ウルリヒトゥレタス

皐月川納涼床

[2021] 8月に書く、7月の生存報告

もうすっかり10月です。というか、すでに前回の記事を投稿してから1カ月が経過しています。9月中にはどうにかこうにか上げるつもりでしたが、やっぱり駄目でしたね。せめて10月を最終防衛ラインとして終わらせたいところです。いっそのこと、タイトルの前半を消してもいいかもしれません。当初は7月分を7月中に書かなくても8月に書けばいいのでそうしていましたが、最近ではすっかりその翌月にも書けなくなってきています。自分に余裕を与えるためのはずだった策がかえって邪魔になっているのです。

よく考えたら別に「7月の生存報告」を7月中に書くなんて誰も書いていません。去年の私が愚かだったようです。今年の私も愚かですし、来年の私もきっと愚かです。

次回で生存報告もちょうど1周年の節目を迎えます。最初のものを上げた時期からすれば現時点ですでに1年は経過していますが、それはそれ。どうにかこうにかの12個まであと少しということで、これくらいはやり遂げてみたいものです。こんなものが成功経験となるかは疑わしいところですが。

つまり、去年の7月はまだ生存報告が書かれていない時期だったことになります。どうせたいしたことはしていないだろうと思いつつも調べてみたところ、ディズニーシーに行ったり天華百剣-斬-のプロデューサーレターを読んだりしていたことがわかりました。平和ですね。

おそらくこの時のシーで初めてソアリンに乗っています。当時はスクリーンの大きさや映像の迫力に感動したものです。これまで国内では最も大きかった大阪あたりの映画館よりも大きいスクリーンを備えて開業したグランドシネマサンシャインよりもさらに大きいスクリーンを引っ提げてソアリンがオープンしたせいで、グランドシネマサンシャインが国内最大とは素直に言えなくなったとかどうとか聞きましたが、真偽はどうあれ面白い話でした。

ディズニーリゾートにはしばらく行っていませんね。最後に行ったのは野獣城が抽選入場だった頃のはずです。今ではすっかり行きにくくなってしまっただけではなく、スタンバイパスの出現や抽選システムの拡大により居心地も悪くなっているとも思います。これを書いている現在では値上げすら発表される始末です。私が緊急事態宣言に終わって欲しくないと思うとすれば、その理由はきっと①オンライン授業の方が楽だから、②舞浜に入場人数制限がかかって楽だからのふたつとなることでしょう。

なんだかんだで今回も字数のほとんどがゲームの話になりました。これらはもちろん面白いし基本的には楽しんでプレイしていますが、何も知らない人向けに書いているとはいえ興味がない人にとってはとことんつまらないものなのでしょう。ちょっと申し訳ないかなとか思わなくもありません。

後で気づきましたが、案の定バーベキューの話や期末試験の話を中間報告と重複して書いていました。とはいえ、これらの中間報告は書きかけで放置されていたものです。今更書き上げられるかどうかもわかったものではありませんし、こちらで書くだけに留めておいても支障はないでしょう。

どの道、中間報告として書いて上げるにはストックを出してからでなくてはならないのです。ストックとして保持しているのはふたつですが、その内容も前期のクソ授業優勝候補とロシア語の続きとかなり前のものになっています。もはや遥か昔の物事を上げるのも考えものではあります。

そうそう、去年のさらに6月にはなりますが、どうやら6月の終わりにやっとこさコンパスでS1ランクに到達していたらしいことが判明しました。シーズンが解禁された訳です。当時はかなり苦労していた覚えがあります。

殺戮の天使を目当てに始めたコンパスですが、私が初めて経験した殺天コラボもまた6月でした。今年の。つまり、初めてから1年以上も待つはめとなったのです。

大方、受験が終わって暇になって*1あそこでやめておけばよかったというか、そもそもこんなに待つのなら始めなくてもよかったのではと思わなくもないですが、コンパスを通じて得られた縁や思い出もなくはない、というかちょっと悔しいことに割とありやがるので複雑な気分です。

 

 

<大学>

前期も終わりです。早いものですね。

当然期末試験があるのですが、学事歴によれば7月の最終週が試験週間となっています。8月に入ると同時に夏休み突入ということです。さすがに終業式はないようでしたが。ところが、ポータルサイトの個人予定表を見てみると7月の最終週には何も入っていないのです。なにせ大学現地での定期試験というものが初めてのことでした(ロシア語では中間試験がありましたが、それも授業内のものでした)から、どういうものかわからないのです。

委員会では相も変わらず仕事が来ません。大学祭本番が近づく中、進捗があったのは仕事よりもむしろ親睦でした。2年のボスがバーベキューを企画したのです。

情勢ゆえに開催が危ぶまれつつも開催までに深刻な悪化は免れ、無事開催までこぎつけることができました。郊外のキャンプ場的な場所に集合し、班に分かれて買い出しに向かいます。

私の班は焼きそばを割り当てられていました。焼きそば用の麺を買うとソースも付いてきて、野菜はカット野菜なるもののパックがあったのでそれらを買えばもうお使い完了です。次第に他の班も戻ってきましたが、タンメンのいた班はおまかせとだけ伝えられていたそうです。苦労が偲ばれます。我々の班はこんなに楽でよかったのでしょうか。

食材を抱えてぞろぞろと移動すると、キャンプ場っぽいところに着きました。屋根付きのテーブルと椅子、金網の設備が2セットあり、ふたつのグループにわかれてバーベキューをすることとなったのですが、その結果なぜかすでに割と知っている者ばかりと同じテーブルになりました。未知の者と知り合いにくくはなりましたが、気が楽なのは確かです。

調理は困難の連続でした。ただでさえ慣れない作業に手間取る上に、処理しなくてはならない材料が山ほどあるのです。さらに、こちらの卓で全員分作ることになったらしい焼きそばをはじめ、追加の食材が次々に現れます。

結論から言うのなら、安らげる時はありませんでした。金網をフル稼働させて食材を処理しつつ、出来たものも食べなくてはならなかったのです。焼きバナナやマシュマロは不完全な加熱で食べなくてはならなかったくらいです。

やるべきことはそれだけではなく、ひとり先日に誕生日を迎えていたという者の祝典も執り行われました。"ケーキ"*2を当人から隠すよう任された私はどうにかその任をやり遂げました。

が、ハッピーバースデーの合唱が始まっても逆にお披露目のタイミングがわからず、歌で祝われている当人の背後にケーキを持って佇む他ありませんでした。周囲からは背後霊か暗殺者かケーキを持って困惑する大学生のように見えていたことでしょう。

とはいえ、そういった困難も含めてなかなか楽しい会でした。企画してくれたボスたちには感謝するばかりです。次回があればぜひまた参加したい(あと可能な限りの手伝いをしたい)ものです。

期末試験では、以前述べたノートがないのに高難易度という授業がいよいよ深刻となっていました。他の授業でも私と同じな者が数名発見されたのでノートの支援を頼みましたが、誰も彼もが持っていないというのです。

それでも複数の情報源から得た手がかりを総合して出し忘れていたリアクションの内容を判明させ、得たノートの欠片から書き上げるなどしていました。事前に教授に泣きついて「今からでも出せば出席としてはカウントする」と取りつけていたのです。

そうして受けたテストは間違いなく前期でも最難関でした。終了後、教授は「落とすのは2割くらいに抑えたい」と言っていました。せめて1割であって欲しかったところですが、その1割にも入りそうなのが不安です。

他の授業は、ロシア語も含めてどうにかなった気がしています。評価まで気にする余裕はありませんけど。いくつか記述式の試験もありましたが、やはり最も難しかったのは上述の授業でした。

 

 

<アルバイト>

これまた虚無な月でしたが、ひとつだけ。

私はアルから紹介されて217号室にやってきましたが、その初期に私へいろいろと教えてくれたのはアルともうひとり、ディック・ハローランがいました。このディックは今でも頻度が減ったとはいえ在籍しているのですが、私の後にもうひとり、ディックが紹介した者が新しく入ってきていました。

217号室以外だとバーでも働いているそうなのでこの者をロイド*3と呼称します。ロイドが入ってきてからアルが退職するまでの間は、私とロイドがアルの穴を埋められるようにとアルマンやダーウェントはいろいろやっていたようです。

上述の通り、私の後に入ってきたロイドでしたが、その性格が217号室の方針と相性抜群っぽいこともあってか、めきめきと馴染んで力をつけています。とっくにひとりで長時間店を任せられるまでになり、私とはすでに雲泥の差が開いているのです。別に劣等感を感じるだとか追いつこうと奮起するだとか、そういったことは(アルマンにとっては残念なことに)まったくありませんでしたがね。

つまり、未だにアルの足元にも及ばない練度の私よりもよっぽど役に立つ人材にロイドは成長した訳です。店のシフトというパズルではかなり強く万能なカードとなっていたことでしょう。ところが、そのロイドが他に働き先を見つけたので店を辞めるというのです。

人数的には私が来る前と同じに戻りましたが、アルの穴埋めであるはずの私は依然としてせいぜい30分しか店をひとりで任せられませんし、そもそも出勤も週に2日で夕方以降のみです。それを補っていたロイドが消えた後、こんなんでやっていけるのか割と心配です。

ここまで読んで、「そんならおまえが同レベルまで努力すればいいじゃないか」と思った人は素人です。ド素人です。ぜひ反省して頂きたい。「でもどうせおまえは努力したくないんだよね」と思った方は一般人です。ぜひ精進して頂きたい。「どうせおまえは努力したがらないんだろうけど、アルマンはそれをよしとしないのがストレスなんじゃない?でもやっぱり努力はしたくないだろうからそのジレンマに囚われてるんだよね」まで来るとやっと玄人です。ぜひ誇りに思って頂きたい。

 

 

<いろいろ>

もはやここに書けるような内容を覚えていないので項目ごと消しておいてもいいかなとか思っていましたが、幸か不幸かツイートが残されていたのでここを参考に何かを思い出そうとしています。

免許合宿に行くこともあって、ワクチンを接種しようと思い立ちました。幸運にも学校側が主催してくれる枠があるらしく、それを使うことにしました。国による実験っぽいものに付き合って媚びを売った割には遅いなぁとも思いましたが、もう学校側には何も期待していないので問題ありませんでした。

予告されていた予約開始時刻に予約システムへとアクセスしましたが、案の定表示されるのは待ち時間です。『スカイウォーカーの夜明け』の初回上映枠を勝ち取るべく予約サイトで戦っていた頃が懐かしいですね。おとなしくタブを開いたままで待ちました。45分くらいだったでしょうか。

そうしてやっとシステムに入ることができ、さらに目当ての日がまだ空いているらしいことまでは確認できましたが、いざ予約を入れようとするとエラーを吐かれてしまいます。

エラーを吐かれるのも(長らく待った末のことなので)癪ですが、それ以上にエラーの詳細を教えてくれないことと、何よりエラーメッセージウィンドゥを閉じるにはOKを押さなくてはならないのが気に入りません。

WindowsでもそうですがちっともよくないのにOKだのはいだのを押させるのは何なんでしょうか。閉じるとかならまだいいのですが。

結局、この時はいくら待っても駄目そうだったので諦めました。翌朝やってみるとすんなり通ったのでわからないものです。接種日は両方とも免許合宿に行く前に済ませられればよかったのでしょうが、余裕もなさそうだったので免許合宿を挟む形となりました。免許合宿は2週間という予定でしたから、3週間という間隔がちょうどいい感じに嵌って助かりましたね。もっとも、その最短日程で無事に帰ってこられるという保証はどこにもないのですが。

ある日、友人と『イサム・ノグチ 発見の道』に行ってきました。絵画の展覧会に行って、そこにいくつかある彫刻作品を見るということは何度もありましたが、彫刻がメインの展覧会というのは初めてでした。

f:id:idea427:20211003181626j:image

木かと思ったら金属製だったものや休憩用のソファかと思ったら作品だったもの(座れました)含め、どこがいいのかはっきりと言語化することは困難なものの気に入ったことはわかるような作品が並んでいました。私ってこういう時は語彙が幼稚園児になりますね。

f:id:idea427:20211003181736j:image

そしてこれは作品のひとつだったランプなのですが、初見の印象が機関奇譚のタワーでした。ちなみに、後で同行した友人も同じことを考えていたことが判明しています。

f:id:idea427:20211003181509j:image

美術館を出ると、人々がざわめいています。青い青い空に目をやると、白く細い雲の線が伸びていました。慌てて駆け出しても雲は消えてしまいましたが、強い"夏"を感じる出来事でした。これはブルーインパルスのリハーサルだか何かだったそうです。

この後、初めて行くカフェでカラースプレーかたくさんのパフェを発見したり自宅で夏休み開幕の儀を執り行いました。実にいい日でした。

f:id:idea427:20211003182121j:image
f:id:idea427:20211003182124j:image

MOTHERのひろばにも行ってきました。今回の目当てはもちろん、ストイッククラブのメンバーズカードです。

f:id:idea427:20211003174227j:image

f:id:idea427:20211003174305j:image

買い物だけでなく内装も楽しめることでおなじみのMOTHERのひろばですが、今回はMOTHER2のヌスットひろばがモチーフだったとか。現在開発中のグッズを展示しているスペースもあって、イヌてきなおにいさんとネンドじん、そしてどせいさんおりじなる(仮)*4のぬいぐるみ、マニマニのあくまぞうが印象的でした。ぬいぐるみはMOTHERを知らなくてもかわいいと思われそうでしたし、マニマニはインテリアと言い張って押し通せそうです。発売されることを祈るばかりです。

ストイッククラブのメンバーズカードは思っていたよりもしっかりした作りで、数字の刻印もはっきりとしていました。黒を基調とした落ち着いたデザインも好印象です。

財布に1枚忍ばせておきたい派と傷つかないよう安全に保管するか飾っておきたい派との葛藤が深刻です。いいものではあったので、もう1枚買ってもいいかもしれません。

ところで、ストイッククラブとはMOTHER2に登場する会員制クラブで、その会員証がグッズ化したということになります。これは以前アルに共感してもらえたことでもありますが、作品のロゴやキャラのイラストを全面に出した感じのグッズよりも劇中に出てきたアイテムの方が欲しいという奴です。

MOTHERにおいては、上述したマニマニのあくまぞうもそうですし、最近発売されたとかいうMOTHER2に登場する各町のホテルのおみやげをそれぞれイメージしているというキーホルダーもそうでしょう。ロゴ入りといえばそうですが、キーアイテムとなるフランクリンバッヂもありました。

ちなみに、ここまでの話の流れから容易にイメージできるとは思いますが、私はコラボカフェでキャラをイメージしたものよりは作品内に登場したものを再現した料理が食べたいタイプです。娼婦風スパゲティーとかよかったですね。この話もアルとしたところ、以前行ったコラボカフェで出されたというヨーグルトご飯の話をしてくれました。ちょっと気になっています。

 

 

<elona>

オパートスへの信仰も最大に達し、また使うあてのないアーティファクトを貰いました。現在ではマニからのアーティファクトと一緒に死蔵されています。そこでとっとと信仰先を変えたのですが、次なる信仰先にはエヘカトルを選択しました。

エヘカトルのしもべは黒猫で、とどめを刺した際にドロップした装備品を舐めてエンチャントを付与する特殊能力を持っています。が、今回の目当ては黒猫ではありません。牧場には放り込みますけど。エヘカトルは幸運を司る神であり、授かりものの中には使用することでフィートという特殊能力を得られる宝玉が含まれています。エヘカトルのフィートはドロップ品の質を上げるというもので、これの存在が生き武器作成には必要となってきます。先人によって様々な生き武器用ツールが作られているというのですが、そのツール自体がエヘカトルのフィート習得済みを前提としている訳です。

エヘカトルの好物は魚。釣りをすればいくらでも手に入るので、ずっと釣りに励んでいました。ある程度釣ったら料理しておくことで釣りスキルだけでなく料理スキルも鍛えられるので一石二鳥です。なお、魚は料理した後でも捧げることができますが、捧げものは生だろうと料理だろうと捧げることが可能です。つまり、別に腐っていても捧げものとして使うのなら問題なく使えるということです。そんな訳で、魚を釣っては料理してを繰り返し、それが持ちきれなくなってきたあたりで大量の腐った魚料理を捧げる、という手順をひたすら行います。結果、無事フィートを習得できました。

とりあえずの目標は達成しましたが、まだ信仰の見返りは残っています。ここまで腰を据えてやる必要はもうありませんが、たまに釣りをしたり死体を持ち帰って捧げることは続けていくつもりです。

ペットに関する潜在能力の話は以前したようなしなかったようなですが、ペットの潜在能力は訓練所に通うことで育てることができます。もちろん訓練には金が必要になってきますが。

その肝心の訓練所ですが、ゲーム内の施設としては存在していません。マップのどこにも、どの町にも、どのダンジョンの中にもありません。プレイヤーは訓練所に行くことができず、ペットが金さえあれば勝手に行って勝手に訓練して戻ってくるのです。

以前紹介したシェルター錬金術を使えば容易に大金を手に入れることができますが、そうして手持ちにある金をそのままペットに渡すことはできないようになっています。何らかの原因でドロップした金を拾うことでペットは金を得ることができるのです。なお、鉱石類もペットは勝手に拾います*5。拾った鉱石はペットが勝手に売り払い、その代金もペットは自分のものとします。

そういった手間を踏まなければペットは金を得ることができず、訓練もできないのですが、鉱石は準備に手間がかかりますし供給も不安定です。壁を掘って損をすることはないのですが。かといって、NPCからのドロップを狙うのも同じく不安定ですし金額も低めでしょう。そして、手持ちの金はそのままペットに手渡せないだけでなく地面にいくらか分割して置くこともできないのです。

そこで役に立つのが「貯金箱」というアイテムだそうです。貯金箱にはいくつか種類があるのですが、「使う」ことで一定の金額を入れることができるという点は共通しています。種類によって違うのはその額面です。1回使うごとに重さが増えるようになっており、どの程度入っているのかもわかるようになっています。

投げて壊すことで中身の金がドロップして回収できるという仕様で、これによって大金をドロップした状態にできるのです。手間なのは変わりませんが。なお、中身を回収する手段はこれしかありません。レーザーガンやレールガン、アンドロイドまで普通に存在するような世界で貯金箱の文化がこれというのはちょっと不思議な気もします。

税金対策*6として所持金を減らせるという使い方なのかと思っていましたが、こんな目的でも使えるんですね。先人の知恵には頭が下がるばかりです。この使い方こそが当初想定されていたものなのかもしれませんが。

ただ、貯金箱は何度かネフィアの中で拾ったことこそあるものの、これもやはり不安定な入手先でしかありません。雑貨屋なら入荷することもあるのですが、こちらも入荷するかどうかはランダムですしその頻度も低いものでしょう。

そうすると、まだましなのはどちらかといえば雑貨屋なのでしょう。そして、雑貨屋における弱点であるアイテム入荷のランダム性は、投資によってある程度補うことができそうです。

elonaでは、店主に話しかけると投資をすることができます。投資をすると店の規模が拡大し、取り扱える商品の枠数や質が向上する⋯そうです。最低でも抽選枠を増やせば入荷の確率も上がるということですね。なお、投資という名称のシステムではあるものの、売上をいくらかもらえるとか割引してもらえるようになるといった恩恵はありません。投資で金を奪い、さらに商品を売って金を奪うという二段構えなのです。

そして、当然のことながら投資にも資金が、それも結構な量の資金が必要となってきます。投資スキルやそのブースト装備によってある程度までは減額できるそうですが、低から中グレードの家なら買えるクラスの金は優に持っていかれるでしょう。まずはここに使う金を集めなければならないようです。

elonaには固定アーティファクトというひとつしか存在しない装備やアイテムが出てくることは以前書いたと思います。これらはダンジョンの最奥に眠っていたり、特定の敵からのレアドロップで入手できたり、依頼やストーリーの報酬でもらえたりしますが、一部のアイテムは世界のどこかに勝手に生成されてしまうのです。

他の冒険者*7はそれを持っていることが多く、取引を提案して持ち物を覗き見ると確認できます。今回、「★斬鉄剣」を持っている冒険者を発見しました。私にとっては結構強力な武器です。ペットに持たせるのもありかもしれません。

しかし、そのまま取引で交換しようとすると、かなりの価値があるものをこちらが差し出さなくてはなりません。持っているかどうかもわかりませんし、そんなものをくれてやるのも癪です。以前書いたかもしれませんが、冒険者は盗みを見咎めないという性質を備えています。つまり、他のNPCがいないところなら盗み放題ということです。ところが、固定アーティファクトは盗めません。だから、殺すことにしました。

正面から挑んでも、ペットを盾にして戦っても、モンスターを召喚してけしかけても、おそらく殺すことは叶わないでしょう。毒を与えることはできますが、耐久する前にやられるのが関の山です。そこで、今回は「呪い酒」と呼ばれる戦法を採用しました。

アイテムには祝福や呪いを授けることができます。基本的に祝福はアイテムの効果を上昇させ、呪いは反転させます。呪われたものを食べると必ず吐くのですが、呪われた酒を投げつけられたNPCも同じように吐き、確率で拒食症の状態異常になります。さらに呪い酒をぶつけ続けると嘔吐が繰り返されて満腹度が低下し、最終的には「満腹度が最低の時に吐くと大ダメージを受ける」というシステムにより死ぬ仕組みです。

まずは冒険者を雇うことで自身に追従させ、グローバルマップをうろうろして時間を潰した後で自分の物件である倉庫の中に入ります。雇用期間は1週間ですから、それが切れるタイミングを倉庫の中で迎えるのです。雇用が切れると、味方ではなくなったNPC冒険者がプレイヤーとペットしかいない空間にいるという状況を作り出せます。

当然人の目はありませんから、次に冒険者の装備を盗んで真っ裸にします。固定アーティファクトは必ずドロップするそうですが、それ以外は落ちない可能性があるため今のうちに自分のものにしておきます。

これには副次効果もあり、呪い酒をぶつけられて敵対した際にこちらが殺されにくくなる(武器も防具も奪ってありますからね)というメリットが期待できるのです。固定アーティファクトだけはどうしようもないので相手をする必要がありますが。

欲しいものをすべて盗んだら、いよいよ呪い酒をぶつけます。私は先に呪われていない酒を渡して飲ませ、売春で金を少しでも奪ってから呪い酒をぶつけました。行為によって状態異常にかかるので、これも成功率の上昇に繋がるかもしれません。繋がらないかもしれません。

後はひたすら呪い酒を死んでくれ死んでくれ早く死んでくれと祈りつつ浴びせるだけです。今回は無事殺害に成功し、★斬鉄剣は私のものとなりました。なお、死んだ冒険者は病院送りとなり、これが繰り返されると消えるらしかったのですが、なぜか1回死んだだけでノースティリスから去ってしまいました。

病院から復活して戻ってきた冒険者はこちらへの敵対フラグを相変わらず保持していて、以後どこかでエンカウントして突然殺されることもあるとかなので嬉しい誤算です。ちょっと悪いことをした気分にはなりますが。

この冒険者からの盗みは結構おいしいもので、以後は冒険者を見かけ次第持ち物をチェックして身ぐるみ剥がすかどうか考えるようになりました。ますます善人プレイが遠のいていきますね。元々目指してはいませんけど。

 

 

<Steam>

サマーセールが続く中、1年ぶりくらいに『シロナガス島への帰還』の紹介記事を書きました。①もうちょっと早く書いておけばよかった、②もうちょっとタイトルはどうにかならなかったのかという後悔の念は拭えません。特に②。センスのひどさはもはや直視できないレベルです。

また、今回のサマーセールで大学の友人へのシロナガス島布教に成功しました。私はおすすめのノベルゲーだとだけ伝えていましたが、後日「面白かったけどホラゲーだとは聞いてなかった」と言われるはめになりました。アルと同じ反応です。やっぱりこれからもノベルゲーだとだけ伝えて勧めることにします。

さて、他人に散々サマーセールを勧めていた割に、今回買ったのはわずかでした。最終日の、それもセール終了数分前に慌ててウィッシュリストからカートにいくつか放り込んだのですが、口座からの決済を指示した後になって追加で欲しいものを思い出し、それらをカートに入れて2回目の会計をしようとしたのですが、その結果1回目の会計が打ち消されてしまいました。

今度は両方ともの商品をひとつのカートに入れて会計をしようとしましたが、短時間での会計回数には制限があるらしく、弾かれてしまうようになりました。結果、欲しいものすべての購入には失敗したという訳です。銀行口座からの決済にしたのが悪かったのでしょう。少ない手間で買えるのはいい点ですが、実際の購入まで時間がかかる上にそれが終わるまで他の会計ができないというのは初めて知りました。急ぎの際はおとなしく他の手段を使うべきだったんですね。

 

 

<PS4>

ふと思い立って久しぶりに『レッド・デッド・リデンプション2』、略してRDR2を起動しました。ストーリーも覚えていないのでどうせならと最初からです。ちなみに、前回プレイしたのは受験から数えること2カ月ほど前、塾も辞めて暇だった12月のことです。当時もそれなりに遊んでいた記憶は残っています。以後はPS4が死にがちになったことでプレイしないようになっていきました。

RDR2は西部開拓時代の終盤、ならず者やギャングがどんどん生き辛くなってきた頃のアメリカが舞台です。主人公アーサー・モーガンが属するダッチギャングもコルムギャングをはじめ敵対ギャングとの抗争や法執行官からの逃亡で追い詰められており、仲間たちを救うために奔走しなければなりません。

このゲームにはストーリーもあるのですがチャプターで分けられており、オープンワールドの世界もその影響を受けます。例えば、チャプター2時点でのダッチギャングはホースシュー高台というところにキャンプを設営して拠点としていますが、チャプター2終盤のミッションを進めると近くのバレンタインという町に居づらくなってしまう*8ので、違う場所に拠点を移すこととなります。

そんな感じの取返しのつかない進行がちょっとというかだいぶ苦手なんですよね。MGSV:TPPのあるイベント*9も放置しています。サンドボックス系ならまだしも、ストーリーがある以上はそれをやらなければ進めないのはわかっているんですけどね。ヴェノム・スネークの本拠地であるマザーベースにあるオブジェクトが配置されるイベントもありますが、こちらもやはりストーリー進行で消えてしまいます。これには気づかなかったので、悔やんでいます。いつでも見られるならいいかと見ることなく終わってしまったので尚更です。

このゲームにおける主力武器は、やはり銃です。投げナイフやトマホーク、ダイナマイトに弓矢もありますけどね。銃にはリボルバー、ピストル、ショットガン、リピーター、ライフルといった種類がありますが、いつものFPSで使い慣れた銃とは感覚が違って面白いものです。

戦闘は全体的にスローです。弾幕なんてものはほとんどありません。リボルバーに至っては1発撃つごとに撃鉄みたいなやつを起こす動作が必要になってきます。もっとも、腰だめでの連射はできますけど。このような戦闘での心強い味方が「デッドアイ」です。

発動すると時の流れがゆっくりになり、ターゲットをロックオンして解除と同時に撃つことができます。敵集団を連続ヘッドショットで数秒の間に全滅させたり、精密射撃で相手の銃を弾き飛ばしたり、大量の弾丸を叩きこむといったことが可能になるのです。この遅くなった時の中で落ち着いて狙いを正確に定められるという能力はなかなかに強力で、普段はこれと両手持ちリボルバーの組み合わせか突撃ショットガンで戦っています。

デッドアイにも弱点はあり、そのひとつがゲージです。無限に使える訳ではなく、デッドアイ用のゲージを消費して発動します。回復用のアイテムももちろん存在しますが、持てる数もそう多くはありませんし乱発は避けたいところです。そこでショットガンの出番なんですね。

敵ひとりを殺す手段は複数あります。リボルバーを全弾胴体に撃ち込んでもいいですし、ナイフで刺しても殺せます。弓矢でも投げナイフでもトマホークでも、とりあえず頭に当てれば死ぬでしょう。ただし、それを考えなくてもいいのがショットガンです。最大携行可能弾薬数が少なめという弱点はあるものの、とりあえず撃っておけばだいたい死にます。もう1度撃てばさらに安心です。

胴に撃ってもいいしもちろん頭に撃ってもいいんですが、実はこのゲームでは部位破壊が狙えます。四肢と頭を吹き飛ばせるのです。近距離でショットガンを撃ち手か足を破壊すれば即死っぽいので、可能な限りは手足を撃っています。せっかくのショットガンをヘッドショットに使うなんて少しもったいなくないですか?まぁ、頭が消し飛ぶのもそれはそれでいいんですけど。

頭を撃てばもちろん即死ですが、手足を吹き飛ばした場合やダイナマイトの爆発で殺した場合は、悲鳴を上げてのたうち回ってから動かなくなります。手足を吹き飛ばすスタイルには悲鳴が聴けるというメリットもあるんですね。なお、焼死こそ悲鳴を盛大に上げそうなものですが、いざ焼いてみるとあんまり声はしません。MGSV: TPPなんかは結構叫んでいたのでそちらを想像していました。

ショットガンは近距離用武器ですが*10、手を伸ばせば届くような距離での戦闘にはおとなしく格闘武器を使うのが賢い選択です。初期装備のナイフもそのひとつで、地面に押し倒してから喉を掻っ切ったり、後ろから骨の隙間っぽいところを深く刺してみたり、ただ斬り付けてみたりと便利なアイテムです。投げナイフとは別のアイテムなので投げることはできませんが。

先程の部位破壊もそうですが、死体にもきちんとあたり判定があるので死体の手足をショットガンで撃てばきちんと爆散しますし、斬り付ければ*11血煙が上がり赤い傷跡が付きます。それを利用し、敵の死体みんなにナイフで斬り付けてからその場を去るというロールプレイをして遊んでいたのですが、妹には「趣味が悪い」と言われてしまいました。「ダッチギャングに手を出すとこうなるぞ」ごっこのどこがいけなかったのでしょうか。被害者全員を死因問わず達磨か首なし死体にしてから去るルートを選ぶよりはよっぽどましだと思うのですが。

このゲームの面白いところはいくつもありますが、そのひとつがランダムイベントです。広大なオープンワールドを散策していると、それなりの確率でランダムイベントに遭遇します。ヘビに足を噛まれて困っている人を見つければ、そのまま見殺しにすることも撃ち殺すことも毒を吸い出して回復薬をあげることもできます。助けてあげれば後日近くの町で再開し、近くの店でなんでもひとつ奢ってくれたりするのです。そうして奢ってもらったピストルで何人もの人を射殺しました。彼がこのことを知ったらどう思うのでしょうか。

馬が死んでしまったという女に助けを求められ、家まで送り届けてやるイベントもあります。多少の金品をお礼として貰えたりするのですが、今回もそれかなと思って助けを呼ぶ女の目の前で止まるとその女の仲間の男たちに襲われたこともありました。全員縄で縛り上げて女の目の前でひとりひとり火炎ビン投げの的に(最後には女も)しましたが、今思えばやめておけばよかったと思います。焼死では体をまさぐって金品をまきあげられませんからね。部位欠損までなら大丈夫です。

これらはランダムイベントとして発生するものです。原神における埃とか監視塔とか訓練器具とかそこらへんでしょうか。ただ、このゲームではプレイヤーによるまったくの偶然が引き起こすイベントも面白いのです。

ある時、酒場に入ろうとするとちょうど店を出ようとしていたガンマンと誤って肩がぶつかってしまったことがありました。普段なら悪態をつかれるくらいですが、この時は相手が決闘を吹っかけてきました。私は承諾し、酒場の外へふたりして出ました。決闘の位置に両者が立てば決闘開始です。

ところが、私は誤って銃を抜き撃つボタンを押してしまい、まだ正しい位置に立っていない相手の背中に撃ち込んでしまったのです。正式な決闘での負傷や射殺はギャラリーが経緯を知っているからか特に咎められることはありませんが、これではただの騙し討ちでしかありません。さらにプッツンしたガンマンが撃ち返してくるし、ギャラリーは法執行官を呼びに走るしでもうめちゃくちゃです。仕方なくガンマンをそのまま射殺し、馬に乗って法執行官を殺しながら逃げました。

体が闘争を求めた際は困りますね。そんな時は、通りすがりの馬車や人を襲うこともできますし、街中で通り魔になることもできます。ただ、これでは一般人を殺したということで名誉レベルが下がってしまいますし、目撃されれば法執行官や勇敢なる市民が銃を握って駆けつけてきます。人気のないところでの殺しなら見られることも少なめですが、時には運悪く居合わせてしまう目撃者もいます。ショットガンで彼らを口封じするとまた別の目撃者が現れるということもよくあります。

無限に押し寄せる法執行官やカウボーイは、確かにエキサイティングな的です。いくら射殺してもすぐに補充されますから、すぐに終わってしまう心配もありません。しかし彼らを殺しても名誉レベルは下がりますし、いくらでも現れるということは逃げるのが困難ということでもあります。

そこで登場するのがギャングです。この世界にはいくつかギャングが存在し、彼らもダッチギャングのように隠れ家を持っています。隠れ家にいるギャングたちはアーサーを見つけると排除すべく襲いかかってきますが、彼らならいくら殺してもいいのです。しかも隠れ家なので、決まったところに行けば決まった数の獲物に出会えるという訳です。

発見したり攻撃を受けるなどしてアーサーを認識するまで、彼らは戦闘状態とはなりません。ストーリーの中で最初に訪れることになるコルムギャングの隠れ家では、焚き火を囲んで談笑するギャングたちもいます。中には女を膝に乗せたメンバーもいるくらいです。普段はこの女を狙撃して訪問を知らせています。たまには逃げ出したところを投げ縄で捕まえて最後のお楽しみにしたりもしますけど。

さて、悲しいことに、それぞれの隠れ家にいるギャングの数は限られています。多少のランダム要素はあるかもしれませんが、結局は終わりが訪れます。ともだちはいいですのだ。友だちとの楽しい時間はあっという間にすぎてしまいます。時間が経てば彼らは再配置されるため、普段はゲーム内時間でしばらく過ごすごとに再生してないかなと様子を確認しに隠れ家まで向かい、いればまた皆殺しにしてリスポーンを待つということをしていました。

ところが、いろいろと攻略情報を漁っていたところ、「皆殺しにせずにひとりだけでも残しておいてその場を離脱するとすぐさま全員が再配置される」という情報を入手しました。そして、実際にその通りにやってみたところ、情報通りにうまくいったのです。

これからはいつでも好きな時に好きなだけギャングを射殺できるようになりました。「いっぱいころそうな」もしくは「いっぱいころそうね」とは私が末席でうごうごしている原神コミュニティで見かけた台詞ですが、まさにこんな感じです。どんどん殺しつつもひとりだけ残して逃げ去って、また戻ってくれば最初から楽しめます。

死体が消えてしまうのはちょっと残念ですが、残ったままだと重くなりそうですから仕方のないことなのでしょう。逃げ去る前に死体をまさぐったり死体で遊んだりは忘れずに行います。

そうそう、その原神コミュニティなのですが、そこにひらがなの短文に句点をつけて話しがちな方がいます。それが悪いだなんて言うつもりは毛頭ありませんが、ひらがなの短い文かつ句点をつける話し方を見ると、どうしても連想してしまうものがありますね。

もうおわかりでしょう。そう、どせいさんです。「あっ。あです。」とか「ぽえーん。」とか「よかったー。」のように話す、あのどせいさんです。スマブラでなら知っているという場合も多いかもしれません。投げられるあれです。実は話すんですよ。

私自身があまりそういった文章を書かないというのもあってか、もう今ではどせいさんが話しているように見えてきています。ちなみに、この方は以前のシロナガス島紹介記事に登場した、「お姉さんと晩酌するシーンがあるよ」につられてシロナガス島をプレイしたという方と同一人物らしいです。

さて、話をどせいだにからギャング時代の終焉が近づいているアメリカに戻しましょう。時代が時代だからか、主な移動手段は馬です。ファストトラベルもあるにはあるのですが、キャンプか拠点からのみといまいち使いにくいし、行き先として指定できるのも行ったことのある町や大型の農場のみで、僻地へは使えません。その馬には品種ごとに性能差があり、最良の馬とされるアラブ種を雪山に潜って調教できた*12ところまではよかったのですが、このアラブの雌馬は前の馬ならなんともなかったような銃撃戦が終わってみると自分だけ遥か遠くに逃げ去っていたりします。銃や投擲武器は馬に積んであるので戦闘中は近くで待機していて欲しいのですが、このお嬢には難しいようです。雪山の方がよっぽど過酷だと思うのですが。もっとも、前の馬も実は割と逃げてたのを私が忘れただけかもしれません。

もちろん馬に乗るのはプレイヤーだけではありません。仲間のダッチギャングをはじめ、あらゆる人々(NPC)が馬や馬車を利用しています。彼らを殺したくなった時や殺さなくてはならなくなった時、馬上の本体を狙い撃つのは手っ取り早い選択です。ショットガンの直撃で首なし死体になった主人を数メートル乗せて駆け、その後力なく地面に崩れ落ちる主人を置いて馬だけ走り去るというのはよく見る光景です。ただ、この際に馬を殺すと、当然乗り手は狙いやすくなりますが名誉レベルが下がってしまうのです。これは火炎瓶やダイナマイトを使って戦っているとよく起こりがちです。西部開拓時代のアメリカ人は馬刺しとか食べないのでしょうか。長野で食べたのはおいしかったです。

なお、このゲームでは狩猟や釣りの要素もあり、特に狩猟においてはかなり手が込んでいます。実際の学者が「学習にも使える」と称賛したとかどうとか。獲物に匂いで逃げられないように風下から近づいたり匂い消しローションを使うといった工夫が必要だったり、動物の死体を残しておくとハイエナやハゲタカ、カラスが集まってきたり、動物の種類によって適切な武器で適切な部位を撃って殺さないと皮の質が低下したりと盛りだくさんです。

動物の死骸からは皮を剥ぎ取ることができます(鳥からは羽をむしれます)。死骸からは「皮」、「死骸」、「採取アイテム」をだいたい入手できます。皮は売ることができる他、最良な質のものはアイテムの作成にも使用できます。死骸はほとんど売り物です。採取アイテムには肉や角、脂肪に羽が含まれており、これらも売ったりアイテム作成に使用できます。肉やキャンプで焼くこともでき、それなりに優秀な食糧として持ち歩けます。ハーブ類での味付けも可能です。

凶暴なクマやオオカミにクーガーといった肉食動物どころか、ウサギやリスの無力な小型草食動物をヘッドショットで殺して皮を剥いでも名誉レベルは下がりませんが、立派に人を殺せるだけのパワーがある馬を殺すと名誉レベルが下がるというのはちょっと解せないところです。他人の馬なら別によくないですか?

なお、この皮剥ぎは妙にリアルに描写されており、死体の横で手をちょこちょこ動かすと一瞬で皮が手に入るとかいうものではなく、ナイフで皮を割いて肉から引っぺがすという手順のモーションがきちんと挟まれます。この皮が剥がれた死骸も、きちんと肉が剥き出しになっています。なお、動物ごとに皮剥ぎモーションに差異があり、例えばウサギでは死骸の耳を掴んで吊るし、皮を無理矢理に剥がし取ります。ヘビも似た感じです。

ダッチギャングは金に困って追い詰められており、そのために少々無茶な仕事*13にも手を出しています。敵対ギャングから馬を奪って馬肉を売れば新しいビジネスとして稼げるだけでなく敵対ギャングの勢力を削ぐことにも繋がって一石二鳥だと思うのですが。

ちなみに、このゲームにはレッド・デッド・オンラインと呼ばれるオンラインモードもあるそうなんですが、プレイ時間がとっくに2桁になっても手を付けていません。起動すらしていません。

別にトロフィーのコンプリートを目指すようなタイプのプレイヤーではありませんが、このオンライン用のトロフィーが結構な量あるのはどうかなとも思います。しかも、その中にはとりあえずオンラインモードをやるだけではなく、誰か他のプレイヤーと協力しないと取得できないトロフィーもあるのです。意地が悪いですね。昨今のオンラインありきのゲーム性には辟易するばかりです。

レジェンズでは、愛銃スピットファイアがアリーナで初手から買えなくなってしまいました。そのため、第1ラウンドでは紫モザンビークを握るのがお決まりのパターンとなっています。その後の通貨がある程度は潤沢にあるラウンドでも、モザンビーク&スピットファイアで勝てない場合に紫RE-45を持ち出すと勝てたりします。以前はチャージライフルをよく使っていましたが、やっぱり高いですね。

その他では金バックパックも少し値上がりしたため、ミラージュばかり使う私にとっては向かい風です。他のキャラを使うとすればヒューズでしょうか。こちらはナックルクラスターが安くなったので少し戦いやすくなっています。マザーロードで囲い込んでひたすらグレネードを投げ込むのも案外刺さります。

そういえば、キャラによって使う武器を変えるというのはあまりしたことがありません。知っているとしてもせいぜいヒューズで射程近距離武器は持たないくらいでしょうか。それでもモザンビークもRE-45も持つのでどのレジェンドでも同じ武器を使うことになっています。

アリーナは、好きな武器をある程度は自由に使えるのがいいところです。それはそれとしても、近頃ではミッションタスクで要求されることが増えたというのもアリーナをプレイすることが増えた大きな原因のひとつです。特に、バトルロイヤルではなく完全にアリーナに関するタスクのみで構成されたポイント制イベントもおなじみの光景となってきました。

ノックダウン数やキル数、与ダメージなんかはマッチをいくつかこなしていればいずれ終わります。うまくやれば早く終わることすらあるくらいです。ただ、問題は(初日にある程度稼いで安心し、その後しばらくプレイしなくなって結果的に終わらなくなるといういつもの現象を除くのなら)█勝するものやプレイ数を要求するもの、そして連勝を求めてくるものです。

私はそもそもがあまり上手くはありませんから、常勝という訳にはいきません。ですから、勝ちの目がなければとっとと次のマッチに進んでしまいたいというのが本音です。ところが、相手に強い奴がいるなぁとか味方に恵まれなかったなぁとかそんな感じのマッチの時に限って長引いてしまったりするのです。ストレートで2敗して、これなら早く次に進めるぞと思っていると次でうっかり勝ってしまい、さらにその次も勝って無事タイブレイカーを発動させ、運がさらに悪ければその後は交互に勝ってサドンデスまでもつれこんだりもします。

私としては早く終わって欲しいので、無駄に1マッチが長くなって最後には負けたりするとまったく意味がないのです。特に、ポイント制イベントのポイント自体は走り終えたけどバッヂが手に入る大きなチャレンジタスクだけ残っているような状況では、ダメージやキル数はほとんど無意味です。50勝タスクだけをやりたいのでサドンデスなどしている暇はないのです。

スプラやコンパスのように3分くらいですぐに終わるライト版アリーナがあったらいいのになとか思います。敵が強くても、味方が弱くても、自分が雑魚みたいな動きしかできなくても、勝負は時の運と割り切ってすぐ次の戦いに入れるような気軽さが欲しいところです。ただ、スプラをプレイしていた頃にはBFシリーズのような大規模マッチがしたいとも思っていたので、どっちがいいんだかはわかりません。

原神では、終わりが近づく金リンゴ群島を縦横無尽に駆け回っていました。いくつかの世界任務とホラガイ集めがまだ残っていたのです。イベントを最後まで残す悪癖は相変わらずですね。

イベントの後半は特に、各島の高低差に悩まされることが多かったように思います。世界任務はすべて終わらせることができたはずですが、壁画崩しだのリングのパズルだのはあちこち飛び回って潰したりどこがまだ未挑戦なのかを管理するのが面倒になって終わらせていません。

とりあえずそれなりに報酬がおいしいものはすべて終わらせ、残りはまぁいいかなというくらいになった後は写真撮影で遊んでいました。大魔王の島なんかは終盤にならないと入れませんが、他の大きな島たちは最初の方に撮っておけばもうちょっとくらいは南国っぽかったのかなとか思っています。そんな訳で、今回の原神写真部です。うっかり多くなってしまいました。反動ということで、9月あたりは少なめにしますかね。

f:id:idea427:20211003023022p:plain

マップの端っこの方にホラガイがひとつあったくらいしか取り柄のない島があったのですが、偶然にも砂地に差す影がいい感じになっているところに遭遇しました。見ようと思って見るとハート形に見えなくもないような気がしてきませんか?友人を誘い、ジン&バーバラで撮影して遊びました。

残りはほとんどすべて夏っぽい写真とか金リンゴ諸島ならではっぽい写真を撮ろうと試みた結果たちです。写真撮影の技術はまったく進歩していません。いずれネタも尽きるでしょう。

f:id:idea427:20211003023226p:plain

f:id:idea427:20211003023258p:plain

f:id:idea427:20211003023326p:plain

f:id:idea427:20211003023358p:plain

f:id:idea427:20211003023425p:plain

f:id:idea427:20211003023500p:plain

f:id:idea427:20211003023525p:plain

f:id:idea427:20211003023600p:plain

f:id:idea427:20211003023609p:plain

日差しの中のバーバラとかお気に入りですね。

そうそう、原神焼きも7月に食べました。すごい人気でしたが、どうにか整理券を勝ち取りました。①顔がそもそも見辛い、②該当キャラをほとんど持っていないせいで判別はかなり困難でしたけど。コースターはアンバーとリサでしたね。

 

 

<神バハ>

たまにログインくらいはしています。プリコネコラボイベントって7月でしたっけ?

 

 

<グラブル>

イベントを走らない、というかそもそもイベントに取り掛からないのがデフォルトとなりつつあります。もうほとんどそうです。カッパイベの寿司は今回も握らずに終わりました。サイドストーリー入りでどうなるかは覚えていませんが、サイドストーリーでミニゲームが実装されなければもうプレイすることはないでしょう。あと、フェイトエピソードでカッパを一緒に登場させるくらいならそもそもイベントにロザミアを出せと思います。

ほとんど興味も失せていた新キャラは、イルノート実装だけ惹かれました。シェロチケ発動も視野に入れるレベルです。去年の浴衣ロザミアに使った分のゴールドムーンがすでにシェロチケ分は回復しているのです。1年に1枚はうまくやればシェロチケが手に入る世の中になりました。

なのに出てくるのは新メーテラばかり。3本くらいは出たはずです。ここで引かずに石を温存し、クリスマスネモネでも回収しておけば周年サプでは心置きなくイルノートを回収できたでしょうに。グラブル何年目なんですか?

*1:「受験が終わってではなく、そもそも受験中も暇だったのでは?ろくに勉強してなかったんだから」という鋭い指摘が各所より寄せられています

*2:ドーナツを3つ積んで蝋燭を刺した代物

*3:『シャイニング』ではオーバールックホテルのバーテンダーとして登場し、禁酒中のジャックに薬だと言って酒の入ったグラスを差し出します

*4:糸井重里さんが最初にイメージして書いたどせいさんの絵の忠実な立体化だそうです

*5:この行動はしばしば邪魔になります

*6:課される額の指標のひとつに所持金の額が存在します

*7:これまたシステムはよくわからないのですが、まるで他のプレイヤーのようなNPC冒険者たちが各々勝手に世界を冒険したり死んだりしているのがelonaです

*8:具体的には町の真ん中で銃撃戦を繰り広げ、襲撃してきた敵対勢力を大量虐殺した挙句ついでに法執行官も数名殺して逃走します

*9:ある場所にあるアイテムを持っていくとストーリーが進行し、最後まで進めるとその場所には入れなくなります

*10:Respawn製モザンビークを除く

*11:怒りに満ちた声を上げながら無力な死体を狂ったように斬りつける中年男性の図

*12:買ったり盗んだり奪ったりする以外に、野生の馬を調教することでも馬を手に入れることができるのです

*13:馬車強盗や列車強盗など

[2021] 番外中間報告: 25番房記録(後編)

免許合宿に来た。予定日程は2週間で、前半の試験に合格すれば仮免許を付与されて後半に進むことができ、後半の試験に合格すれば帰ることができる。その後、自宅付近で学科試験に通ればいよいよ免許が交付されるという仕組みだ。前編では最初の1週間で仮免許を取得するまでが描かれたが、次の1週間を記録した本稿は後編となっている。前編を読まずに後編を読むのもまた一興だろう。どうせ物語性などないのだ。

 

 

8/24

中間試験から一夜開けた。今日は2限からなのでゆっくり起きるつもりでいたが、目が覚めたのは6時前だ。すっかり真人間に魔改造されてしまったらしいことを痛感する。

今日は学科×4に技能×3と長丁場だ。今日こそ昨日飲み損ねた魔剤を飲もうと思っていたが、また飲み忘れたことに気が付いたのは最初の教習の直前だった。

学科教習では高速道路の走り方を学んだ。これまでとは段違いの速度で走ることになるという。昨日のバイパスの上位互換がすでに現れつつあるのだ。速度が速ければ事故も悲惨なものとなる。よりによって教習中の死亡事故例を紹介された。しかも、その事故において教習生に非はなく、居眠り運転のトラックが突っ込んできたことによるものらしい。こんなものどうしようもないではないか。

こんな事故の話を聞いてできれば高速道路には行きたくないなと思った矢先、いずれ高速教習に行くことになると宣告された。どうしてこの流れで楽しみにできると思ったのだろうか。また、追加でその教官自身が同乗の教習生によって事故に遭いかけた経験も紹介された。やはり行きたくない。

午前の教習が終わると、昼休み明けにすぐさま路上技能教習が入っていた。入っていたのだが、昼前にひとつ空きコマがあったためそのコマに突入するや否や昼食を摂りその後すぐさま寝るというスケジュールが提案され、全会一致で採択された。技能教習開始は13:50。念のためにアラームを複数仕込んでベッドに入ると、我々の意識は薄れていった。とはいえ、きちんとアラームがかけてある。しかもふたりいるのでどちらかが起きられればどうにかなる。これで安心だ。

私が彼方からのアラームに起こされると、時刻は13:43だった。アラームをかけたはずのボルボックスはすやすやと寝ている。もしかして時計が間違っているのか?

もちろんそんなことはなく、ボルボックスを2段ベッドの上から蹴り起こし慌てて準備をしていると放送で我々の囚人番号が呼ばれた。間に合うかどうか、かなり危ういところだ。

まだなんとかなるかもしれない。配車端末に急ぐ我々だったが、ロビーに入ったあたりでボルボックスがその動きを止めた。なんと、教習手帳を房に忘れてきたという。私は自分の鍵を投げ渡し、彼を送り返した。結局、私は配車手続きを無事に終えて割り当ての車で教官を待つ余裕もあったが、そうして待っている間にも再び放送で囚人番号と名前が呼ばれた。それも、今回はボルボックスだけだ。安否を確かめないままに授業が始まったので確認はできなかったが、彼はなんとか生きていたことが後で判明した。感謝してもらいたいところだ。後期の始まりとしてはかなり不安になる1日だった。

 

 

8/25

朝の学科教習は少し毛色が違っていた。実はここに来た2日目にOD式適性検査というものを受けていたのだが、やっとその結果の解説が行われたのである。

質問に答えていくと運転適性度が5-1、安全運転度がA-Eで算出される。それぞれ5とAに近いほど高いらしい。私は5Bだった。ボルボックスは3Cだったらしい。

教官によれば、ボルボックスのような3Cが無事故にも常習犯にもなりやすいらしい。平凡な一般人は大変だ。いっそ適性度1や2の者は追加講習が必要にすればいいと思う。どうせ陽キャの連中ばかりだろうから。

なお、運転適性度や安全運転度だけでなく性格分析もされる仕組みになっていたが、私のステータスは神経質以外高ステータスだった。注意力や綿密性、情緒不安定性すらだ。ここに来てから鍵を忘れ、シャンプーを忘れ、ボディーソープを忘れ、シャンプーで体を洗った者ですらこのようにステータスが表示されるのだ。信用性皆無であることがよくわかる。

近頃、ボルボックスは再びFGOの石集めに奔走している。なぜかPretenderを流しながらプリテンダー・オベロンではなくバーサーカー・モルガンのピックアップを引いた(しかも引き当てた)後、今度こそオベロンを引くべく最後の準備を整えているのだ。昼頃のピックアップ終了までにどうにか引けていたようで、それはそれでよかったのだろうが、まもなく彼はその代償を支払うことになる。

教室には2人用の机と椅子が並んでおり、現在では真ん中にアクリル板が据え付けられて片側のみ使用可能となっているが、人数が多くて座席が足りない場合はその限りではなかった。アクリル板がきちんと付いている机のみ、両方ともの席を使うことが許可されたのである。

私が少し遅めに教室へ入ると、もう席はすべて埋まっていた。ちょうど今述べた状況に該当する。先に来ているはずのボルボックスを探すと、運よく隣には誰もいない席に座っているのを見つけた。これ幸いと隣に滑り込む。

そうして教習が始まったが、始まって数分でボルボックスの目蓋は落ちた。そっと足を叩いて起こしても、すぐに元通りだ。このような状態なら私にも覚えがある。この授業中、10分続けて起きていることも困難かもしれない。

案の定、この状況はほぼ教習が終わるまでの50分間に渡って続くこととなる。私は体勢を切り替え、右手はペンを持って机の上に置きそしらぬ顔で授業を受ける一方、左手にもまたペンを持って机の下にスタンバイさせ、ボルボックスの膝をいつでもつっつけるように備えた。そして数分ごとにつっついた。たまに足も踏んだ。

そうしてなんとかボルボックスは途中退出を受けずに済んだのだった。すぐさま延泊になったとは限らないが、貸しがひとつといったところだろう。これで無数にある借りをひとつ返せた。

そんな感じで今日もヘビーな教習が続く。ただ、希望はどんな時でも残っているものだ。今回の場合、それは複数人教習だった。

普段は教官とマンツーマンで行う技能教習だが、いくつかの単元では3人のグループで行うらしい。見知らぬ人と知り合うチャンスだ。この機会を逃したくはない。

最初にやってきたのは停車の課題だった。卒業試験でも必ず出る課題らしい。教習で停車してはいけない場所は学んであるが、実際にするのは初めてだ。

期待に胸を膨らませ割り当ての号車に向かう。今回の仲間は誰だろうか。すると、お隣さんの片方らしき人物がいるのが目に入った。他には誰もいない。結局、他には誰も来ないまま教官がやってきた。なんと、このグループにはふたりしかいないというのだ。

まったく見知らぬ人(できれば女)ふたりとなかよくなれる絶好の機会だと思っていた私はひどく嘆き悲しんだ。死んだ眼のまま1番手(といってもふたりしかいない)の運転する車に揺られる。

私の番がやってきたが、いざ停車する段階になると何もわからない。停車してもいい場所がどこかを瞬時に判別して停車シークエンスに入らなくてはならないのに、場所の判別ができない。どこも駄目そうに思えてきて停まれないのだ。

実は案外停まれるのだということを教官に教えられてえいやと停まってみたはいいものの、未発見の停車禁止区域突入直前だったことが判明した。卒業試験への見通しは暗い。

 

 

8/26

またもや朝早くに目が覚めた。日記を書きながら寝落ちしていたらしい。興が乗り、陽光を取り入れて清々しい朝を陰気な25番房にもたらそうとしたが、カーテンを10cm開けたところで想定以上に強烈な光の直撃を目に喰らい、すぐさま閉じた。最近ではずっとカーテンを閉め切っている。日中はだいたい教室棟か自動車の中におり、房にいても大抵は寝ているからだ。久しぶりに差し込んだ日光はものの2秒で消えていった。

今日は1限からある上に2限を飛ばして3限から10限まで連戦となる。応急救護教習というイレギュラーな教習がやってきたからだ。なんなら2限に後期テストを受けることも可能だ。結局受けた。

この日最初の学科教習で、我々は恐ろしき光景を目にすることとなる。2週目にして初めて、教習中に途中退出させられる者が出たのである。突っ伏して寝ていた者が、教官によって半ば無理矢理退出させられていった。二輪教習生だからかさほど同情する気にはならなかったが。

応急救護教習は3時限連続で行われる。最初はいつも通りビデオと教本を交えて知識を蓄え、その後実技に入る。テストもあり、年にひとりかふたりは落ちているらしい。なんらかの理由で応急救護教習を落とすと、最初から受け直さなくてはならない。注意して臨まなくては。

学科は問題なく終わり、いよいよ実技に入る。この時のメンバーは女が3人と男が7人だった。まず女3人が組まされ、残り7人は3-2-2にわかれろという。中間試験の日に知り合った教皇(本名からの連想)もいたが、教皇はすでに3人で固まっていた。ただし、3人で固まっていたのは残りも同じだ。かわいそうなことに、誰かひとりが私と組まなくてはならない。去年の大学での卓球と何も変わらない。私は悠然と相手を待つのみである。

テストの内容は負傷者への応急救護だった。意識確認→救援要請→呼吸確認→心臓圧迫→人工呼吸→心臓圧迫→人工呼吸という流れだ。本来は心臓圧迫と人工呼吸を救急車の到着まで繰り返すらしい。

私は圧迫位置を多少修正された程度で練習を終え、その後のテスト本番でも問題なく合格した。テストは1度にふたりが課題を行う形式で進み、多少のミス(手順をひとつ飛ばす、心臓圧迫の力が弱いなど)があった者もいたが、やり直せばすぐにできたので順調に最後の者の出番まで辿り着いた。

ところが、片方の女が初手でつまずいてその後もなかなかうまくいかない。救援要請をどうしても抜かしてしまうようだ。見るに見かねたのか、教官が手順を書いた紙をそっと見せていた。この頃、もう片方の男は2回目の心臓圧迫に達しており、まもなく終えた。

しかし、その男が課題を終えても女は未だにクリアできない。何度やり直してもなんらかの手順がすっぽ抜ける。あわや落第とも思われたが、教官が最初はそっと見せる程度だった手順書を最後には「存分に見て覚えられたと思ったら始めてね」くらいじっくり見せていた。

結局はこの女もどうにか合格したが、これでよかったのだろうか。もしかしたら、レビューにあった「男女で対応が違う」というのはこのことを示していたのかもしれない。

その後は再びの複数人教習だ。経路策定の学科教習を受けた後、地図を見て事前に経路を考えて目印を覚え、その通りに走ってみるという手順の技能教習をいつも通りのマンツーマンで行う。その後、同じ内容を3人グループで行うというのだ。どうやら、教官によってはひとりがハンドルを握る間、他の者に後部座席からガイドさせるというやり方をとるらしい。他人と合法的に話せる機会だ。前回が散々だった分、期待が高まる。

予定調和という感じだが、やはりこの期待は裏切られることとなる。車にいたのはふたりともお隣さんだった。車に乗り込んだ私の眼はまたもや死んでいる。

しかも、この教官は後部座席にガイドをさせるタイプではなかった。これでは、さっきのソロ教習がライト版になったのと変わらない。他人のいる意味がほとんどないのだ。

それでも、3番手の私は死んだ眼で運転して(最初の角を右折すべきなのに思いっきり左折しかけつつも)最後の交差点まで辿り着いた。ここを左折すれば目的地で、苦手な停車の練習機会でもある。そう思った矢先、「ここを曲がれば目的地で合ってるんだけど、時間ないから直進して学校戻って」と指示された。得たものがほとんどない。

その後の通常路上教習で顔馴染みの教官にこのことを話したところ、「この教官が若いから後部座席からのガイドをさせなかったのかもしれないね」と言われた。とことん運が悪いらしい。

 

 

8/27

昨日とは打って変わって、1限がないどころか午前中は完全に暇だ。ボルボックスも1限がないのは同じだった。そこでふたりとも目覚ましをかけることなく寝たのだったが、今日も自然に覚醒した。

カーテンを閉めたままだと外の明るさは判別し難いが、だからといって安易に開けては昨日の二の舞だ。そっと部屋を出て、窓のある喫煙室に向かう。

時刻は5時頃だった。窓の外はまさに早朝といった感じの明るさで、どことなく健康さや真人間さを感じる。すっかりそれに飲み込まれる前になんとか我に返り、黎明から逃れるようにベッドに入り込んだ。危うく早寝早起きもいいものだと思ってしまうところだった。

そうして寝入り、今度こそ大丈夫だろうと起きたところで時計を確認すると、まだ6時だった。どうしようもなく本能の奥底を捻じ曲げられてしまったらしい。

午前中は、私だけひとつも教習が入っていなかった。それをいいことに自分とは無関係の中間技能試験結果発表を(正確にはそれを見る受験者たちを)見に行こうと考えロビーへ向かう。すると、そこには教皇がいた。

どうやら、教皇は知り合いと共に近くの城までレンタサイクルで観光に行くらしい。どうせ暇なのだからとその話に乗り、早速自転車を借りた。

ところがその自転車が曲者で、空気圧はいまいちだし蜘蛛の巣すら張られている有様だ。空気入れの作業により、出発する前からすでに汗をかいた。蜘蛛の巣は取らないでおいた。自転車置き場に家主かもしれない蜘蛛がいたからだ。

ここに来る前は、歩道を走る自転車に対し車道を走ったらどうなんだと思っていた。ところが路上教習に行くようになった今では、歩道を走っていて欲しいと思っている。だんだんどちらを走るべきかわからなくなってくる。暑い中そんなジレンマに悩まされつつのどかな道を走ること15分。目的地に到着した。

着いたはいいが、どうやら現在時刻ではほとんどの施設がまだ閉じているようだった。空いているらしいステンドグラスの美術館に入ると、今はここともうひとつの美術館しか開いておらず、城の中や茶室は緊急事態宣言により休止中であることがわかった。城を閉じたところで感染推移にどう影響があるというのか?

最初の美術館にあったステンドグラスももうひとつの美術館にあった茶器やら花器もなかなか楽しめた。同行の者たちも同じらしい。帰りがけに城の写真を撮り、学校へと帰った。

午後はまたもやイレギュラーな教習の連戦だ。今回はなんらかのシミュレーターを使った教習、危険予測教習が2コマ、そして普通の路上教習となっている。

今度こそはと配車券を取得し、シミュレーターのある場所に向かった。ところが、そこで配車券を確認すると内容欄にはシミュレーターと記載されていない。「確認」とある。

近くにいた女たちに聞いたところ、シミュレーターの数が足りないせいで一部の者がシミュレーターを使えなくなっているらしいことが判明した。礼を言い、急いでかつ祈るような思いで割り当ての車両に向かう。

結果、そこにいたのはさっき観光に同行した教皇の知り合いで、さらに他には誰もいなかった。最悪のシナリオが再演されようとしているのだ。

何がどうなっているのやらまったくわからないままの我々を乗せて、車は発進した。ハンドルを握る教員は「気楽に見ててね」と言うが、未知の大洪水の中で気楽になどできるはずがない。シミュレーターはどこへ行ったのか?今は何の時間なのか?何を見ていればいいのか?そして、なぜ私は野郎としか組まされず2度も2人グループになったのか?それらすべての疑問が疑問のまま、そのコマは終わった。

次のコマでは、さっき教員が走った道とだいたい同じあたりを我々ふたりが分担して走った。ドライブレコードで録画されるらしいから、うかつな運転はできない。一層気を引き締める。

次のコマは、シミュレーター室と同じ棟でのディスカッションらしい。現地へ行くと、私と同じグループの男以外に男がひとりと女がふたりいた。どう見ても彼らはひとつのグループだ。しかもきっとシミュレーターを使ったに違いない。どこでこの差が生まれたというのだろうか?思わず普段の行いを省みたが、これほどまでの仕打ちを受けるような悪行は身に覚えがない。

ディスカッションは、互いの運転の記録映像を鑑賞してそれぞれがよい点や直した方がいい点を書き出して交換するというものだった。ふたりでやったところで、いいことなど何もない。3人でやるからこそいいものだったはずだ。シミュレーターも使えず、既知と組むこととなり、しかもふたりしかいなかった。やり場のないつらさが込み上げる。

このつらさは、明日の分の配車表を見たことで最高潮の盛り上がりを見せた。明日高速教習があることは聞いていたが、よりによって1限からだったのである。

夜には山道での教習があった。よりによって最終時限で、道は真っ暗だ。ゆっくり山道を登っていくと、ガードレールに小さな鳥居が結び付けてあるのが目に入った。教官によればおまじないの一種らしいが、夜に見ても怖いだけだ。

山頂にはトンネルがあった。山道と違い照明があったので十分に明るかったが、それでも雰囲気はあるものだ。もし免許を無事取得しかつ運転するようになったとしても、やはり夜のトンネルには行きたくない。

帰り道では大きくねじ曲げられたガードレールと金網の跡を目にした。穴を塞ぐ処置はなされておらず、このまま突っ込めばたやすく麓(もしくは黄泉)までショートカットできそうだった。もしかしてこれも安全運転を促す抑止力とするために偶然を装って見せつけられたのだろうか。一定の効果はあったと認めざるを得ないが、夜の山道が楽しかったのは確かだった。この日唯一のまともな記憶だ。

 

 

 

8/28

高速教習の日がやってきた。もはや自然に早朝起床を成し、配車券を発券する。念のためにTwitterに遺言状を遺した。同じ時限に高速教習が入っているのは女が5人に男が13人であると確認済みだ。どうなることやら。

果たして、車にいたのはお隣さんの片割れとドル札だった。ドル札との出会いは初日まで遡る。新幹線の駅に着きボルボックスを待っていた私に、学校行きのバス停はどこか聞いてきたのだ。それ以降接点はほとんどなかったが、ドル札かフリーメイソンのような眼の意匠がプリントされているシャツ姿をたびたび見かけていた。

また死んだ眼になりかけたが、今回ばかりはそうもいかない。我々がこれから突入するのは恐ろしき高速道路だ。怯えることなくきちんと加速できるだろうか。

とか思っていたが、加速した状態での無理のない突入もきちんとできた。道が空いていたからだ。また、道が空いていたせいか身構えていた高速道路は案外あっけなく終わった。首都高ではこうもいかないだろう。

これまでとは比較にならない速度の世界はさぞ刺激的だろうとも思ったが、景色は味気ないし停まることも曲がることもなくただほぼまっすぐな道を走り続けるだけだしでさして刺激的なものでもなかった。

考えてみれば、林間学校や合宿の際に高速道路をバスで走ったことはあるが、景色を楽しめたことなどほとんどなかった。運転者になれば、その味気ない景色から情報を得続けなくてはならないのだ。オートパイロットの開発が望まれる。

この高速教習は2時限連続で行われるが、その間に休憩は挟まれない。他の場所ならサービスエリアで休憩してソフトクリームを食べたりもできるそうだが、なぜか静岡では禁じられているらしい。他のふたりがそれぞれ運転した後、車は学校に帰ってきた。

ちなみに、その道中で自衛隊のトラックと遭遇した。他だと逆走老人に遭遇した号車もあったらしい。高速道路はやはり何が起こるかわからない領域だ。

夕方になって更新された配車表を確認したところ、ボルボックスは4限、私は8限にそれぞれ1コマのみあると表示されている。どうせなら月曜日にまとめてくれた方がよかったと思うが、なってしまったものは仕方がない。むしろ、問題は別のところにあった。

ボルボックスの技能教習が入っている4限を見ると、他にも何人かが同じように4限の技能教習を割り振られている。名前にも見覚えがあるから、その内のいくらかはおそらく同期だろう。ところが、8限は見渡す限り私しか路上教習がいない。ひとつ後の中間試験に合格した者たちも路上教習に移っている頃だが、それにしてもひとりぼっちだ。もしかして、明日は私の車だけ寂しく外に出て走ることになるのか?

ドンキに行き、いつも通り水と魔剤を補給した。さらに、早くに起きなくていい明日を祝うべく菓子を買って宴に備えた。内訳はおさつチップスとピザポテト、おっとっと(うすしお味・ポケモン仕様)だ。また、駄菓子コーナーで抹茶シガレットなるものを発見し、試しに購入した。初見の製品だ。

さらに追加で購入したカップ麺の完成と共に宴が始まる。ずいぶんと久しぶりのポテトチップスはやはりおいしい。カップ麺も普段は食べないが悪くないと思った。酒もないのに錯乱したのか、ボルボックスが抹茶シガレットを開け、なぜかライターを取り出して咥えた先端を炙った。

私が以前ココアシガレットの10パックセットが300円代で買えることの素晴らしさを説いて聞かせた際、ボルボックスは「結局砂糖の塊だからそんなに好きじゃない」と言っていた。そのボルボックスが抹茶シガレットを炙っているのだ。案の定、先端は焦げてカラメルのようになっている。老化が進行しているのは彼にとっても同じだったのかもしれない。

 

 

8/29

朝から何も起こらない。寝過ごしなど考えずに寝て、寝過ぎたかなと起きてみてもまだ6時だ。朝食後にまた寝ても暇な時間が恐ろしいほど残っている。ボルボックスはその間ずっとレジェンズに励んでいた。朝から元気な奴だ。

誰かいるかと教室棟に出向く。ロビーはいつもより閑散としていて、知り合いの姿は見当たらない。中間試験の結果発表に混ざろうにも、今日は日曜日なので試験はないことを思い出した。

おそらく、あんなにいた同期の者たちは①何も用がないのでここへは来ることなく自由に過ごしている、②1コマだけ割り当てられた4限に今ちょうど取り組んでいるかのどちらかなのだろう。願わくば教皇やKの連絡先を剥ぎ取りたかったところだった。明日もこうならないことを切に祈る。

話せる者は誰もおらず、PCもなく、昼寝も今ではCT待ちだ。もはやペーパーテストしかすることがなかった。前期ではPCのテストに2回合格することが中間学科試験の受験資格であり、それに合格後受けられるペーパーテストは必修ではないものの、本番で合格するには極めて効果的であるとされるものだった(逆にPCテストを受けただけでは難しいらしい)。

ペーパーテストの成績は9割近辺で安定しており、合格するようにもなってきた。だが、どうせ別の免許を取らないと乗れない自動二輪車の選び方や乗り方まで問われるのが気に食わない。これがなければもう少し点があがっていてもおかしくないはずだ。

この日は技能教習もおとなしいものだった。せいぜい右折が慎重過ぎるとアドバイスされた程度で、もう特別なことは何もない。これで卒業試験に合格できるのかは疑問だが、何か問題点があればさすがに指摘してくるだろう。それなりに運転できていると考えることにする。

「そういえば、配車表だとこの時限に路上に出るのは私たちだけだったんですけど」

「さすがにそんなことはないよ」

「ですよねぇ」

「うん、もう1台いたはず」

 

 

8/30

今日はみきわめと呼称される試験の受験許可のようなものが交付される技能教習がひとつあるのみだった。いわば前哨戦だ。

これが最後の技能教習となる。もうすっかりおなじみになった教官と共にいつも通りの道を走る。それだけで前哨戦は終わった。特に大きなミスは犯さなかったが、明日もこううまくいく気はしない。この教官に延泊の報告をしたくはないものだ。

試験前夜がやってきた。我々は試験前夜だからという安直な考えで近隣にあるさわやかというハンバーグ屋に向かう。かなりおいしいのに店が静岡にしかないらしく、友人のひとりはこのためにわざわざ東京から来たことがあるまでだという。

店内にはちらほらと他の教習生らしき者どもがいた。安直に生きているのは我々だけではないらしい。顔馴染みの教官から教えられたげんこつハンバーグをオニオンソースで注文する。

いよいよハンバーグがやってきた。目の前で両断され断面を焼かれるパフォーマンスを我々はシールドの後ろから見守った。弾ける肉汁やソースを防ぐための紙製シールドが事前に渡されていたのだ。

ハンバーグを切ってみると、中は思っていたよりも赤い。それを鉄板の残熱で焼いて食べていたが、後半は鉄板が冷めたこともありそのまま食べていた。肉を喰らっている感じがしていいものだ。そういえば、「肉汁たっぷりに焼き上げますがよろしいですか?」とも聞かれていた。せめてこの焼き方だけでも流行って欲しい。

我々が頼んだのはセットメニューだったため、パンもついてきた。テーブルに届いて驚いたが、これはおそらくライ麦パンというものだろう。しかも、添えられているバターはバターだった。マーガリンではない。バターを塗ったパンがまずいはずはない。「パンはバターを食べるための口実に過ぎない」という言葉があったが、このパンは美味しかった。

まだ門限まで時間があったため、デザートとしてかき氷を注文した。静岡だからとまた安易にも抹茶味をセレクトしたが、この抹茶がまた濃いもので、こちらにもかなり満足した。

他にはサラダを頼んだのだが、刑務所の食堂では朝昼晩を通して野菜がほとんど出なかった。久しぶりに野菜を食べて草に目覚めたのか、ボルボックスは帰り道のコンビニでサラダを買っていた。結果、明日に備えたライト版の宴はチョレギサラダや砂肝に彩られることとなる。老化の疑いが一段と深まった。

宴こそしたが、試験前夜だからといって特にすることはない。ボルボックスが堅実に部屋を引き払う準備を進める一方、私はピクサーをロッカーに監禁して遊ぶなど思い思いの時を過ごした。

 

 

8/31

とうとう卒業試験当日となった。刑務所で例えるなら仮釈放審議会当日といったところだ。

この日は中間試験と同じく早朝起床を強いられたが、案の定問題なく起きられた。このままだと、日の出と共に起き出す体になってしまうかもしれない。

前日までにだいたいの片付けは終わっていたため、7時の食堂オープンにちょうど間に合うあたりで房の引き払い準備を終えることができた。鍵の返却も済ませ、朝食を摂る。ひそかに心配していた、セロハンテープによるドアの塗装剥げは指摘されなかった。少なくとも今は。

かなりの余裕と共に、割り当てられた教室で試験の時を待つ。最も左、壁側の列には二輪車教習生が座っていたが、どれも皆あまり私とは波長が合いそうにないように見える。この14日間で見かけた二輪車教習生の誰も彼もが考えてみればそうだったが。

しばらくして教官が入ってきて、試験の説明が始まった。細かな差はあれど、注意点としては中間試験とそう変わらない。即死条件も健在だ。

この時点で私の胸裏にあるのは言うまでもなく試験への不安や緊張ともうひとつ、同乗者の面々である。しかし、やはりというかなぜかというべきか、またもや男とデュオだった。

受験生は6人ずつの列にわけられており、その6人が同じ号車で試験に臨むこととなる。前半と後半のグループがそれぞれ3人ずつという訳だ。ところが、私の列は5人しかいなかった。私の受験番号は最序盤でも最終盤でもない。どちらかといえば序盤よりの中盤だ。にもかかわらず、8程度あった列の内2列しかない5人列だったのである。結局、ここのシステムとは終始わかりあえなかった。

5人で担当の第43号車に向かう。互いに不安を語り合っていると、しばらくして教官がやってきた。私とシーザーは前半の3人が帰ってきてからの受験となるため、書類を提出するのみでロビーに戻った。この緊張状態にあと1時間近く置かれたままになるのだ。しかも私は2番手だからさらに待たなくてはならない。

前半の者たちを見送ると、長い長い1時間が始まった。緊張を紛らわせようとストックしていた魔剤に手を出したが、緊張に影響されている体調をさらに不安定なものとするだけだった。別の列で後半組だったボルボックスと話して時間を潰そうとしても、漫画を読み出していてそれもできない。

ロビーの窓から見える練習場内に43号車が帰ってきた。これから縦列駐車の試験に臨むようだが、3人とも死んだ眼はしていない。いい兆候だ。路上で死んだ者はなかったらしく、きちんと全員が縦列駐車の領域へと向かっていくのが見えた。

彼らが帰還し、いよいよ我々の番がやってきた。教官が席を外したわずかな時間に降りてきた彼らから情報を得る。どうやら意地の悪い教官ではないようだ。先に結果を待つのみとなった彼らが我々を励まし送り出してくれる。私だけ延泊はなんとしてでも避けたい。

教官の運転で見知らぬエリアまで運ばれ、そこから試験開始となる。ところが、走り出してすぐに車が止まった。シーザーがハンドル角度の調整を申し出たのだ。なるほど、ハンドルはなぜか地面と平行に近い角度に設定されていた。その要請は許可され、シーザーがハンドルの角度を設定するのを待って再び車は動き出した。私が1番手でなくてよかった。ハンドル角度の設定方法を思い出せなかったからだ。

試験は順調に進み、傍目には問題なく終わった。とうとう私の番がやってきてしまったのである。運転席に乗り込み、ミラーの角度や座席の位置を調節する。エンジン点火、ハンドブレーキ解除、ギア操作、ハザードランプ解除、安全確認、覚悟完了といった発進シークエンスを済ませて車を発進させた。

ワクチンやバーベキュー、延泊代など諸々を賭けた走りに臨む43号車のエンジン駆動音は、すぐさま耳障りなアラートに取って代わられた。計器を見ると、いまいちわかりにくい赤色のマークが光っている。シートベルトを締め忘れたのだ。

まさか仮免許持ちのくせにシートベルトの締め忘れという初歩的なミスをするとは思わなかった。すぐさま停車し、シートベルトを装着して再発進したが、気分はすでにお通夜だ。

どうせ無駄なんでしょうという気分のまま43号車を走らせる。巻き込み確認や右左折のタイミング、停車手順などに落ち度はなかったと思うが、初手の初手でやらかしている以上不安は消えない。それでもなんとか試験中止宣言を受けることなく課題を完了させた。

練習場まで戻り、今度は縦列駐車の試験が始まる。シーザーも私も接触や脱輪を起こすことなくクリアできた。操作の転換点を記した本質メモ(おそらく全員に与えられている)のおかげだ。

私が縦列駐車領域を抜けて駐車エリアに43号車を走らせる間、教官からアドバイスがあった。シーザーはもう少し座席を後ろにずらしてもいいらしく、私はブレーキのかけ始めが遅いため停止時に揺れが発生していると指摘された。私が気になったことはないが、そういった細かなことが腰や背骨への負担として蓄積されるのかもしれない。老化が進む身としては無視できない忠告だ。

ロビーに戻ると、43号車の面々とボルボックスがいた。ちなみに、43号車には受験番号19-23が乗車していた。19がK、20がお隣さんの片割れ、21が静岡のハリー(大学のハリーと同じような髪の配色をしていたのだ)、22がシーザー、そして23が私だ。ボルボックスはこの輪にしれっと紛れ込んでいたので忘れていたが40だった。

初手でシートベルトを締め忘れた話と共にその輪に加わり、とりとめのない話をして結果発表までの時を過ごそうとしたが、どうしたって話題は試験の結果に戻ってくる。初手のミスに落ち込む私を皆が励ましてくれた。いい仲間に恵まれた。

合格発表を知らせる放送が入り(その前に無関係の放送が入り我々は神経を擦り減らした)、モニターの前に人だかりができる。19-23と我々は固まっているが、その分誰が落ちたか一目瞭然だ。どうにか19-23の誰も欠けないでいて欲しい。特に23が。

全員が見守る中、とうとう画面が切り替わった。期待と不安を込めて目の焦点を合わせると、19がある。20がある。21もある。22だってある。そして、23もあった。あと40もあった。見間違いではない。仮釈放審査委員会はAPPROVEDの赤いスタンプを押したのである。

合格者は13時に卒業式を行うらしい。Kやシーザー、教皇を誘って再びさわやかに行くことにした。教皇の友人が脱輪により落ちてしまったらしく、彼を励ます会でもあったのだが、いつの間にか呼んでもいない見知らぬ陽キャが紛れ込んでいた。おまえは何者だ?

総勢9人となってしまった我々だったが、そんなに大きな席があるはずもないので3グループにわかれることとなり、結局私とボルボックスのみで1グループを構成する結果となった。これでは昨日とほとんど変わらない。

互いが生き延びたことを讃えハンバーグを食べ始めたが、実は時間が怪しいことに気付いた。ゆっくり食べていては13時の卒業式に間に合わないかもしれない。さわやかを提案したのは私だ。9人の運命をねじ曲げてしまったかもしれないことへの罪悪感をかすかに覚えた。なお、陽キャとその知り合いの女ふたりへの罪悪感は長続きしなかった。その一方で、ライ麦パンを急いで食べた際に舌を強く噛んだ痛みと傷は長続きすることとなり、東京に帰ってからもしばらくは悩まされた。

どうにか全員が食べ終え、卒業式にも間に合った。机には卒業証明書や仮免許を含め諸々の書類が置いてあり、それらの詳細や今後の流れが説明された。これらの書類は大事なものらしく、かつてせっかく卒業できたのに駅の券売機横に書類一式を置いてきてしまい、それを取りに舞い戻ってくるはめになった者もあったらしい。私はクリアファイルを1枚持っているきりだったし、それも今はスーツケースの奥底なのでバインダーを都合よく持っていたボルボックスに押し付けた。

また、学科教習で学んだ内容ではあったが、免許取得から1年の間に重大な違反や事故があると少々面倒なことになることも重ねて説明された。運転するのは1年後にした方がいいのかもしれない。

こうして卒業式は終わった(証書授与は人数が多いとの理由で事前に机に置くという形で行われた)が、駅までのバスはここからさらに1時間待たなくてはならないという。ホテル勢は行くあてがないし、我々も房を引き払ってしまった。

またロビーで待つことになるのかと思った矢先、教官のひとりが我々に「特別にバスを出すから荷物を準備して」と告げにきた。もう待たなくてもいいのだ。我々は荷物の集積所へ走り出したが、私はロビーの外で電話をかけておりこのことを知らない静岡のハリーにバスが出ることを伝えてから向かった。ひとりだけ置いていかれるのはつらいはずだ。いいことをした。

おんぼろのシャトルバスが発進する。なんであろうと写真に撮っておきたい(ただしどこかへアップもしないし見返すこともほぼない)年頃なので練習場や教室棟をバスの窓から撮っていると、それを見たボルボックスも写真を撮り始めた。その頃にはバスが公道に半分くらい出ていたからか、頭上に掲げて後ろの窓越しに1枚撮る程度だったようだが、その写真を見せてもらうと写真下部にボルボックスの頭部が映り込んでいた。どんな時も自己主張を欠かさない陽キャらしい写真だといえよう。

バスはあっという間に駅に着き、我々は新幹線の到着までの時を最後に別れの挨拶をしたり土産を買ったりして過ごした。教皇も静岡のハリーもシーザーも私やボルボックスとは反対方面らしい。土産屋で買った静岡のビールを片手に彼らを見送った。ちょうど1年の初心期間が過ぎた頃にでも43号車の面々で集まって飲めれば素敵だと思ったが、静岡のハリーに連絡先交換を申し出損ねたことに気付いた。結局、手に入れたのは野郎の連絡先だけだった。

もっとも、皆それなりにバラバラのところに住んでいるようだったから、集まるのは難しかったろう。彼らが東京に来ることがあれば頼って欲しいものだ。

プラットフォームで我々の新幹線を待っていると、親交はなかった他の合宿生に呼び止められた。先ほど卒業式で受け取った大事な書類が落ちていたらしい。ボルボックスのバインダーだ。

バインダーは回収されており、中の書類ごと無事にボルボックスの手に戻ったが、検証の結果どうやらボルボックスが券売機に置き忘れたらしいことが明らかになった。なお、対照的に私は何も券売機に置き忘れなかった。そもそもチケットを往復で買っていたので券売機を使わなかったからかもしれない。

日記に手を加えたりボルボックスに唆されてモルガンピックアップを回してたり久しぶりのビールを飲んでいる内に車窓から見える景色は山や畑からビル群となり、すっかり都会のものとなってきた。いよいよ帰ってきたのだ。モルガンは東京駅に着いてから引けた。

その後、有楽町まで移動して私の好きな釜飯と焼き鳥の店で夕食とした。駅からそこへの行き帰りの間、ボルボックスは駐車可能なことを示す標識や駐停車禁止区域の標識を見つけて楽しそうにしていた。まったく、これでは小学生とさして変わらない。新しい知識を得た子供はこれだから困る。私も負けじと軽車両通行止めの標識を見つけた。

家の近くまで帰ってくると、道にある自販機が目に入った。これを見るのも久しぶりだ。あれは確か中学受験の頃のこと、塾からの帰り道にここでおしるこを買った記憶がある。

あれから年月が過ぎ、今では成人し、大学に入り、落単し、借金を重ね、運転免許もそろそろ取れそうな身になった。昔を懐かしみつつラインナップを見ると、この14日間ですっかりなかよくなった魔剤が売られている。思えば魔剤にはずいぶんと助けられたものだ。どうにか途中退出されることなく26の学科教習を生き延びたのは魔剤とブラックコーヒーのおかげだろう。

350ml缶が学校の自販機では210円、少し歩いた先のセブンでは208円、さらに歩いた先のドンキでは206円となっていた。そのかすかな価格差と移動距離やそれにかかる労力を天秤にかけていたことももはや懐かしい。たかが数円を節約するためだけに暑い中を歩いたのだった。さて東京ではいくらだろうか、自販機なのだから210円か、それともセブンくらいかしら、さすがにドンキには勝てまいと見てみると、値札には200円とあった。

[2021] 番外中間報告: 25番房記録(前編)

友人に誘われ、免許合宿へと行くことにした。正直取得したところでそうそう使う気はしないが、あって邪魔だということもないだろう。以下は免許合宿での日記、その前編だ。残りが後編だけで終わればいいのだが。タイトルは『静岡の空に』や『25番房の軌跡』と迷ったが、やはりシンプルなのがいいとこれにした。

 

 

8/16

いよいよ免許合宿の出発日が近づいてきた。準備などほとんどしていなかったが、同行の好んで微生物柄のシャツを着る男ボルボックスに指摘されて住民票が必要なことを知った。前日になってそれらを揃え、荷造りを始めた。ちなみに微生物柄はペイズリー柄とも呼称されるらしい。

タオルや洗面用具、筆記用具に印鑑とスーツケースに詰めていくが、2週間の外泊など経験がなく、着替えの必要量がわからない。駄目そうなら同じ服を2-3日着ればいいかと近くにあった服をとりあえず詰めた。最初はPCも持参するつもりだったが、繊細な老体やHDDに旅は厳しそうなこととそもそもスペースがなさそうなことを考慮して断念した。その他、枕、PS4、扇風機、冷蔵庫、自転車、4Kテレビなども持参を見送った。

荷造りを終え、手荷物に必要そうな書類や予備バッテリーを入れていると、何か嫌な予感のする文言が見えた。よく確かめると「緊急事態宣言発令中地域からの入校は原則遠慮してもらう」、「静岡に緊急事態宣言が出たら合宿は中止する」とある。さっき、ちょうど出発日に現在の宣言を延長しつつ新たな地区へも発令すると報じていた。その中には静岡も含まれている。どう考えても両方の条件を満たしているが、学校側からの連絡はない。

サイトにはお知らせがあるかと調べたが、少し前に感染者を出したことがわかっただけだった。さらに、口コミによれば教員のほとんどが高圧的で乱暴な存在であるらしいことも判明した。参加者も粗暴な連中らしい。これだから礼節を知らない田舎者は嫌いだ。

もう少し調べてみると、「男女で対応が変わる」、「授業中に寝ると延泊にされる」、「ろくにミスの原因も教えてくれないのに試験では落とす」、「延々と中身のない武勇伝を語り続ける」と悪逆の限りを尽くしているらしいことが伝わってくる。前日の時点で行きたくなさが優ってきた。翌朝に中止の連絡が入っていたとしても喜びこそすれ落ち込みはしなさそうだ。

 

 

8/17

翌朝、残念ながら中止の連絡は入っていなかった。ちなみに決行の連絡も入っていなかった。報告や連絡は社会人の基本ではなかったのか?

出発案内を読み返していると、住民票には本籍の記載が必要とあったことがわかった。マイナンバーは載せるなという注意が太文字かつ別項目で強調されているのに対し、本籍を入れろという指示は「本名かつ本籍の記載がある住民票」という文の中に隠されている程度とかなり控えめだ。今回はコンビニ印刷を使ったが、コンビニでは設定を変えなければ本籍の記載がなされない。マイナンバーは元から記載されないのだから、逆か本籍も同じく強調するのではいけなかったのか?最寄りのコンビニで印刷し直し、早くも300円の損失を記録した。

不安なまま駅に向かう。新幹線に乗るのもかなり久しぶりで焦ったが、無事正しい便に行き着いた。空席に着いてそっと後ろを確認するとカップルがいる。心置きなくリクライニングシートを倒して寝た。

目が覚めると、とうに行程の半分を過ぎている。2日前に開けたくんさきをつまんでこの記録を書いていると、あっという間に目的地に到着した。ここからは学校が出しているバスを使うらしい。

それらしきバスを見つけて近づいていくと、車体の腹に自動車学校の文字がある。乗車列の最後尾に並んだが、他の者が何やら書類を改められているのが見えた。そういえば、1週間前からの検温記録を提出するとあった。提出のタイミングは入校時だったはずだが、これくらいしか改められそうな書類は持っていない。そっと駅舎にとんぼ返りし、死角になるベンチでスーツケースを広げてでっち上げの数字を書き込んだ。

書き上げて手荷物にしまい込み、スーツケースを閉じたところでスタッフがやってきて私が合宿に来た者か聞いた。危ないところだった。事実、後で検温記録を書いていなかった他の参加者がちくちくされていた。その者も問題なくバスには乗っていたが。バスに乗ると、電車の遅延で現地に直接来ると連絡があったボルボックスに「検温記録は忘れるな、ちくちくされる」と忠告を送った。

バスに揺られて10分程、学校に到着した。そのまま入校ガイダンスが始まったが、前にいる女の事務員は横柄そうに見える。ファーストコンタクトしたサンプルがこれだと非常に不安だ。

書類の記入を終えると、視力検査があった。眼鏡のバフがあっても指定の数値に届くか不安だったが、1分とかからない試験ですべて終わった。世に問題あるドライバーが絶えないのも納得だ。

我々が選択したのは寮だった。他にも寮を選択した者はいたようだったが、おそらく男か女かでわかれているのだろう。女の寮に対し、男の寮は外見の時点ですでにみすぼらしく見える。

内部もその期待を裏切らなかった。黄色い照明が陰気に照らす廊下を抜け、割り当てられた部屋のドアを開けるとそこには鉄パイプの2段ベッドと無骨な鉄製ロッカー、剥き出しの蛍光灯とよもや雑居房かと思うような光景が広がっている。部屋の位置もトイレの向かいと理想的とは程遠い。これが14日間我々のマザーベースとなる25番房だ。

荷物を置いて食堂へ向かった。現在ではバイキング形式を中止しているらしく、いくつかの選択肢から選ぶような形式で提供されている。この日の昼食はカツ丼か冷やし中華だった。

レビューによれば食事もひどいものだという。おそるおそる冷やし中華を口に運ぶと、ハードルを下げに下げたせいか案外悪くない。ボルボックスもカツ丼に不満はなさそうだ。もしかして、バイキング形式をやめたから品質が改善したのか?

授業が始まる。ビデオと教本の解説を織り交ぜて授業は展開され、案外わかりやすい。要所要所でテストに出やすい点や間違えやすい点も強調され、きちんと覚えられたかのような錯覚を覚える。もしかしてそこら辺の塾講師よりものを教えるのがうまいのではないかと思うほどだ。

いくつか学科教習を終えると、シミュレーター室に集められた。アーケードのレースゲーム筐体のような運転シミュレーターで自動車の起動や加速減速、簡単なハンドル操作を学んだ。レバーが動かずに焦ったが、まもなくブレーキペダルの踏み込みが浅いためであったことが明らかになった。運動能力検査に問題があった可能性が浮上する。

授業時間が終わりシミュレーターがシャットダウンされる時になって、このシミュレーターはWindowsXPで動いていたことが判明した。いったいいつから酷使され続けているのだろうか。

ちなみに、この部屋では同時に5人が教習を受けていたが、彼らの誰ともコンタクトを取ることは叶わなかった。初日から知り合いを作ることができればこの後の展開にも大きな影響があったろうに、幸先悪いスタートだ。

このシミュレーターをたった1時間足らず体験しただけでもう練習場に放り出された。この頃にはもう外も暗く、おまけに雨まで降り出した。自動車とのファーストコンタクトにはいい天気だ。この日は練習場外周を周回して終わった。

寮には共用の風呂とシャワーが付属していたが、風呂は気が引けたので我々はシャワーを使うことにした。すると、先陣を切ったはずのボルボックスが早くも帰ってきた。ボディーソープもシャンプーも石鹸もリンスも洗顔料もシャンプーハットもテンガロンハットもないらしい。急遽最寄りのダイソーに向かい、閉店を知らせるアナウンスが流れる中なんとかボディーソープとシャンプーの調達に成功した。

ついでに2Lの水やコーヒー、菓子も調達した。私は干し芋ボルボックスはマシュマロを買った。マシュマロとは珍しいなと思ったが、その狙いは部屋に戻ってから判明した。なんと、煙草用のライターで炙り始めたのである。焦げた焦げたと食べていたが、熱感知器もありそうな中よくできたものだ。

夜になり部屋に戻ってくつろいでいると外から物音が聞こえた。何事かとドアを開けるが誰もいない。これを数回繰り返した後、この物音はノックではなく向かいのトイレのドアが開閉された音だと判明した。位置が悪いにも程がある。これはまだ第1夜に過ぎない。残りの日々があまりにも長いように思えた。

 

 

8/18

7時に起きた。今日はまだ起きられたが、今後どうなるかはわからない。毎日が緊張の連続となるだろう。

朝食もひどい味ではなかった。久しぶりにきちんと朝食を食べて気分はすっかり真人間だ。だが、同じメニューは私でも作成できただろう。菓子パンや惣菜パンにソーセージ、紙パックジュースやヨーグルトと既製品100%だったからだ。バイキング形式をやめたから質が改善された疑惑がより一層深まる。

我々の部屋、25番房の外には貯水池なのか草が生い茂る人工的な池がある。まるで脱走を防ぐための堀のようだ。この池を眺めていると、25号房の窓のすぐ横で外壁に沿って伸びているパイプが目に入った。一見すると妙なところはないが、よく見ると何かが巻きついている。それは植物のツタなどではなく、有刺鉄線だった。

そういえば、昨日の入校ガイダンスで「門限後は窓を開けてはならない」と言われていた。なんでも過去に門限を過ぎて帰ってきたため窓からのエントリーを試みた者がいたらしい。この有刺鉄線もその対策なのだろうが、やはり刑務所にしか見えない。ちなみに、他の部屋には鉄格子付きの窓も発見された。おんぼろ廊下には不釣り合いな監視カメラも発見された。

廊下で、他の部屋の前に積まれたシーツや布団カバーを発見した。洗濯に出すのだろうと我々も剥がして畳んで積んでおいたが、後で帰ってくるとこれらの交換は退去時にのみ行われる旨の貼り紙がドアに貼ってあった。

よりによってドアにセロハンテープを使って貼ったせいで、貼り紙を剥がす際に塗装も剥げた。これで退去時に我々の責任とされてはたまらない。面倒なシーツやカバーの装着をまた自分でしなくてはならないのも癪に触る。いっそのこと、シーツやカバーなしで寝てやろうかと思う。とても私物のそれではできない贅沢だ。

学科教習はどんどん進んでいく。ダウンしかけたことが何度もあったが、それでも追い出されはしなかった。規程か何かにより①遅刻する、②途中退出する、③寝落ちする、④携帯機器を使う、⑤飲食するなどがあればその授業の単位は得られないらしい。今のところ退出させられずに済んでいるのは喜ぶべきことだが、これがいつまで続くかはわからない。教員の裁量にすべてがかかっている。あと、水分補給くらいは認めて欲しかった。

技能教習も本格的にスタートした。始まってまもなくわかったのは、昨日の運転の未熟さだ。しれっと何度かしていた脱輪も試験中止に繋がるらしい。試験は減点方式で行われるが、いくつかの事案は即座に試験中止&不合格確定という恐ろしいシナリオに繋がるというのだ。

速度調節とハンドル操作の同時並行が難しい。それだけでも感覚が掴めておらずてんやわんやなのに、さらに障害物の位置や他の自動車にも気を配らなければならない。同時にこなすべき操作の多さと同時に処理すべき情報の多さに押し潰されそうになる。

その上、複数の教官から「先を見ろ」と指導される。カーブなどは特に自身の車体前方ではなく道の続いていく先を見据えてハンドル操作をしろということらしいが、遠くの景色からどう情報を得ればいいのかがわからない。

とりあえず指示されたあたりを見て曲がってみても、やはりうまくは曲がれない。おそらく感覚を自身で掴むしかないのだろう。このままで中間試験を突破できるのかはかなり怪しいところだ。先行きは暗い。

 

 

8/19

今日の技能教習は散々な出来で、翌日に予定されていた無線教習は延期が決まった。明日の様子がよければ明後日にも受けられるそうだが、これ以上遅れるとまずいらしい。できればそのことは伏せておいて欲しかった。

教習の合間にロビーで時間を潰していた時、ベンチにいた女がコンパスをプレイしているのが目に入った。コンパスに耐えられるなど①狂人、②聖人、③その他のいずれかでしかない。波長が合いそうな気はしたが、話しかけるのは控えた。とりあえずこの者を静岡のトムと命名する。

房ではボルボックスがPCを取り出した。レジェンズをするらしい。事前に確認したレビューでは回線の強さも悲惨なものらしかったが、レジェンズはまともにプレイできているようだ。それどころか、割と強い。私もPCかPS4を持参すればよかった。

25号房には鉄パイプの2段ベッドと薄っぺらなマットレス、無骨な鉄製ロッカー2つ、机とテレビ、冷蔵庫(申し訳程度の広さの冷凍庫内蔵)、椅子2脚、そしてこれまた2つの電気スタンドがある。曲者揃いのこの房内において、この電気スタンドは一味違う存在感を放っていた。

ピクサーのオープニングアニメーションでIを執拗にいじめて叩き潰す電気スタンドをご存知だろうか。そう、Iを抹殺して自身がその位置で成り変わった後、次はおまえだとばかりにこちらを見るあれだ。だいたいあんな感じのものをイメージすればいい。首の部分が自在に曲がる構造だったりライト部分がLEDっぽいなどある程度時代の進んだものだが、大まかな形は合っている。

我々はまもなく、このスタンドには明るさ調節機能が一切付いていないことに気が付いた。それだけならまだいいが、デフォルト(かつ固定)の明るさが異様に高いのだ。普通に付けておけば眩しいし、かといって壁に向けてその反射光を間接照明としようにもまだ明るい。もう天井の蛍光灯はいらないのではと思うほどだ。ましてやふたつめのスタンドなど使いようもない。2倍明るくして何が楽しいのか?

ところが、今日になって私はその解決策を考えついたのだった。まず、片方のスタンドを起動する。次に、首の角度を調整してふたつのスタンドのライト部分をぴったりと互いに重ね合わせるのだ。驚くべきことに、これだけで明るさがちょうどよく調節される。

首(もしくは体)をくねらせて互いの頭部を重ね合わせている様はさながら恋人同士のディープキスのようだ。我々はこれを「ピクサーのディープキス」と命名し、以後はこの状態でスタンドを活用している。つまり、これから毎日文明の灯火の代償として輝ける無機物の熱いディープキスを横目に就寝することとなったのである。

 

 

8/20

運命の日がやってきた。この場合の運命の日とは、「静岡に緊急事態宣言が発令され、公安から自動車学校休校要請が来るか否かがわかる日」という意味だ。

ところが、いつになっても学校側からの発表はなかった。要請が来なかったか要請を無視したかのどちらかだろう。休校は発表をもって代えないで欲しい。

学科教習もそのほとんどを経験した。中間試験には技能以外に学科の試験も含まれているが、それを受けるためにはまず自習室のPCからテストを受けて2度合格しなくてはならない。何度か受けて無事1回は合格した。まったく、自習室など大学受験ですらほとんど使わなかった。不思議なものだ。

技能教習では、昨日よりもいくらかはましな運転に成功した。どうにか次回の無線技能教習受講許可が降りた。隣に補助ブレーキを握った教員がいないという状況もそれはそれで不安だが、これを経なければ中間試験に辿り着けない。できれば簡単なコースだけ指示していて欲しい。

教習がすべて終わって夕食も終えた頃、近くにメガドンキがあったことを思い出して偵察に向かう。道中でコンビニを発見したボルボックスは吸い込まれるように消えていき、iTunesカードと共に出てきた。我々はそのままドンキに辿り着いたが、この時点で門限が近いため長居はできない。購入自体は後日に回すとして、この日は店内を見て回ることに費やすこととした。

どうやら2階建てのようだが、フロアの面積がべらぼうに広い。自動車で移動できそうなほどだ。なぜ上に積み重ねなかったのかは理解に苦しむが、地方ならではの事情があるのだろう。たぶん。

1Fでは2Lの水やコーヒー、各種魔剤を発見した。価格もかなり安い。さっき寄ったコンビニよりも安い。ましてや教習所の自販機とはかなり違う。魔剤はさして変わらなかったが。少々遠いのが難点だが、バラエティに富んだ飲料を安く調達できるのは助かる。

2Fにはさほど用がなさそうだった。キャンプ用品やレゴを買ってどうしろというのか?ただ、それこそなんであろうと揃っているような有様ではあった。何かが起きた際に籠城する場所としては理想的だろう。ちなみにその中にはゲーミングキーボードやゲーミングマウスが売っているコーナーがあり、ボルボックスは地方民のゲーミングPC周辺機器調達場所を目の当たりにして何かを感じているようだった。秋葉原に慣れた都会人の目には新鮮に写ったのかもしれない。私はそもそもゲーミング級を買ったことがないのでどこで買おうと高いんだなくらいしか感じなかった。

このあたりで門限に近くなり、おとなしく帰った。距離こそある程度あるが、それでも十分に近い範囲だし品揃えもいい。価格も大いによろしい。ただ、横断歩道があまりにないせいで余計に歩かなくてはならないのが癪だった。ひとつ先の横断歩道まで山手線のプラットフォーム3つ分くらいはありそうだ。いくら車社会だといっても少なすぎないか?

 

 

8/21

この日はいよいよ無線技能教習が行われた。他の者たちが続々と割り当てられた号車へ向かう中、指示されたようにロビーの片隅で待機する。

しばらくすると、同じように待機していた男が話しかけてきた。将来の不安(中間試験)などで話が盛り上がる中、彼のTシャツの柄に見覚えがある気がした。よく見てみると、それは『ブレードランナー2049』の1シーンだ。2049の方は1度しか観たことはないが、趣味が合うかもしれない。意を決して話しかける。

「それってブレードランナーですよね」

「あ、何か元があるんですか」

「たぶん」

「そうなんですねぇ、知らずにユニクロで買いました」

せっかく芽生えた希望は無残にも打ち砕かれたが、これ以後彼とは親交を持つようになった。聞けばひとりで来ているという。彼にとっても我々にとってもいい結果だったと言えるだろう。この調子で知り合いが増えるといいのだが。以降、彼を2049の主人公から取ってKと呼称することにする。

肝心の無線技能教習は平穏に過ぎた。隣に誰もいないというのは不安だったが、いざ始まってみれば案外どうにかなるものだ。声だけの指示で運転するというのも面白い経験だった。

なお、あちらからには発信機しかなく、こちらには受信機しかない。声はあちらからの一方通行という訳だ。後で聞いたことだが、ボルボックスは車内に自分しかいないのとこの仕様をいいことに歌いながら運転していたという。私もそうすればよかった。

また、中間試験の説明も受けた。まず技能試験があり、その合格者のみが続く適正検査に進み、それに通った者は学科試験の受験資格を得ることができる。それに合格することでやっと仮免許取得という流れだ。

技能試験は3つのコースからランダムにひとつが当日になって割り振られ、割り当てられたコースを同じくする3人から構成されるグループごとに行う。その3人には1から3の番号がさらに割り振られており、その順に受験する。乗ってから降りるまでが試験だという。

今日はその試験コースのひとつを走った。左折が3連続あり、なかなかにヘビーそうだ。交差点やS字路、クランクに坂道も含まれている。終了後にボルボックスやKと情報共有したところ、私が今回走った左折のジェットストリームアタック入りEコースが最も面倒そうだと判明した。他のコースも確認したが、どれもそれなりに複雑そうだった。残念なことに、交差点もS字路もクランクもないコースは発見されなかった。

テストは無事にPCでの2回合格を達成した。これで中間試験の受験資格は得たことになるが、本番の試験はさらに難しいらしい。そのために、PC版テストの合格後は義務でこそないものの本番の合格には非常に有効であるとされるペーパーテストを受けるのが推奨されていた。

PC版よりも難しいというペーパーテストを受けてはみたものの、初手で教科書に載っていない問題を出された。難しいのは結構だが、この方向で難しくするのはやめて欲しい。

夕方、昨日偵察に向かったドンキへと今度こそ買い出しに向かう。2Lの水をとりあえず2本購入して帰路に着いた。コンビニまで来るとボルボックスが追い課金を決意した。ところが、昨日の今日でiTunesカードを買いに行くのは気が引けるため今度は私に代理購入してこいと言う。その気持ちは私にもわかる。大いにわかる。ここが東京で自分の話なら、わざわざ別のコンビニで買っていたことだろう。私はこれを快諾して預かった金でカードを買ってきた。後輩(学年上は)に買わせたiTunesカードの味はどうだ?

夜、食堂にやってきた女(より正確にはその服)を見て目を疑った。ペニーワイズ(ドラマ版)のプリントだったのだ。しかも、前面にだけプリントしてあるような安っぽいものではなく、両腕のあたりにITのロゴまでプリントしてある。ITが好きでないと着られない服に違いない。

せめてどこで買ったのか、できればスティーヴン・キングが好きなのか聞きたかったところだったが、その女はイヤホンをずっと付けていて話しかけるのは気が引けた。次にあの赤いイヤホンを見かけたら今度こそ話しかけたいものだが、イヤホンがある限り拒絶されているようで話しかけられない気もする。難しいところだ。

 

 

8/22

25番房の鍵がなかなかかけられない。どこまでも回っていくのだ。なのに、回し切っても鍵はかかっていない。ボルボックスは平然と閉めているので、閉めるのはこの者に投げることにした。なお、私は鍵もすぐ失くす。大抵はベッドの上や机の上に放り出したのを忘れるだけだが、あまりにもその回数が多くかつ忘れるのが早いのでボルボックスにも心配された。部屋を出ようとして私が鍵のありかを忘れたことに気付くのはもはや25番房での恒例行事となりつつある。

この日も学科教習はなかった。学科教習はなかったが、その時間を使って我々はテスト演習に励む。今日は間違えやすい問題と題してややこしい問題や悪意に満ちた問題、初見殺しの問題などが集められていた。

とはいえ、そのほとんどはこれまでに受けたテストの中ですでに間違えている。これすら90点取れるまでに至っているので、案外本番も合格できそうだと思う。あやふやなままに答えたら合っていた問題の復習は残るが、こちらは調子がいい。

本番では90点以上を取れれば合格だという。50問ある中でミスを5問以下に留めればいい訳だ。①「吸殻を窓から捨ててはいけない」のようなの一般常識的問題と②「故障車を牽引するのに特別な免許はいらない」のような適切な知識があれば答えられる問題、そして③「警察官や交通指導員の手信号は信号機より優先されるが工事現場のガードマンには適用されない」のようなすでに見切った難しめの問題という3種類の問題がいくら出てくるかにかかっている。

とはいえ、もし初見殺しが出たり迷うような問題が出たところで正解を選べる確率は50%だ。つまり、理論上は勘で選んでも半々で当たるのである。入試問題もこのような正誤問題がよかった。

依然として行われる技能教習では残る2コース、CコースとDコースの練習を行い、それが終わると自信はひとかけらもなくなっていた。注意すべき点はわかったが、それがあまりにも多い。

即死条件の回避を念頭に置きつつ、同時に各課題の遂行にも気を配らねばならない。どちらかが疎かになる気しかしない。採点基準も明かされないため、もはや不安しかなくなっている。

明日どのコースに割り振られるかは不明だが、どれになっても難しそうなのは同じだろう。願おうにも祈ろうにもどれにすればいいのかわからない。

試験の順番も同じだ。もし1番になったとして、うまく終えれば後発にプレッシャーをかけることができ、死んだとしても初手死亡をかますことになりやはりプレッシャーをかけられる。後発になればなったで高みの見物を1回は出来るだろう。

試験前夜なので教本を読み返したり各コースの流れを復習したりもしてみたが、明日の7:50には集合していなければならない。それにどうせ今詰め込んだことの9割はハンドルを握った瞬間、いや車体前後を確認した瞬間には抜け落ちているに違いない。そう思って早めに就寝することにする。一応延泊の準備だけはしておこう。

 

 

8/23

とうとう前期試験の日がやってきた。幸いにも寝過ごすことはなかったが、昨日買った魔剤は飲み損ねた。

指定の時間にもきちんと間に合い、集合場所の教室で待機する。どうやら今回の受験番号はこれまでの生徒番号とは無関係らしく、見ず知らずの人々に囲まれて座ることとなった。「今席が近い人は後で一緒のグループになるかもしれませんから、髪型とか服を覚えておくといいですよ」との言葉に従って前の男を見やる。どうせなら軽く話して知り合いになっておこうかとも思ったが、まもなく説明が始まりその機会を逃した。

私の受験番号は38番だった。画面に映し出された表を見ると、よりによってEコースでグループの中の1番だった。これでもう高レベル乗馬スキルによるドライビングテクニックか凄惨な即死ルートのどちらかしかなくなった。

2番は1番の運転に後部座席で同行し、3番は2番の運転に同行する。では1番はどうするのかというと、さすがに本番直前の生ルート確認がひとりだけなしなのはよろしくないのか、試験官の運転に同行することになっていた。

ところが、その試験官の運転は減速などほとんどしないものだった。普段のような丁寧な運転をすればまた不公平となるゆえだという。すぐに私の番が来てしまった。

2番の者を後ろに乗せ、私の番が始まった。ほぼ初手で「交差点を右折」と「交差点を通り過ぎつきあたりで右折」を取り違えるというミスを犯したものの、なんとか補助ブレーキをかけられることなく走り終えた。大きなミスに心当たりはなかった。最初のものを除いて。

走行後は試験官からひとつアドバイスを貰えると聞いていた。そこで私のミスが告げられたのだが、やはり最初のミスが出てきたのはもちろんのこと、なぜかクランク後の行動が遅かったとも言われた。アドバイスはひとつではなかったのか。終わって早々に不安が募る。

試験車から降りると、近くにいた男が話しかけてきた。どうやらこの者も1番目で、もう自分の番を終えたらしい。この後どこで待てばいいのかを聞かれたが、正直さっきの説明を聞いていなかったので答えようもない。しかも、そうこうしているうちに試験車は2番を運転席に乗せて発進していった。私の荷物を後部座席に載せたまま。

結局、試験車がまた帰ってくるのを待ち、荷物を回収した後は本館のロビーで待機することにした。他の受験者もたむろしている。ボルボックスやKも試験を終え、後は結果発表を待つばかりになった。モニターにはendeavorと表示されているだけだ。よりによって「努力」とは。気分が悪くなる。

そして、発表の時が訪れる。モニターに表示された番号の中に、果たして私の38は存在していた。ボルボックスもKも、さらにさっきの男も無事合格していたようだ。暖かい安堵感に包まれる。これで第一関門は突破したのだ。よく通ったものだと思う。合格点は70点だというが、もしかしたら69.5点を四捨五入して合格したのかもしれない。

ところが私のひとつ前、37は存在していなかった。もし今朝の集合時にひとつ前の彼と知り合っていたら、今頃どう言葉をかけたものか困るところだった。運命とはわからないものだ。

合格者は別の場所に集められ、適正検査へと移行する。厳密な視力検査をされれば(眼鏡込みでも)負ける自信があったが、入校時と同じような簡単なものだった。見る限りここで落とされた者はいなさそうだ。ほとんどの内容が入校時のものと同じだったため当然と言えば当然だ。

そして学科試験が始まるのだが、その前の準備段階が異様に長い。回答用紙への個人情報記入や試験の説明にかなりの時間をかけている。早朝から緊張感の中に置かれ続けている我々にはかなりつらい。しかも、その試験の規則がまた面倒なのだ。回答用紙の上に常時問題用紙を重ねておき、回答時は問題用紙をめくって書かなくてはならなかったり、現在使っていない問題用紙は横に避けておかなくてはならないなどうっとうしい規則が山盛りだ。もしかして、意味のわからない規則に文句も言わず従えるかどうかのテストなのか?

やっとこさ解き始めた問題自体は大した難度ではない。怪しいものが5題ほどあったが、半分は合っているとすれば94点が狙える。時間が足りなくなるというようなこともなく、試験は終了した。昼食後に同じ教室で結果発表が行なわれる。

ちなみに、昼食はカツカレーだったのだが、スタッフの老婆が雑に盛られた器を置くものだから福神漬けがこぼれていた。やはりスタッフの一新から始めるべきなのではないのか。

結果発表前の教室に入ると、すでに多くの者が今か今かとその時を待ち構えていた。さっきもそうだったが、異様な緊張感の中で談笑に興じている。

前のスクリーンにはこの後の流れが映し出されていたのだが、合格者にはこの教室に残るよう伝える一方で「不合格は退出して頂きます」とある。さすがにこれは禁止カードだろう。言葉の持つパワーがあまりにも強すぎる。

突然、廊下に出ていた女が教室内へ駆け込んできて席に着き、周りの女たちに「結果が来た!」と伝えたのを検知した。まもなく教員が入ってきて端末を操作すると、世にも恐ろしい文章の画面が切り替わった。いよいよ仮免許取得の成否がわかるのだ。

最初に出てきたのは、TDLTDSの入園ゲートで鳴るようなどこか場違いの音で、それとともに「赤文字で表示されている受験番号が合格者です」との文面が浮かび上がる。そしてさらに一拍置いて、1から順に数字がすーっと浮いてきた。どこまで焦らせば気が済むんだ?

果たして、私の33(技能とは違う番号になっていた)は……赤かった。技能、適正、学科と3つの試練を乗り越えて、前期での延泊を回避したのである。ついでにとうとう仮免許も勝ち取った。

後ろにいたボルボックスも喜んでいる。彼の番号も赤かったのだろう。というか、周囲にいる誰も彼もが喜んでいる。肩を叩き合い、抱き合い、笑い合っている。

それも当然だ。学科試験までの生存者は44名。そして、画面に映し出された44の数字は、そのすべてが赤かったのである。

全員生存ルートに到達したため、誰も教室から出されることなく後期のガイダンスが始まった。そして、それが終わるや否やすぐさま今日の技能教習の時間が訪れた。前期と後期の技能教習では、その間に決定的な違いがある。ひとつは1日に3コマあることだが、もうひとつは公道に出るということだ。

突然公道に出された。さっきまで時速40kmで制御不能気味だったのに、出されてしまった。段違いの情報量と速度に圧倒される。こうしてよくわからないままに最初の路上教習は終了した。

しかし、まだまだ今日という日は終わらない。残りの2コマでは早くもバイパスというところに入り込んだ。基本的に時速60kmで走らなくてはならないらしい。合流前に一気に急加速し、その速度のまま飛び込むことになる。まるでハイパースペースだが、それでも入ってみれば案外生還できるものだ。速度の切り替え地点がわかりにくいが、これは早くに慣れておきたい。

こうして前期最終日(予定)は終わった。ちなみに、学科教習もこの日は2コマあった。午前が朝から試験で潰れ、午後は学科2コマと技能3コマだ。しかも技能は初の路上だった。試験と言えば、それさえ終えれば後は比較的余裕のある日だというのが定評のはずだ。ここにおいてはまったくそんなことはなかった。むしろ、今まででもっとも疲れた日かもしれない。

[2021] 7月に書く、6月の生存報告

各季節の移り変わりに基準はあるのでしょうか。今では気候も信用ならず、従ってそれに影響される動植物も万全の信頼を置くには至らない感じで、ソシャゲの季節イベなど論外です。

そのはずなのですが、個人的にはセミが鳴くのを聞いたら夏だと思っています。今年は6/20、昼前頃のことでした。ということで、夏です。ちなみに、春の基準は防寒具を付けずとも活動できるようになったら、秋の基準はセミが鳴かなくなったなと感じたら、冬の基準は自室で手が冷えるようになったらという感じです。こんな感じなのでたまに季節の間隔が一時的に逆流したりします。

夏休みが見えてきたけどまだ手の届くところにはない感じで、もどかしい限りです。暑さがつらくなってくる一方でいつの間にか始まっていつの間にか終わる梅雨もあり、急な豪雨もしばしばです。急な雨に遭遇してしかも傘を持っていない場合*1、私は諦めてそのまま歩きます。コンビニやらでいずれどこかに忘れてロストする宿命にあるのに高いビニール傘をわざわざ買うのも癪ですし。これが共感を得られた試しはあまりなく、いいから買えと言われるのがほとんどですが。

ところが、EP9の予告編に登場したあるシーン*2が「小学生みたい」と言われているのを見かけてからおとなしく傘を買うか持ち歩くべきかもしれないと不安になっています。傘を携行することで損するはずはありませんし、私のためになることではあるのでしょう。もっとも、携行していざ雨が降った際に使用したところで乾かすのを忘れて使いまわすのがおちでしょうけど。実際そうでした。

6月中に投稿した記事はわずかなものでした。5月と変わりませんね。このままだと無事にインターネット遺跡の仲間入りを果たすことになるでしょう。仮に終わるとしても終わりますと書いて終わるべきか、古きよき突然の失踪を遂げるべきか、悩ましいところです。

 

 

<学校>

6月ともなれば、見えてくるものが出てきます。そう、落単です。

授業の性質を掴み、知り合いがある程度はでき、となってくるとどの授業が危ういかもわかってきますからね。現時点で落単の恐れがある科目は4つ。かなりの形勢不利です。

まずは図書館学(的な授業)。毎回の授業に出てはいますが、初期にひとつ課題を出し損ねたことが気持ち的に引っ掛かります。この授業は最初に告知した期末課題を出させる形式で、いよいよその提出が近づいていました。その提出の前に2回「中間報告」と題してそれぞれテーマと分析の観点を要求されたのですが、第1回では教員にとって既知のテーマが出れば「それは有名そうだから(=私が知ってるから)リストが長くなるかもしれないけど大丈夫か」、未知のテーマであれば「そこまで有名そうではないから(=私が知ってるから)大丈夫だろう」という一切役に立たないコメントしか寄越しませんでした。数週間前までシラバスにも書いてないのに「きちんとした根拠を添えて説得力のある文章を書け」と教えていた者の発言とは到底思えません。ちなみに、第2回の中間報告で私のものは読み上げられませんでした。この時点で前期の半分くらいは過ぎたはずですから、全員を読み上げたかどうかくらいわかってもよさそうなものです。

なお、この中間報告までの内容はせいぜい進捗率5-10%というところで、たしかに根幹部分ではあるもののその後に待ち受ける作業が苦行なので中間報告というにはあまりにも早すぎる段階でした。この後に待ち受ける段階こそがこの課題をクソ課題たらしめているものであり、事前説明がわかりにくいものであり、我々にとって未知のものであったにもかかわらず、そちらの添削とかアドバイスとかをする中間報告はなかったのです。

課題の内容を書いたか否か思い出せないし過去作を読むのも面倒なので軽く説明すると、以下のようになります。

①図書館とテーマ、考察および分析の観点を設定する

②出版書誌データベースと国会図書館データベース、選択した図書館のデータベースすべてにおいて設定したテーマで検索する

③そのすべてをExcelでリストにまとめ、それぞれの本がそれぞれのデータベースにあったかどうかを記録する

④完成したリストを分析し考察を800字程度で書く

⑤レポートにする

⑥印刷した紙のレポートを提出し、元のレポートと表のデータもまた別に提出する

といった具合です。手順からすでに面倒で厄介そうだということがひしひしと伝わります。

言うまでもないことでしょうが、最大の障害であり時間がかかるのは③です。テーマをうまく選ぶことでヒット件数を変えることはできますが、それでもそれなりの作業量を必要とする厄介な代物です。説明ではこのヒット件数について「30-40件では少なすぎるが1000件では多すぎる」としか記載されていませんでした。幅が広すぎてこちらも参考になりません。

この課題は一応期末課題であり、レポートや期末試験と同等のものであるという触れ込みでしたが、その提出期限はあまりにも早いもので6月中でした。前期の最初に配られたこの課題の説明では「2日や3日で終わるものではない」とのことでしたが、やはり手を付けたのは前日の夜でした。

私が選んだテーマはトキワ荘だったのですが、調べてみると「トキワ荘そのものに関する資料」は(あれば)どのデータベースでもヒットしますが、「トキワ荘に関係する漫画家の作品」については調べるデータベースによってヒットしたりしなかったりすることがわかりました。漫画であるとはいえ図書館に所蔵されていないとは考えにくく、いちいち漫画家名やタイトルで個別に検索すればきちんとヒットしたのでしょうけど、きりがないので「トキワ荘」で検索した結果のみを記録するにとどめました。

リスト作成は案の定途中で疲れたので当日に回しました。提出日は空きコマが多く、この時間を使えば仕上げられると思ったのです。そして当日にリストを仕上げ、いよいよ考察の段階に入ります。「トキワ荘に関する資料は当該図書館に所蔵されていたが、かつての住人による作品は所蔵されていなかった。これは、地域の図書館としてはトキワ荘そのものこそが重要であるということだと考えられ、この点において当該図書館はコレクション形成方針に従っている」みたいなことを長々と800字程度まで伸ばして書きました。

ところが、この考察をそのまま出すべきか、それともはじめにとおわりにみたいな部分を書き足してレポートの体裁を保とうとすべきかの指示がありませんでした。悩んだ末後者を選択して必要な文章を書き足し、大学構内のコンビニで印刷して無事仕上がりました(大学所有の共用印刷機は故障なのかUSBを使えない状態になっているポンコツだったのです)。結局他の学生たちもそうしていたからよかったものの、やはり指示が不十分かつ理解困難であると言わざるを得ません。

このように、少なくとも一応は仕上げるまでにかかった時間は前日の夜と空きコマだけで済みました。リストで手を抜いたことは否定しませんが、それでも「2日や3日では終わらない」は脅しであることが判明しましたね。ヒト(特に私)はこうやってギリギリから間に合ってしまう成功体験を積み、これでしか分泌されない(気がする)快楽物質の虜となっていくのです。

単位が危ういふたつめ、ロシア語の授業では中間報告にも書いていた中間試験があり、いよいよ難度が増しています。教員は毎回簡単だと言っていますが、母国語なんだからそう感じるのは当たり前でしょう。ロシア語が簡単なら日本語だって簡単です*3

今のところは「難しいし労力や時間もかかるけどまっとうにやってれば単位は回収できる」という認識でいます。が、予断を許さない状況であることは確かなのでせいぜいEuclidあたりでしょう。期末試験も中間と同じように筆記になるのでしょうけど、去年の口頭試験がやっぱり羨ましいですね。去年の内に回収しておかなかったことが強く強く悔やまれます。3連休を逃したことも合わせて。もう今後の人生において毎週3連休なんてことがあるのでしょうか。何か取り返しのつかないとても大きなものを失った気がしています。毎週の3連休に限らず最近はこんなのばかりです。

残るふたつは①ノートをほとんどとっていない、②板書もスライドもサイトにアップされない、③試験が筆記という点において共通しており、これらの点によって落単が危ぶまれています。リアクションペーパーやそれに類するものならまだしも、ちゃんとした筆記試験なんて大学受験以来です。単純に高難易度であるところにちゃんとした準備なしで突撃することとなりそうな訳ですね。

ノートをとっていない原因は寝てることと補完するための友人がいないことに尽きます。特に後者は致命的です。まぁ、片方の授業では知り合いがいることがだんだんわかってきたのでどうにかなりそうではあります。どうして今までわからなかったのか、実に不思議です。

一方、発表の授業ではいよいよ私の番がやってきました。発表日の数日前にレジュメの提出期が設けられており、それに数分遅れてどうにかレジュメを仕上げて提出できたのですが、それはあくまでレジュメの期限であったため、原稿はまったく書いていなかったのです。そしてそれはやはり前日に仕上げることとなり、徹夜に近い状況で発表へと向かいました。

レジュメはあくまでシンプルに、というのが我々を担当する教授の思想らしく(ごく一般的な考えではあるのでしょうが)、教授はどうやらこれまでの者たちによるレジュメが詳しめ(読み上げれば発表になるような文章で構成されている感じ)なのが不満のようだったので、シンプルめを心掛けて作った結果として原稿はほぼとっかかりなしで作るはめになりました。

発表数分前になってから最近の事例を検索し(選んだ課題図書は2015年に出版されたものだったので)、「実際、今日ではこの予想は現実のものとなっています」みたいな文言をいくつか追加するなどしました。発表は20分の長さが指示されており、だいたいそれくらいの文字数で原稿を準備したとはいえ読み上げの練習はなしで臨むこととなりましたが、長さは奇跡的にちょうどいい具合に収まりました。そんな具合で首尾よく発表は終わり、質問もマイルドなものしか来なかった(なんならあまり数も来なかった)のも幸いしていました。

終わってみれば「レジュメもだいたいこんな感じがよい、発表時間も指定通り」と教授からは好評でしたが、他の学生たちからは「内容がもっともだったので質問が出てこなかった」と言われ褒められたのか貶されたのかわかりませんでした。AIについての本だったので、考察では「AIの人権だの暴走だのはどうせ人間の意思がもたらした問題なんだから特別に恐れたりせずあくまで人間による問題として考えるべきだ」みたいなことを書いたのがそれにあたるのかもしれません。

この授業は特に期末試験や期末課題もないそうで、後は他人の発表を聞いていればいいだけです。この教授の調子だと単位回収は確実でしょうし、気楽な授業に早変わりです。例の発言回数を参照する点数についても、レギュラーまでとは行かないまでも準レギュラーくらいには発言してる(つもり)なので、クラスもSafeに格下げで問題ないでしょう。高得点を求めるなんて今更です。

例の質問好きな彼の発表もあり、彼のレジュメはもはや資料というよりかは文章、というか半分くらいエッセイでした。さらに、彼の発表の内容は脱学校論なるものを扱ったものであり、AIをはじめ情報技術に関する発表のみが行われてきた中ではこの点においても異色でした。彼自身もそのこと(少なくとも形式が一般的なレジュメとは違う点)は自覚しているようで、筆者が批判しているという「価値の制度化」を取り上げて「私のレジュメが『レジュメはこういう形式でなくてはならない』という制度から外れていることのみで(=内容は関係なしに)減点されるとしたら、このレジュメ、ひいては私自身が制度化されていることになる」と述べていました。牽制か脅しのつもりでしょうか。

ちなみに、彼から私への質問は「AI兵器規制の話が出てきたが、人類史において戦争は文明を発展させてきた。このことをどう思うか」というものでした。シンプルで助かりましたね。「そのことは確かに真実ではあるし、現代でも通じるものはあるだろうが、この日本においては戦争によらない理由での技術革新が理想的だと思います」と答えました。無難な答えでした。

実習の授業に動きはなく、6月は同じ実習先のメンバーに1回も会っていません。すれ違うくらいはしていたのかもしれませんが、顔も名前も知らないので判別しようがないのです。しかも、前期に彼らと会うのは残すところ1回のみ。来年までに覚えられるのかかなり心配です。

この実習が弊学部の売りということもあってか、同学部生からはよくどの実習先を選んだか聞かれるのですが、同じ実習先はもちろん同じ傾向の者にも未だ出会えていません。新しく知り合いを作るのが無理なら、せめて既知の者がいればよかったのですが。やはりシングルプレイに励むこととなるのでしょうか。

不思議なことに、覚えていないとはいえ彼らの誰も他の授業で見かけた覚えがありません。同じような領域の授業ですらそうなのです。同じ学部であるはずなのですが、学部必修にも該当者はいない感じがしています。もしかして、彼らは皆本意ではなくこの実習先を割り当てられたのでしょうか。単位をふたつ落としていくつかC評価も取っている私が入れている時点で人気が低い可能性は十分にあります。

委員会にやはり動きはありません。こんなんで大丈夫なのかと心配になりますが、なんでも開催に最低限必要な費用はすでに準備されているとのことで、つまり我々が電話してかき集めるものはあくまで追加分でしかないとのこと。なければないでどうとでもなるようなのです。ならもう遊んで過ごしたいところですが、準備さえできればきちんと仕事は発生するのでしょう。律儀な人々です。

顔を覚えることに成功したメンバーの数も増えてきました。「こちらは相手の名前を覚えてないけどあちらは私の名前を知っている」現象にも慣れました。一生続きそうですが、逆はあるのでしょうか。

毎週ゆるい会合があって、その会場はF棟のラウンジという場所が定番です。その旨を伝える連絡が毎回局長から来るのですが、「今日の集合場所はFランね」となっていたのです。Fと打った予測変換で出てきてしまったのでしょうか。予測変換で出るほど普段から「Fラン」というワードを使っているのでしょうか。

ところがこれは杞憂でした。ランナーによれば、FランとはすなわちF棟ラウンジの略称であるとのこと。言われてみればなるほどという感じですしわからなくはありませんが、初見だとインパクトがあります。仮にも業務連絡で使われるあたり、ある程度は知れ渡っている略称のようです。他の者は平然と受け入れていました。私は知りませんでしたが、これもひとりでいた代償なのでしょう。これからも続々と出てきそうです。

 

 

<アルバイト>

特に大きな出来事もなく日が過ぎていき、最終日になると再び大型タスクがやってきました。そう、アルの最終出勤日にもあったあれです。

このタスクでは準備段階においてExcelで表を作る必要があるのですが、アルがいなくなったからかそのタスクは私に課されていました。難易度的には大したものではなく、ただ少しばかりの時間と労力さえかければいいものだったので接客を回避できると喜んでいたのです。

ところが、始めてみるとそうでもないことが判明しました。これについては以前アルから説明を受けており、どうやらアルよりもさらに前にいた誰かが作ったマクロによって動作するシートをコピーしつつ使っているようで、今では誰もその仕組みが理解できないのでちょっとしたオーパーツと化しているようでした。クローンを作って編集していたところ、そのオーパーツであるコマンドが消えているセルが発見されたのです。

ひそかにダーウェントへ疑いの目を向けつつコマンドの復旧を試み、なんとか成功しました。近くのセルから法則性を探し、意味を理解しないままに手打ちで再生したのです。事態を悪化させた可能性もありますが、見える限りでは他のセルと仲良くしているようだったのでよしとしましょう。

そうしてリストを作り上げ、ダーウェントに確認の依頼を送りました。で、当日に至ります。終電に乗るはめとなった前例を思い出しつつオーバールックに向かうと、なぜかリストがかなり改変されていました。ダーウェントが手を加えたようで、確かに私には判別のつかなかったものやこれまでの慣例からずれていたものもあったでしょうし、そこを直してもらうのは私が頼んだことでもありますし必要なことでもあるのでしょうからいいのですが、どうやらその際に他のセルのコマンドにもダーウェントは触ってしまったようで、またエラーメッセージが発生しているのです。

そんな状態で始まった特大タスクですが、なぜか無事に終わりました。しかも、前回より格段に早くに終わったのです。それなりのベテランであるはずのアルがいないのにこうなったのですからどこかに原因があったのでしょうが、私にはわかりませんでした。なお、ダーウェントは今回不参加でした。

ちなみに当日出勤時の確認以降、タスク開始まで私がそのデータに触れることはありませんでした。そこでのトラブルはなかったようですからそれはそれでいいのですが、次回もこのタスクを課されたら弄られたオーパーツを相手にしなくてはならないかもしれません。ダーウェントが触ることに備え大元のコピーを作っておいてよかったと切に思います。これを私が来るまでこなしていたというアルの苦労が偲ばれます。

 

 

<いろいろ>

f:id:idea427:20210814072214p:image

悲しいことに、天華百剣斬のサ終が発表されてしまいました。せっかく推しの一振りである厳島の限定verがめでたく実装されまためでたくお迎えできた矢先の出来事です。厳島もサ終に困惑しているかのようですね。今ではソシャゲのサ終もいくつか経験してきましたが、ある程度金を突っ込んだゲームのサ終ははじめてのことです。10000円くらいは入れたでしょうか。もっと入れてるかもしれません。たぶん入れてます。

ガチャのしょっぱさやUIの刷新など不満点もありましたが、距離が近めのプロデューサーレターをはじめ好きなゲームでした。特に、なぜか毎月実装される季節イベントはテーマの柔軟さ(水着やハロウィンはもちろんジューンブライドや制服、果てはなぜかアラビアまでありました)、コンテンツの多さ(キャラスキン×3、新限定キャラ×1、キャラソン×1)といった点ですばらしいものだったと思います。

Live2Dで動くのもあってキャラゲーとしては非常にいいものだったので、ハッシュタグにあったようにオフライン版のリリースを切に願います。ゲームシステム的にはとりあえず限定使っとけば勝ちみたいな面もあったのでせめて巫剣とふれあう要素だけでもキャラゲーとして生き延びて欲しいものです。もっとも、現状で発表がない以上はないものと考えて自分での回収を目指した方がよさそうです。そろそろストレージがいっぱいなので早急に何か手を打たなければならないでしょう。

天華百剣斬はあくまで天華百剣というコンテンツのひとつでしかないらしく、どこかには原作支部なるものが存在すると聞きます。ところが、斬のプレイヤーを何人かフォローしているのにそちら方面の話はあまり聞かず、たまに見かけてもあまりいい噂を聞かないのです。これでは天華百剣内の他コンテンツへの移住も難しいかもしれません。やはりオフライン版のリリースが唯一にして最後の希望と言えるでしょう。

Steamでは例年通りサマーセールが開催され、また今回も少ない予算の中で何を買うか悩んでいました。とりあえず『シロナガス島への帰還』の紹介記事を書いて⋯とかしてる内にセール期間を逃しそうなので友人におすすめを聞いたところ、PAYDAY2という答えが返ってきました。

最大4人のCO-OPで強盗を働けるゲームらしく、紹介文の時点で楽しそうです。レジェンズのように知り合いと部隊を組んで大人数FPSをするのもいいですが、私はやっぱりCO-OPも好きです。フロンティアディフェンスは特に好きです。CODのBO3でしたかね?ゾンビモードというのを遊んだこともありますが、あれは終盤になると圧倒的多数のゾンビを引き連れてマラソンするはめになるのであまり刺さりませんでしたしそもそも自力ではそこまで行けませんでした。レジェンズもそうですが上手いプレイヤーが危険を冒してまでダウンした私を助けてくれるのにほとんど役に立てずまたすぐに倒され、なぜかそれをまた助けてくれるというループは申し訳ない限りです。私なんぞは見捨てて未来に生きて欲しいと思います。適度な敵の数と陣地防衛、あとできれば防衛機構の整備あたりの要素が大好物です。

しかも、PAYDAY2はプレイヤーが作ったキャラではなくストーリーや背景が設定されているユニークキャラクターを使うゲームらしいのですが、そこで選べるキャラにはコラボキャラも含まれているらしく、そしてPAYDAY2とコラボしている作品には『ジョン・ウィック』とHotline Miami 2が存在していたのです。

それぞれから闇の男ブギーマンジョン・ウィックとマイアミのロシアンマフィアをひとりで壊滅させたニワトリ頭ジャケットが登場し、プレイアブルキャラで使えるそうです。ジョン・ウィックを自分で使えるのは魅力的ですが、その活躍を横で観ていたさもあります。悩ましいところです。拳銃で押し通るかショットガンで吹き飛ばすかも選び難い点です。コンチネンタルニューヨーク防衛戦みたいのがあれば最高なんですけど。

題材が未プレイの2とはいえ、ジャケットは1の主人公ですからそちらにも興味はあります。元が無口なタイプの主人公ですから、機械音声だったか切り貼りした音声だったか何かで話すそうです。狂気が感じられていいですね。1では撲殺や刺殺もステルスキルで多用したとはいえ最後の方のステージになってくるとショットガンやマシンガンで正面からロシアンマフィアを虐殺していました。2Dと3Dでは同じようにいかない点もあるでしょうし、敵も原作ほど血を流したりはしないでしょうが、それでもニワトリ頭の進撃は楽しそうです。

ただし、ジョナサンはSteamのグループだかに加入するだけでアンロックできますがジャケットは2を買わなければアンロックできないそうです。Steamのストアページで読んだ2のレビューはあまり買いたくなるようなものではありませんでしたが、ここに来て少し揺らいでいます。セール時ならそこまで高いという訳ではないのですが。

とりあえず何度かプレイしてみて、気に入ったら2を買うくらいにしておくつもりです。さすがにまったくプレイしないとかちっとも楽しめないということはないでしょうから、前向きに検討するといった感じでしょうか。他にもおすすめのCO-OPがあったら教えて頂きたいですね。

ポケモンGOではフカマルのコミュニティデイがありましたね。それなりに力を入れた結果、珍しく色違いな上に☆3クラスの個体を回収できました。これまでに捕まえた色違いはほとんどが実戦には向かないステータスをしていたので、かなり嬉しいことです。さっそくガブリアスに進化させ、ついでにふたつめの技まで解放してとどめに限界までCPを育成しました。そもそもトレーナーランクがあまり高くないので真の限界ではありませんが。あとは相棒にして連れ歩き、がんばリボンを付けてあげるだけです。

コンビニに行けば「路上飲みはやめてください」の掲示を目にするようになりました。そもそもあまりする方ではありませんが、こうも店が閉じていれば大学の者たちと放課後にどこかで夕飯ということも難しくなってきます。以前書いたような気がしたら書いていませんでしたが、そういったことへの憧れも感じるようになってきました。あまり大学に酒を飲む友人はいませんが、いずれは学校帰りに飲むというのもしてみたいものです。私は酒で酔って騒いだことがまだない(はず)なので影響はないと思うのですが。これはいつまで続くのでしょうか。酒での醜態は晒したくないと切に思います。

そうそう、よく考えたらコンパスの殺天コラボは6月でした。溜めに溜めて今更書いてるからこんなことになるんです。今ではプライムもすっかり買わなくなり、ただのログイン勢と化しています。しかもたびたびログインすら忘れる始末です。そういえば大学でもコンパスプレイヤーは未だに見つかっていません。もしかしたら、そろそろ引退すべき時なのかもしれませんね。

 

 

<PS4>

長らく待ち望んでいたロサリアさんの復刻が開催され、無事に回収できました。槍使いはほとんどいませんでしたが、あの火元素の料理人も含めきちんと活躍させてあげたいところです。そういえば、ドラゴンスパインの槍を手に入れようと任務を進めてドラゴンスパイン特有の鉱石を50個集めるところで断念していました。そちらにもまた手をつけるべきなのでしょうが、多少は持っていた鉱石もエウルアの剣が食べてしまって残っていません。また長い旅路になりそうです。この機を逃すなと凸も狙いましたが、あまり進みませんでした。手に入っただけよしとすべきでしょうか。

エウルアの育成はなかなか進みません。凸に際して倒さなければならない敵である無相の氷との相性がよくないのです。現在のパーティではオズで付与した雷元素にベネットで過負荷を起こすことで戦っているため瞬間火力に乏しいこともありますが、やはり攻撃パターンが苦手なせいによるものなのでしょう。

つららミサイルがもっとも苦手です。えっぐい追尾性能に加え、氷元素特有の機動力デバフが刺さります。ゲージを削った後のシールドを割るフェイズも苦手です。重撃によってこんぺいとうを打ち返せばいいのはわかりますが、チャージ中につららミサイルで妨害されるか倒されるかのどちらかになりがちです。一斉射に耐えられるまで屏風を強化するしかないのでしょうか。

聖遺物の回収も進みません。どうやら⭐︎5はまだ倒せないレベルのところでしか落ちないらしく、しかたなく⭐︎4の同シリーズを装備させました。集めて損とまではならなくても最後には使えなくなるらしいので、早いとこ世界ランクとメインメンバーのレベルを上げたいものです。エウルアの実戦投入はまだまだ先になりそうですね。モンドのタンポポをジンと取り合うことになっているのも向かい風です。

大規模夏イベも始まりました。金リンゴ群島での冒険です。

段階をクリアしていくごとにその金リンゴ群島の正体が明らかになっていくのですが、最初の方はよかったのに次第に島がどんどん海中から出てきて最後には当初のちっぽけな島など影も形もなく、どこの島も背の高い岩塊みたいになってしまいました。高低差が大きいと行き来が面倒だったりギミックが立体的で難解になったりマップ上のマーカーが使いにくかったりとこのゲームではあまりいいところがないように思います。最初のように平坦な島ばかりであって欲しかったのですが、そんなものは結局ほとんどなくなってしまいましたね。

最初のウェーブボート戦イベントはそれなりに楽でした。回遊しつつ砲撃すれば大抵の敵は倒せますし、上陸戦ではジンに吹き飛ばして溺死させてもらえば簡単に始末できます。機関奇譚の頃からお世話になっていますが、やはり頼りになる団長代理です。

次のウェーブボートと風の翼でのレースイベントも、多少やり直すはめにはなりましたが大きな問題はありませんでした。海上に浮いている目標の当たり判定は案外シビアなのか、小回りのきかないウェーブボートで突っ込んで取り逃すとやり直しなのがちょっと面倒ではありました。そもそも速度が問われるやつは苦手ってのもありますけどね。

対からくり人形戦は諦めました。ストーリー進行で1体倒したきりで終わったと思います。オズ召喚含む遠距離戦ではこちらの攻撃をガードされる上にミッションタスクが達成できず、かといって近距離戦を挑めば苦手な瞬間火力を求められるうえに敵攻撃からの離脱が間に合いません。特に分身が厄介でした。誰か高ランクの旅人に始末を頼んでもよかったのですが、それもなぁとなってやめておきました。被弾なしタスクは全員が被弾なしでないと達成できませんし、遠距離攻撃なしのタスクも同様です。どう考えても討伐を頼んでおいて足を引っ張るに決まってます。端っこで私が逃げ回る間にヘイトをなすりつけて上級旅人にソロしてもらうこともできたでしょうが、これもさすがにどうかというのでやめておきました。まだ早かった⋯というか、もう戦うことはしばらくないでしょう。凸素材として要求してくると考えられる万葉はどうせ引けないでしょうし、聖遺物目当てなら他にもっといくらでも簡単に倒せる相手がいるはずです。

バドルドーイベントではバドルドーさえあれば快適な戦闘が楽しめました。どっかーんはいいですね。心を潤してくれる、モンドが生み出した文化の極みです。これをからくり人形にぶつけられればあれらのタスクを諦めずとも済んでいたはずです。ところが、思わぬ障害に突き当たることとなりました。もっとも使いやすかったタイプのバドルドーの製作にはホタル(虫)が必要だったのですが、そのホタルをほとんど持っていなかったのです。金リンゴ群島を駆け回って数匹回収しどうにかなりましたが、普段使わない素材を急に要求されると焦るものです。

そうやって手に入れた「ドドコの物語」は、弊ワットにクレーがいないため凝光さんに与えられました。本来は幼女のものであるはずの絵本を背負っていつも通り悠然と微笑む凝光さんもいいものです。あまり法器キャラを使っていないということもありますが、この選択も誤っているという訳ではないはずです。見た目が面白いだけで。

このように金リンゴ群島でのイベントをこなしてはいましたし、原石や「ドドコの物語」、各種新規調度品設計図など報酬もいいものでしたが、今回の金リンゴ群島アプデで私がもっとも気に入ったのはウェーブボートでした。特に夜、船内の灯りが点いているところがお気に入りです。

ということで、以下はまたやってきた原神写真部です。今回はあまり芸がありませんね。せっかく回収したバーバラのスキンを使おうとかなかったんですか?

f:id:idea427:20210814074351j:plain

f:id:idea427:20210814074411j:plain

f:id:idea427:20210814074426j:plain

f:id:idea427:20210814074442j:plain

霧との組み合わせはやはりいいですね。かすかに見える巨岩や月と合わせてもよさそうでした。ウェーブボート搭乗中にもフォトモードを使えるようにしてくれたのは英断と言えるでしょう。この調子で空中や登攀中でも使えたり時止めができたり放置モーションを任意で再生できるようにしてくれるといいですね。あとパイモンも。

船尾に吊ってあるランタンもいいセンスです。このままのデザインでも十分好きですけど、いずれカスタマイズ要素とか実装されてくれませんかね。使わない間はバトルギアみたく派遣ミッションに出せたりするとなおいいのですが。

そんなウェーブボートに気に入らないところがあるとすれば、①加速がスタミナ制であることと②自動航行装置がついていないことでしょうか。不思議動力の船なんだからずっと高速航行くらいできませんか?ヴェノム・スネークを見習って欲しいものです。あとできればボート用のワープポイントに人もワープできたりしませんかね。

レジェンズではレジェンドアンロック用通貨が貯まり、誰をアンロックするか悩んだ挙句にコースティックに決めました。不遇らしいことは知っていますが、陣地構築や陣地攻防戦が好きなのです。これはバトルロイヤルが苦手な理由のひとつでもあります。他に苦手なゲームのジャンルとして出てくるのはパズルあたりでしょうか。とことん現代の潮流に逆らっている気がしないでもありません。

コースティックは私がアンロックした時点ですでにガスの弱体化が何度かなされていたようですが、それでもトラップに人を引っかけるのは楽しいものです。ミラージュのデコイもそうではありますが、私は人を騙したり嵌めるのが好きなのかもしれません。とはいえ、デコイよりも攻撃的な使い方ができるのはガストラップの強みです。具体的には即降り混戦時にとりあえずトラップを激戦地に撒いてそっと離脱したりしています。他人がダウンさせた敵にしれっととどめを刺せたりして気分がいいですよ。

バトルロイヤルではチャンピオンも取れましたが、アリーナではコースティックをどう使えばいいのかわからないでいます。リングの最終位置に陣地作成でもすればいいのでしょうか。他の仲間が先に突っ込んでいきそうだとは思いますけど。アリーナで消極的な動きをするプレイヤーはあまり見かけない気がします。アリーナにしてもバトルロイヤルにしても、ガスグレネードがもっと気軽に投げられるものであって欲しいと思います。

そうこうしていたらトークンがもう少しで再び12000に到達しそうです。次にアンロックするのはヴァルキリーにする予定です。実装直後ということもあってかたびたびチームメイトになるのですが、フライトコアでもサルヴォコアでもないので地味だなぁと思っていたダイブが案外便利なアルティメットだったことを知りました。索敵にも移動にも離脱にも使えるためか、うまいヴァルキリーはやはりこのダイブをきちんと使うべき時に発動している気がします。デコイエスケープのようにCTが短く使い得な感じのアルティメットでさえ使うのを渋ったり使いどころで使うのを失念しがちな私なので、ヴァルキリーを使う際はまずここから意識して始める必要がありそうです。

バトルパスの進捗もそれなりに順調で、これならもう買ってもいいかなとか思い始めています。どうせなら最後の報酬まで取りたいところですし、完走できそうだったら買うつもりです。バトルパスレベルを1上げるタスクも少しずつ減ってはいますから、もう少しだけ様子見をしておきたいのです。

完走報酬のエヴァ初号機みたいな色のディヴォーションスキンには惹かれています。同じ武器で同じデザインの色違いスキンをランク100とランク110にふたつ並べておくことの意味は理解できませんが、これって昔からの習慣なのでしょうか。アニメーション付きバッヂは初となります。タイタンフォールシーズン(自称)のバッヂですから欲しいことは欲しいですが、単純なデザインの好みならひとつ前のシーズンにおけるバトルパス完走バッヂ(キノコ雲)の方がどちらかといえば好きです。

武器の好みはさほど変わりませんが、R-301がもしかして強いのでは?となっています。RE-45もいいのですが、すぐに弾薬を使い切ってしまうので連戦になりがちなバトルロイヤルにはあまり向いていないのかもしれません。オルタネーターは序盤で見つかれば使う感じでしょうか。

ちなみに各弾薬ごとによく使う武器はヘビーアモ→スピットファイア、ライトアモ→R-301&RE-45、エネルギーアモ→ボルト、ショットガンアモ→EVA-8&モザンビーク、スナイパーアモ→チャージライフルといった感じです。ちなみにボセックは使っていません。使い慣れていない武器を敬遠して使い慣れた武器を選び、他の武器に慣れるチャンスを捨てつつ特定の武器にのみ慣れていくという悪循環に陥っているのかもしれません。

 

 

<elona>

お嬢が仲間になりました。あと妹も。まだ育成は途中ですが、魅力ステータスもだんだん上がってきて連れ歩けるペットの最大数も増えてきたので、金をつぎ込んで訓練させ、潜在能力をストックしておきたいところです。

そのためにはやはり金が必要になるのですが、各地の町や行商人から衝動買いを繰り返しているとすぐに足りなくなります。かといって依頼をこなすのも考え物です。以前書いたセブンリングブーツのおかげで配達依頼は結構こなせますしある程度の戦闘にも勝てるとは思いますが、依頼をこなすと名声が上がってしまうのです。この名声が上がるとたまに遭遇する盗賊団のレベルが上がったり税金が上昇したりといいことが少なめです。特に税金への影響は大きいらしく、節税にもっとも効果的なのは名声を抑えることだそうです。

そこで利用したのがシェルターでした。elonaでは悪天候の間安全に過ごせるシェルターという施設が存在し、これは宿屋の主人に話しかけることで利用できる(悪天候時のみ)他、携帯用シェルターというアイテム(こちらはある程度の制限さえクリアすれば悪天候時でなくとも利用可能)を使うことで入れます。

で、そのシェルター内では悪天候時のみ時が加速(場合によっては数日に及ぶ悪天候をそのまま耐える必要がなくなる)し、その影響を受けなく(満腹度が減らなくなり眠くもならない)なるのですが、これ以外の使い方もあったのでした。携帯用シェルターにはNo.という数値が存在し、設置と撤去(回収)を繰り返すたびにこの数値は増えていきます。そして、その携帯用シェルターの内部は数値と同じ階層のダンジョンであると認識されているというのです。

また、elonaには①宝箱の中身の質はその宝箱を開けた階層に影響される、②宝箱の開錠難度はその宝箱を手に入れた階層に比例するという法則があるようで(細かいところが間違ってるかもしれませんが)、これらの法則とシェルターを組み合わせれば簡単なダンジョンで宝箱を入手してそのまま開けると中身も低質だけど設置と回収をたくさん繰り返したシェルター内で開ければ簡単な開錠難度で良質な報酬が手に入るという技が使える訳です。

この技を採用したところ(ちなみにこの階層効果は2000で最大になるのでNo.200→2000まで設置&回収を繰り返しました)、瞬く間に金が貯まり、ついでに高性能な装備品も乱獲できました。このゲーム、テクニックとグリッチや裏技との区別が難しいですね。

そうしてお嬢の育成も始まりましたが、潜在能力があってもレベルが低いのですぐ殺されがちです。長い道のりになることでしょう。

ところで、elonaの武器に付くエンチャントに「それは生きている」があります。このエンチャント付き武器は俗に生き武器と呼称され、敵を倒すことで武器に経験値が貯まってゆくゆくはある程度任意のエンチャントを獲得できるそうなのです。これまでにふたつほど行商人の持ち物にあるのを見つけて買ったことがありますが、仕様がよくわからないのでそのまま死蔵していました。

なお、そのエンチャントはいくつかの選択肢から選ばなくてはならず、また育成の仕方によっては持ち主に害をなすエンチャントが勝手に付与されるという性質もあるらしいのですが、エンチャントの選択肢をリセットする方法を駆使することで、持ち主にとって安全なまま望むエンチャントを揃える手法が先人によって確立されていました。

その中でも魔法威力のエンチャントを重ねた武器はたいへん人気があり、初めての生き武器はこれという人も多いのだとか。というのも、詳細はよくわからないので省いて雑に言うなら例の「願い」の機会を格段に増やせるのです。願いさえあれば大抵のものは手に入るため、他のものを後回しにしてでも目指すべき目標であると言えるのでしょう。

ということで、現在は生き武器に敵の血を吸わせつつお嬢を育成し低級ネフィアに潜る生活を続けているのでした。なお、生き武器育成には「名前の巻物」というレアアイテムが必要になり、これを手に入れるために井戸水のがぶ飲みも並行しています。あと4回か5回分の願いを費やす必要がありそうですが、やっぱり字面がひどいゲームです。

信仰も少しずつ進めています。アーティファクトまで貰ったところでマニからオパートスという神に改宗し、また信仰度を上げなおしています。改宗のペナルティはやっぱりたいしたことありませんでした。このオパートスは死体以外の捧げものとして鉱石を好みます。この鉱石は町の壁を破壊していれば手に入りますが、それでは時間がかかるため*4、ジェノパで手に入れた財布から鉱石を失敬することにしました。前のマニもそうと言えばそうでしたが、オパートスも金のかかる神です。

マニから賜ったしもべのアンドロイドは牧場に預けてあります。神のしもべは2体までしか同時に仲間にできないため、牧場で増殖させてから縁を切って保持します。賜った個体Aから個体Bが増殖した時、個体Bはペットではない中立のNPCとなるため個体Aの縁を切っても牧場に残り続けるという仕組みです。ただし、前回書いた剥製とカードを得るために個体Aから個体Bが発生→個体Bを殺して剥製とカードを回収→個体Cの発生を待って個体Aとの縁を切るという流れが主流なようです。なんなら個体Cも殺して予備の剥製とカードを手に入れるのもいいかもしれません。まだ縁は切っていませんからね。

オパートスのしもべは黄金の騎士で、重い荷物を預けられる心強い味方です。最終的に手元に置いておくしもべ2体はこの黄金の騎士とルルウィという神から授かる黒天使にするつもりです。他には黒猫やら妖精もいますが、とりあえずはこの2体を最後に手元に残せるよう信仰リレーをしてみます。もっとも、最後に手元に残してずっと仲間でいるとはいえ黄金の騎士と黒天使のどちらともいったんは牧場に入れて剥製とカードを回収するんですけどね。どうせならしもべすべての剥製とカードを並べて飾っておきたいじゃないですか。

パルミアの王と王妃や神のしもべたちといったちょっと特別な感じのするNPCの剥製とカードは、できれば博物館用と自宅用のふたつを回収しておきたいものです。もちろんたとえばアンドロイドの剥製を大量に並べて工場ごっこをしても楽しそう*5ですが、だいたいのNPCはふたつで十分ですよ。4つもいりません。

ところが、このコレクションを今手に入れたとしても自宅には飾れません。現在は初期の自宅(といっても洞窟)に住んでいるのです。アイテムを設置できる最大数が小さいので、とてもハウジングする余裕はありません。早急に引っ越したいところですが、どの家を選ぶべきかで悩んでいるのも現状です。広さとアイテム設置可能数で考えれば小城が適していますが、最高ランクであるため値段も相当です。かといって中途半端なランクの家を買ってもしばらくハウジングに回せる金や労力の余裕はないので大きな倉庫と変わらなくなりそうです。とはいえ、いったん小城に引っ越せば永住が基本*6ですから、その前に他のランクの家に思い出作り程度にでも住んでおくのもありかもしれません。

elonaのハウジングは少々特殊で、家具扱いのアイテムはあってもそれを「設置」するという概念はありません。他のアイテムと同じで、誰かが所持しているかもしくは収納されている以外では地面に落ちているかどうかという状態しかないのです。つまり、民家に設置されている家具とそこらへんで買って捨てた家具の状態は同じ*7なのです。ここにも慣れる必要がありそうですね。

序盤にインターネット遺跡の話をしましたが、elonaについて調べているとそれなりの頻度で更新が遥か昔に停止した個人ブログに行き当たります。情報は参考になるので楽しんで読んでいます。まぁそれならいいのですが、それらの個人ブログの一部には管理人(筆者)と何らかのキャラの会話形式で書いてあるものや筆者に対してキャラにツッコミを入れさせているものもあったりするのです。

MGSVのカセットテープや無線というシステムは結構好きなので会話形式で何かを説明したりするのが面白そうだというのはわかりますが、それでもやはり過ぎ去った過去の流行りを偲ばせます。

ところで、火曜日は2限と5限があるのみなので3限と4限がはてしなく暇になっていました。その暇つぶしとして始まったのが中間報告でしたが、それも何時間もかけて書くほどではないので暇なのは変わりませんでした。

そこで、ノートパソコンなのにここ数年間自宅から出ていない我が愛機MacBook Airをわざわざ大学まで持っていきました。それによって、ラウンジ(Fランに限らず)で空きコマにelonaを進めることが可能となったのです。容量が常に危うくSteamのゲームはすべて繋ぎっぱなしの外付けHDDに入れており、これを持ち歩くのはちょっと不安なので充電コードと本体、マウスのみを持参しています。

授業にも使うことはあり、例の発表にも持っていきました。これは原稿とレジュメを確認しながら発表を進めるためのものでしたが、他の授業でもよくPCを展開している者を見かけます。結構な数です。ところが、彼らのディスプレイに映し出されているのはLINEだのTwitterだのが大半です。ある時などレジェンズの動画を観ている者すらいました。あれはアリーナの武器購入画面です。画面右側にアッシュの頭部が写っていましたから間違いありません。私だったら他人から見られるに決まっている環境でSNSを展開するのは抵抗感があるのですが、彼らにはそういった概念が欠落しているのでしょうか。

それはそれとして、Macを持っていくようになったことで便利にはなったのですが、ひとつ大きな問題が発覚しました。内部電源がすぐに死ぬのです。

ラウンジでもコンセントが近くにある席とない席がありますし、コンセント付近の席が空いているとは限りません。授業中だとほとんど充電は不可能です。別に動画を観たりelonaをプレイしたりとバッテリーを喰いそうなタスクを展開してはいないのですが、それにしてもどんどん残量が減っていくように感じます。

もう常時給電状態でないと生きていけないのかもしれません。アニメ版のエヴァみたいだと思います。さすがに5分で活動限界とまではいきませんが、明るさを落としてメモ帳とブラウザくらいしか使わなくてもひとコマ動かせるかどうかというのが現状です。もうスマートフォンで講義の板書を取った方がいいのかもしれません。というか、妙なプライドだかこだわりだか意地だかを捨ててスクリーンの写真を撮って板書の代わりとすべきでしょう。

 

 

<神バハ>

リハビリがてら育成イベを少し走りました。

が、エレメントはSLG変化まで貯めたのに書が足りなかったのでバランスタイプしか選べませんでした。あまり書について意識したことがない(配分がわからなかったことはありましたがどう貯めようと悩んだ記憶はありません)ので、どうすれば以前のようにできるかがわかりません。

この有様では10thイベントが思いやられます。もっとも、去年はぷちキャラ式でしたからそうなる可能性も十分にあります。というか、それに賭けてもいいくらいです。この形式はきちんと意識を割いていないと走れないので厄介ですね。必要戦力が大きいのも嫌な点です。

 

 

<グラブル>

イベントも新規マルチコンテンツも興味が湧かず、誰が浴衣になろうとどうでもいいと思っていました(推しは大抵浴衣verか水着verが実装されているので)が、イシュミールは別です。久しぶりに少し興味が湧きました。

というのも、イシュミールはすでに水着verが実装されているのです。なのに浴衣verが実装されたということは、すでにどちらかで実装された私の推したちにもう片方の実装が行われる可能性が生まれたということです。

とか思っていましたが、よく考えてみればジェシカという前例がありました。他にもひとりかふたりくらいいそうです。もうどうしようもないところまで知能の退化が進んでいるのかもしれません。

と、ここでそっけなく終わるはずでしたが、今ではめっきり減った私にとって重要なグラブルのイベントがありました。もうお気づきでしょうが、ホワイトデーのお返しが届いたのです。

今年はイラストこそ去年と同じものでしたが、色紙やポラロイド写真というよりはポストカードのようになっており、裏面にはメッセージが記されているという仕様でした。このことは早い時期からすでに発表されており、新しいイラストがないとのことで少し落ち込んでいましたが、いざ届いてみればこれはこれでいいと思います。うまい字です。長野行きの際に他の者から散々正気を疑われましたが、これを買ったことへの後悔はありません。スキーの全日プランで損したことへの後悔はありますがでもそれはそれとしてバレンタイン新規イラストは欲しいです。

f:id:idea427:20210814072748j:image

来年こそは進展があって欲しいものです。あとこの切手はどこで売ってるんでしょうか。

*1:なお、折り畳み傘は標準装備に入っていませんし天気予報を見て装備に加える習慣も未習得です

*2:カイロ・レンが嵐と荒波の中からずぶぬれでライトセーバーをぐるぐるしつつレイに向かって歩き出してくるシーン

*3:私調べ

*4:ただしやる価値はあります。壁を掘ることで採掘スキルが鍛えられて基礎ステータスの上昇にも繋がるのです

*5:ただしこれには結構な時間がかかります。神のしもべの繁殖速度はかなり低いのです

*6:家自体の価格もそうですが、elonaでは自宅に店主を雇うことができ、彼らへの投資は引っ越すとリセットされてしまいます

*7:厳密には他人の持ち物フラグがあるかどうかという差はあります

[2021] 6月に書く、5月の生存報告

春と言い張るには厳しくなってきたけど夏ともなんだか言い切れない時期です。持病の五月病は大丈夫でしたか?入院できないのが残念ですね。いちどくらいは入院して知らない天井を仰ぎたいものです。そうそう、もし私が意識を失って入院したら、覚醒する時にはMidge UreのThe Man Who Sold The Worldを流しといてくれると嬉しいです。キプロスの病院だと言語がわからないのでそこまではしなくても大丈夫です。XOFからの覚醒祝いもいりません。でもCV大塚芳忠さんの医者はいて欲しいです。

先月の時点で予想はついていましたが、やっぱり今月も最終日にしれっと投稿する結果となりました。書き始めたのは6/2になってましたから、書き始めるのだけは月が替わってすぐにしていたようです。大方最初の数日だけちまちまと書いてそれ以降は月末まで手付かずだったのでしょう。原因はここにあります。

駄目でした。またです。そろそろタイトルの前半を削ってもいいかもしれません。これからもたびたびこうなることがあるでしょうが、いくら遅れても上げるようにはしたいものです。とりあえずは来月こそ期限超過を回避できるといいのですが、期末試験や期末課題のラッシュが控えているため、すでに雲行きが怪しくなっています。

字数は20000字を目安に書くようになってきましたが、これでも結構書くのには時間がかかるものです。とはいえ、時間がかかっている原因は前述の通りです。せめて1日に2000字くらい書いていればすぐ終わったものを。やはり習慣は嫌いです。習慣化するとあらゆる物事は失敗へと導かれます。このことを高校の見知らぬ後輩に説きたいのですが、未だに「先輩の話を聞く会」の講師に来てくれという要請は来ません。会自体が消えたのでしょうか。

去年の期末レポートでさえ5000字程度が最長でしたから、書いた文章の量としてはこう続けているとそれなりのものになってきているのでしょう。課題レポートの400字や800字など取るに足らないもののように思えてきます。こんなものが役に立つとは思えませんし、実際にはたかが100字のリアクションペーパーにも苦戦する始末です。このブログの記事が駄文でほとんど構成されていることがよくわかりますね。

そうしてなんとか書きあがったのが今回の生存報告です。というか、6月はほとんど記事を書きませんでしたね。なんなら7月もですが。このような事態に備え中間報告のストックが2つ常備されているのですが、なんだかんだで上げ損ねました。不注意や忘れっぽさの前にはもはや何者も無力であり、あらゆる準備や備えもまた例外ではありません。確かに課題はありましたけど、期末でもないのにこの有様では先が思いやられます。

 

 

<学校>

依然として学校側はオフライン授業に執着し、状況には変化なしでした。それぞれの授業がどんなものかもだいたいわかってきて、わざわざオフラインでやる意義が見出せないものも増えています。去年に帰りたい気持ちが高まっています。それに、登校しなくていいってだけで登下校の往復分の数時間が浮きますからね。オンデマンド式の授業があれば自由に使える時間はさらに増えることでしょう。この違いはかなり大きいと感じます。

前回登場した実習の授業ですが、そもそも隔週なのと授業形式が動画観て感想提出というのもあって、同じグループのメンバーが誰1人として識別できません。7人いたメンバーもフルで集まらなくなり、このままでうまくいくのか疑問は尽きません。他の授業の者に聞いてみると懇親会を企画するところまであるとのことで、どこで道を間違えたのかと悲しくなってきました。次回皆が集まるのはなんと7月の後半です。トップクラスに楽な単位であったことは確かですが、なぜか満足感は薄めです。私もおかしくなったのでしょうか。

レジュメ作成と発表の授業では、まだ私の担当回までは至らないものの毎週発表が行われ、発表スケジュールがどんどん進んでいきます。そして、やはり毎回出てくるのはあの質問が長い彼です。ちなみに、この者と去年の英語の授業にいた作家志望の男は同一人物であることが判明しています。私の文章を見て真面目な奴だと誤解した男然り、「あいつがこいつなのか」体験(ふわふわした表現)ができるのもオンライン世代の特徴…なのでしょうか?「自分は作家志望だ、興味のない必修に耐えられず山ほど落とした」と語った(そしてちょっと席を外した隙に女から影口を叩かれていた)彼のことは以前にも書きましたが、それと似たことがまたあったのです。

私とこの者はそれなりに同じ授業にいるのですが、ある英語の授業でこの者が遅れて来ていなかった時に、女ふたりがこんな会話をしていました。

「隣の奴はまだ来てないの?」

「うん、まだ」

「このまま来ないといいのにねー」

「ねー」

結局男は遅刻したもののやっては来ました。もしかしたら、去年と同じ女が同じようなことを言っていたのかもしれません。恐ろしい限りです。この女の気持ちはわからないでもありませんが、それはそれです。名前もわかりませんが、脅威対象としてマーカーを置きました。Marker Placed.

そういえば、どうやらこの英語の授業は去年とメンバーが同じらしいという疑いがあり(「疑い」なのは去年のメンバーをほとんど覚えていないからです)、席が隣になった女は私の名を覚えていてくれました。私も彼女の名前に幸い聞き覚えがあったので初回授業では今年もよろしくねという感じになったのですが、それ以降「今日テストあったっけ」とか「█番の答えってなんだっけ」とかは聞いてくるものの、挨拶されたことはありません。

挨拶をしろだなんて傲慢なことを言うつもりはありませんが、もしかして私も疎ましがられているのではないかと不安になります。私がすればいいのかもしれませんけど、馴れ馴れしいと思われて引かれるのもそれはそれで怖いところです。現状、英語の授業で頼れる先はこの女くらいですから、友好的ではありたいものです。

話が逸れてしまいました。いつものことですが。私の発表日は近づくものの発表する文献すら見つからず、深慮の末に高校同期へ救援要請しました。これまでの者たちが選んできた本は人工知能SNSスマートフォンなど情報系の技術が絡むものばっかりだったので、理系の者にいい本がないか聞きたかったのです。そうして帰ってきた書名を調べてみると、大学図書館では貸し出し中であることが判明しました。もしかして、私以降の誰かがもうロックオンしていたのでしょうか。地元の図書館で借りて調達し先生に聞いてみましたが、特に問題はないとのこと。これで誰かが借りていたとしたら、その者には気の毒ですが早い者勝ちだったということで諦めてもらう他ありません。

以前上げた中間報告にも登場しましたが、図書館学の授業が現在クソ授業アワード2021の首位を独走しています。上半期というか前期は優勝確実でしょう。年間でも狙えるかもしれません。単位が取れるかどうかはかなり怪しいところです。この教員は別の大学にもいたそうで、そこの学生のひとりが友人ですから、今度そこでも似たようなことを思われていたのか聞いてみようと思います。正直単位さえ取れればいい感じなので、どうにか単位だけは回収できるといいのですが、うっかり出し損ねた課題ひとつが不安要素です。個人の好みとかではなく本当に学生の文章力を鍛えたいと思っているのなら、遅れた課題もせめて読むくらいしたらどうなんですか?念のためシラバス集を検索し、この教員の授業がこれ以外では存在していないことを確認して胸をなでおろしました。単位さえ取れれば、もう会うこともないでしょう。

中間報告が途切れた委員会では変わらず楽しく過ごしています。私が入りたかったパンフ班を含め他の班が忙しそうにしている一方、我が班はなんだかんだで未だに活動できないらしく、仕事らしい仕事とは無縁でいます。いいことです。おおいにいいことです。

さて、私が委員会に入ったのは裏方に興味があったのはもちろんのこと、何かのコミュニティに入りたかったというのも大きいことは認めます。おとなしくサークルに入るルートもあったのでしょうが、結局入らずにいます。委員会が思ったよりサークルっぽかったので別にそっちはいいかなとなりかけたゆえですが、でもやっぱりどこかには入っておくべきなのでは?という焦燥感を抑えつけています。

最初は少なかった知り合いもだんだん増えてきました。入った甲斐がありました。ここで、どんな者たちがいるのかを軽くまとめておきます。もちろんこれ以外にもいますが、私の書く記事に出てくるメインはこの者たちになると思われます。

 

[ザ・ボス]

説明会で私に話しかけ入会のきっかけとなった女で、後日再会して話したところ、よくわかりませんが大ボスみたいな役職であることがわかりました。黒い帽子が印象的だった(私は生体パーツを見分けるのが苦手です)ので、ローズ・ザ・ハットみたいだなとかも思いました。恩人と言えるでしょう。

 

[ビッグ・ボス]

私のいる局の長です。面接ではあまり話しませんでしたが、背が高いので見分けやすく助かっています。Among Usを皆でしたいと話しておりその実現を密かに待っていた私ですが、周囲の者に調査したところ、Among Usの知名度はそれほどでもないことが判明しています。

 

[対外のボス]

私がいる部の長です。3年生で、最近ではいつもスーツを着ていたり髪が固まっていたり企業とやり取りしていたりと、この人を通して就職の影をひしひしと感じます。出身高校が互いに隣であったことが最近判明しました。

 

[パンフのボス]

パンフ班を志望した私を面接することとなった長のひとりです。違う事情でパンフ班に入れなかった以上もはや関係のないことではありますが、いずれあの面接をどう感じたかを後学のために聞いてみてもいいかもしれません。最近では接点が少なくなりがちです。

 

[タンメン]

最初にできた2年生の知り合いです。名はファーストコンタクト時に蒙古タンメンカップを持っていたことに由来します。ルームシェアなのか寮なのか、誰かが買ってきた金髪用塗料をみんなで少しずつ使うこととなり、彼の場合は片耳の上あたりのみが金に染まっています。派手めなアクセサリーをつけていたり女と話している姿がよく目撃されたりとやはり陽キャなんだなと思います。

 

[Discord]

最初にできた1年生の知り合いです。長らくコードネームに迷っていましたが、何かを私から聞いた際に元気よく「うん!」と返されたことが印象的で、貼り付けられたリンクを開いてもいいかの確認で肯定が「うん!」となっているDiscordがぴったりだと思いついて採用しました。敬語が崩れがちなのはわざとかそうでないかはわかりませんが、個人的にはこのままであって欲しいものです。

 

[ハリー]

部は違いますが、現時点で私が認識している唯一の同学部1年生です。きれいな眼だか瞳だかをしており、実際よく言われるとのことでそれゆえのコードネームです。Discordもそうなのですが、学内でたまに会う割にこちらを認識していないっぽいことがあり、もしやできれば関わりたくないと思われてるのではないかと不安です。

 

[冬月]

同じ部の1年生ですが、3浪していることが本人からの情報で判明しました。歳で考えると私のひとつ上、私の同期からみればふたつ上ということになります。困惑しつつもそれでいいというのでタメで接する我々に対し彼からは敬語を保っていますが、互いにタメでいいのでは?と思います。階級が下の年上と階級が上の年下とが互いにタメで話してる関係が冬月コウゾウ碇ゲンドウくらいしかとっさには思いつきませんでしたが、何かもっといい例えはあるでしょうか。

 

[2年のボス]

局内での2年グルにおいてリーダーシップを発揮しており、誕生日会の企画などにおいて運営として活躍しています。そのような場を用意してくれるのはありがたい限りですが、私含めかなり多くの人数が12月に集中しているらしく、どうなるのか期待と不安がごちゃまぜです。

 

[副官]

ボスと共によく運営として動いている姿が目撃されています。ある日帰り道がかなり長く一緒だということが判明し、それ以降はしばしば委員会の活動後一緒に帰るようになっています。同じ路線を使い同じ駅で降りるからといって私なぞと帰りの時間を過ごす理由は不明ですが、ありがたいことは確かです。何で皆こんなに優しいんでしょうか。

 

[誤認/ランナー]

学部も学年も同じ上に同じ資格取得を考えているので結構な頻度で遭遇するふたりです。誤認の方は、私が書いた課題の文章を読み私のことを真面目な奴だと誤解した奴です。弊学はこんな奴ばっかりなんですか?ランナーの方は出所のわからないモバイルのひたすら走る系ゲームに励んでいます。普段会う機会も多く、授業でも委員会でも助かっています。

 

 

<アルバイト>

先月末から宣言は続行されており、オーバールックも依然として閉鎖されていました。原作通りならジャック・トランスの内なる狂気が呼び覚まされバスルームのドアを木槌で壊すところでした。

5月に入ってからはおとなしくしていたダーウェントでしたが、それもほんの少しの間だけだったのです。突如「生活必需品枠として営業できないか掛け合ってくる」と言い出したダーウェントをそれはさすがに無理だろうと思って静観していた私でしたが、まもなく営業再開の報が舞い込みました。

公式サイトを確認すると、ごく一部の店は営業再開するようでしたが、どう見てもうちはそのリストにおいて場違いです。217号室と同じフロアはほとんど休止のようですし、この状態で営業再開するのが正気とは思えません。ダーウェントのはやとちりや勘違い説に賭けていましたが、無情にもこの営業再開は正式なものであると判明しました。オーバールック側もどうして許可したのでしょうか。何か裏取引があったのかもしれません。

そうして久しぶりの出勤です。やはりと言うべきかそれみたことかと言うべきか、客は恐ろしいまでに現れません。特筆すべきこともなかったので特筆しませんが、暇で暇で仕方なかった時間でした。そして、これがしばらく続いたのです。これで給料が貰えるなら歓迎すべきことですし、レジ打ちや入金作業のリハビリに費やせたのも結果的にはよかったのですが。

ある日、店長からある商品の紹介に使うためになんでもいいから安いシャツを買ってくるというタスクが現場に課されました。雑用係としての地位をほしいままにしている私が志願し(店を離れられるなら安いもんです)、買いに行きました。これくらいで買えるだろうといくばくかの軍資金を持たされており、私もまぁこの軍資金でちょうどか少し安いくらいだろうと思っていたのですが、店員に聞いてみるともし種類を問わないのなら在庫処分品のワゴンから最安で買えるだろうと教えてくれました。

問題はなさそうだったのでそれを購入して店に戻りました。すると、後日店長から「買い物上手!」とメッセージがあったのです。値段交渉の末とかならまだしも、ただ在庫処分品を買っただけで買い物上手認定されてしまいました。褒められて嫌だなぁとはなりませんが、ただただ困惑するのみです。いずれ似たようなタスクがまた発生する可能性は十分にあります。そうなった際、無条件で最初から私に課されるのではないかと不安です。接客以外のタスクであることはありがたいのですが、期待されてそれに応えられないのもそれはそれで怖いものです。

 

 

<いろいろ>

実感のないゴールデンウィークでした。まとまった休みですから嬉しいことは確かなのですが、いつ頃からか「まとまった休みがある」というより「まとまった休みではあるけどひとつながりではなくぶつ切りになっている」とか「世間はこの日に休めてるのに自分は休みになっていない」といった方にのみ目が向くようになっています。このままだと、夏休みや冬休みの長期休暇ですら同じようなことになるのかもしれません。ただでさえ他の学校と比べて休みの長さに一喜一憂しがちです。

5/4が今年も帰ってきました。ご存知、スター・ウォーズの日*1です。例年は渋谷とか新宿で大規模なイベントが開催されていたのですが、去年に引き続き今年もイベントはありませんでした。クローン・ウォーズ界隈は盛り上がっていたようですが、未だにD-未加入の私とは縁のないことでした。コマンダーも死んで私がプレイしているSWゲームで祝われることもなく*2、いつになく空虚なSWの日でした。ピンバッジ獲得に躍起になっていた頃が懐かしいですね。

ところで、以前の生存報告に書いたことを覚えているでしょうか。「いい歳して身内ネタを公共の場に見境なく持ち出して楽しんでる輩が非公式イベントを仕切るらしく嫌だなぁとなっている」って話です。なお、これに参加して楽しんでた人を貶す意図はほとんどありません。例の内輪ネタに同調してれば別かもしれませんが。

同時再生祭やらフォトコンテストやらやっていたようで、当該人物もその取り巻きもフォローしていないはずなのに結構な頻度でTLにこれらの企画に関するツイートが現れるのには辟易しました。ミュートすればよかったのかもしれませんが、それでいきなりTLが寂しくなったらそれはそれで悲しいのでしませんでした。

結局、Steamの5/4セールでSWゲームをいくつか買って終わりました。その中にはみんなのトラウマと名高い帝国の影も入っています。古典的名作ではあるのでしょうからいずれはクリアしたいところですが、elonaで十分楽しいのでまた積むことになるかもしれません。英語も読めませんし。そういえば高校の図書室に帝国の影がありました。本で履修するのも邪道かもしれませんが有効ではあるのでしょう。ちなみに図書室にあったのは下巻のみだったので読まずに終わっています。もうご存知かもしれませんが、私は第1話や第1章からでないと読めないタイプです。

せっかくの5/4をなんにもせずに終えるのはさすがに惜しくなり、PS4が転生したことでキャンペーンモードが最初からになっていたスコードロンを久しぶりに起動し、ランダム生成っぽい主人公の名前を控えてみようと思い立ちました。結果、①ランダムではなくいくつかの名前が表示されるだけ、②そのレパートリーはさほど多くないということが判明し、10分とかからずに終わりました。これでは何もしなかったのとたいして変わりませんね。来年こそは公式イベントが帰ってくるといいのですが。

なぜか『マンダロリアン』をはじめD-配信系の致命的なネタバレを喰らわずに今まで生き延びています。いわゆる「タイムラインの構築に成功した」というやつなのでしょう。いいことです。

「自分はSWに最も貢献してる芸能人のひとりだ」みたいなこと言っといて平然とネタバレをし指摘されても開き直る噺家をはじめ、数々のクズを見てきました。いい歳して身内ミームを所構わずばらまく中年や高校生の陰口でプッツンして脅しを書き込むこれまた中年、需要が高いことがわかっている商品をそこら中で買い漁る者のように、老害が蔓延っているのが今のSW界隈*3なのかもしれません。もっとも、粗暴で野蛮な田舎者との援交にふける悪名高いポーグ部の長のように、若者にもやはりクズはいるものです。

すっかり話がずれましたが、この状況がいつまで続くかわからないのは確かです。まだサブスクリプションには抵抗がありますが、受け入れて和解することも検討すべきでしょう。

サブスクリプションといえば、親の垢を借りてアマゾンミュージックなるものを使ってみました。プライム会員なら無料のコンテンツとプライム会員の上にさらにアンリミテッドというものを契約することで使えるようになるコンテンツの2種類がありました。

とりあえず好きな曲を検索してプレイリストに放り込む作業を始めたのですが、基準がよくわかりません。紅蓮華や炎がアンリミテッド枠なのはわかります。需要が見込めますからね。しかし、同じTPPの曲でもSins of the Fatherは無料なのにQuiet's Themeはアンリミテッドなのはなぜなのでしょうか。また、定番っぽい曲を探すと案外無料なのに天華百剣やさよなら絶望先生といった多少マイナーめな曲を探すとアンリミテッドだったりするのです。

音楽はディスクで買う派でしたが、iPhoneへの入れ方はよくわかりません(せっかくMacBookを持ってるのにitunesの使い方がよくわかっていないのです)し、正直instrumental*4をそこまで求めてないため単品で買えると助かるのも確かです。音楽もサブスクリプションの時代なのでしょうか。天華百剣や神バハのキャラソンがちゃんとあるなら揺らぐかもしれません。

コンパスは突然『殺戮の天使』コラボが来て素で驚いてました。コンパス運営はいつになったら直前の発表という悪癖を改めるんですか?誰も喜びませんよこんなの。やはりコンパスのジレンマ*5は根深い問題だということを再認識しつつ、チャレンジバトル*6とも呼称される鉱山をとうとう掘り尽くしてまで3枚コラボヒーローガチャチケットを手に入れました。

結果、①コス(ルチアーノ)、②ザック&レイ、③コス(ジャスティス)でした。両名についてはもう使うこともないでしょう。ルチアーノには随分世話になりましたが、それもこれまでです。グレイにルチアーノを割り当てるのはまだしも、ジャスティスにエディを割り当てるのはひどいセンスです。エディの歳がどうだったかは忘れましたが、少なくともガタイのいい部類ではありません。大方被ったマスクかスコップから安易に結びつけたのでしょうが、それにしてもひどいものです。まだソーンがエディコスした方がましだったのでしょうが、そうなったらそれはそれでかなりプッツンしたことでしょう。

やはり欲しかったのはザックのバリエーション違いです。カラーバリエーションもそれはそれでいいものですが、エプロン姿は悲しいものがありますね。さつてんレストラン、覚えてますか?そもそも知ってましたか?気が向いたら(ないとは思いますが)このゲームに出てきたレシピのどれかを作ってみてもいいかもしれません。そういえば、このゲームがサ終したのも5月前後だったような気がします。どうでしたっけね?コマンダーの前後だったとは思うのですが。ソシャゲが死にやすい時期とかあるのでしょうか。

「ザック祭」などというおぞましいものがあったことをやっと知りました。今回で復刻されましたが、以前の新規実装時の運営ツイートを見てみたところ、少なからず好意的な反応があったことにびっくりしました。とりあえずで作られた原作との関連が一切見当たらないコスをよくもまぁ受け入れられたものだと思いますが、考えてみればコンパスプレイヤーに良識を求める方が愚かでした。

コラボURカードは80%カットシールドが1枚きりでした。どうせどのカードも使わないんでしょうけど、殺天なら少し欲しくなるってものです。いらないカードばかり出るのは未だに変わりませんね。やっぱり、殺天が好きならおとなしく原作を遊んでた方がいい気がしてきました。どうせこれを読んでるコンパスプレイヤーのほとんどもしくは全員は原作未履修なのでしょうけど、ぜひプレイしてみて頂きたいものです。SteamやSwitchにもありますけど、もともとはフリーゲームなのでそのバージョンなら無料で遊べますよ。有料版との大きな違いはなかったと思います。そっちは買ってないので正確なところはわかりませんが。

そういえば、渡来武というラーメン屋をご存知でしょうか。いくつか店舗があるのですが、その中の自由が丘店へ高校の同期に連れられてたまに行っていたのです。量が多めでもっともオーソドックスなラーメン以外注文したことはありませんでしたが、GW限定で鶏モモチャーシューのトッピングが追加できるとのことで、行ったことのなかった本店で食べたことのなかったつけ麺を食べました。つけ麺はとてもおいしく、鶏モモチャーシューとも合っていました。常設化か少なくとも定期的な復刻が強く望まれます。それともそもそも定期的に催されるキャンペーンだったのでしょうか。さすがに行列が形成されている状況では無理ですが、叶うならばお湯を余った汁に入れて飲みたかったと思います。テイクアウトも可能とあったので、もしつけ麺もそのラインナップにあるのなら自宅でやってみてもいいかもしれません。いずれにせよテイクアウトは頼んでみたいところです。

 

 

<elona>

無事、核を持ち運べるまでに成長しました。とはいえ、まだ王都を焼けるのは先のことになるでしょうし、核を持って動けるようになったというだけで、過重ペナルティのダメージをランダムで受ける状態です。そのため、王都パルミアの近くに核用倉庫を建設しました。これで比較的安全に、かつ思い立ったらすぐにでも王都をこんがり焼けます。

パルミアでは演奏依頼を受けやすいので、ジェノパに便利なのです。ということでとりあえずパーティー会場をひとつ焼きましたが、あまりおいしくありませんでした。

きちんと貴族の子供がいっぱいいる会場を焼かなくてはなりませんね。もっとも、本体が強くなって貴族を虐殺できるようになれば核も不要なのですが。それでもカルマ低下が低く済むというメリットもあるので核ルートにしばらくはお世話になる予定です。

そうそう、実はジェノパに必要なのは核だけではありません。まず、核から生き延びなければならないのです。自宅爆破チュートリアルでは諦めていましたが、こちらでは諦める訳にはいきません。そこで、テレポートの魔法で射程距離外に逃れる必要があります。核をマップの端っこに置くことも忘れてはなりません。なお、契約という魔法を使えば確率で死を回避できますが、被弾しないのがやっぱり確実です。また、たまに核を生き延びてこちらに敵対するNPCもいるので、彼らを返り討ちにできるパワーかもしくは変装の手段が必要です。変装すれば敵対状態が解除されますからね。

パーティー会場にはランダムで固有NPC、ユニークキャラクターがいることがあり、例の自宅爆破チュートリアルで爆殺して装備を失敬されるロミアスもそのひとりです。彼らはここで殺してもまたパーティー会場に現れますし、本来の居場所であるそれぞれの街にも存在するままです*7*8。elonaにはアーティファクトというものがあり、強い武器や装備には☆マークと銘が付いています。これらにはエンチャントが付与されているものの、あくまでランダム生成のためエンチャントの内容や性能もまたランダムになっています。

これらとは別に★が付いていて名前やエンチャントは基本的に一定の固定アーティファクトというものも存在しています。後述する「★マニの再構築の宝玉」もそうですが、基本的にはひとつしか存在できない*9のが特徴のひとつです。ところで、ロミアスが狩られる理由は①嫌い、②ドロップがおいしいためであるとされていますが、「★異形の森の弓」を落とす彼はある場所でもまた会うことができます(自宅で殺したかどうかは関係なく)。それも回数制限なしにです。そして、そこで彼を殺すとまた弓を落とすのです(固定アーティファクトは必ずドロップするので)。

では、①ロミアスは何度でも出現するし何度でも殺せる、②固定アーティファクトは必ずドロップする、③同じ固定アーティファクトは基本的にひとつしか存在できないが合わさった時、どうなるのでしょうか。とか書いといて私にもよくわかっていませんが、なんでも片方が☆のアイテムとして再生成されるそうなのです。そして、これをうまく使うことで☆級の武器を確実にかつ狙った武器種で獲得できるとのこと。とりあえず、ロミアスを見かけたら殺しておくべきということはわかりました。現状はペットを肉盾にしていちかばちかという戦い方でしか勝てませんが、ゆくゆくは自力でミンチにできるまでになりたいものです。

なお、自宅爆破チュートリアルの際に爆殺するのはふたりいまして、そのロミアスではない方をラーネイレというのですが、彼女も固定装備「★エーテルダガー」を所持しています。デメリット*10こそあるものの強力な装備であるのは確かなため殺す価値としては十分なのですが、ロミアスと違い自宅での出会いを逃すとなかなか出会えないそうなのです。もちろんなくてもどうにかはなりますが、やはり自宅爆破で回収しておくのが賢そうです。剥製も手に入りますし。

elonaでは、生物を殺すとカードや剥製をドロップすることがあります。もちろんこれは飾れるので、自宅にウサギからドラゴンまで好きなモンスターの剥製を飾って楽しむという目的にも使えます。カードも同様です。

しかし、およそほとんどの生物を殺せるelonaでは、当然のように人間の剥製を手に入れることもできるのです。一列に並べた少女の剥製に出迎えさせるのも、玄関先に盗賊団の首領を晒しておくのも、マイホームの庭で楽しそうに遊ぶ子供…の代わりに子供の剥製を置いておくのも自由自在という訳ですね。

ユニークNPCたちも例外*11ではなく、ロミアスとラーネイレの剥製&カードも彼らを倒せば手に入るのです。後は初心に帰りたくなった時のために飾っておけばいいのです。

elonaには信仰というシステムがあり、信仰する神によってステータスにボーナスがかかる他、供物を捧げ続けることでいくつかの褒美を賜ることができます。が、改宗によるデメリットは一時的かつ微々たるものであるため、俗に言う信仰リレーに手を出しました。もちろん、褒美を全回収するのが目的です。最終信仰は未定ですが、そもそもひとつの神に真の忠誠を誓うかどうかもわからないのが現状です。

まず信仰したのはマニ。機械の神で、拳銃やマシンガン、ショットガンが供物として有効です。ネフィアと呼称されるダンジョンで銃を拾い集め、「★マニの再構築の宝玉」を手に入れました。これを発動すると、選択したアイテムひとつが再構築されます。しばらくは魔力が枯れた杖に使って再生させていました。このアイテムは24時間で再充填されるため、何度も使えるのがいいところです。

他の褒美はそこまでおいしくないらしいためもう乗り換えてもいいのかもしれませんが、どうせなら全てもらってから次に行きたいものです。

願いでの取得を考えていた最高級寝具「幸せのベッド」ですが、あっさりドロップしました。ランダムドロップで便利なものや強いもの、入手困難にものが手に入るのも星の巡りというかこういったゲームの醍醐味だと思っています。周回はしたくないですけど。

パルミアには「幸せのベッド」にこそ及ばないもののかなり良質な寝具である「王族のベッド」があります。王の寝室にも出入り自由なのがelonaですから、初心者の内はここで寝て*12いずれはこのベッドを窃盗して持ち歩くというルートもありだそうです。このルートを回避してしまった訳ですが、「王族のベッド」窃盗はやってみてもいいかもしれません。窃盗スキルを鍛えるには重いものを盗むのがいいそうですからね。

2度目の願いでは「サンドバッグ」を願いました。これはNPCを吊っておけるアイテムらしく、様々な用途に使われるとのことです。有名な用途のひとつがバブル工場なるものであり、私もこれを目指そうと今回願ったのですが、とてもひとつやふたつでは足りないもののようなのです。

悪人プレイにも非常に役立つアイテムで、各地のガードを吊っておくことで安心してお天道様の下を歩き回れるとのこと。とりあえずはバブル工場用を確保して、ゆくゆくはガードの無力化も試してみたいですね。殺せばいいではないかと思われるかもしれませんが、殺しても時間経過で再生成されるのがelonaです。生かさず殺さずがいいんですね。ファ・モノとか言ってそうです。

 

 

<PS4>

見事完全復活を遂げたのをいいことに、日々楽しく遊んでいます。前回はいろいろ書きましたが、なんだかんだ原神とレジェンズがメインになっています。

ロサリアを追いかけて収穫がなかった分が足場となり、原神ではエウルアを回収しました。メインアタッカーとしての活躍が期待されますが、ジンを蹴落とすのではないかと心配です。

好相性の聖遺物は推奨レベル69以上の秘境でしか手に入らないらしく、諦めて世界ランクを元に戻しました。これで厳しい戦いになるでしょう。いつものメンバーはとりあえずレベル70になっています。

メインのメンバーに両手剣使いを採用するのは初めてのことだったのですが、どうやらドラゴンスパインに隠された両手剣はエウルアと好相性らしいことがわかりました。原神の武器はただステータスや与ダメが上がるとかだけではなく、独自の効果を持っているところが特徴的です。高レアの能力は立派なサポアビくらいに達しており、説明文を読むだけで強そうだったり楽しそうだったりするのですが、恒常武器はまだしも(⭐︎5片手剣が恒常側の半天井で出ました)、限定武器などいつになっても手に入る気がしません。

とうとう原神にもハウジング要素が追加されました。ところがこれを解放するためにはメインストーリーを進めなくてはならず、長らく待たせていた公子に仕方なく会いに行き、なんとか壺の解放まで進めました。

ストーリー中のあるマップがそれなりに作り込まれていたのでまた後で来られるのだろうと探索や見学もそこそこにストーリーを進めましたが、現状では2度と入れないエリアであったことが判明しました。トワリンや公子は追憶で戦えるのですから、せめて追憶で入れませんか?

そうしてやっと解放したハウジングですが、専用通貨が時間経過で貯まったところを回収するしかできないため、毎日はプレイできない私の環境ではかなりの無駄が生じています。家具の作成も滞りがちです。内装を気ままにいじれる日々はいつやってくるのでしょうか。

また、素材も素材で面倒です。木は1本から3つしか採取できませんし、いちいち剣で攻撃しなければなりません。種類も複数あって、どれがどれだかわかりません。木を売ってくれる商人の登場が望まれます。それ以外の素材はフィールドで採取したものから生産されますが、「そこら中にあるけどたいした使い道もないしいちいち採取しなくていいな」となっていたものが要求されたりします。そう思ってた割にたいして持ってませんし。さらにはいざ探すとなかなか見つからなかったりするんですよね。こちらもそもそも素材の状態で売って欲しいものです。だいたい、布なんてそこらへんの宝盗団しばいてから剥ぎ取ればいいじゃないですか。

いずれは家畜の養殖や植物の栽培もできるようになるといいですね。私としては素材が不足しがちなたんぽぽの栽培を切に望みます。仮面や矢、鴉マークに記章も足りないのでヒルチャールや宝盗団、ファデュイの養殖場でもいいんですけど。

とここまで考えたあたりどう考えてもelonaの影響です。elonaではユニークなど一部例外を除くほとんどのNPCを牧場で繁殖させ、卵や乳を回収したり殺して食べたりできるのです。当然ヒトも例外ではなく、ヒトの乳や肉を無限に生産できる施設が建てられる訳です。残念ながら原神では無理そうですね。

また、elonaでは店主や宿屋の主人を含む町の住民も気軽に殺せる(再生成されますからね)のですが、殺してすぐに好きな位置で蘇生させてやることでそのNPCの初期位置を書き換えることができます。雰囲気やロールプレイは無視して町に入ってすぐ店を使えるようにしたり、邪魔な奴をマップの端っこにまとめておいたりと便利なテクニックなのでしょうが、原神でもこれができないかなぁと思い始めています。

具体的に言うとモンド城門付近の少年(「いったいどこにあるの」が耳障り)とかモンドの花屋(ディスプレイの花と被って面倒)ですね。騎士団本部の図書室前にいる騎士も邪魔です。他のプレイヤーならモンドの合成台近くの男をどかしたいところなのでしょうか。

かくれんぼイベントはよくわからないままに終わりました。私は幸い遭遇しなかったものの、煽るプレイヤーもいたそうですからやはりマルチプレイを強制されるイベントは苦手です。報酬はなんとか回収し終えましたが、獲得ポイントのブレ幅が大きいのも好きになれないところです。体感ロリの使用率が高かった印象ですが、小さくて見つけにくいからなのでしょうかね。

そしてこちらはなぜか続いてしまった原神写真部です。複数のモチーフを撮って見栄えよくしようとかは思いつかないんですか?

f:id:idea427:20210725235556p:plain

f:id:idea427:20210725235633p:plain

f:id:idea427:20210725235711p:plain

f:id:idea427:20210725235743p:plain

f:id:idea427:20210725235849p:plain

f:id:idea427:20210725235913p:plain

エウルアの待機モーションがガッツポーズみたいになってるのがお気に入りですが、また続くとは限りません。万事がそういうものです。

レジェンズではいよいよミラージュばかり使っています。地道に積み重ねたキルは60を超えましたが、トラッカーの数字ってバトルロイヤルしかカウントされませんよね。アリーナでのカウントも加算するか、別で記録して欲しいところです。ミラージュに慣れ過ぎたのか、最近では外出時に開けた空間があるとデコイを送り出したくなる衝動に駆られています。自分のデコイなんて見たくもありませんが。

ミラージュを他人に取られた際はヒューズを使っています。やっぱり爆撃は爆撃で楽しいものですが、これもう別のレジェンドをアンロックする必要ないんじゃないですかね?キャラクターで考えるならコースティックが気になってはいますけど、ガスで蒸し殺せるパワーは残ってるのでしょうか。あくまで視界妨害や移動速度低下や位置看破が主目的でダメージはおまけというのならつまらないのではないかと不安です。

現時点でプレイヤーランクが60くらい、そろそろ3体目のレジェンドをアンロックできる頃ですが、これまでのランクアップ分とほどほどに進めたイベント報酬分のパックからレジェンダリー級のレジェンド用アイテムを3つ入手しています。ちなみに内2つは5月に、しかも同じ日に出たんですよ。内訳は以下の通りです。

 

1. 処刑モーション(ミラージュ)

2. エモート(ミラージュ)

3. バナー(ミラージュ)

 

ある者からは「ミラージュに愛されてるね」と言われました。思い返してみれば、8本出た武器だの5枚出てなんなら他人のアカウントでも1枚引いた召喚石だのとあまり嬉しくない愛され方ばかりしてきました。弓おっきーが呼符1枚で来たことはありましたが、あれだって何年前ですか?真に欲しいアイテムをすっと引けたりいっぱい来たりって現象には縁がなかったのです。

それがどうしたことか、レジェンズではミラージュのアイテムばかり引いているのです。欲を言えば次はスキンが欲しいところです。あと運営には考え直して過去パスの報酬を販売してもらいたいところです。

アリーナではいつも通りスピットファイアを常用し、遠距離戦に備え一応G7を持つくらいでしたが、ケアパッケージから拾ったRE-45が思いの外使いやすく、メインはこっちになっています。終盤ではチャージライフルも大好きです。

そういえば、スタート地点から動かない者とマッチングしたことがありました。ずっと動かないのでリングに殺されるのですが、放置しているという訳でもないようなのです。というのも、移動はせずとも武器を買ったりジャンプしたりという行為はしており、人が確かにいるにもかかわらずまったく横移動をしないというプレイヤーでした。

このような者とは2回マッチングし、残りふたりで善戦した結果、片方は勝ちもう片方はサドンデスで負けました。2回目の奴は虚空にL-スターを乱射していました(が動きはしませんでした)し、確信犯に違いありません。

そっちは負けたからいいものの、ラウンド勝利ボーナスはサドンデスまでもつれこんだ分それなりにあったでしょうし、1回目の奴にマッチ勝利ボーナスをみすみすくれてやったのは癪ですね。

バトルパスは割と買うか悩んでいます。流石に完走はできずとも、降下エモートとか欲しいですからね。ある程度走れば有償通貨も回収できたはずですし、しばらくは遊ぶと思うので買うのもありかもしれません。金払ってさらに労力を注がなくてはならないのは気に入らないところですけど。

ところで、私が頑なにapexではなくレジェンズと呼称していることには気づきましたか?これは、TF2でブリスクが率いていた傭兵部隊の名称がエーペックスプレデターズというからです。アリーナで楽しそうにしてるアッシュやヴァルキリーの父もメンバーでした。ただapexとだけあったらレジェンズプレデターズかわからないじゃないですか。大半の人はプレデターズを知らないのが残念なところです。

ちなみに、プレデターズの残りのメンバーにはドラッグの売人(しかも放火魔)や一見武人だけど倒した敵の耳を集めるのが趣味という男(ブリスクには変態呼ばわりされてました)、いらない戦いをわざわざ挑む(負ける)脳筋女など個性豊かな者が揃っています。彼らもなんらかの形で登場したら面白いですね。もちろん、最も来て欲しいのはドロズとデービスですが。

TF2もたまにプレイしています。ちまちまとフロンティアディフェンスにスコーチ以外で潜っていますが、やっぱりスコーチが最推しです。育てるために乗ってて、立ち回りを覚えて楽しくなってきたあたりで成長限界に達し、それ以上経験値が入らないのはどこか悔しいから他のタイタンにばかり乗るようになるのは悲しいところです。

ごくごく稀に対人戦もしています。やっとパルスブレード処刑のアンロックに成功しました。次はクローク状態での処刑タスクでしょうか?TF2のクロークは対パイロットにはあまり効果がありませんから、パルスブレードと同じかそれ以上に厳しい旅路になりそうです。

5月のフリープレイはBFVでした。BFシリーズは1しかプレイしたことがありませんが、Vも気になってはいました。友人に聞くと「つまらないからやめといた方がいいよ」とのことで購入は見送っていましたが、無料でプレイできるのなら貰わない手はありません。久しぶりにフリープレイが楽しみでした。

現状、ほとんど太平洋の戦いしかプレイしていません。coopがあるとのことで楽しみにしていましたが、マッチングシステムに致命的な欠陥があって実質プレイ不可とのことで悲しくなりました。バトルロイヤルにはそもそも興味がありません。次回のSWBFで実装されたら失望しますよ。狙撃はするのもされるのも苦手なため注射器や医療ポーチや弾薬ポーチ片手に戦場を走り回るくらいしかできず(箱とどっちがいいのかはよくわかっていません)、やってることはBF1とたいして変わりませんが、中々楽しいものです。

突撃兵も使ってはいますが、私が唯一BF1である程度までは使えた対人狙撃用兵装、対戦車ロケットガンがいなくなってるのが寂しいですね。オートマチコはWW2にもいるんでしょうか。ハンターってのでもいいんですが。

BF1の分隊システムはただスコアが余分に貰えるとか分隊メンバーをリスポーンポイントに使えるくらいでしかありませんでしたが(それでもSWBFやSWBF2よりかは格段にましってことには同意します)、BFVでは分隊にもポイントが貯まり、それを消費して支援爆撃や補給物資、強力なビークルを要請できます。きっと戦車や爆撃の時点で(使いどころを間違えなければ)十分強いのですが、これらのどれよりも支援に必要なコストが高いのがロケット要請です。

要請するとロケットが飛来し、着弾点付近の広範囲をまとめて消し飛ばしてくれるというとてつもないロマンに満ちた兵器です。wikiには「飛来する時の音が特徴的なので今ではみんな避けられるようになっている」とあったので不安でしたが、いざ撃ち込んでみればキルログが私の名前で埋まるほどでした。フリープレイで私みたいな初心者が流入しただけかもしれませんが、気分がいいことには違いありません。BF1でイリヤとかいう爆撃機に乗ってた輩はこれのライト版を毎回味わってたんでしょうね。また分隊長になったらロケットを狙ってみたいものです。車両を出せばすぐやられそうですし、補給物資は本体が弱ければあまり役に立たなさそうですから、どうせなら派手なロケットの方がましです。PS4なのでチャットで詰られることもありません。

BFVにはどうやらバトルパスとも違う時間経過コンテンツがあったそうで、中隊だかタイド・オブ・ウォーだかというコンテンツなのですが、フリープレイで配信された頃にはもう終わっていました。どんなものだったのか、何か手に入るものがあったのかなどなどほとんど不明です。やっぱりこういう時限式不可逆コンテンツは性に合いませんね。身近なところで言えば強化とか弱体化もこれにあたります。SWBF2に実装された当初のアナキンはそれはそれは強かったそうで、使ってみたかったものですね。

これで、プレイしたことのあるFPSリストにWW1とWW2が揃いました。他はSWBFシリーズとTF2レジェンズのように未来的なものばかりです*13。現代戦に興味がない訳ではありませんが、菱形戦車か反重力戦車かで生きてきたような者が突然現代戦のスピード感について行けるかどうかは不安です。突撃や撤退の鐘は鳴らしてもらえるんでしょうか。銃剣が残っているかも重要な問題です。

ところが、せっかく再生したPS4も全休の日にくらいしか満足に遊べないのが現状です。それも、午後に妹が帰ってくるまでの間に過ぎません。他の日は妹か親にテレビを占領されています。ドラマもクイズもニュース(の中の特集)ももうたくさんです。親の趣味でテレビは大きめなのですが、どうせ潰れるドラマや画質なんて関係ないクイズをわざわざそれで観る意味がどこにあるんですか?

全休の日かもしくはドラマを観ながら親が寝落ちするのを待つ以外で満足にプレイする手段はただひとつ。モニターを買って自分の部屋でプレイするのです。リモートプレイも試しましたが、画質も操作性も回線も悲惨です。ログインくらいにしか使えないと思われます。もっとも、私はあまり乗り気ではありません。①モニターが高い、②わざわざいい設備があるのに使えないのが気に食わないためです。

しかし、せっかく引いたエウルアを前線で活躍させ、バトルパスのレベルをほどほどには上げ(レジェンズ)、モザンビークを再生し(TF2)、マザーベースの軍拡を進め(TPP)、グリーヴァスを育てる(SWBF2)ためには受け入れるべきなのかもしれません。とりあえずは臨時予算案申請書を妹に提出するところから始めるべきでしょう。

 

 

<神バハ>

夏が過ぎれば10周年です。今のところ走るつもりでリハビリを始めていますが、ぷちキャライベントだったらその意志も折れそうです。どうせ今度は☆7シリーズが出てくるんですよ。弊パーティでの主力はほとんど☆4です。

学校の友人にどんなソシャゲをしているのか聞かれうっかり神バハと答えたところ、「神バハプレイヤーなんて初めて見た」「激レアキャラだ」と返ってきました。名前を知っていてくれただけこの者は見込みがあります。TF2についても同じような反応をされましたし、なかよくできそうです。未だに大学で神バハユーザーは発見されていません。どうしてでしょうか。

 

 

<グラブル>

神バハに負けず劣らず虚無化が進行しています。イベントのスルーも珍しくはなくなってきました。アーカルムパスポートも溢れたままです。十賢者を全員揃える気力もどこかに落としてきました。最終などもってのほかです。

以前は書くことが多めでしたから最後に配置していましたが、この分だとelonaにとって変わられる日もそう遠くないかもしれませんね。

*1:May the force be with you(フォースと共にあらんことを)をMay=5月とforce=4日に掛けたんですね

*2:ないことはなかったのですが、あくまで現地時間に合わせてだったので日本時間5/4にはなにもありませんでした

*3:もっといい言葉ありませんかね

*4:声なし版ってこれで合ってましたっけ

*5:好きな作品とコラボしている訳でもない時期にプレイはしたくないけどその時期にプレイしてBMを貯めなければ好きな作品とのコラボが実装されるか復刻された時に引けない

*6:キャラごとに指定されたタスクをこなすことで初回クリア時に報酬が手に入るというシステムですが、そのタスクがほとんど実戦では役に立たないどころか戦犯になるようなプレイを要求されるものであり、かつそのいくつかは無駄に高難易度であることで知られています

*7:街にいる方を殺しても同じことです

*8:一部例外を除く

*9:やっぱり一部例外を除く

*10:これを装備しているとエーテル病の進行が促進されてしまうのです

*11:彼らは基本的に死ぬと必ず剥製とカードをドロップするのでその意味では例外かもしれません

*12:パルミアにいつでも戻れる範囲で過ごすのも厳しいため、睡眠によるボーナス獲得を次のベッドまで持ち越せる「寝袋」を持ち歩くのがいいそうです

*13:ちなみにSWは一応遥か昔の話という設定です

名作ADV『シロナガス島への帰還』で唯一無二の体験を

夏の風物詩、Steamサマーセールがやってきました。もう終わりかけですが。

私は去年のサマーセールで『シロナガス島への帰還』をジャケ買いし、見事にファンになりました。で、クリア後の興奮に任せて書いた紹介記事が案外読んで頂けたようでして、これで少しでも広まったなら嬉しいなとか思っています。このブログではもう1ヶ月近く記事を書いていなかったのですが、それでもなぜかアクセスはある程度あるようで、もしやシロナガス島関連の検索から辿り着いた人々なのかなとも思っています。

f:id:idea427:20210707222107j:plain

あの記事も悪くないとは思いますが、なにせあれを書いたのはだいたい1年前(7/23)です。『シロナガス島への帰還』はこの1年でかなり変わりました。もちろんいい方に。実は私が買った少し前に大型アップデートが配信されており、解像度が倍になったりウィンドウサイズを変更できるようになったりという変化があったらしいのですが、その恩恵を最初から享受していたことになります。いい時代に生まれたものですね。ちなみに、一緒に紹介していた『Stardew Valley』も少し前の大規模アプデでかなり変わったそうです。これを機に最初からやり直してるのでまだ新要素には辿り着いていませんが。それに、今回もいつも通り友人に布教しようと思ったら、ほとんどがもうギフトとして私が贈ったか自身で買っているかのどちらかで所持していることに気がついたのです。これはもう不特定多数への布教を再度試みるしかありませんね。

そこで、今回は『シロナガス島への帰還』に起こった変化の紹介を交えつつ再度レビューを書いてみます。以前の記事と被るところはあるでしょうが、そこらへんは気にしない方向でお願いします。

そうそう、結論から言うなら「買って損はない、買おう」です。ちなみにSteamレビューも「圧倒的に好評」です。先見の明があって早くも買う気になった方、最後の一押しが欲しくてこのページを開いた方、私と同じようにジャケットだけで買う気になった方はこちらから買えますよ。

store.steampowered.com

 

 

以下、目次です。

 

 

 

 

 

あらすじ&登場人物紹介

f:id:idea427:20210707223309j:plain

謎の自殺を遂げた富豪の書斎から、謎の島「シロナガス島」への招待状が発見された。ニューヨークで探偵業を営む池田戦は助手の完全記憶能力を持つ少女出雲崎ねね子と共にシロナガス島へと赴く。アリューシャンに浮かぶ絶海の孤島で彼らが遭遇したのは、胡乱な招待客たち、異様な構造の館、そして奇妙な殺人事件だった。招待客に潜む殺人鬼は誰なのか?「シロナガス島の悪魔」とは?なぜ彼らはシロナガス島へと集められたのか?見えない悪意と不穏な気配が招待客たちに忍び寄る時、島に隠された忌まわしい過去が蘇る。

 

池田戦

ニューヨークのブルックリンで探偵業を営んでおり、これまでにも奇妙な事件をいくつも解決している。自殺した富豪ロイ・ヒギンズの娘、エイダ・ヒギンズからの依頼でシロナガス島に赴いた。高い推理能力を持ち、その上なぜか非常にタフ。

 

出雲崎ねね子

池田の助手としてシロナガス島に同行する少女。完全記憶能力を持ち、推理や捜査では池田をサポートできるものの、ひどいコミュ障のため池田以外の他人とはまともに会話できない。昆布に擬態できる。

 

アキラ・エッジワース

父の代理としてシロナガス島を訪れたスコットランド系。島の秘密を詮索しないよう池田に忠告する。

 

ジゼル・リード

アキラの忠実な従者。池田にも系統が判別できない。

 

リール・ベクスター

叔父の代理としてシロナガス島を訪れたワシントンの雇われ内科医。金持ちが多い招待客の中では池田やねね子よりの感性。

 

ジェイコブ・ラトランド

シロナガス島やレイモンド卿について深く知っている様子を見せる。酒好き。

 

トマス・ハリンソン

肥満体の男。ジェイコブとは知り合いであり、彼もまたシロナガス島について何かを知っているらしい。

 

アウロラ・ラヴィーリャ

青いリボンを付けた少女。他の招待客たちよりも池田に対し親しげに接する。

 

アレックス・ウェルナー

やっぱり代理の少年。他の招待客とは距離を取っている様子。

 

ダン・レイモンド

北海油田開発で莫大な富を得た世界有数の大富豪。気まぐれで変わり者だが慎重な男として知られる。シロナガス島当主であり、島のホテル「ルイ・アソシエ」に関係者たちを招集した。

 

ヴィンセント・スウィフト

切れ者といった印象の男。「ルイ・アソシエ」の執事であり、一行の世話をレイモンド卿から指示されている。

 

アビゲイルエリスン

「ルイ・アソシエ」のメイド。通称アビー。

 

ちなみに、ホラーとグロが多少含まれています。とはいえ、本筋ではなくあくまでストーリーの雰囲気を盛り上げるうまい演出といった程度なので、過度に警戒しなくても大丈夫だと思います。あらすじだけで買いたくなった方はこちらからどうぞ。お目が高いですね。

store.steampowered.com

 

 

 

シロナガス島の進化

f:id:idea427:20210707223915j:plain

実はタイトル画面の波も動きます

先述の通り、私が購入→プレイ→クリアした時点でも大型アップデートが配信されたばかりだったのですが、それ以降も大きな変化がいくつかありました。なお、日付はSteamから確認できるニュース履歴を参考にしています。

 

まず、2020/8/16には待望のSteamトレーディングカードが実装されました。これはカードを集めることでSteamのプロフィールに使える装飾アイテムが手に入るというもので、つまりはそれらの装飾アイテムも実装されたってことです。これでフレンドにシロナガス島好きをアピールできますね。

カードを集めることでバッジのレベルが上がり、プロフィール用の背景と絵文字がランダムに入手できます。被ってしまうこともありますが、その場合はコミュニティマーケットやポイントショップで欲しいものをピンポイントに購入することも可能です。

注意点としては、バッジはレベルが上がるとデザインが変わり、下げることはできない(=低レベルのバッジを使うことはできなくなる)ということが挙げられます。私はレベル最大のMEMORIESまで到達させましたけど。デザインを自由に選べるようにはして欲しいものですね。

なお、レアカードというものも存在し、それを集めることでレアバッジも手に入ります。こちらはまだ持っていないので、いずれは手に入れたいものです。ノーマルカードのバッジはシロナガス島の意匠が施されたコインでしたが、こちらはねね子の意匠、その名もNENECOINです。表裏でグッズ化しませんかねこれ。

 

9/4には英語版のアーリーアクセスが、10/31には正式リリースが実装されました。我々にはあまり影響がないことではありますが、いずれは『シロナガス島への帰還』で異文化交流ができるってことですね。シロナガス島の輪は世界に広がっています。

 

年が明けて2021/2/23には口パクが実装されました。まばたきは以前からありましたが、さらに「動く」アドベンチャーゲームになりました。行きつく先はアニメ化でしょうか。待ってます。

 

結構最近の話ですが、6/3にはいよいよ新BGMが実装されました。これまではフリー音源が使われており、これはこれでいいセンスだったのですが、ほとんどの曲が完全新規のオリジナルBGMに差し替えられた訳です。同時にサウンドトラックも発売されました。Steamのサウンドトラックの仕様はよくわかってませんが、とにかくBGMを聴くためにセーブデータを作らなくてもよくなりました。私含め以前にクリアしたプレイヤーの皆さんも再びプレイしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、6/29には旧BGM版を遊ぶ手段が追加されました。何度もゲームオーバーになって戻された旧BGMのタイトル画面が懐かしくなってもこれで安心です。

 

いかがでしたか?つい最近もアップデートが行われたばかりで、今がアツいコンテンツであることは理解して頂けたでしょうか。いずれは続編も出るそうで、これ以降も楽しみですね。「今から買っても大丈夫かな?」という不安が解けた方やこの新規要素を知って気になってきた方、もしくはその他の方はこちらからどうぞ。

store.steampowered.com

それぞれ単体で買うよりも少し安くなる本体+サウンドトラック同梱バンドルのページも貼っておきますね。

store.steampowered.com

 

 

 

シロナガス島のここが好き

結局以前書いたこととそう変わりませんが、やはり登場人物たちのキャラクター性作りの丁寧さに尽きますね。

 

f:id:idea427:20210707223622j:plain

推理と肉体担当というひとりで完結しているようにも見える池田ですが、ねね子の完全記憶能力や豊富な知識によるサポートがうまく噛み合っていいコンビになっています。それにより無理なく推理が展開され、「なんでそんな専門的なこと知ってたんだよ」とか「どうして一瞬のことをそんなに観察できたんだよ/覚えてるんだよ」への答えとなっています。

ロイ&エイダ・ヒギンズを省いてシロナガス島に集った人々のみにしても登場人物が12名いましたが、クリアしてみて印象が薄かったキャラクターというのはいませんでした。探偵ものであるからには当然関係者を集めて謎を解明するシーンがあるのですが、そこでは犯人を選ばなくてはなりません。その際も「こいつ影薄かったからどっちとも判断できないな⋯⋯こいつが犯人でいいや」という悲しい理由の冤罪が生まれることはなく、それまでの各々の行動や発言をきちんと吟味して選べるようになっています。

個人的に好きなキャラクターはリール・ベクスターですね。彼女の活躍は本編で確認して頂くことにして、一緒に酒を飲めるシーンがあるとだけ言っておきましょう。残念なことにリールがテーマのSteamプロフィール背景はないのですがトレーディングカードは存在しており、所持しているカードを拡大表示することで確認できる絵がとても美しいことも伝えておきます。友人はこのゲームを「綺麗なお姉さんと晩酌ができるゲーム」と言って布教していました(ひとり引っかかりました)が、実際その通りなのです。

ちなみに、ソシャゲとかならまだしもインディーズのようなゲームではファンアートなど二次創作が乏しく、うっかりそのキャラを好きになった日には未来永劫供給不足から来る飢えに苦しむことになりがち(偏見)なものですが、その心配がいらないのが『シロナガス島への帰還』です。Steamのストアページから「掲示板を表示」→「作品」とクリックしてみましょう(ネタバレには注意して下さいね)。TABINOMICHIというユーザーによってたびたび絵が投稿されているはずです。このユーザーは作者の方であり、つまり作者自身がファンアートを投稿している訳です。「公式が最大手」ってやつでしょうか。もっとも、有名になるのに伴って二次創作もこれから増えてくることでしょうけど。いずれにせよ、供給不足はなさそうです。

 

他のADV(アドベンチャーゲーム)がどうかは知りませんが、このゲームには通常パートと質問パート、そして捜査パートの3種類が主に存在します。いくつか例外もありますけど。通常パートについては後述するとして、質問パートでは情報収集のために選択肢から選んで質問することができます(ここでの選択で即ゲームオーバーとかはなかったはずなので安心ですね)。ただ片っ端から聞いていけばいいというものでもなく、別の質問を挟むことで新たな情報を得られる場面も存在します。また、質問した相手が正確な答えを知っている(もしくは教えてくれる)とは限りませんし、それらの反応を観察することも謎の解明には必要となるでしょう。

捜査パートでは目の前の状況を詳しく調べることになります。怪しい場所をクリックすることで調べることができ、こちらも別の場所を調べてから戻ってくることで新たな情報が得られるというシステムになっています。本筋とは関係ないものにも案外判定が設定されており、本当に必要な情報が隠されているオブジェクトを見抜くことが求められるでしょう。もっとも、その本筋とは無関係なものをクリックした際に読める池田のコメントも面白いのでそれはそれで読んでみることをおすすめします。

「よく見ると机には動かした痕跡があって……」みたいにただ文章で必要な情報を与えられて話が進んでいくよりも、プレイヤーが自分でいろいろ調べていくという手間があった方が没入感をもたらしてくれるのです。これは質問パートについても同じことが言えるでしょう。質問する者と回答する者というふたりの人間が織りなす会話、駆け引きであるからこそ得られる情報もあるのではないかと思います。

なお、これらのパート以外にいくつかアクション的なパートも登場しますが、あらゆる操作はマウスのみで完結させることも可能です。難しい操作もないので「ストーリーは気になるけどゲームは苦手……」という方でも安心です。

 

このように没入感をもたらしてくれる質問パートと捜査パートですが、やはりADVといえば選択肢と分岐でしょう(諸説あります)。そして、通常パートに挟まれる選択肢と分岐もまた『シロナガス島への帰還』の作りが丁寧だなぁと感じるポイントなのです。

どちらを選んでも大局には変化がなく、せいぜい次に出てくるテキストが変わるくらいのいわば「無害」な選択肢もありますが、重大な結果をもたらすことになる選択肢もたびたび出てきます。片方はゲームオーバーに繋がっていたりするのですが、そのルートもきちんと描かれているのが印象的でした。ゲームオーバーという結果は同じでも、忘れた頃にゲームオーバーになるルートすらあるのです(そのルートに分岐してから結構長い間ストーリーが展開されるのです)。正解かと思わせておいて外れという落差があるって訳です。ちなみに、あるエンドには妙に力が入っており、もし初見で生存ルートを選べたとしても後で観に来ることを強くおすすめします。ADV初心者の私は「正解を絶対に選ばなくては」くらいの気持ちでプレイしていたのですが、そうではないことを教えてくれました。

なお、EXTRAモードが本編終了後に追加されます。本編をクリアしてもっと続編が読みたいと思うともう自動で続編がプレイできるようになっている訳です。DLCではないので追加購入や追加DLの必要はありません。本編がシリアスよりだったのに対し、こちらはコメディよりになっています。選択分岐ももちろんあるのですが、本編とは多少異なる性質の分岐になっています。ぜひ本編をクリアしてどう異なるのかを体験してみて欲しいところです。その本編はこちらから。

store.steampowered.com

 



長くなってしまった上に前回の記事を最初に上げた際ストアページへのリンクを貼り忘れた反省からちょくちょくストアページへのリンクを貼ってしまいましたが、久しぶりに書いた『シロナガス島への帰還』レビューはいかがでしたか?精力的なアップデートが続くこのゲーム、いつ買っても遅すぎることはありません。続編『遥かなる円形世界』(仮称とのこと)も製作中らしく、まだまだ楽しみは尽きません。私はとうとう「RETURN TO SHIRONAGASU ISLAND」(そう、シロナガス島は英語表記でもSHIRONAGASU ISLANDなのです)Tシャツを注文しました。今から届くのが楽しみです。

多くのレビューや感想で言われているのが「ボリュームに対して値段が安すぎる」というもので、500円やそれ以下のセール価格(なんとこの記事を書いている現在では100円です)とは思えないほどいいゲームなのです。初回プレイ時は気づけば朝になっていました。それほど引き込まれるゲームなのがこの『シロナガス島への帰還』であり、きっといつまでも自身の中に残り続けるような体験ができることでしょう。ぜひプレイして池田とねね子の物語を体験してみて欲しいと思います。はい、ストアページです。

store.steampowered.com

 

 

そうそう、本編の前日譚らしきものがカクヨムというサイトに投稿されています。ねね子は出てきませんが、作者の方が描く物語が気に入ったという方はそちらを読んでみるのもおすすめです。

[2021] 第10次中間報告

はじめての会合が通達された。通達といっても学部やフットサルサークルからのものではない。フットサルに関しては入会した覚えもない。今回の通達は大学祭実行委員会からだった。広報局に残るために望まない仕事をすることになって、気分は左薬指を失ったジョン・ウィックだが、それでも新しい知人くらいは得られるはずだ。会合地点へと向かう。

現状、識別できるのはビッグ・ボス(局長)とパンフと対外のボスくらいだ。彼らがいなければ委員会の集団か決めかね、輪に入る勇気が出ずにひっそり立ち尽くしていたところだった。会合の開始を待っていると、新入生らしき者どもが集まってくる。やってきたのは1年生の女がふたりと男がひとりだ。男の方には会ったことがある。前回の説明会で、私を同学年だと思って話しかけてきたのだ。どうやら入会を決めていたらしい。

開始間際になって、新たに男が現れた。2年生だが新参者らしく、私と同じ境遇だ。親しげに話しかけようとしたが、彼の手に蒙古タンメンの容器を認めて思いとどまった。辛いものを好んで食べる奇特な者か、蒙古タンメンをよく知らずに買った軽率な者かのどちらかに違いない。

いよいよ始まった会合は、オンライン形式な上に新参者にはほとんど無関係な内容だった。たちまち己の存在意義を見失い、同じテーブルの3人(1年生の男だけ別テーブルだった)に悟られることなくこの場を去れそうな気がしてきた頃、ようやく会合は終わった。

会合は終わったが、部署ごとに軽くミーティングが待っていた。他の部署ならば仕事始めについて話していたのかもしれないが、対外部のボスから告げられたのは「顧問が変わったばかりで活動許可が出ていないため、しばらくは暇」という話だった。いよいよ存在意義がわからなくなる。

その後は新参者たちで交流に努めた。ボスや新参者ではない2年生からの自己紹介もあったが、名前も顔も覚えられなかった。いずれ時が来れば覚えられるだろう。

彼らへの自己紹介では「2年のくせして新参者で、その上浪人もしてるもんで、なんだかすっごくアウェーです」と再びインパクトに満ちた上に語感もいいフレーズを用意していたが、さすがに他の者が学部学年名前くらいしか話していない中で初手に使うのはためらわれ、今回は見送られた。

それも終わると、いよいよすることがない。ボスによって解散が宣言され、まだ打ち合わせが続く他の部署を残してキャンパスを去る。1年の男は行方不明になったので、先程同じテーブルにいた3人と共に最寄り駅へと歩き出した。

そういえば、彼女らは初めて認識した後輩だ。無為に1年を過ごした私ではあるが、せめて何か先人の知恵を継承したい。サークルは入っておらずむしろ紹介してもらうのがふさわしい立場だし、彼女らとは学部が違うから授業の話もしづらい。友人の作り方に至っては論外だ。何かないだろうか。

3人が会話に興じる横でしばし黙考した末(これが悪い癖であることは認める)、思い出した。有益な話である上、私くらいしか遭遇していないであろう稀有な経験に基づく話だ。これならば後輩にインパクトをもって私の印象を植え付けることができるだろう。しかも彼女らにとっても参考にならない訳ではない。

私は満を辞して落単RTA経験談を語った。履修登録期間こそ終わったが、いずれ後期もやってくる。先人からの遺言は価値ある情報となろう。他のどの先輩もこのような忠告を残すことはできない。ちょうど、「このCDはひとりにつき2147483647枚までしか買えないから気を付けてね」と忠告するようなものだからだ。

ところが、後輩たちは笑ってるのか心配してるのかどっちつかずの反応で、タンメンが「これは極端な例だからね」とフォローに回る始末だ。次回からも親しく接してくれるかわからなくなってきた。友達料の納付も検討すべきだろうか。