薄です。もう3年目ですし、急に来年になって情勢が変わることもなさそうです。

 この3人組は、多くの授業で見かける存在ですが、ろくに話したことはありません。ある時、その中のひとりに休んだ授業の内容を聞きましたが、心底私に興味がなさそうでした。会話を早く切り上げたがっている気がして、結局はフワンテセカンドオピニオンとしました。いいきっかけだと思ったのですが、そうではなかったようです。

 とはいえ、どんな時にも希望は残っているものです。ゼミの教授のアルバイトはかなり長い間ふたりだけでしたが、今になって新人がやってくる可能性が浮上しました。同じ授業を受けてはいるのですが、なぜかその数はフワンテや3人組と比べて少なめです。辞書のグループワークがある授業はまったく同じ内容のものが2つ*5存在し、私をはじめ大半の受講者が片方に集中しています。もう片方にはソロとその女しか残らないくらいです。なぜかそのまま開講したため、ソロとその女はすでに知り合いでした。もっとも、ソロは私と同じく人の肉を覚えにくいため、肉を記憶したのはつい最近のことのようでしたが。

 3人目が加われば、作業はかなり楽になると思われました(一方で気を使わず好きな曲を小さめに流してもいいような職場環境が変容してしまうのではと懸念も示されました)。そのため、我々は彼女をサードチルドレンもしくは単にサードと呼称しています。申請に時間はかかるようですが、サードの到着が楽しみです。

 

 

 

 <アルバイト>

 以前書いたかもしれませんが、本社の新入社員が派遣されてきました。しばらくはダーウェントや我々と同じように店員として働くようです。次々に人が消えていく中、不足しているのはレジ締めの人材でした。

 覚えればなんてことはない作業ですが、最初の頃はちょっと難しい点もあります。そこで、最初は他の店員がやるのを横で見て覚え、次第に任せる量を増やしていくという方法が行われていました。私の場合もそうでしたね。

 最初の最初にレジ締めを教えるのは、店長たるダーウェントでした。この時点でもう不安です。店長の教え方はひどく大雑把で、新人に教えることに向いているとは言い難いところがあります。

 後日、新人に聞いてみたところ、その日はあろうことか「今日は時間ないから」と説明もろくにせず自分ですべて終わらせてしまったそうです。当然、新人は横で見ていることしかできませんが、何もわかるわけがありません。

 幸運にも、私がレジ締めを教わったのはダーウェント以外の人々でした。見て盗むなんて今日日流行りませんし、特に私はそういうことに向いていないと思います。

 このことを聞いたアルマンは、毎度毎度の店長の適当さに頭を抱えました。今に始まった話ではありませんし、ましてや今回は相手が新人です。人手不足かつベテラン不足な昨今、早く新人に育ってもらわねば困るのです。

 ところが、少し後になると、アルマンはなぜか店長と一緒になって頭を抱えていたのです。店長が「教え方が悪かったのかなぁ」と言っても慰める始末です。これはいったい、どうしたことでしょうか。

 レジ締めを教えることになるのはダーウェントだけではなく、アルマンも該当していました。そして何度も丁寧に教えたのですが、いい返事が返ってくるばかりで覚えないのだそうです。

 メモを取らないのも不満要素らしく、言うと取ろうとはするのですが、それは携帯のメモだそうで、これもまた機嫌を損ねていました。いざ紙に書かせてみても、恐ろしいほど乱れて解読困難な字が出力されます。私でさえ読めない箇所があったくらいです。

 まとめるのなら、新人は(店での業務内容はさしてバイトと変わらないものの)バイトではなく社員であり、学生バイトみたいな意識でいるのがアルマンの癪に触るようです。この有り様には普段アルマンよりずっと温厚な別のスタッフまでもが不満を抱き、あまり接する機会のない私以外の全員が頭に来ているようでした。

 それはダーウェントも例外ではなく、どこかで新人と1時間ばかり「おはなし」したそうです。内容までは不明ですが、新人が涙を流す結果に終わりました。

 なお、共通の敵を得て多少は軟化したかのように見えたアルマンとダーウェントの関係は、まもなく元通りになりました。本来なら新人の教育は同じく社員であるダーウェントがやるはずなのに、最近ではなにかと理由を作っては裏に引っ込んだりオーバールックに来なかったりして、その皺寄せがアルマンに来たからです。

 アルマンも黙ってはいません。報復としてシフト表を都合よく操作し、さらに裏に引っ込む口実となるような仕事をあらかじめ潰しました。ダーウェントをなにがなんでも逃がさない構えです。

 さて、深刻な人員不足はさすがに本社も認識しており、以前から新人獲得作戦が展開されていました。結果、新人(以降は新入社員と呼称します)の他に2名もの新しいアルバイトを獲得するに至ったのです。このことは5月末の時点で実はすでに判明しており、私と同い年の男と年齢不明なものの若いと思われる女だと聞かされていました。

 これ以前にも何人か応募があったものの、失踪したりやっぱりやめたりで、きちんと採用まで至ったのは彼らが初めてです。面接も済んでいたらしく、男の方は新入社員とアルマンが目撃していました。リュックサックに大きめの兎のぬいぐるみが付いていたそうで、兎と仮称することにしました。

 そしていよいよ兎が出勤してきました。懸念通り、私よりはよっぽど陽に近い人種のようです。いくらか話そうとしましたが、緊張のせいか馴れ合うつもりがないのかあまりうまくいきません。

 さてもうひとりの新人は、と楽しみにしていましたが、アルマンによれば契約書を書くには至ったものの父親から遠すぎると反対され、やっぱりやめることにしたようです。せっかく年下の後輩ができると思っていたのに、とても残念です。店に残る動機の45%を喪失しました。

 一方、どこかでその写真を見た新入社員は「この子かわいいですね!」とずっと言っていたそうです。どうせまたダーウェント特有のガバガバ個人情報管理の結果なのでしょう。私の住所が会ったこともない別店舗の従業員に知られたり、明かす前に本名をアルに知られたりしたことが思い出されます。ちなみに、私は写真を見ていません。

 残念なことです。はじめてできるはずだった年下の後輩は幻と消え、残されたのはどこかずれた新入社員と馴染めそうにない兎だけです。いつやめるべきか、それが問題です。

 

 

 

<steam>

 『NEEDY GIRL OVERDOSE』をある程度進めたものの、あるエンディングに心をやられて(分岐の難しさにも心をやられましたが、これは両者で別属性のダメージです)しばらく放っていました。しかし、先にクリアした者が「これは絶対に全エンディングを通るべき」と強く主張していたため、再びWindoseを起動しました。

 こんなところでうっかりネタバレを踏んでしまっては浮かばれないでしょうし詳細は伏せますが、私は重大なネタバレを踏むことなしに最後の真実を見ることができました。なお、愚かにも寝る前にクリアしてしまったので、その夜の睡眠は甚大な被害を受けました。

 これは以前にも書いたような気がしますが、ゲームにおいて私は結構くだらないことにこだわるタチです。ポケモンではなるべくイスやベッドのあるマス、もしくは雨風を凌げそうなマスでレポートを書き、SWコマンダーでは兵舎の横にカンティーナを置き、スターデューバレーでは馬を小屋に繋いでから寝ます。例はいくらでもあるでしょう。どれも別に必要のないものです。設定や世界観なんて守る必要ありませんし、非効率的です。それに、完全に徹することはできていないでしょう。中途半端です。

 これらとは別に、「敬意」を払おうとする癖もあります。これはこれで説明が難しいのですが、手間を厭わないといったところでしょうか。ストーリーにおける重要な場面では戦略的な最適解でないとしてもストーリー準拠の装備やキャラでプレイしたり、戦い方もそうしてみたりです。

 で、今回はあるループでそうしたくなって、すべてをスキップせずにプレイしました。配信も会話もイベントも、エンディングを埋めるだけならいらない部分を通って、そのエンディングを見ました。作品と向き合う方法として、私自身は結構好きですよ。

 「Fall Guys」が、とうとう無料化されました。私はPS4のフリープレイで以前から持っていたので恩恵はほとんどありませんが、誰かに勧めやすくなるのなら無料化もいいと思います。これで、パーティを組んで優勝するトロフィーを諦めずに済むかもしれません。

 このゲームにはもともとバトルパスやシーズンパスのようなものがあります。レベルを上げて報酬をアンロックできることや期間ごとに切り替わることはよくあるものと変わりませんが、このゲームではその報酬のすべてが無料です。そもそもが基本プレイ無料ではないからかもしれません。パス全体はそれなりの長さがあるものの、期間が異様に長いため完走はそう難しくありませんでした。最後の数日などはXP倍率イベントもあり、毎日時間を捧げなくてもいいつくりだったのです。

 無料化PVは(特に「無料になるッ!」あたり)楽しめたものの、以前からプレイしていたプレイヤーが入手できるというレガシーパックの存在が気になっていました。補填の有無や内容についてはどうでもいい(そもそもはフリープレイで入手した品ですし、他に入手手段のない限定品というものは悲しいものです)と思っていましたが、その中にシーズンパスの文字があったのです。

 これまで、パスは誰でも持っているものでした。ゲームの所有者はただショーをプレイし、せいぜいデイリーミッションを軽くこなしていればよかったのです。そのパスが、なぜレガシーパックに含まれているのでしょうか。何か嫌な予感がします。

 結局、予感は的中しました。新しいフォールガイズにおいて、パスは有料コンテンツでした。有償報酬と無償報酬にわかれてはいるものの、Among Usスキンの片方が有償でもう片方が無償だったりするのです。今シーズンはレガシーパックがあるので買わずに済みますが、来シーズンからは自分で買わなければなりません。

 無料化前のゲーム内通貨は2種類あり、プレイした成績を反映した量が手に入るKudos(紫コイン)と優勝かパス報酬で手に入る特別なCrowns(王冠)がありました。特に、Crownsは緩和されつつあったものの貴重な通貨で、コラボスキンや手の込んだスキンはこれをやりくりして買う必要がありました。もちろん、これはプレイしてさえいれば誰でもコラボスキンが買えるということでもあります*6

 ところが、無料化を機にCrownsは消えました。正確には、通貨でなくなりました。以前と同じく入手はできるものの、その累計入手数がカウントされるだけになったのです。Crownはクラウンランクというこのシステムに残るだけとなり、シーズン1からあったゲームを象徴するアイテムは消え去りました。

 Crownsの代わりとして登場したのが、Show Bucks(虹コイン)です。これはCrownsとはまったく関係なく、基本的にこれを入手するには課金するしかありません。そして、これを要求する場面は非常に多いことがわかりました。コラボスキンはもちろん、多くのアイテムを購入するのに必要です。

 かつてのショップは、紫コインで買えるアイテム枠がほとんどでした。それと王冠で買えるアイテム枠が3つ。これが定期的に入れ替わり、付け加えるなら右上の方に課金ウィンドウがあったくらいでした。紫コインの方が入れ替わりが早く、普段のプレイで紫コインを貯めて使いつつ数日に1度更新される王冠枠に悩むというのが私のスタイルだったのです。

 今では、1画面に収まらない程までショップページが拡大しています。ページは縦方向に大きくなり、最初にコラボスキンなど目玉商品、次にバンドル商品、さらにその下にやっと紫コイン商品枠、最後に虹コインの購入ボタンという具合です。

 紫コインの使用機会は減り、ほとんどの商品は虹コインか現金で買う必要があるのです。紫コイン枠は微妙なアイテムばかりになり、更新も以前より減ったような気がします。まぁこれについては気のせいかもしれませんが、集金路線に大きく舵が切られたのは確かだと思います。

 無料化を機に、PC版はEpic専売になりました。Steam版の販売が停止されたのです。私はこのふたつならSteam派なので、無理をしてSteam版を無料化前にわざわざ買いました。販売は停止されるものの、持ってさえいればプレイは引き続きできるのです。この路線変更も、Epicのせいなのでしょうか。

 Epicといえば、私にとってはフォートナイトと無料配布、そして専売商法でおなじみです。無料配布は結構お世話になっているのでそこは頭が上がりませんが(9割強が積まれていますがそれはそれ)、フォートナイトでは規約に「バトルパスの報酬は絶対に復刻しないからね」と書いており*7、どうしてそんなことしちゃうかなとなっています。「FORTNITE HOTTEST SKIN」で検索してバトルパス報酬しかほぼ出てこないのはとてもよくないと思います。わざわざ可能性を潰すのはよくないことです。

 いつからか、少なくとも発売後一定期間*8はEpicでしかPC版を売らないというゲームが現れました。じつはヒットマン3もそうだったはずです。自分の好きなプラットフォームを選べないのも嫌ですし、シーズン及びパスの概念や予約購入特典、ヒットマンなら加えてエルーシブターゲットのように、最近のゲームでは発売と同時に遊ぶことの意味が大きくなっている(そうしない意味も大きくなっている)のです。

 専売化されたゲームのSteamストアページでは、ユーザーがそれを理由に低評価しまくることがあります。専売商法はユーザーに好かれていなさそうですが、なくなることはないのでしょうね。

 

 

 

<PS4>

 冥人奇譚を進めました。このゲームは装備品にレベルのようなものがあります。レベルとはいえ基本的には上がらないので、ティアとかランクといった方が近いかもしれません。その合計値が上がることで基礎ステータスが上がり、高レベルマッチにも参加できるようになります。するとさらに高いレベルの装備品を手に入れることができ、これを繰り返して強くなっていくのです。

 基礎ステータスが低ければ、戦闘全般が不利になります。なので、正面から戦うキャラは向いていないと思って搦め手を使える刺客を初期には使っていました。透明化して闇討を行うキャラなので、ダメージも貰いにくいのです。ところが、回復はタンク役の牢人に頼るしかなく、アビリティがない間は回復も透明化もなしで凌ぐ必要があります。

 そこで、最近では侍を使っています。侍はアタッカーに見えますし実際そうなのですが、発動中は周囲の敵から体力を自動で吸い取るというアビリティがあるため、回復もある程度は自分で賄うことができます。メインのダメージソースとするには力不足なものの、きちんとダメージも入ります。奥義「八幡の怒り」は、透明化する効果こそないものの高火力を一瞬で出せるので面倒な鬼を手っ取り早く始末できます。

 装備の質も上がってきたので火力も出せなくはありません。カウンターや防御にも慣れてきましたが、薙刀や槍相手はまだ苦手です。奥義や暗器で仕留めることにしています。そもそも長柄武器に刀で挑むのが間違っているのかもしれません。

 フォートナイトでは、新しいシーズン?チャプター?が開始されました。とにかく、バトルパスの区切りです。そもそもフォートナイトに帰ってきたのは5/4にSWアイテムが復刻販売されたからで、さらにその後『オビ=ワン・ケノービ』の配信開始に合わせたらしいオビ=ワンのアイテムも販売されました。そんな感じに終わった前チャプターでしたが、バトルパスの終盤にはドクター・ストレンジのアイテムが配置されていました。

 今回は、そのポジションになんとヴェイダー卿がいたのです。しかも、本人だけではなくヴェイダーシリーズのアイテムも一緒です。特に、降下軌道、グライダー、エモートがすばらしい出来でした。これがバトルパス限定とは惜しいことです。

 降下軌道では、キャラに3機のTIEファイターが同行します。TIEシリーズ特有の飛行音が聴こえないことだけ少し残念ですが、TIE編隊を率いて飛ぶのはヴェイダー卿らしいですね。グライダーは、TIEアドバンストX1かと思いきやラムダ級T-4aシャトルです。これはSWに登場するビークルの中でも私が特に好きな機種で、これを出してくれたのはとてもありがたいことです。アドバンストを別で出してくれてもいいんですよ。エモートは、言ってしまえばただ歩くだけです。しかし、歩いている間帝国のマーチ*9が流れます。一般的にはダース・ヴェイダーのテーマとして知られているあれですね。早くヴェイダー卿で試してみたいものです。

 さらに、バトルパスとは別枠で(報酬の入手にはバトルパスが必要ですが)クエストというものがあり、これをクリアするとインディ・ジョーンズシリーズのアイテムが入手できるようです。センスがいいですね。じつはレジェンズもSW(正確にはゲーム『フォールン・オーダー』)とコラボしていたらしいのですが、入手できたのはパスファインダーのスキンだけらしいです。そういえばチャームでもいくつかありましたが、これはEAPlayの報酬でした。再入手するチャンスが欲しいものです。

 前回の北海道でヒットマン無印のステージは終わり、今回紹介するニュージーランドのホークスベイからはヒットマン2のステージです。以前も書いたICA訓練施設がこのゲームのチュートリアルであることは間違いありませんが、ホークスベイのミッション「ナイトコール」もチュートリアル要素が強めです。

 暗いビーチにぽつんと建つターゲットの自宅が舞台なので、マップは狭めです。また、最初の目標はターゲットであるアルマ・レイナードに関する情報を手に入れることですが、情報を手に入れるまでアルマは外出しており、家には誰もいません。家の中にあるPCを覗くことでアルマ一行が帰宅するカットシーンが入り、そこでやっと暗殺が始まります。暗殺のチャンスも多く、より実践的なチュートリアルと言えるでしょう。一方でステージが個人宅であることから変装の要素は薄く、ボディガードの服しかありません。

 家の中にはアルマとボディガードの他に、もうひとりNPCがいます。しかもその人物は名前を持っており、オーソン・ミルズといいます。どうやらアルマの愛人らしいのですが、悲しいことにボディガードからは住人ではなくお客様扱いされているようです。なお、オーソンはターゲットでも何でもないのに、オーソンを殺すチャレンジがいくつかあります。かわいそうなキャラです。

 これがレイナード邸のリビングです。ひどく大きなテレビだと思いましたが、どうやらプロジェクターで壁に映像を投影しているようです。どうせならきちんと画面全体が映るように調節すればよかったのに、これでは画面の一部が映りません。普段使う分には不便そうですけど、これはこれでちょっとかっこいいかもしれません。

 オーソンにはないものの(それを言うならボディガードにもないものの)アルマには専用の寝室があり、帰宅後のアルマはここにいます。枕がふたつあるということはオーソンがここに寝てもいいのかもしれません。暗く荒れた空の下に建つ寒々しいこの家の中で、唯一暖かみが感じられる部屋ですね。ドアの向こうにはバスルームもありますが、ここは邸内の他の場所と同じく暗くて殺風景です。風呂くらい落ち着いてリラックスできた方がいいと思います。

 なお、部屋には音が鳴るおもちゃが置かれていました。ゲーム的には陽動として使えるアイテムですが、他のステージにはあまりでてきません。キウイ(鳥)の形なのでしょう。アルマにも結構かわいい趣味があるのかもしれませんね。彼女の最期に見るものはこのキウイにしてあげようと思います。

 さて、最後に屋敷の中で個人的に好きな場所の写真を紹介しましょう。2Fには外に出られるところがあって、イスや調理設備が配置されています。晴れた日にはここでバーベキューもできたのかもしれません。その場合は料理に毒が入るだけだったのでしょうけど⋯⋯。この場所の先にはなぜか小石と踏み石が日本庭園のように配置されています。洋ゲーにたまにありますが、和と近未来やシンプルとの組み合わせってかっこいいですね。

*1:閉鎖空間でのデスゲームみたいな共同生活開始

*2:ロシア語のクラスにいた女は「フォロー絞ってるから」という口実でLINEの交換を拒否しました

*3:事前に決められた品が出てくるコースという意味です

*4:顔をはじめとした生体パーツという意味です

*5:配置時限だけ違います

*6:優勝できずとも、パスを進めたり他人に頼れるモードをプレイしたりと手に入れるチャンスはあります

*7:レジェンズでは「復刻するとは限らないよ」くらいだったと思います

*8:一定期間ではなくずっと、というのもどこかにあるのかもしれませんが

*9:じつは作中世界にも存在していることが判明しており、『ローグ・ワン』では帝国の兵員募集で流されていました