ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 6日目

 この起こされ方にも不服ながら慣れてきた気はするものの、不機嫌になるのは変わらない。ただ、朝食の配給開始(7:30)放送の際、最後にデータ入力がまだの者は早く済ませるように促される。もしかすると、朝は30分くらい遅くても催促の電話が来ないのかもしれない。

 今朝はきちんとビニール袋があった。サイズは通常のものに戻っていたが、どの道昨夜の大型ではオーバーキルだろう。すべてまとめて釈放時に出すならいいかもしれない。

 ところが、今回は野菜ジュースがなかった。初期は野菜ジュースがあり、後にりんごジュースが現れ、昨日は大型が消えてすべて小型のパックのみとなっていた。そして現在、いよいよすべての野菜ジュースが全滅していたのである。

 おそらくだが、配給中に物資の補充は行われない。次の配給時になると補充されていることもあるが、今回のビニール袋のように複数回補充されていないこともある。弁当と水やお茶は十分な数が用意されているのだろうが、他のものはどうもそうはいかないようだ。なお、弁当はひとりひとつだが、水やお茶に個数制限はない。

 そういえば、収監時に使った窓口以外の場所でスタッフを見たことがない。エレベーターホールにはなんらかの装備が入ったリュックサックが配置されているが、そこには「レッドゾーンに入れたら持ち出さないこと、点検もレッドゾーン内部で済ませること」とある。レッドゾーンとは、我々が生活しているエリアすべてのことなのだろう。

 窓口は1Fのロビーを仮説の壁で区切って作られており、地図によればその後ろには本来のメインエントランスがあるはずである。そこの空間がスタッフ用の安全地帯となっているのだろうが、そことレッドゾーンの間には「死してなおも輝く」で隔離プラットフォームに設けられていたようなエアロックでもあるのかもしれない。

 朝食は、GUH、新香、野菜、卵焼き、鯖、揚げちくわ、唐揚げ、キャベツだった。どちらかといえば昼食っぽいメニューだが、ハムカツがあった以上特に朝食っぽさのようなものは気にしない方向性なのかもしれない。しょうゆが付属していたが、これを鯖にかけるべきかは少し迷った。

 昨日の期末レポートを仕上げる。もうひとつ抱えている今日中の課題はあるが、そちらは「登校できるようになってからメールにより提出でかまわない」と言われている。こちらの「遅れるなら言え」は、救済なのか救済でないのか少し迷うところだった。昨日の時点でだいたいの方向性が定まっていたこともあり、さして時間をかけることなく完成、提出した。成し遂げた気になって寝た。

 運営は今朝までの配給時の混雑が気に入らなかったらしい。全体の囚人数が依然として減らないもしくは増えているのか、それとも奇数階と偶数階の2部制では現状でも不十分だと判断したのかまでは不明だが、昼食の配給からは3部制にすることが通告された。今回からは、5階から10階、11階から15階、16階から21階(だいたい)の3グループ制となる。我々はあらゆる使用中の房の中でも最下層だったようだ。

 電子レンジで弁当を加熱していると、例の女のペアに遭遇した。前回は同じ部屋に入っていったような気がしていたが、今回は別々の部屋に入っていった。やはりここはあくまで独房であり、ただ互いに部屋を行き来していただけなのかもしれない。考えてみれば、廊下に監視カメラこそあるもののそれがどこまで活用されているかは不明であり、問診の電話以外で在室確認をされることはない。極端な場合なら、夜を他人の部屋で過ごすことすら可能だろう。

 昼食は、GUH、野菜、卵焼き、どことなく中華っぽいピーマンや細切れの肉や人参を合わせたもの、レタス、味噌カツだった。ハムカツもそうだったが、ハンバーグやエビフライ、焼き鮭といったオーソドックスなものと、このような多少マイナーによるものを混ぜてくるので、なかなか飽きないものだ。味が濃いものも多く、持参したふりかけは使うことなく終わりそうだ。

 昼食を終えてなお、問診の電話はなかった。部屋凸もなかった。ここで気になってくるのが、退所のスケジュールだ。私は軽症に分類されるらしく、宿泊療養が許可されたのはおそらくはそれゆえでもあるのだろう。軽症か無症状が対象だからだ。そして、軽症者は「発症日から10日経過」と「症状軽快から72時間経過」が隔離解除(退所)の条件とされている。

 発症日から10日は、おそらく明日だ。症状軽快の状態はここ72時間以上続いているとも思う。ただ、「10日目に退所可能」なのか、「10日目が過ぎた後で退所可能」なのかが明確に示されないまま現在に至っている。退所可否の厳密な結果もまだ出ておらず、このことも合わせて問診の際に聞きたかったのだが、その問診が来ないのだった。

 とはいえ、おそらく明日か明後日には退所できると思われるので、その旨を先生に送った。ひとりは明日の授業であり、来週に期末試験をしてくれるという。その日でお願いした。

 近い社会復帰に備えて、対外部の業務を少しこなす。検査結果が通知された後、すぐに連絡したうちのひとりが局長だったが、それから少しして局長ではなく委員長から全体向けに通知がなされていた。それは次回の活動はオンラインであるというものであり(広報局は元から休みだったのであまり関係なかった)、加えて複数名の感染者がいると大学側から知らされており、その中には各局の局長が把握していない者も含まれていたという。必ず報告するようにという全体方針の再確認で連絡は終わっていた。思っていたより、身近なところまで感染は広がっているのかもしれない。

 18時過ぎになって、部屋の電話が鳴った。内容はごくあっさりしたもので、退所の条件を満たすので明日の9時から10時に退所できるとのことだった。退所時にはパルスオキシメーターとボールペン、カードキーを返却する必要があり、自分で持ってきて始末するよう規則にあった室内の備品(シーツや各種カバー)はそのままでいいという。当日の流れとしては、9時以降にまた連絡があり、それで終わりらしい。

 急いで明日の授業の先生に連絡し、明日出席してもいいか問う。連絡が帰ってくるかはわからないが、念のために授業資料を読み始めることにする。いずれにせよ試験は避けられないのだ。

 我々は、配給グループの中でも最下層に属する。これは、エレベーターで下に降りる際にもっとも不利ということである。案の定、5Fのエレベーター前には列ができていた。下層行きのエレベーターが止まっても、ほとんど満員だ。ドアを開いて独房から顔を出したものの、列を目にして引っ込む者もあった。

 やっとある程度空いているエレベーターが来た。意気揚々と乗ろうとしたが、私のひとつ前に並んでいた子供が詰めないので乗れない。無理なく詰めれば無理なく乗れるであろう空き具合なのに、子供が詰めないので乗れない。こちらの存在を認識しているはずなのに、子供が詰めないので乗れない。こちらは乗ろうとする素振りを見せているのに、子供が詰めないので乗れない。

 朝の放送でもコンパスでもない、生身の人間に怒りを覚えるのも久しぶりだ。ましてや、小憎らしい男児である。かわいげもへったくれもない。どうせ、ゲームは実況で済ませるタイプの小学生に決まっている。将来はきっと、似合わない染髪にツーブロックだ。

 夕食は、GUH、新香、イカオクラ、卵焼き、さつまいも、人参、ブロッコリー、黒豆、プチトマト、レタス、レモン、焼かれた鶏肉だった。オクラに混じっている白い板状の物体がはんぺんかと思ったらイカだった。どうしてイカオクラを弁当に入れようと思ったのだろう。いいセンスをしている。

 もうひとつの課題に手を付けようとしたが、こちらは形式が難解で断念した。本来は授業中に終わる程度のものらしく、分量もたいしたことではないのだが、自分のやり方に自信が持てない。友人に聞いて済ませる。

 なお、机でPCを使う際に避けては通れない、人体に優しくないイス問題だが、実は部屋にあった使い捨てバスタオルで解決している。正方形に畳まれた状態で袋に入っていたのだが、自前のバスタオルがあるのでわざわざ1回使うのもなぁと思って持て余していた。それを座面に置いてその上に座ると、だいぶマシになることが判明したのだ。このまま使わずに終わっても捨てられるだけだろうし、持ち帰ると処分が面倒そうだ。明日の朝になったら使おうと思う。

 約1週間を過ごした部屋とも、翌朝にはお別れだ。スーツケースとの決戦は明日に回すことにして、部屋のゴミを集める。ペットボトルでサヘラントロプスのプロペラントタンクごっこをしていると、部屋には9本ものペットボトルがあると判明した。スーツ類を自分で持っていく必要がなくて、本当によかった。

 先生からの返信を確認した。明日は社会復帰と期末試験だ。

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 5日目

 他のことには慣れてきたが、この起こされ方にだけは慣れる気がしない。ただ、この4回の朝はすべて起きている。念を入れて何重にも仕込んだアラームを感知できなかったことすらあるが、この放送なら起きることができているのだ。未知のテクノロジーが使われているのかもしれない。

 どうやら、しばらくは人が多い状況が続くらしい。またもや奇数階と偶数階で時間をずらした配給が行われた。また、今日は配給所にビニール袋がなく、素手で弁当やお茶を房まで持ち帰ることになった。素手は、電子レンジで加熱されたばかりの熱い弁当を持つにはあまり向いていない。

 朝食は、GUH、新香、ごまだれらしきものがかけられた細切れの肉、ウィンナー、オムレツ、ハムカツ、スパゲッティだった。洋風なのにさつま揚げとは奇妙だと思ったらハムカツだった。ウィンナーは明るい赤だが、タコではなかった。

 その後、コンパスで無事10回MVP取得を達成した後で眠くなって寝た。こう毎日同じように昼前に寝ているのはよくない気もしてくるが、よく考えなくても授業がある時からこうだった。むしろ、午後には寝ていないので日中寝る時間は減っているのかもしれない。

 授業は、おそらくほとんど間に合わない。期末課題の代わりに最後の授業内でテストを行う授業もいくつかあるが、それも隔離期間中となる計算だ。課題で済むものも、提出日はそう遠くない。ふたつなどは月曜日中だ。

 ちなみに、隔離されてすぐに教授たちへは連絡してある。その大半が労りや救済措置を返してくれた。温かい対応に胸が熱くなる。これで単位がいつの間にか落ちる危険は避けられた。

 昼食は、GUH、春雨、卵焼き、焼売、鶏肉、スパゲッティ、レタスだった。チキン南蛮ではなく、ソースもそのままマヨネーズだったように思われた。なお、今回もビニール袋はなかった。

 ゴミは、配給所で捨てることができる。部屋にもゴミ箱はあるが回収されないため、配給の際にゴミ出しも行うのが通例だ。回収されるのは燃えるゴミとペットボトルのみであり、燃えないゴミは回収されない。

 入所時には、ビンや缶を持ち込まないよう注意された。おそらく、燃えないゴミは発生しない想定なのだろう。現に、今まで暮らしていて燃えないゴミは発生していない。ビニールも燃えるゴミだからだ。

 そのため、配給の際にビニール袋が手に入らないのは少し不便だ。弁当の空き箱やペットボトルなら手で持っていけばいいが、薬のゴミや箸が入っていた袋といった細かなゴミは面倒だ。空き箱に入れればどうにかはなるが。

 その反動なのかは知らないが、夕食時はいつもより大きなビニール袋が補給されていた。これなら今日の弁当の空き箱すべてを入れることもできるだろう。明日以降も切れないことを祈るばかりだ。

 夕食は、GUH、新香、ビーフン、卵焼き、さつまいも、人参、ブロッコリー、野菜ときのこ、プチトマト(1/2)、レモン、レタス、魚だった。魚は照り焼きというのかもしれないが、肉と同じくらい種類や調理法に疎いため、断定は差し控える。おそらく鮭でないことはたしかだと思う。

 夕食後、月曜日までのレポートを進めた。字数とテーマのおおまかな方向性程度しか公開されている情報がなかったが、それは今もなお変わらないらしいことが友人への調べで判明した。幸いにも半分くらいは終わったが、不幸にも今慌てて記事を仕上げる始末だ。

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 4日目

 朝についてはもうどうしようもない。掛川では自然に目が覚めていたが、ここでは強制的に起こされるというのが大きな違いだ。ただし、あちらでは教習という寝たり集中を解いてはならない時間があったのに対し、こちらにその縛りはほとんどない。

 ちなみに、放送は繰り返される。TOEICだかセンター試験よりは親切だが、その必要はないのが惜しいところだ。というか、聞かなくても内容はもうわかる。

 朝食は、GUH、新香、野菜、卵焼き、焼き鯖、揚げちくわ、唐揚げだった。新規の鯖もなかなかおいしい。焼き鮭2連は本当になんだったのだろう。

 朝食の間、懐かしくなって『バトルシップ』を観た。パンジャンドラムの暴力的な音がいいし、ミズーリの一斉射はやっぱりアツい。母校では映画を全校生徒で観る奇妙な行事が1年に1回あるが、これにぴったりだと思う。

 その後、少し横になったら案の定寝た。昨日と比べて早く寝たとか運動したとかはないからよくなる原因は特にない。かといってそれらに原因を求めるのも性急だし、改善も困難だ。ここは朝早くに起こされるせいであると提唱したい。

 今日は問診の電話が来ない。たまたま寝ている間や部屋を空けていた間に来た可能性は否定できないものの、部屋凸も来ていない。人が多いこともあり、最近ほぼ症状がない囚人への問診は不要だと判断したのかもしれない。

 昨夜感じた奇妙な人の多さは、気のせいではなかったらしい。どうやら本当に人が増えているようで、昼の配給放送では奇数階と偶数階で配給をずらすことが通告された。先に偶数階が呼ばれ、奇数階が呼ばれたのはその約20分後だった。

 昼食は、GUH、人参、卵焼き、春巻き、レタス、チキン南蛮とソースだった。ソースはマヨネーズあたりがベースに思えた。なお、入所時に何度かアレルギーについて聞かれるほか、配給所にはアレルギー表示もある。

 階上から床を踏む音が聞こえる。ここの防音性能は決して高くはないようで、他の囚人の咳の音が聞こえてくることもある。廊下を歩いていて室内のテレビの音や話し声が聞こえてくることもある。もし発狂する声が聞こえてきたら、いよいよここは精神病棟が刑務所か、もしくは男子校だ。

 今日は夕食の配給も2部式だったが、またこれまでにない混雑だった。どうにかエレベーターで降りると、エレベーターホールまで列が伸びてきている。すべてで40人程度はいるだろうか。①ゴミを持って降りてきて今から弁当を貰いたい者と②弁当を持って今から部屋に帰りたい者がごっちゃになっていて、どこが列の最後尾なのかわからず、混乱が生じていた。しかも、どちらも似たような袋を抱えているのだ。持っているペットボトルが空かどうかで判別した。

 夕食は、GUH、新香、野菜ときのこ、野菜混じりのビーフン、卵焼き、さつまいも、人参、ブロッコリー、レモン、プチトマト、焼かれた肉だった。肉は豚肉ではないかと推察されるが、肉の種類が判別できないことには定評があるので断定は差し控えた。あまり波打たないタイプの平たい肉であり、おそらく鶏肉と鴨肉でないあたりまでは絞り込めた。

 夕食を食べながら、『ウィリーズ・ワンダーランド』を観る。イタチやワニやカメレオンの殺人ロボットが潜む廃遊園施設にニコラス・ケイジ演じる主人公が放り込まれ、逆に彼らを圧倒的なパワーで粉砕するのだ。返り機械油に塗れた姿は、どちらかといえば生存者ではなく殺人鬼だ。

 その後、友人と『Among Us』で遊んだ。これをプレイするのは随分と久しぶりのことで、今もなおインポスターが苦手なのは変わらない。自分のいないところで事件が起きて蚊帳の外に置かれがちな気がしているが、今回はキルの瞬間を通りがかりに覗いたカメラで目撃した。ベント使用のおまけ付きだ。

 今日でおそらく刑期の半分が過ぎた。最終日がどうなるのかは未だに不明だが、着実に終わりに近づいている。そろそろ釈放後の準備を始めた方がいいかもしれない。猶予を貰えたとはいえ、期末課題は依然として存在しているのだ。

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 3日目

 また嫌な朝だ。放送を止めるスイッチなどあるはずもない。スピーカーを塞ぐことも難しそうだ。頭を埋めて耳を塞ごうにも、ここの枕ではあまりにも頼りない。

 暗闇で不機嫌になっていると、電話がかかってきた。さっき入力は済ませたはずだったが。応答したところ、昨日は9時過ぎに来た問診の電話だ。時間はばらつきがあるのかもしれない。これで今日はゆっくり二度寝できそうだが、来る時間がわからないのは困りものだ。時間くらい決めて欲しい。来ないともっといい。

 朝食は、たまごサンド、小型ハンバーグ、小型揚げ物、ケチャップ、マフィンらしきもの、ゼリー2個だった。マフィンらしきものがよくわからなかったが、マヨネーズと青のりとソースがかかっていたので、たこ焼きかお好み焼きあたりをイメージしたものではないかと思われる。味はよかった。

 朝食後、今日は課題に手をつけるつもりでいたが、また頭痛を検知して寝た。液晶画面のせいかもしれないが、後遺症という言葉がふと思い出される。明日はもう少し健康的に過ごし、変化があるか見てみようと思う。昼前に目が覚めたものの、ふらつきや頭痛は変わらなかった。

 昼食は、GUH、野菜、卵焼き、唐揚げ、レタス、チーズハンバーグ、スパゲッティだった。チーズはソース状になってデミグラスっぽいソースと一緒にハンバーグの上からかけられている。かなり大きめで、腹持ちのいいメニューだった。

 食後、また昨日と同じようにコンパスに勤しむ。昨日は芥川を使っていたが、今日はトマスを使った。トランクの賃料として貸し付けた味方からスコアを奪える能力の実装が待たれている。今日は4回MVPで勝利した。いいペースだ。

 16時が来たが、データを計測する前に爪を切ったところ計測のことを忘れ、16:20には電話が来た。やはり点呼を無視することはできないようだ。電話での問診が朝だけなのが唯一の救いなのだろうが、昼寝くらいゆっくりさせて欲しい。

 19時頃に配給所へ向かうと、これまで見たことのない人数の囚人がいた。20名以上はいる。これまでは多くても10人弱というところだったが、この時は異常な量だった。配給所は約45分間開かれている。この時間に集まるのは何か理由でもあるのだろうか。

 夕食は、GUH、新香、ポテトサラダ、卵焼き、さつまいも、人参、ブロッコリー、プチトマト(1/2)、野菜ときのこ、レモン、レタス、エビフライ、揚げ物だった。エビフライは2本入っており、しかも身が詰まっていて弾力がある。タルタルソースがないのが唯一の欠点だが、リクエスト式なら毎日これを選んでいたかもしれない。

 食後は予定通り湯を張って風呂に入る。やはり風呂は落ち着く。せっかく食後に入ったのだからついでに歯も磨こうと思っていたが、上がってから忘れていたことに気付いた。余裕があれば明日以降も入ってみようと思う。なお、ここでの「余裕があれば」は、「1日が24時間なら」という意味だ。

 その後、備え付けのテレビから接続できる配信サービスで『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を観た。観ようと思っていたのに逃した数えきれない作品のひとつだ。終盤は聖堂のような場所で戦闘になる。ステンドグラスを背にしたカーネイジはかなりかっこいいのだが、そんな場所をめちゃくちゃにされて管理者はかわいそうだと思う。キャラやメインの展開よりものや場所といった部分が気になるのは悪い癖かもしれない。たとえば、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では破損したスリザリン像が気になる。

 テレビへのミラーリングはあまりあてにならなさそうだが、自前の端末でも映画は観られる。明日もまた、食事の時間にでも観てみようと思う。

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 2日目

 収監されて最初の朝は、全体放送で起こされた。専用システムへのデータ入力を準備せよという。7時の点呼だ。もうそんな時間かと思ってまだ眠い中時計を見ると、時刻は6:45だった。

 体温計を腋に差してクリップのような機械(何をどう測定しているのかは不明だがパルスオキシメーターというらしい)に指を挟み、それらの結果が出るまでには1分とかからないだろう。7時に入力するのなら、もう少し待てなかったのか?15分も早く起こす意図はどこにあるのか?これでは、2限の日と起床時間がたいして変わらない。

 実は各配給の1時間ほど前には放送があり、これから食事を準備するが所定の時間まで収容セルからは出ないようにと通告される。別に出る気もないが、備えるようなこともない。これは特に意味のない放送だったが、今日は少し準備が遅れていると伝えられた。点呼も遅くできないか?

 朝食は、GUH(胡麻と梅干しと白米)、焼き鮭、揚げちくわ、唐揚げ、漬物、卵焼き、野菜(人参とほか2種)だった。生来の不器用さが災いして、焼き鮭を食べるのに時間がかかった。結局、和食に合うだろうと持ってきた味噌汁も、ホテルの優雅な朝を演出するのに一役買ってもらおうとコーヒーも、今は飲まずに終わった。帰るまでには飲むこともあるだろう。

 ちょうど朝食を食べ終わると、Googleフォトが5年前の今日の写真を持ってきた。どうやら、高校の部活で行った最後の合宿があったらしい。我々が高2だった頃のことだ。そこにはバーベキューがあり、花火があり、あとなかなか再点火できない花火セット付属の蝋燭があった。今とはなにもかもが違う。感傷に浸っていると眠くなってきて寝た。

 はずだったが、電話に起こされた。時刻は9:30に近く、看護師の問診だった。特に問題はなく終わる。その後は今度こそ寝付けたものの、1時間程度で目が覚めた。

 薄暗い室内でぼんやりしていると、昼食の時間になった。寝起きだからか少しふらつく。部屋を出ると、エレベーターで若い女のふたり連れと乗り合わせた。別の囚人は何人か見たことがあるが、ふたり連れは初めて見る。

 帰りも、ちょうど弁当を加熱している間に再エンカウントした。ふたりとも私と同じフロアのようだ。そういう融通も効くのかと思って収容セルに戻ろうとすると、同じ部屋に入っていくのが見えた。すべてが個人ではないらしい。こんなことなら知り合いを捕まえてくるべきだった。

 昼食はGH(胡麻と白米)、新香、ポテトサラダ、卵焼き、ブロッコリー、人参、さつまいも、焼き鮭、唐揚げ、レモン、野菜、油揚げだった。油揚げは特に興味深い。長さこそ10cm程度はあったかと思われるが、とにかく薄い。断面図のタテの方が長いのではないかと思われるくらいには薄い。それが1本しか入っていないのだ。

 夕飯まで時間を潰そうと、コンパスを起動する。10回MVPのミッションを残すのみだが、なかなか進まない。うっかりS2に行ってしまったこともあってやはりこのゲームとは合わないことを再認識し、『CARRION』を起動した。積んでいたゲームのひとつだ。

 泣き喚いて逃げ惑う職員をおつまみにダクトを這いまわっていると、尻が痛いことに気付いた。痔ではない。もちろん何かが入ったのでもない。検証の結果、原因はイスにあると判明した。

 イスを調べてみると、どうやら座面に板がないらしい。座面はただの枠であり、当然真ん中が空いている。指を広げた片手が入るくらいだろうか。その枠の上から薄いクッションを被せただけという構造なので、座面の真ん中を支えるものが何もないのだ。もちろんそこに座ったからといって穴が空くわけでもないし、著しく落ち込むということもないが、間違いなく地盤沈下は発生しており、結果として固い枠の角に人体が当たって痛むという仕組みである。

 どう位置を調整しても固い角からは逃れられない。これではPCの使用が困難になってしまう。早急な対策が必要だったが、支援要請可能なアメニティリストに役立ちそうなアイテムは見当たらなかった。座布団かクッションを自前で持ってくればよかったかもしれない。

 座布団といえば、部屋にあった枕だ。枕とは思えないほど薄い。座布団に近いし、きっと神社にあるような座布団よりは薄い。ただ、現時点で寝ることに問題はない。思っていたより鈍感なタイプなのかもしれない。

 夕食は、GUH、新香、ポテトサラダ、卵焼き、人参、さつまいも、ブロッコリー、レタス、プチトマト(1/2)、野菜、油揚げ(昼のものよりはまだ厚い)、鶏肉のバジル焼き、レモンだった。バジル焼きではなかったかもしれないが、少なくとも焼かれた鶏肉に小さな葉らしきものが多数付着していた。3食焼き鮭ではなくてよかった。

 食後、シャワーを浴びた。浴びてから思ったが、昨日もシャワーだった。普段からシャワーで手短に済ませることが多かったが、ここでは手短に済ませる必要などない。せっかくあるのに排水口しか使わないのももったいないし、明日は風呂を使ってみようと思う。

[2022] 生存報告番外: 506番房記録 1日目

 なんやかんやで隔離される身になった。幸いにも親が看病してくれはするものの、実家暮らしでこれはかなりの負担になるだろう。宿泊療養(ホテル療養)への移行が決定された。

 泊まるホテル名が通知されたのは前日で、その際に迎えが来る時間は明日また伝えると言われていた。午前中にドライバーから時間を伝えられたものの、さらにその後事務所から電話があり、それよりも少し遅い時間を告げられた。これに限ったことではないが、今回は電話でしか情報を伝えてこない上に細切れにして「また連絡する」が多かったと思う。ちょうど、なかなか人質交換の条件や人質の場所を教えてくれない誘拐犯に似ている。

 ところが、実際には最初の情報通りの時間に車が到着した。男がひとりすでに乗車しており、彼と乗り合わせてホテルへ向かう。結局、移送対象者はこのふたりだけだった。

 ホテルに到着すると、部屋番号と名前の記された封筒が渡され、健康管理室という場所で血圧を測定するよう告げられた。少なくとも私の階にはあるようで、それぞれの階にあるのかもしれない。

 健康管理室の中は無人で、血圧の測定器や体温計が置いてあるのみだ。手短に測定を済ませ、自室へと向かう。荷物を運び入れる私の背後で扉が閉じる。ここから夕方まで外に出ることはできない。

 室内はおそらく一般的なシングルで、さして広くもない。遮光性の高いカーテンと暖色のライトのせいで、昼過ぎなのに深夜に見える。荷ほどきをしていると電話があり、封筒の中身や注意事項を説明された。その後、今度は看護師から電話があり、問診が行われた。以降、7:00と16:00に専用のシステムから体調を入力する必要があるという。

 久しぶりの入浴を済ませつつ、バスルームを確認する。こちらもシングル相応の広さだが、床にどう見ても私のものではない長さの毛髪が落ちていて緊張が走った。幸いにも、シャワーは使いやすかった。冷水と温水、それぞれの栓を捻るタイプは苦手なのだ。

 壁際の机にPCを置いたが、困ったことに壁には大きな鏡があって、机を使うとほぼその前に座らなくてはならないことに気付いた。化粧ならまだしも、自分が常に目に入った状態で過ごすというのは拷問か奇行の類だと思う。閉じられる扉もないので、少し離れたところからハンガーを伸ばし、薄めの上着を鏡の前に吊った。机上に届く光が少し減ったようだが、仕方のない代償だ。

 しばらくすると、放送が入った。時刻は16時、定時報告の時間だ。いつまで経っても入力がないと、看護師からの電話や部屋凸もあるらしい。ちょうど刑務所の点呼に相当するといえるだろう。

 そこから程なくして18:30になり、夕食の時間だ。食事の時間のみ、我々収容者は独房から出ることを許される。エレベーターで1Fまで降りると、来た時に説明を受けた窓口はすでに閉じており、ロビーの奥の方に支給所が開設されていた。もちろん無人だ。

 弁当、ペットボトル入りの茶と水、カトラリーに加えて紙パックの野菜ジュース、チャウダーやポタージュ、味噌汁のようなインスタント汁物、またインスタントの茶が提供されている。腹の具合が悪い者へはおかゆも提供されていると聞いていたが、表示によれば弁当のみでは足りない者へはカップ焼きそばも要請すれば支給されるらしい。弁当と茶、ポタージュの粉末を持ってエレベーターに戻る。

 各階のエレベーター前には電子レンジが2機設置されており、弁当を加熱することができる。ただし、独房から出られるのは配給時のみなので、使用可能なタイミングもその時に限られるようだ。別の階からも電子レンジの調理完了音が聞こえてくる。

 今日の夕食は、胡麻と梅干し付きの白米、漬物、目玉焼き、ハンバーグ、レタス、プチトマト、ブロッコリー、さつまいも、人参、ポテトサラダ、野菜(無知により名称不明)だった。梅干しは柔らかく、目玉焼きは潰れ切っておらず、思っていたよりも上質だ。

 夕食を食べ終えると、いよいよすることがなくなる。具合もさして悪くはないので、やろうと思えばこのまま徹夜で通話したり映画を観たりすることもできるのだろうが、7時の点呼が怖いので早めに寝ることにする。毎日の配給は7:30、12:00、18:30が目安らしい。これもあり、25番房の時と同じかそれ以上に規則正しい生活の人間になってしまうかもしれない。夏休みを前に、悪影響が懸念される。

[2022] 7月に書く、5月の生存報告

 5月4日がスター・ウォーズの日であることは、もう言うまでもないでしょう。今年はやっとリアルイベントが解禁されましたが、やはり以前のものとは比べるべくもない程につまらなさそうでした。人数制限は悪い文化です。

 新宿には大きなディズニーストアがあり、フラッグシップと呼ばれています。そこでスター・ウォーズの日キャンペーンがあるというので行ってきました。Twitterでも何やらファンイベントがあったようですが、案の定身内ミーム垂れ流しマスベおじさん関連だったので興味はありません。

 フラッグシップの地下に行くと、一角がまるごとSWグッズに埋め尽くされています。カイロ・レンとシス・トルーパーもいました。売られているグッズも興味深く、コンセプトアートをモチーフにしたグッズや海外のパーク由来のグッズは気になりました。海外では様々なデザインの鍵をコレクションする風習があるらしいのです。日本で例えるなら、スーベニアメダルが近いでしょうか。

 フラッグシップでは、Tシャツやトートバッグをデザインできるサービスがありました。どの絵や柄にするかを選べるのです。そして、この日はSWデザインでTシャツを作ると袖のところにスター・ウォーズの日ロゴが入る仕様でした。

 Tシャツ作成の待ち時間が結構あったので、ちょうど近くにあった生活のたのしみ展へ行きました。これはほぼ日が開催するイベントで、化粧品や自転車、ポテトチップスに地球儀と実に様々な商品が販売されています。中には、MOTHERのデパートもありました。

 本来、これは事前予約入場制であり、私が気づいた時にはもう何も残されていませんでした。ところが、会場の混雑具合によっては入れるという情報が公式から出されたため、向かうことにしたのです。

 ただし、それには会場が混んでいない状態であること以外にもうひとつ条件がありました。それは、MOTHERグッズを持っていることでした。

 家には様々なMOTHERグッズがありますが、ここには何も持ってきていません。以前買ったストイッククラブのメンバーズカードなどぴったりだったのでしょうが、大切に机の中へしまいこまれたままです。現地で何か調達する必要があったのです。

 オネットやツーソンのようにそれぞれの町をイメージしたチャームにも惹かれましたが、4/1にエイプリルフール企画で発売されたどせいさんカチューシャを買いました。これは装備するだけで頭からリボン付きの毛が生え、誰でも簡単にどせいさんになれるという優れものです。他にもちらほらいたので、装備して会場を周りました。

 人が少ない時を見計らって聞いてみると、無事デパートに入れました。フォーサイドっぽいエリアとムーンサイドっぽいエリアにわかれています。今回は新商品が目玉で、個人的にはとうとう商品化したネンドじんがかわいかったです。

 友人から『Dungeon Maker』というゲームを教わりました。魔王となってダンジョンを構築し、侵入する勇士を返り討ちにするゲームです。オフラインでほぼ完結するという点も決め手となり、購入を決めました。

 このゲームでは、石を使って底のあるガチャを回すことで新要素のアンロックや能力の強化ができます。そうしてまたダンジョンを構築し、勇士の群れへ立ち向かうという流れです。ローグライクだかローグライトだかってやつでしょうか。

 いずれすべて引くとはいえ、初心者が引くべきガチャが知りたくなって調べてみました。すると、ある個人ブログがヒットしたのです。書いてあることはそれなりに正しく、また表面を撫でただけで書いた記事ではないように見受けられました。

 記事を読み進めていくと、クリアできなくなったらという項目に辿り着きました。この類のゲームは死ぬまで戦って得たもので強くなり、また死ぬまで戦うという流れを繰り返すものですから、こうなるのは当然のことです。もちろん、対処法はこれを繰り返すことしかありません。

 ところが、そこでは「今ちょっとだけ努力不足」、「意味も無くSNS見てる無駄な時間があるなら周回してください」、「それがあなたとあなた以外の攻略できている人の実力の差」、「できる人はみんな影の努力家」、「寝る時間を削れば良い」と努力厨特有の差別的な発言が続き、挙げ句の果てには「死ぬ気でやれよ!死なねぇから」と知性の欠片もない野蛮な発言で締められています。

 こういうこと言うヤツって、大抵はいいこと言ったと思っているものです。その自己満足に付き合わされる側からすればたまったものではありません。果てしなく低俗で陳腐な言葉遊びも、自分の成功体験だけを至上とする空虚で盲目的な価値観も、他人の人生に汚泥まみれの薄汚い靴で上がり込み喚き散らす面の皮の厚さも、みな努力厨の毒々しく肥大した醜い狂気的な独善性によるものです*1

 ゲーム自体は面白いものでした。序盤というかおそらく結構長い間はなんというか石集めのための期間であり、このゲームが真に始まるのはもっと後の話なのでしょうけど、ダンジョンに雪崩れ込んできた勇士たちが燃やされたり毒を浴びたり矢で射られたりしてどんどん息絶えていく様子を見守るのは楽しいものです。倒された勇士はそのまま消失するだけなのが少しだけ寂しいですね。ドットだし肉片になってくれても面白かったでしょうに。

 今のところは、疫病というトラップまみれのダンジョンを目指しています。発動するバフやデバフが全体的にわかりにくいようなところはありますが、それはそれ。元気いっぱいに突入してきた勇士が瞬く間に死に至る病でばたばた倒れてあちこちで声にならない断末魔を上げるのは、実験動物のチャンバーに毒ガスを流し込むみたいでロールプレイも捗ります。私がダンジョンの最奥でこれを見ている魔王だったら、笑い転げていることでしょう。

 今年のゴールデンウィークは細切れで、それぞれの日は楽しくても連休という感じはほとんどしませんでした。先月末、4/29は祝日なのに授業が行われ、4/30は土曜日なので授業があります*2

 5/1がやっと休みになったかと思うと5/2は当然のように授業があり、5/3-5に最初で最後の連休を経てまた5/6の金曜日と5/7の土曜日は授業です。ここまで来ればもう普通の週末と変わりません。

 ある学校では、同じく4/29に授業を決行する代わりに5/6を振替休日にしたそうです。普通の人にとっては、そうすれば土日を連休に巻き込めるということですね。こういう気配りができない弊学に慈愛の心などあるはずもありません。

 

 

 

<学校>

 対外部では、これまでに委員会の活動外で集まったことがありませんでした。他の班はよく集まっていたのですが、どうやら我々対外部だけそれがなかったようなのです。ソロモンをはじめ後輩に聞いてみると反応がよかったので、私が企画することにしました。

 せっかくなので先代部長とさらにその先代の部長も呼びました。特に先々代については呼んでもいいのか悩みましたが、学部や役職の話で盛り上がっていたようで、結果的に悪くはなかったみたいです。

 今回はそれなりの成功で終わったと思っていますが、新入生は入っていませんでした。次回こそは彼らも呼んで開催したいものです。それがいつになるのかはわかりませんけど。

 この日は平日で、授業の後で集まりました。なので昼間はキャンパスにおり、そこで局長とエンカウントしたのです。先に述べておくと、以降この時間帯にエンカウントしたことはありません。もし避けられていたら悲しいですね。

 スネークは、すでに今日食事会があることとその企画者が私であることをなぜか知っていました。世が世なら(平安時代とか)、正確な情報を元に襲撃を受けていたことでしょう。情報漏洩元が気になりましたが、現段階では絞り込めそうもありません。

 ご存知のように、私は企画が苦手です。自分から行動しなくては多くの人に迷惑をかけますし、早めの行動が要求されます。その一方、見切り発車であってはなりません。全員の予定が完全に一致することはまずない以上誰かを切り捨てなければならないこと、参加者に情報を逐次届けなければならないこと、そもそも募集した時に誰も来てくれなかったらつらいことなどの理由で、私に向いていないことは明らかです。

 あくまで誰もいなかったからというだけに過ぎないのですが、スネークからは「次は局全体での会もよろしくね」と言われました。人数は今回の倍近くになるでしょう。それだけの数を制御できる自信はありませんし、私の名で呼びかけても来てくれるかわかりません。局長たるスネークの名で呼びかけた方が人は来るはずとか細い声で反論します。

 ところが、スネークは新入生が来たばかりの頃に「未成年の飲酒は(一応)駄目だからね」と発言しています。スネーク自身は別にそこまで厳しくする必要はない派であることは私もわかっていますが、立場上そうせざるを得なかったのでしょう。まったく、例のアンケート*3を出した者は余計なことをしてくれたものです。

 そう言った手前、大っぴらに企画するのはちょっと憚られるとのことでした。責任ある立場にはない私なら、遠慮なく企画を立てられるというわけです。リーダーシップのある者はほとんどが役職を得ていましたし、ちょうどいい平なのでしょう。

 まぁ、みんなで遊びには行きたいけど、以上のような理由からなかなか全体に言い出せないという者がいるのなら、私は喜んで身代わりになるでしょう。それは下級生でも同期でも変わりませんし、局長であっても同じことです。どんな理由であろうと、これ以上遊ぶ機会が失われるのは到底受け入れられません。もう十分すぎるくらいじゃありませんか?

 スネークとて、そのような会は歓迎のはずです。冬だか秋だかの追加募集以後、現在に至るまで大型のイベントはありませんでした。そこに新入生も加わった以上、学年間や委員間の交流は望ましいことです。しかも、ただでさえ我が広報局はイベントに乏しいのです。

 必要悪になれというのなら結構。この勅命、謹んで承りましょう。バーベキューの企画だろうとアウターヘブン蜂起だろうとやってみせます。

 ある活動日、事前に対外部の3年生へ「今日の活動では局長からおはなしがあります」と伝えられていました。依然として仕事がない中、私はそれに従って残っていたのですが、何名かはさっさと帰ってしまいました。

 局長のポストは非常に忙しいようで、活動が終わりに近づき帰る者が増えてきたくらいになってやっとおはなしが始まりました。どうやら、対外部だけ年間予定が作成されていないことを懸念していたようです。権限もない私ごときが同席したところで何が変わるのかはわかりません。

 他の部もそうかもしれませんが、対外部の活動には許可が必要です。現時点ではまだ許可されておらず、そのため協賛活動はできないと聞かされました。今日はとりあえず、そのための書類を仕上げるようです。

 指示されたものを仕上げ、スネークへ送信します。どうやら局長は書類をまとめてさらにどこかへ送るようで、添付ファイルの長いリストが見えました。しかし、そこでチャイムが鳴りました。もうキャンパスが閉じる時間です。

 我々は(もうほとんど残っていませんでしたが)荷物をまとめ、建物から脱出しました。そこで解散かと思われましたが、局長だけはもう少し残るつもりでした。外の階段に座って、手すりの灯りを頼りに作業を続行したのです。「蛍雪の功」という言葉が浮かびます。

 ひとり残していくのも忍びなく、私と対外部のふたりは局長と共に残ることを決めました。不幸にも対外部長のPCがバッテリー切れのため、残りふたりのPCで書類をすべて直します。一方で、私のPCも後を追うまであと少しです。厳しい戦いが始まります。

 いくつかの箇所を書き換えれば済むかと思われましたが、実はそうではなく、割と書き換えなければならない書類もありました。これまでの知識を総動員し、レイアウトをいじる力技で乗り越えます。1年生の後期に終わらせたPC技術の単位が活きました。いつ警備員に追い出されるかわからない緊張感の中、我々はどうにか書類の変更を終わらせ、局長も無事ファイルを送信しました。

 こんなところで青春を感じるとは思いませんでした。そうです、元はといえば遅くまで残ってどうにか仕上げる学園祭の準備日からだけ得られるような栄養素を求めて私はここへ来たのです。対外部にそんなものはないと諦めていましたが、今回やっと見つけました。でも、もうないんでしょうね。

 その帰り道、他のふたりは方向が違ったので、私とスネークのふたりだけになりました。私にとって対外部の仕事は大嫌いなものということはスネークも知っています。冗談などではなくとことん相性が悪いとまで理解しているとは思いませんが、少なくとも得意分野ではないくらいの認識はあると信じています。

 その上で近況を聞かれました。幸か不幸か現時点での仕事はほとんどありませんが、励ましはしてくれました。我々は影の影、もっともおいしくない役割です。使い道を決めることもできない金や物資を集め、陽キャどもが考えた企画に貢ぐのです。そんな対外部で唯一の報酬といえるでしょう。局長のコードネームをゲンドウに変えるか悩むところです。

 履修数こそ少ないものの、授業にもだんだん慣れてきました。司書課程も3年目ですし、今年こそ同志を覚えようと試みています。何人かはゼミも同じです。

 どうやら、私はヒトの生体パーツを覚えられないようです。つまり、顔で認識することがかなり困難です。違う芸能人を同一個体だと思っていたことも何度かあります。

 髪なら多少は識別の手がかりになります*4が、髪型も髪色も急に変わったり似たものが多かったりで、こればかりに頼るのは厳しいところです。服に至っては使えるのがその日限りです。

 古来より、尾行の際は靴を目印にしろといいます。服は変えられても、靴やそのサイズを変えるのは難しいからでしょう。たぶん。そこで目をつけたのが、筆箱とスマートフォンのケースでした。なお、靴は似たものが多いので諦めました。

 ノートに枠をいくつか書き、そこに筆箱とスマートフォンのケースの特徴を記録します。また、いつも3人組でいるとか、どうやら4年生らしいとかの情報も得られれば加え、最後に出席が取られる授業で個体名を確認して書き入れれば、人物識別票の完成です。対象とひとことも話すことなく、名前と特徴が把握できるのです。

 こうやって仮にでも個体として認識できれば、次第に経験や概念が付与されて育ちます。ある時グループワークで一緒になったとか、漏れ聞こえてきた会話の内容とか、いつもどのあたりに座るとか、そのような情報を紐付けて覚えられるようになるのです。やっぱり、きっかけって大事ですね。

 なお、ある曜日には昼過ぎに司書課程がひとつあるのみで、その後はアルバイトに向かいます。そのはずなのですが、ある日なぜか気がついたらアルバイト先であるオーバールックの最寄り駅にいました。

 本当になぜかわからないのですが、先に出勤しようとしたのです。認知症でしょうか。ここから向かえば授業の20分程度しか受けられないでしょうが、とりあえず友人に連絡した上で向かいました。

 その先生は去年からの馴染みで、司書課程に男が少ないこともあってか覚えられています。優に授業時間の半分以上いないのですから、欠席だと思っていたところ、出席にしてくれました。いい先生です。

 ところが、その翌週も私は遅れました。遅延に焦り、さらに違う行き先の電車に乗ってしまったのです。前回よりはましなものの、連続で遅れたことには違いありません。

 ゼミは男女が5人ずつで構成されています。女の方が多い弊学部ではちょっと珍しいことです。地域実習も免許合宿もそうでしたし、こういうところの運はとことん悪いのかもしれません。諦めきれない気持ちが胸を蝕みます。

 男は、知り合い2名がいて助かりました。しかも片方は司書課程の同志であり、波長も近いタイプです。一方、残った者はどちらも波長が合いそうにない陽キャです。先生が「誰か委員のような代表者を決めてほしい」と言った際に片方が名乗り出ていたので、「委員の陽」と「非委員の陽」と仮の個体名を付与しました。

 女は、知り合いが2名います。片方は司書課程の同志で、あまり話すことはありませんが互いに認識しているはずです。もう片方は去年の授業で一緒だっただけですが、その際にある程度は認識が進んでいました。

 残る3人の内ひとりは司書課程で見覚えがあります。名前も聞き覚えがある気がしますし、縁は深そうです。残りはどこかで一緒になっていたかもしれませんが、少なくとも私の記憶にはありません。

 ゼミは通常の教室で行われます。ただし、机のずらして教室の中央を大きく空け、そこに机で円卓をこしらえます。なぜいちいちこうしているのかは、初回に遅刻したからか不明なままです。最初から円卓の教室を作ればいいのにと思います。

 ゼミは図書館と地域についてがテーマです。なので、授業の一環として図書館へ見学に行くことになっていました。ひとつの図書館につきふたり担当を決め、資料をまとめたり相手と日程の調整をしたりするのです。

 最初の見学先が決まり、担当を決める段になりました。上述した波長の合う者が手を挙げ、私も続こうとしたところで委員の陽に先を越されてしまい、彼らふたりが初回の担当になりました。見学に行く前の相手との交渉と、事前学習用の資料作成が最初の仕事です。

 ところが、後で聞いたところだと委員の陽は何もしなかったそうです。結局もうひとりがソロで資料を仕上げたのですが、ほぼ仕上がったくらいになってからデータを送るよう言ってきました。私の援護射撃*5もあってか、合作とはならずに終わりました。以降、彼はこれを引きずって資料作成をどうしたか聞かれても「資料ふたりで作ったことないからわかんない」と答えるようになりました。

 見学当日、委員の陽は(たしか重度の遅延だったとは思いますが)遅れ、またもや負担がひとりだけに集中することになった上、我々の誰も想定していなかった「では、それぞれの質問*6の意図をお聞きしてもよろしいですか」という相手の先制攻撃を許す形となりました。

 相手とは事前にメールでやり取りをしており、質問集もその時に送ってあったはずです。その時点では今のようなことを聞いていなかったのに、突然聞いてくるというのはなんとも悪質です。一同が困惑する中、どうにかひとりで捌き切った彼には感服するばかりです。しかも、質問のほとんどは別の人間が考えたものなのです。

 見学が終わった後は、事後学習というものが控えています。質疑応答の結果や見学に行ってわかったものを盛り込んで、資料を完成させるのです。事前学習とは違い、ゼミの参加者それぞれで意見を出し合って、それを担当が取りまとめて資料に反映させることで完成となります。

 途中で先生から「施設やコレクション*7といったように、分野ごとにわけてみたらどうか」と提案され、我々は同意してまず施設について気づいたことを話し合っていました。すると、「委員の陽」が挙手して「施設内にはただ休みに来ているような利用者もいた。以前自分の友人も言っていたが、こういう人がいると他の人も施設を使いづらくなると思う」と発言しました。

 先生を含め、我々は困惑しました。これはどう考えても施設とは関係ありません。先生もそれとなく伝えますが、なぜか彼は自信満々です。結局「他に意見はありますか」で乗り切りましたが、やはり彼はどこかずれているようです。

 幸いにもこの「委員の陽」についてはまだ(もちろん以降もあって欲しくはありません)ですが、なんだかこういうどこかずれた者と出会いやすい、もっと言えば気に入られやすいような気がしています。複数名の意見によれば、私が他人を否定しないかららしいです。いわゆる類友にならないことを祈るばかりです。あちらから見ても、周囲から見ても。

 また、この授業では文献を読んで発表するという課題もありました。去年にも似たようなことはありましたが、そちらが「本の中の章をひとつ」だったのに対し、今回は「本を1冊」です。うっかり発表の詳細を先生に聞いたところ、1番手になってしまいました。

 

 

 

 

<PS4>

 今月は、フリープレイで手に入れていた『GHOST OF TSUSHIMA』をプレイしました。といっても、本編ではありません。

 本編では、元寇の際の対馬が舞台となります。生き残った侍、堺井陣が誉れを捨てて蒙古を殺すのです。そして、その追加コンテンツとして実装され、今回配布されたのが冥人奇譚というモードです。

 壱与という復讐に燃える怪異が蒙古と手を組み、対馬の民を脅かしています。彼らを守るために立ち上がったのが4人の戦士、冥人たちでした。ゲーム中では、この設定で語られる劇中劇という形式です。

 4人の冥人はいわゆるジョブのようなもの*8で、マルチPvEがメインです。2人で挑むストーリーモード、4人で挑む防衛戦、2VS2の対人戦に加えて高難易度コンテンツが遊べます。

 侍は近距離戦に秀でており、近くの敵から体力を吸収したり燃える刀で戦ったりできます。高速移動しながら連撃を見舞う奥義「八幡の怒り」はかなり爽快です。

 弓取は遠距離戦に秀で、炸裂する矢を放ち弓取の幻を召喚することができます。奥義はロックオンした複数の敵に確定でヘッドショットを叩き込む「内経の眼」です。FPSに欲しくなりますね。

 牢人はサポート職で、バフやデバフ、回復を担当できます。ダウンすると蘇生待機状態になり、全員がダウンするとゲームオーバーになってしまいますが、奥義「伊邪那美の息吹」は距離や人数を問わず即座に蘇生します。

 刺客は背後からの闇討を得意とし、アビリティも自分や味方の姿を消すもので、闇討に特化しています。奥義の「闇烏」を発動すると高速で闇討を連発できるようになります。これだけ名前が地味ですが、スタイリッシュな連撃は見応えがあります。

 これらの冥人で蒙古兵や壱与の手下である鬼を狩るのがこのゲームです。正面から斬り合うだけでなく、遠くから頭を射抜いたり、背後や頭上から闇討を決めたり、てつはうで爆死させたり、混乱毒の吹き矢で同士討ちさせたり、パリィで強烈なカウンターを叩き込んだりと、戦い方のバリエーションも豊富です。

 ストーリーモードや防衛戦をこなしてレベルを上げていましたが、ある時対人戦に挑んでみることにしました。エモートも実装されているのですが、酒を飲んでふらつくエモートを入手するには対人戦で何度か勝たなくてはなりませんでした。

 対人戦といっても、冥人同士で直接戦うのではありません。それぞれのチームは独立したフィールドに配置され、そこでひたすら蒙古兵と鬼を殺すのです。彼らを殺すと勾玉をドロップするので、それを相手より先に一定数集めて奉納するという戦いです。これなら初心者でも安心してプレイできますね。

 勾玉を集めただけではカウントされず、相手への妨害を行うことで消費しなくてはなりません。相手のフィールドに火矢を降らせたり、相手の冥人に持続ダメージを与えたり、相手チームの殺した死体が爆発するようになったりと妨害手段も多彩です。

 中でも、鬼を相手フィールドへ送り込む妨害の使い方が重要そうです。鬼は強力な存在ではありますが、勝てない相手でもありません。送り込まれた鬼も勾玉をドロップするため、考えなしに発動しては勾玉を相手に献上するだけになってしまいます。

 しかし、その送り込まれた鬼が生存している間は奉納ができないという性質があります。相手が勾玉を奉納したがるタイミング*9を図って使ったり、別の強敵がスポーンするのに合わせて使ったりといった運用が効きそうです。奥義吐かせたとかいうとコンパスを思い出しますね。

 このモードだとあまり難しいことは考えず(かつあちこち走り回ることなく)蒙古兵と鬼を殺していればいいだけなので、気楽に殺せます。普段elonaやRDR2やヒットマンで一般人を殺しているのと何が違うのかはわかりませんが。

 今のところ、パリィで鮮やかにカウンターキルを決めるのと八幡の怒りで4人や5人を瞬く間に斬り伏せるのが好きです。原神にもパリィを決めたら敵の心臓を貫けたり首を刎ねられたりする要素が欲しいところです。

 なお、高難易度コンテンツは他と同じく野良マッチングに頼ることとなるらしいのですが、全員がきちんと育成した上でかつ動き方をしっかり覚えていなくてはならないそうです。どこかグラブルを思い出しますね。

 ただし、PS4では(あるかどうかは忘れましたがクロスプレイがあるなら他のプラットフォームでも)ボイスチャットに遭遇するおそれがあります。マルチプレイのゲームはほとんどPS4でしかプレイしておらず、マイクを持っていないのでこちらから話すことはありませんが、いくつかのゲームではあちらの音声だけ聞こえてきます。

 ヒットマン無印の最終ステージ、北海道にやってきました。日本からステージをひとつとなって東京でも京都でもなく北海道を選び、しかも市街地ではなく隔絶された病院のステージにするあたりに製作の独特なセンスが伺えます。

 北海道の山奥にある会員制の最先端医療施設、ガマ病院が今回の舞台です。日本っぽい要素もふんだんに盛り込まれているものの、やっぱりどこか似非日本という感じですね。こういうのなんていうんでしたっけ。でも私は好きですよ。

 北海道ってこんなに大きな山が突然あるんですね。初めて知りました。

 まずは、任務に際して割り当てられた47の部屋を紹介しましょう。今回も47はトバイアス・リーパーの名で部屋を取っており、しかもやっぱりVIP待遇です。

 アヒルも付属とは、なかなか気の利いたサービスではありませんか。これなら外国人でも大満足でしょう。高級ホテルにも負けない贅沢な部屋でした。

 レストランでは、職人手作りの「寿司」が食べられます。我々の知る寿司とは少し違うようですが、今日日創作寿司としてそこらへんのチェーン店にならありそうです。もっとも、この「寿司」はフグが入っているので、日本では出せそうにありませんね。

 ホテルか旅館のような先程までとは打って変わって、ここは病院内の最深部です。臓器が多数保管されていますね。チューブに繋がれている心臓は特別なもので、内臓逆位という体質の人間に適合できます。ターゲットのひとりであるソーダ―スはその体質であり、当然ながらこのような心臓は容易に手配できないため、この心臓を破壊しても間接的に彼を殺したことになります。

 元の持ち主は一般人であり、闇の組織に心臓を奪うため殺されてしまいました。それほど手に入りにくい心臓であり、ソーダースはそのために組織を裏切ったわけですが、殺され損ということになるのかもしれません。

 近くには職員用カフェテリアもありました。そういえば、大学にもこういうところってあるのでしょうか。たまに先生を学食で見かけることはあるのですが。

 そうそう、パリのようにここ北海道にも季節限定ミッションがあります。ここでは雪まつりです。ただのうさんくさい病院だと思っていましたが、患者のためにここまでやるというのは少し見直すべきかもしれません。

 短めではありましたが、最後に病院内で出会った愉快な人々を紹介しましょう。

 職員同士の濃厚BLをお出しされるとは思いませんでした。
 5/4に合わせ、フォートナイトではSWコラボが復刻していました。私にはどうも建築が合わず、唯一優勝したマッチではライトセーバーで相手の建築の基礎を伐採して引きずり出し、ブラスターでとどめを刺していました。ライトセーバーがあるならと久しぶりにインストールしました。

 すると、どうやらストーリーで悪の組織が建築を不可能にしたらしく、建築のないフォートナイトがそこにはありました。古参にとってどうなのかは知りませんが、私にとっては生きやすい環境です。

 ショップには、かなり多くのアイテムが並んでいます。見たところイベント配布アイテムであるミレニアム・ファルコンやTIEウィスパー、バトルパス報酬であるマンダロリアンにザ・チャイルドはいないようでした。TIEウィスパーは例の死者の声イベントで配布されたと記憶しています。

 とりあえずカイロ・レンやストームトルーパーを買って遊びました。カイロがライトセーバーではなく銃で戦うのもシュールですし、ストームトルーパーでブラスターを撃っているとSWBFをしている気分になってきます。SW合わせでチームを組んでデュオに凸したところ、なぜか3連続でチャンピオンになりました。大丈夫ですかこのゲーム。

 ある時ロビーで試合開始を待っていると、なぜか江南スタイルが聴こえてきました。調べたところ、ある種のエモートは曲を鳴らしながら踊れるようでした。いつか復刻したら買おうと心に決めたものの、その数日後にはショップに並んでいました。

 なんと運命的な出会いでしょうか。即刻購入し、最高指導者に踊ってもらいました。マントをひらひらさせてステップを踏む最高指導者を眺めていて気づきましたが、このゲームに実装された時点でどのキャラも江南スタイルを踊ったり幼女座りでポップコーンを抱え込んだりするのです。素晴らしいゲームですね。

 いくつかのエモートには制限があり、特定のスキンや特定のアイテムを装備中にのみ使用できるものがありました。ショップで売られていたSWシリーズでは、「Traitors!」のエモートが該当していました。

 脱走者であり裏切り者のフィンを見つけたトルーパーが、直接討つためにバトンを構えるシーンです。ファンの中では記憶に残るシーンとして扱われ、正式名称が公式から発表される前にTR-8Rと呼ばれて親しまれていたくらいですが、これをコラボに持ってくるのは偉いと思います。

 TIEのグライダーではきちんとTIEの飛行音が鳴るように、全体的に丁寧な作り込みです。選択のセンスもよく、ツムツムなぞよりよっぽどいいSWコラボだと思いました。コラボはもう終わりましたが、しばらくは続けそうです。

*1:こういうこと言うヤツって、大抵はいいこと言ったと思っているものです

*2:しかし、これを哀れんだ先生が授業をオンデマンド式にするという英断を下しました

*3:昨年度の本祭後、振り返りで「未成年者の飲酒を黙認するのはどうかと思います」と投げた者がいるのです

*4:髪が死んだ細胞からできているからかもしれませんね

*5:「データ共有なら提出も兼ねたメーリングリストに上げるので事足りるんじゃないかなぁ」

*6:事前に質問を出し合って、それを送ってあったのです

*7:図書館の資料

*8:全員がバラバラである必要はなく、被っても大丈夫です

*9:勾玉は15個までしか所持できません